狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif 作:睦月透火
胸中暴露……から無事に和解。
しかし、その感動に水を差すようにゾンダーが出現した!
シオンからサポートの為にとコンテナを渡されたよ。
上手く使って攻略を進めよう!
性能テストで発覚したGSライドの出力不足問題……あらゆる方法を試しても、その解消には至らず、麗雄博士達は困り果てていた。
「一体、何が原因なんでしょうか?」
「分からん……GSライドはGストーンのエネルギー的な特性を利用した動力、というのは分かっておるんじゃがのぅ」
GSライドのシステムは、ギャレオンからもたらされた未知の科学技術の結晶だ……さしもの麗雄博士も完全把握には至っていない……そこへ、自動扉が開きシオンが入ってきた。
『……お話し中すみません、氷竜と炎竜の事なんですが……』
それから始まった説明を理解して、件の子細を知ったシオン……やはり思い付いた解決策で問題ないと確信を得た彼女は、博士にこう切り出すのであった。
『私が、2人の面倒を診ても良いですか……?』
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凱、氷竜、炎竜……そしてシオンを乗せた輸送メカ「三段飛行甲板空母」が水上へと浮上し、出撃モードへと変形する……この空母により、GGGは迅速に機動部隊を現場に送り込むと共に、各種サポートを行う為のツールを輸送しているのである。
《ガイガー、格納庫内にてフュージョン完了……ステルスガオー装着モードで先行発進!》
ステルスガオーとドッキングしたガイガーは、先行してゾンダーの注意を引くために発進し……シオンからコンテナを受け取った氷竜と炎竜も、発進準備が整えられる。
《ミラーカタパルト、展開します! 氷竜・炎竜、スタンバイ……射出!》
超電磁誘導により、物体を高速射出するミラーカタパルト・システムを用いた迅速な戦力展開は、GGGの十八番であるオーバーテクノロジーをフル活用した方法だ。
特殊なミラー粒子を射出対象に付着させて電磁波を遮断するコーティングを施し、超電磁加速による磁気の影響を受けない様にして撃ち出すこのシステムは、精密機械の塊である超AI搭載のビークルロボや各種ツールを、素早く戦場に届ける事を可能にした。
氷竜はさすがに空中制御も上手く、華麗な着地を決めたけど……あっ。
『うおぉあぁぁぁぁぁ?!』
炎竜はバランスが上手く取れなかったらしく……頭から突っ込む様な形でダイブしたが、氷竜よりも数倍の制動距離を要して何とか無事に停止した。
原作ではこの光景が毎回あるせいで、「炎竜はロボットの癖に着地が苦手」ってよく言われるけど……実際はちゃんとした理由がある。
炎竜には、氷竜にはない防御用装備であり、合体にも使う「ミラーシールド」を携行させているため、氷竜よりもバランス制御が困難であり、姿勢制御の計算が複雑すぎて着地に間に合わない……という事らしい。
地形データを事前に取得しての計算……は、現場決定から場合によっては可能だろうが、そもそも出動=緊急性を要するので、地形情報よりも敵のデータや避難状況の把握が優先される。
実際そんな悠長な事をやる暇など無いし、シールドを後から射出すれば? とも思うだろうが……現場到着と同時に合体しなければいけない様な状況に陥ると、受け渡しそのものが不可能になるため『仕方なく現状維持』なのだそう……
『おっ? これなら僕でも……!』
体勢を素早く整え直した炎竜は、氷竜と共に消火作業へ移行……2人に持たせたコンテナには『液体窒素』を充填したマイクロミサイルが搭載されている。攻撃がほとんど炎熱系であり、消火手段が放水しかなかった炎竜にも高効率の消火作業を可能にし……
『ゾォォォンダァァァァァ……!!』
消火作業に集中する氷竜へ、ゾンダーロボからの攻撃が撃ち出される……が、コンテナから飛び出した4基の自律飛行型シールド・ドローンが受け止め、2人の手を煩わせること無く防御した。
『ッ!? これは……自律飛行のシールドですか……!』
このシールド・ドローンには、受け止めた熱量を拡散させる事無く封じ込め、サプライヤーで自身の動力に変換する特殊なフィールド反射幕を内蔵しているので、熱量攻撃なら何発浴びようが破損しない……お陰で2人の作業効率は劇的に上がり、尚且つ敵の注意も上手く引き付けられている……その隙を見て、ガイガーもファイナル・フュージョンを完了していた。
私は全員の様子を空母の艦橋から眺めつつ、敵である巨大なゾンダーへと目を移す……
(誘爆と消火作業の対応策はこれで良い……後は、イレギュラーさえ無ければ……)
ゾンダリアンは、もう既に私の存在を嗅ぎ付けたと考えてもおかしくはない……少なくとも一度は(シャトルの回で)姿を見られている訳だし、バレている可能性は大いにある。
だから、何となく妨害や対抗策を練ってきている……と、思っていたのだが……
(特に……変わった感じはしないわね……或いは、まだ罠に掛かってないだけ?)
