狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif   作:睦月透火

14 / 138
アイキャッチ復帰……ッ!
原作ガオガイガーでは、勇者ロボ軍団や敵のゾンダーロボからゾンダリアン、発明アイテムに至るまでの詳細なスペックノートが描かれていました。

さすがにそこまでは準備出来ませんが……そういうのがあると雰囲気高まりますよねぇ?



第13話 太陽が消える日(後編)

 やはり、事は起こった……突如会場上空に黒雲が広がり始め、私と護くんはその中心にゾンダー反応を感知する。

 

『護くん! GGGに連絡して!』

 

 青ざめている場合ではない……不思議現象の中心となったフェスタ会場の、更なる混乱を避けるべく……私は大会を運営する団体に直談判を行い、余計な混乱を招かない様に無事な参加者を会場から遠ざけさせる為にG-USBで大会運営に問い合わせ、護くんにGGGへの連絡を任せる。

 異変は大会運営側も察知していた様で、私がGGG職員だと明かすとすぐに対応を始めてくれた。

 

《大会運営より、フェスタ参加者にお伝え致します……急激な天候不良による上空の視界不良が確認された為、バルーンの飛行を中止して下さい……繰り返します、急激な天候不良による……》

 

「……あれぇ? 何か声が聞こえてきたよ?」

 

「大会運営からの通達だね……成る程、上空の視界不良か……」

 

「どうしたんですか?」

 

「上の見晴らしが悪いから、バルーン同士の事故を防ぐ為に、一度降りなさいって運営からのお達しだよ……残念だけど、一度降りよう」

 

「「えぇー?!」」

 

 不幸中の幸いか……雲ゾンダーに巻き込まれずに済んだらしい、護くんの友達が乗ったバルーンは降りて来ている。

 ……でも何だろう、この違和感は……タダのバルーンだというのにこの異様な雰囲気……振り向いた私の目に映ったバルーンは……

 

 ……なんと言えば良いか……とても独創的な形状と色彩をしていたのであった。

 

──────────

 

 しかし、雲ゾンダーに多数のバルーンが取り込まれた事は変わらず……私は、GGGが到着するまでの時間経過で予測できる状況を推測しつつ、雲ゾンダーの構造把握や能力調査を行う為……護くんにGGGとの繋ぎを任せ、飛翔した。

 

《シオンさん、GGGも急行中だって……ゾンダーの方は?》

 

『……不気味なほど静かね、だいぶ近付いてるのに……向こうから攻撃される気配すら無い……でも、攻略は難しそうね』

 

 Zメイルの構造を変更し、飛翔に特化した……「スティレット」と命名した形態(アーマー)を使って飛ぶ私……

 雲ゾンダーの構造を分析している最中も、相手はアプローチ処か何のリアクションも起こさず、ただ異様な雰囲気を感じるだけで何もして来なかった。

 

 しかし、構造把握を半分ほど済ませた時点で……私は原作との大きな違いを思い知ってしまったのである。

 

(……ナニコレ? トンでもない構造じゃん……!)

 

──────────

 

 通報から2時間程で三段飛行甲板空母が来るのが見えた……道中で私が送った構造解析データを受け取ったGGGは、三式空中研究所の発進も決定……その到着も待つ中、私は空中で空母と連絡を取る。

 

 雲ゾンダー内部は乱気流の嵐、そして濃縮された水素と酸素が充満しており、完全に火気厳禁……外側の雲には雷が走りまくって迂闊に踏み込めず、形態維持を兼用するゾンダーバリアも健在……更に雷で発生した磁力により微細な金属片を空中固定してて……ジェットエンジン対策かなぁ……おまけに磁場は精密機械の電送系に異常をもたらす……そんな出鱈目な構造をした黒雲が上空に漂っていた。

 

『……コレ、さすがのガイガーでも突入出来なくない?』

 

 こんな馬鹿げた構造解析データを受け取った空母側の麗雄博士も、首を捻り唸るばかり……しかし、ステルスガオー装着モードのガイガーで合流してきた凱さんは……

 

『だが、突入しなければ中に取り込まれた人達を救出できない……それに、ゾンダーがいつ暴れ出すかも分からないんだ……手段を選んでる余裕は無い!』

 

 原作でも解決までにある程度時間が掛かり、あわや完全体目前の状態で辛うじて撃破に成功した手前……放置した結末を知り得るが故に私は押し黙る。

 

(やっぱり彼は真の勇者だ……どんな困難だろうと、誰かの為に為すべき事を成す……命さんが居る手前、口には出せないけど正直言ってマジで惚れそう……)

