狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif 作:睦月透火
しかも中には護くんと華ちゃんが……?!
奇しくも原作寄りのシチュエーションとなってしまった17話!
万能潜水艦「ノーチラス号」といえば、伝説的な潜水艦の名として語られている。
今回ターゲットにされたその名を冠する潜水艇も、世界最新鋭の技術の結晶とも言うべき技術の塊として今週末に一般公開予定だった船だ。
「敵はこの船の性能を知ってか知らずか……深海に逃げ込まれれば、いくらガオガイガーとて手出し出来んぞ」
敵ゾンダーの解析を開始したGGG、ゾンダー化された人間が潜水艇の艇長だと判明した時点で行き先が深海である事を見抜き、麗雄博士は潜水艇「ノーチラス号」のスペックを元に行く末を危惧する。
ノーチラス号はこの世界の最新技術と、それが生み出した特殊素材の塊だ……
何よこの外装、表面に張り巡らせたエネルギー偏向力場で水分子と圧力を偏向・分散させ、水圧から内側を保護するってほとんど◯シュマイディッヒ・◯ンツァーやん……
動力システムに関するヤツも、何か
『はぁ……頭痛い……ノーチラスの名に恥じない万能潜水艦とか、何てモン造ってんのよこの世界の日本は……』
「What? どうしたデスカ、シオン?」
『……あー、なんでもないです~……はぁ……』
ノーチラス号の設計データと秘匿資料に頭を痛めながらも、私は演算予測を併用してノーチラス号が変貌したゾンダー潜水艇の現在位置をマップへ投影させる。
幸い、三段飛行甲板空母の飛行速度なら距離的にはまだ十分追い付ける……が、敵は深海を目指して潜航を続けているのだ。
「ガオガイガー単体では奴の潜航速度には追い付けん、よってガオガイガーを潜水艇に搭載して一気に潜航し、そこからディバイディングドライバーの空間制御機能を利用した裏技で接近するしかあるまい……」
その追撃は勿論、原作通りの作戦となった。
まずはGGGの保有する深海調査艇「ガンダイバー」を使って可能な限り潜航……その先はディバイディングドライバーの
無論、ディバイディングドライバーの効果時間は最大でも1時間ほどしか無いので、万が一の事態を予測し、凱さんにピスケガレオンを連れて行くように頼んだ。
ピスケガレオンなら自前の耐圧フィールドがあるし、海中での機動性も高い……援護くらいには役に立つはずだ。
「準備が整い次第、作戦を開始する……三段飛行甲板空母、及び、強襲揚陸補給船は発進準備急げ!」
大河長官の号令が響き、基地内は平時と違う独特の緊張感に包まれていった……
斯くして、ガオガイガーを搭載したGGGの潜水艇「ガンダイバー」が、ピスケガレオン2機を伴い潜水を開始……ピスケガレオンの武装は「スパイラルランチャー」以外は全て機体内部に格納出来るので、見た目は限りなく生物に近い……端から見れば、イルカとサメを伴った潜水艦が海の底を目指して潜っている様にしか見えないのである。
《ガンダイバー、これより急速潜航を開始します。》
猿頭時主任の遠隔操作により、潜航を開始するガンダイバー……私も三段飛行甲板空母に乗り込み、甲板上でピスケガレオンへと思念波で指示を出している。
まだ相当距離があるものの、ガンダイバーの潜航速度はゾンダー潜水艇よりも早いので、計算上はまだ安全圏内で追い付ける筈だ。
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《深度、8500を突破……ガンダイバーの装甲に亀裂発生、耐圧限界まで後1500》
GGGの保有する深海探査艇「ガンダイバー」の耐圧限界深度は約10000……ノーチラス号はそれ以上すら余裕なのだが、急激な圧力変動にノーチラス号の繊細な推進機関が対応しきれないので、潜航速度は古くても頑丈なガンダイバーの方が勝っていた。
「随行機のセンサーが機影を捕捉……ノーチラス号と確認しました、相対距離……約450」
『……思ったより速度を出してなかったのね……これならすぐに追い付ける!』
(ピスケガレオンは、目標を足止めしつつガオガイガーの援護を……!)