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『うおぉぉぉぉ! ブロウクン・マグナムッ!!』
前腕を射出せず、直接地面に撃ち込んで足場を崩し……巨大ゾンダーロボを転倒させるガオガイガー。
コンビナート地区の足場は簡単に崩壊し、ゾンダーロボのバランスを容易く失わせ……更に足場を破壊した
原作では途中で滑る様に海岸線まで動いていたが、現実にそんな挙動はしない……巨体は海岸線へ向かって頭から倒れ込み、海岸線から胴体は半分ほど越えてしまっている。
そこに、元々頭が重たいゾンダーロボと、その体内の半分を占めていたガソリンが倒れた反動で頭方向へと一斉に重心移動し始め……倒れた勢いのままゾンダーロボはズルズルと海へ滑り落ちて行ったのである。
「ゾンダーロボ、海へ転落! 周辺海域に民間船舶無し……戦闘エリアの確保、継続中!」
「ディバイディングドライバーの射出準備、急げよッ!!」
火麻参謀の号令が飛び、ディバイディングドライバーが準備される……さて、こうなるとやはり原作通り、氷竜の予測で危険だと分かり、『迷ってる暇は無い!』と凱さんは強行……そしてあの
『……ッ?! 隊長! 危険です!』
氷竜の指摘に気付き、咄嗟に身を翻すガオガイガー……至近距離を巨大ゾンダーロボの触手が掠め、ガオガイガーの足元を抉った。
『何ッ?! ぐぁぁぁぁぁ!?』
鞭の様に振るわれる触手がガオガイガーを撃ち据え、撥ね飛ばす……中空へと撃ち上がったガオガイガーだが、すぐに自ら体勢を整えてゾンダーロボの方へと向き直った。
『ゾゾゾゾンダァァァァ……!』
なんとゾンダーロボは倒れた直後、自らを恐るべき速度で変形させ……サイズそのままのタンカーへと変貌し、まるで戦艦の様に増設した砲台からガソリンを用いた火炎放射と触手で反撃してきた。
『クッ……このままでは……!』
敵に近過ぎるが故に反撃もままならず、ガオガイガーは少しずつダメージを蓄積させていく……かといって迂闊に遠距離攻撃をすると、途端に大爆発だ。
(まさか、こんな手段でガオガイガーの動きを封じるなんてね……)
「装甲へのダメージ、30%を突破! 追撃で更にダメージが……!」
ディバイディングドライバーの射出準備は完了し、すぐにでも射出できる……が、肝心のガオガイガーが敵の猛攻に晒されては受け取りも不可能……
『『隊長っ!!』』
ガオガイガーのピンチに、氷竜と炎竜に過去の記憶が甦る。
……それは、以前にシオンと過ごした
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『稀星シオンよ、よろしくね』
『『よろしくお願いします』』
『さて、早速だけど……2人にはこの映像データから、思った事を私に教えて欲しいの。
単純な疑問から、感想……勿論、戦闘シーンもあるから、選択の善し悪しとか……何でも良いわ』
私が取り出したのは、かつての私の記憶を元に造り出した「映像資料」……中身は勿論、転生前の記憶から引っ張り出した「全勇者黙示録」とも呼べる映像記録……
早い話が
……何でこんなモノを用意出来たかって? 当然、麗雄博士にも協力して貰ったよ。
まあ、こんな記憶……何故持っているのかって当然聞かれたけど、「故郷の星で流行ってた映像作品」って言ったら、何故かすんなり納得してくれた。
普通こんな回答したら、ますます疑うと思うんだけどなぁ……物語を異星文化風に書き換えるなんてとても無理だったから「日本をベースにアレンジしました」って設定も加えちゃったし。
で、そういう訳で氷竜と炎竜には
『……何故、この子供は……宇宙から来た彼の事を「周りに秘密」としているのですか?』
『突然「宇宙から来た」……なんて、人間は信じられないのよ……突拍子もないからね。
……でも、唯一この子だけが信じてくれた。
仲間っていうのは、ただ力を合わせる為の存在じゃないわ……
秘密を共有する、共通の目的意識を持つ、離れていても互いを思い信じ合う……そういう事ができる存在、
『離れていても、信じ合える……』
『信頼できる相手……』
その後も何かと質問を繰り返しながら、映像資料を食い入る様に見続ける2人だった……
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『『隊長ッ!!』』
