狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif 作:睦月透火
ifという世界の『勇者王伝説』……
これは……人類存亡を賭けて戦う、熱き勇者達と
自らの命運を賭けて奔走する1人の少女の物語である。
第1話 勇者王誕生!(と、その裏で)
西暦2000年代……
頻発する未曾有の大災害などに対応する為、国連主導の下に主要国は様々なチームや組織を立ち上げ、一般の組織では手に負えない案件に対処していた。
その中でも群を抜いて高い技術力と現場経験値を持ち、世界で最も信頼される組織があった……それが日本の首都、東京に本部を置く「ガッツィー・グローバル・ガード」……通称、
原作とは異なり、初期から国連公認の国際的な民生組織として発足され、世界中における近代テクノロジーを悪用した犯罪への対応や抑止、または大規模災害に置ける救助活動を目的とする組織として、一般にも広く認知されている。
勿論、原作視聴者には裏で秘密裏に活動する部署もある事は認識しているであろう。
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そして、一見平和そのものに見えるこの世界にも……とてつもない危機が迫っている事に変わりはなかった……
2017年……
世界各地で謎の飛行物体の目撃情報が相次ぐが、日本の北海道での情報を最後に出現は途絶えてしまう。
2018年……
日本から打ち上げられた訓練用シャトルが、予定されていたコースを辿っている最中、何者かと接触事故を起こして破損、そのまま東京湾へと墜落してしまう。
この時、操縦士であった「獅子王 凱」は瀕死の重傷を負うも生還……その際、同時に発見された謎のメカライオンが、秘密裏にGGGに接収された。
そして2020年、東京……物語は、此所から始まる。
「本日の受診者はこれで全員です……2年間お疲れさまでした」
白衣を着た男性の看護師が私へと労いの言葉を掛けてくれた。
この「都立第一総合病院」の精神科に勤めてから、もう2年になるのかぁ……
「此方こそ、献身的なサポートありがとうございました……及川さん」
若干疲れの見える彼の顔を見据え、私は今までの彼のサポート業務に対してのお礼で返した。
少し照れ臭いのか、彼は若干赤くなった頬を書きながらそっぽを向く……この気持ちは嘘偽り無い私の正直な気持ちだ。
私は今日……この都立第一総合病院を辞職する。
その理由は「一身上の都合」……だが、その裏には「死の危機」に相当する事情があった。
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取り敢えず、こうなった経緯から説明しないとね……
まず私はただの、れっきとした正規の医師免許持ってる精神科医です。
周囲には内緒だけど、私は異能力持ちの転生者……それも非人類タイプの。
厳密に言うと、転生者だった
モチロン、死にかけていた人間がウソのように全快した事には物凄く驚かれたのは言うまでもない。
生まれ変わった
……え? 能力をどう使ったって? それは……秘密です。
そんなこんなで2年前にこの病院で話題の精神科医としてスタート……順調に今の生活を満喫し、2年が経った数日前あの日……私を取り囲む日常が音を立てて崩れ去った。
『ファイナルッ・フュージョ──ンッ!!』
都庁を破壊せんと出現した馬頭の奇妙な巨大ロボット……そして、それを迎撃せんと現れた白いメカライオン……更に金色の鎧を身に纏った戦士も現れ、メカライオンと合体して人型へと変形……しかし、果敢に立ち向かうもパワー不足やサイズ差のせいで勝負にならない……そして、この声が響いたのだ……
白いロボットを覆うように緑色の竜巻が発生……馬頭ロボはそれに突っ込もうとするが、強力なフィールドなのか弾かれて倒れてしまった。
あぁ、やっぱり間違いじゃなかった……
……勇者王ガオガイガー。
この世界に転生したという事実を……転生前に親友とアニメを観て楽しんだ頃の
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緑色の竜巻……EMトルネードが空間を覆う、それは
中の様子など普通は誰にも分からないが……私は全て知っている……それは転生前の記憶に焼き付いているからに他ならない。
まず、発生したEMトルネードに影響される事なく入り込んだ3機の支援メカがトルネードの内部に集まる……
その後、白いロボット「ガイガー」の下半身が前後反転して爪先を下方へ畳むと、そこへ双胴型ドリル戦車の支援マシン「ドリルガオー」が接近、ドリル部分が動いて開口部を展開し、双胴が片足づつガイガーの脚部を受け入れながら接続され脚となり……
次に、ガイガーの両腕が背中側へ基部ごと開き、胴体を貫く開口部へ新幹線型支援メカ「ライナーガオー」が右肩側から入り込んで中央の位置で固定……
さらに背中へと移動した腕を覆い隠す様にステルス戦闘機型支援マシン「ステルスガオー」が上方から逆さまに接近して接続され、背部を形成する巨大な翼となっていく……