 

《凱、一度帰還するんだ……ガイガーに対電磁防御を施す、稀星くんも協力してくれ》

 

『『……了解(しました)』』

 

──────────

 

 以前に使用した対電磁波防御フィールド発生器と、ガオガイガーの防御システム『プロテクトシェード』の機能を利用した『対電磁光波シールド』……これを用いて、ガオガイガーの状態で強行突入する案が出された。

 理由はもちろん、ガイガー単体ではこの『対電磁光波シールド』を稼働させられるだけの出力が得られないのと、プロテクトシェードの発生器を転用する形で稼働するシステムだからである。

 

 コレを稼働させていれば、外殻部の電磁波の嵐は簡単にやり過ごせるが……内部へ到達してからはスラスター推進等が一切使えない濃縮酸素の暴風の真っ只中となる。

 最悪徒歩で移動するしかなく、合体解除した方が速度的に早く中心部に辿り着ける可能性が高い……とはいえ、何の対策も無しにガイガーを突入させる事も出来ず、対電磁防御用素材として開発中だった特殊塗料を急遽施し、システムが異常をきたす前に内部へ到達するという更なる強行策が採られた。

 

『……仕方ありません、私は雲ゾンダーの直近で待機します……最悪の場合、私の方でゾンダー核を何とかする方法も考えますので……』

 

『いや、シオンもここで皆と待っていてくれ……君の存在は今後も必要になる! なぁに、心配ないさ……俺は不死身のサイボーグだぜ?』

 

 ソレ、半分ほど私にも当て嵌まるんですけど……?

 とか突っ込みたくもなったが、今はなにぶん時間がない……諸々の準備を終えたガイガーは、再び『ステルスガオー装着モード』で発進し、雲ゾンダー内部へと突入するのだった。

 

 

 はい、その後がもう普通に原作通りだったのでバッサリ切除(カット)です……

 

 突入から僅か数分で通信途絶し、それから約1日半ほど経過した日の朝……強電磁波バリアーの影響で途絶していたガイガーから突然連絡が入り、その指示を受け速攻で機動部隊と母艦らとのフォーメーションが組まれ……原作よりもスムーズに雲ゾンダーは撃破されました。

 

 もちろん、スムーズに事を運べたのは私の存在もありますが……最大の要因はやはり、護くんや皆が凱さんを信じていたから……でしょうね。

 私が仮説として凱さんの状況をクルー等に説明し、護くんの不思議な感覚と、その直感を信じるという姿勢が、私の仮説の信憑性を後押しくれたからこそ……復帰を信じて事前の準備を整えておけたのだから。

 

 しかし、解決したという事は多分……いや、間違いなく凱さんは「アレ」を見た筈だ。

 

 ゾンダーが成長しきった時、何を起こすのか……そしてそれが何を引き起こすのか……もう隠す事は出来ない。

 

(素粒子Z0についても、もう感付かれてるだろうし……原作より少し早いけど、ゾンダーの目的について、もう一度しっかりと話す必要があるかもしれない……!)

 

 私の身体の変異率も、そろそろ40%を超える……Zマスターとは違うモノに成りつつある故の複雑な感情所以か……早めにゾンダーの真の力を予め示しておく方が、今後の為になる筈だと踏んだ私は、ついに「機界昇華」のメカニズムや「ゾンダーを産み出す理由」について、の核心に触れる為……

 

 この騒動解決後、日を改めて……私は再びビッグオーダールームで話をしようと決めたのだった。




戦闘は……ほぼ原作通りだし、余計な茶々入れなくても視聴者(視点)なら言わずとも分かる部分だからバッサリと。
それに学生時代の思い出っぽくなってるけど、わりと重要なシーンだし、命さんの邪魔をするのも個人的にやりたくないのでね?(´・ω・)

さて、次回は原作とは違う展開……
ゾンダーの真の目的と、機界昇華についての回です。

ここでオリ主ちゃんの起源が白日の元に晒される事に……?

感想待ってます~

次回予告


君達に最新情報を公開しよう!

謎の機械生命体ゾンダー
彼等の目的は、本当に地球人類の排除なのか?

不可解なゾンダリアンの行動に対し
ついにシオンは、彼等の真の目的を明らかにする……

次回、勇者王ガオガイガーif、NEXT...
第14話『根源は斯く語りき』

次回もこの小説で、ファイナルフュージョン承認!!

コレが(14話の)勝利の鍵だ!

  • 秘めた真実を全てバラす
  • 転生者の件だけ内緒にする
  • ゾンダー関連の要点だけ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。