ゾンダー潜水艇を捕捉したのは深度9000手前……ガンダイバーの装甲に亀裂は入っているが、想定内の状況だ。
ピスケガレオンは2機で耐圧フィールドを最大展開して、ガンダイバーの周囲を地上と同じに戻し、格納庫からガオガイガーが飛び出すのを補助する。
減圧による補助時間は短いが、ディバイディングドライバーを作動させるには十分だ。
『ようやく戦えるぜ、ゾンダー潜水艇……護達を返して貰うぞ!』
《ゾォォンダァァァー!!》
ディバイディングドライバーのフィールドを展開し、そのまま戦闘態勢に入るガオガイガー……ゾンダー潜水艇は最早潜水艇とは呼べない程に外観が変貌しており、その姿はさながら巨大なマッコウクジラのよう……ガオガイガーよりも巨大な鯨ゾンダーロボは、巨体に似合わぬ高速遊泳を初め、ガオガイガーに迫る。
『ブロウクン・マグナムッ!!』
だが、ガオガイガーはカウンター気味に発動させたブロウクン・マグナムで直接鯨ゾンダーロボを殴り付け、そのまま射出して大きく体勢を崩させる事に成功……この辺りの戦闘センスは、凱さんが持つ天性の才能みたいね。
鯨ゾンダーロボは大きく体勢を崩し、そこへピスケガレオンが波状攻撃で体勢復帰を阻む……射出されたブロウクン・マグナムを戻したガオガイガーは再びファイティングポーズを取り、タイミングを計りながら、私はコアの位置を探りつつピスケガレオンに指示を飛ばす。
『コアの位置は……凱さん、敵のコアは顎の下です!』
(反撃させないで! タイミングを合わせて、ヤツを釘付けに!)
《応ッ! ……アレか!?》
ガオガイガーが体勢を整え初めたと同時に、ピスケガレオンの
『よぅし、それなら……【ヘル・アンド・ヘヴン】ッ!!』
ガオガイガーのエネルギーが急増、右腕にブロウクンエネルギー……左腕にプロテクトエネルギーを最大収束させながら、凱さんは
収束された2つのエネルギーは呪文によって反発力も纏めて圧縮されつつ融合……更にGストーンのエネルギーによって外側から封をされ、ガオガイガーが組む両手の中に荒れ狂うエネルギーの塊が生成される。
『ハァァァァァッ!!』
《ガオォォォンッ!!》
凱さんとギャレオンの声が重なりあい、一つの獣の咆哮となって聞こえてくる……エネルギー融合の余波を利用して展開されるEMトルネードによって、相対するゾンダーロボは拘束されており、逃げ場も無く【ヘル・アンド・ヘヴン】が直撃する。
ゾンダーロボの体内に深々と抉り込まれた両腕がゾンダーコアを引き摺り出すと同時に、イルカ型のピスケガレオンが華ちゃんを、サメ型が護くんを回収して離脱……
更にガオガイガーを含めて耐圧フィールドを再び最大展開する事で、ガオガイガーも爆発から遠ざかる事に成功したのであった。
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「……ん……ぅ……ッ?! は、華ちゃん?! え? ココは……?」
『気が付いたか、護。無事で良かったぜ……』
「え、凱さん……?!」
戦闘フィールドから遠ざけていたガンダイバーへと戻る途中で意識を取り戻した護くんは、サメ型の背中に乗った状態で輸送されていた。
気が付くと目の前は深海……水中なのに呼吸は出来るし、すぐ側にはガオガイガー……一緒だった華ちゃんも隣のイルカみたいなマシンで運ばれている事に大混乱していた。
《その様子なら、怪我も無さそうね……護くん、華ちゃんも無事で何より》
「シオンさんまで……じゃあこのマシンってGGGの……?」
《正確には私の従者……その子達は【双魚機獣 ピスケガレオン】よ》
シャアァクァァァ!! キュクゥゥゥルッ!!
「うわっは~!」
光すら届かない深海という異質すぎる環境だが、ピスケガレオンとガオガイガーが並走しながら潜水艇へ戻るまで、護くんはピスケガレオンに興味津々といった感じだった。
ピスケガレオンとガンダイバー……そしてガオガイガーの投光システムに照らされながら、護くんと華ちゃんを乗せたピスケガレオンは、ガンダイバーの格納庫へ入るまで、ゆっくりと海中を遊泳するのであった。
時代背景が変わった事で、現行技術もアップデート……
というか超進化してませんかねぇ?
……筆が狂ってやがる(自分で書いといて言うかw)
後日、未決定となっているゾディアート・アーマロイドシステムのネーミング選手権をやろうと思います。
詳細もそこで……
あと、感想もお待ちしています。
君達に最新情報を公開しよう!
世界最大規模の粒子加速実験施設に招待された獅子王博士達……
だが同時に、この施設がゾンダーの魔の手に落ちていた事が判明する!
捕らわれた博士達の救出に向かう機動部隊だったが
彼等の行く手にも、敵が待ち構えていた?!
次回、勇者王ガオガイガーif NEXT...
第19話『イゾルデの門』
次回もこの小説で、ファイナルフュージョン承認!!
コレが(次回の)勝利の鍵だ!!
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ボルフォッグ
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新型Zセンサー