ガオガイガーの窮地に、互いを見合った氷竜と炎竜……心から涌き出る思いを、2人は互いに口にした。
『氷竜、僕達が……』
『炎竜、私達が……』
『『隊長を窮地から救わなければ……ッ!!』』
ただ、彼の命が大切だから……ではない。
自分たちを信頼し、背中を任せた凱の……彼の信頼に応える為に、今、自分達がやるべき事を求めた結果そう思ったのだ。
その時、オペレートモニターに表示された氷竜と炎竜のAIシステムのシンパレート数値が急上昇……一気に100%に達したのである。
「……あっ、シンパレートが!?」
「シンパレート、100じゃあッ!!」
状況を理解した長官は、早速とばかりに2人へ
「シンメトリカルドッキング、
承認を受け、氷竜と炎竜は自身に秘められた力……その姿を表す。
『『シンメトリカル・ドッキングッ!!』』
通常の変形で
そして姿を表したのは……半身をそれぞれ赤と青に染めた、銀の胸を持つ勇者ロボ。
『
合体を完了した超竜神……腰に接続されたクレーンとラダーを手に、最大速度でガオガイガーの前へと躍り出る。
『うおぉぉっ! 「ダブル・トンファー」!!』
当然、何本も触手が撃ち据えようと繰り出されるが、超竜神はその全てを悉く薙ぎ払う……その度にトンファーの威力で触手が弾け飛び、瞬く間に触手を全て切断……
ゾンダーは本体に残された砲台からガソリンの砲撃を飛ばしてくるが、超竜神は渡していたドローンで防御しながら、マイクロミサイルの液体窒素を利用して砲台ごと凍結させ、全て作動不能に陥らせていった。
『今です! 爆発の処理は此方に任せて、隊長はコアを!』
「ディバイディングドライバー、イレイザーヘッド! 射出ッ!!」
目を見張る超竜神の動き……予想外の展開に吃驚する私を他所に、事態は更に推移。
ディバイディングドライバーを受け取ったガオガイガーが、タンカー型ゾンダーロボの浮かぶ海を割って身動きを止め……
『ヘルッ・アンド・ヘヴン!!』
ディバイディングドライバーを外し、そのまま速攻でコアを抉り出しに掛かるガオガイガー……超竜神もガオガイガーの動きに併せ、爆発をイレイザーヘッドで処理する……終わってみれば、ほぼ原作通りの結末を迎えたのであった。
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『やったな、超竜神!』
『隊長、ご無事で何よりです』
『ああ、あのままじゃ確実にやられていた……お前らのAIは世界最高だぜ!』
経緯は多少違うけど、ほぼ原作通りに解決! 思わぬ反撃には、ちょい驚いたけどね……
『……ウリュウゥゥゥ! やはり、一筋縄では行かない様だな……!』
悔しさ滲む言葉と共に、ペンチノンは音もなくその場を去っていった……
イレイザーヘッドには、主に2通りの動作がある。
1つは消去対象を宇宙空間へと放出し、地上への被害を抑える方法……これは主に、今回みたいな「物体が原因の物理現象」に対して使われる。
もう1つの動作は、また次の機会で披露されるからお楽しみに♪
なお、氷竜と炎竜……
あの後も時々、勇者シリーズ全巻セットを暇な時に見直してるみたい。
その結果どうなるか……
たぶん精神的な成長が早まる、だけと信じたい。
(;・ω・)
君達に最新情報を公開しよう!
日本は新幹線事業を世界に輸出している
世界的に信頼される日本の新幹線の開通を
心待ちにしている人々は多い……
とある国で結実しようとしている新幹線事業……
快く思わない人の心を、ゾンダーは見逃さなかった。
怪電波や騒音、電磁波を撒き散らして
周囲を破壊しながら高速で走るゾンダーロボに
勇者達はどう立ち向かうのか?
次回、勇者王ガオガイガーif NEXT...
第10話『黒の700を追え!』
次回もこの小説で、ファイナルフュージョン承認!!
コレが(第10話の)勝利の鍵だ!!
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イレイザーヘッド
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護くんのGパワー
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凱の思い付いた戦略