続け様にステルスガオー本体に収納されていたパーツが展開されて斜め上に跳ね上がったライナーガオーの下を潜って両脇へと移動し、そのままガイガーの胸にあるライオン頭の横へ接続され
二の腕と接続されると下面のシャッターも開放され、そこから高速回転するナットの如く手首が回転しながら飛び出す
締めにステルスガオーの尾部に格納されていた頭部パーツがガイガーに被さり、マスクが装着され額の宝石が迫り出す……そして最後に
合体を完了した黒い巨大ロボット……両腕の拳をぶつけ合う、幾度となく見たあの動きと共に
『ガオッ! ガイッ! ガァァァァァッ!!』
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それから起こった事も、ほぼ原作通り……全てを思い出した私の前で、あの物語が、目の前の現実として推移していく……
『ヘルッ! アンド・ヘブンッ!!』
ゲル・ギム・ガン・ゴー・グフォ……
紡がれるそれは、破壊の力を呼び覚ます呪文……
ガオガイガーの両腕に攻撃と防御の力が集約され、一つに合わさる……その瞬間、何者も抗えぬ力が凄まじい竜巻を生み、馬頭のロボットを拘束する。
『ふんっ! ハァァァァァァァアッ!!』
ガオガイガーは自身の攻撃と防御のエネルギーを束ねて突撃し、敵のコアを抉り取る必殺技「ヘル・アンド・ヘブン」を用いて馬頭のロボットを粉々に破壊……更にその抉り出したコアを潰そうとした時……緑の髪の少年が現れた。
「それを壊しちゃ……ダメぇぇぇぇぇ!!」
『……ッ、君は……?!』
ガオガイガーの手にある敵ロボのコア、そのすぐ上に飛来した緑の髪の少年……しばし見つめ合う1機と1人……そして少年が行動を起こす。
クーラティオー!
テネリタース、セプティオー……サルース、コクトゥーラ!!
緑の髪の少年は謎の呪文を唱えた……すると少年の指先から発生する波動によって、一連の状況を見続けていた、私を除く全員が驚愕する光景が起こる。
敵ロボのコアが次第にその形を変えていき……コアの形から、機械の身体を持った地球外生命体の様な変異生物へ……
そして、変異生物らしき姿からさらに姿を変えていき……涙を流し神に祈る様なポーズをした、人間の男性へと変貌したのだ。
「……あれが、地球外生命体……なのか?」
「中間の形態の方はよく分からんがそうだろう……だが、今のあの姿は完全に地球人だ」
GGGの指揮司令を担う本部発令所……その長官席から立ち上がった男、大河幸太郎は驚愕していた
敵の正体は地球外生命体(?)らしき存在……だが謎の少年の力で、地球人とほぼ同じ姿へと変わっていったのだから……
長官席の右側で同じく、事態を注視していた技術士長の獅子王
遂に始まってしまった……こうなったらもう私は、人として生きることは出来ない……さて、実際問題……これから私、どうすれば良いのかなぁ……
ゾンダーの地球侵略……それが始まったという事は、私の分身……というか、私と共に生み出された「Zマスタープログラム」が地球を機界昇華のターゲットとして選定したという事だ。
そして私の存在は両方にとってイレギュラーであると同時に、ゾンダーにとっては最強の支配者と映り、人類にとってはゾンダー以上に厄介な存在と映るだろう……つまり遅かれ早かれ、私はGGGとゾンダーのどちらか、或いは両方に狙われ……確実に消される運命にある。
もはや退路はない、私は今後どうすれば良いのだろうか……
あまりにも突然に訪れた生命の危機……私の人生は、抗う間も無くお先真っ暗となってしまった。
……という訳で、皆様お待たせ致しました!
ifストーリー版「勇者王ガオガイガー」第1話でございます。
来歴は後日談として……のっけから絶望を突き付けられたオリ主ちゃん。
いきなりまさかの死刑宣告というのは不憫すぎ……
でも書かないと事態は好転すらしてくれません!
なので続けるしか選択肢がないんです……彼女のためにも!!
どうか生き残れるように導いてあげて下さい……
君達に最新情報を公開しよう!
敵ロボのコアとなった人間を元に戻す力を持つ緑の髪の少年……
彼の正体を気にする暇もなく、次なる敵が地球を襲う!!
合体不能に陥ってしまうガイガー
彼に勝利の女神は微笑むのか?
そして、人生の岐路に立たされた彼女の運命は……?
次回、勇者王ガオガイガーif NEXT...
第2話『機械を操る少女』
次回もこの小説で、ファイナルフュージョン承認!!
《 オリ主の能力 》
(※次話以降はアンケートとなります)
オリ主ちゃんの名前は?
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著者の勝手で
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他作品(私の)キャラ名を流用
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新規で考えて
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