狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif 作:睦月透火
GGGベイタワー基地が乗っ取られ、外と連絡が取れない?!
そんな事は露知らず、シオンはZセンサーで麗雄に連絡……
聞けば、ベイタワー基地が乗っ取られているのだという。
《……え、乗っ取られ……ってえぇぇぇッ?!》
思わず素っ頓狂な声を上げてしまうシオンだったが、それもその筈……ハッキングによる基地の乗っ取りシナリオは、マイクロマシンゾンダーの件や、ヴァルナーという未知のシナリオで原作の流れとの違いもあり、既に原作から大幅に乖離し無くなっている……とシオンは誤認していた。
実際にはマイクロマシンゾンダーが先になり、ヴァルナーの件はシオンが知らなかっただけ……
「稀星くん! 外に居るのなら、そちらから凱にも伝えてくれ!」
《……全部聞こえてるぜ? 全く、無事ならそう言ってくれよな長官》
割り込み……ではなくグループ通信に切り替えて、事態を凱にも直接伝えたシオン。
クルー達は凱にも繋がった事に驚愕するが……
《……博士、私が機能拡張したの忘れてませんか?
万が一、基地機能が麻痺しても、隊員の安否確認やら救援やら出来る様にって、私が言ったら長官も即OK出したじゃないですか~》
若干ながら呆れた様子のシオンの声に、大河幸太郎と獅子王麗雄は揃って顔を見合わせた。
「「……あぁ」」
その後、凱さんがタイヤゾンダー……私が基地のハッキングに対処する事になった。
勿論、基地のシステムが戻らないとダイキャンサーにドライヴを搭載する作業が出来ないからだ。
《凱、基地のシステムを取り戻したら、ガオーマシンは最優先で発進させるから。それまで、無理はしないでよ?》
《分かってるさ、命……シオン、お前も無理はするなよ?》
『……保証は出来ませんけど、一応頑張ります』
《おいおい、そこは「お互い様」とか言う所だろ?》
(何だか最近、凱さんは私を妹みたいに扱ってくる……サイボーグ仲間……みたいな感じかな? 確かに、凱さんよりも私は3つ下だし)
斯くして、基地奪還とタイヤゾンダー戦……GGG初の二面作戦が展開される事になった。
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『猿頭寺さん、私からも逆ハッキングして復帰を試みます……この近くにコネクターポートはありますか?』
《地上用エレベーターの直近なら、手前の通路脇に「G-9」と書かれた場所がある……そこに物理アクセスポートがある筈だ》
猿頭寺さんの返答を聞きながら、私は視線を走らせ……目的の「G-9」ポートを発見した。
『……ありました』
《通常のコントロールポートは既に奴の手が回ってて使えない、非常用の57番から80番ならまだ手付かずだから……》
『了解、アクセスチェック……良かった、まだ空調や生命維持システムは無事ですね……なら』
そこまで言い掛けたが、続きを大音量の基地内サイレンが掻き消す……
《な、何事だ?!》
《待って下さい……。……ッ?! 何て事だ……ゾンダーが基地の動力炉にアクセス、冷却システムを停止させました! このままでは、あと15分で基地が爆発します!?》
《イカン! 基地の動力炉が爆発すれば、この基地処ではない……東京が全て地図から消えてしまうぞ?!》
《なん……だと……?!》
マジで大ピンチ……こうなったら直にゾンダーと
『猿頭寺さん、私が彼と直接戦います……!』
《シオン?!》
『もう時間がありません! 私なら何とかなります、猿頭寺さん……ナビゲートとモニタリングのサポートをお願いします……もうすぐボルフォッグと護くんも到着しますし』
私の言葉に、僅かながら歓喜の雰囲気が沸く……ボルフォッグなら、物理的に基地施設へと侵入するルートを知ってるし。護くんが一緒なら、直接浄解のチャンスもある。
《分かった……無理はするなよ?》
『大丈夫ですよ。せっかくダイキャンサーのドライヴも完成したのに、乗せずに死ぬとかあり得ません!』
完全な形でダイキャンサーが稼働すれば、ガオガイガーの負担は大幅に減る……プライヤーズも来てるみたいだし、此処さえ乗り切れば何とかなる筈だ!
《……頼む、猿頭寺くんは彼女のサポートを!》
《はい!》
よし、後はアイツとの性能比べ……こちとら自称「
『……って、どういうっ!状態ッ!ですかコレぇ?!』
現在、どうなってるかというと……
基地内システムをバーチャル空間に変換した戦闘フィールドの中……私は今、ガオガイガーになって敵ゾンダーの尖兵である黒い羽虫型の小型メカの群相手に、切った張ったの大立回りをやってます。
『ブロウクンマグナムッ!』
右腕を射出、同時に腕を突き出す反動相殺モーションから飛び回し蹴り、足払いと繋ぎ……
『だぁぁぁぁ! もうウザったいッ!!』
プロテクトシェードを展開し、強引に羽虫の群を薙ぎ払って行く……
『猿頭寺さん、何で姿が
《済まない、本当は護衛も含めて数を揃えたかったんだが、VR空間用のモデリングが間に合わなくてね……今使っているソレは、別の目的でモデリングを済ませていた物なんだ》
あぁ、そういう事ね……とりあえず、ガオガイガーだと身体の感覚が違いすぎて動き辛い。
『このデータッ! 動き辛いんでッ! 変えてもッ! 良いですかぁっ?!』
大立回りをしながら、私は猿頭寺さんにデータ改編の許可を取る……猿頭寺さんも。
《……そうか、あぁ大丈夫だよ。そのモデリングは時短として使っているだけだし、元々がコピーだ。そちらの好きに変えて構わないよ》
はい、言質取りました~。さて、それじゃ……
『それじゃ……好きにさせて貰いますよッ!!』
猿頭寺さんから、VR用ボディの全制御権を委譲され、早速私は戦闘に平行してデータを書き換える……セッティングは勿論【
『アーマーライズ……「ゼルフィカール」、起動!』
音声選択が認識され、一度ガオガイガーの姿を模したアーマーが粒子となって消える……その後から白や黒の部品と、ウサギの様なシルエットの頭部パーツが目を引くアーマーが中空に浮かび上がり、私の身体に次々とセットされていく。
白いスク水っぽいボディスーツ、脚部の白い装甲……腰の後ろからは2対のサブアームが展開し、上部は両肩の外側……下部は腰の左右で武装とスラスター類の保持を兼ねる重要な支えとなる。
そこに装甲と武装が積み重なり、更に両手にも「ガンレイピア」なる手持ち装備が展開……スラスター内蔵型の黒い追加装甲は主に両肩のサブアームと腰の両脇、そして太腿の外側に付けられ、サブアーム先端には2種類の攻撃ユニットと、追加のガンレイピア……そして後方へ向いた大型バーニア等、装甲の重さをカバーする加速装備が目立つ形態……
これが【乙女座】の新形態、ゼルフィカールだ。
『全武装、各個別にロックオン……
展開完了と同時に多数の敵をロックオンしつつ、濃密な弾幕を展開……メイン武装のセグメントライフルは、両肩のサブアームにあり通常型ライフル武装4丁ぶんの火力を出せる半固定武装……手に持つガンレイピアとサブアーム先端のカノンユニットも含めれば、同時に6方向へ対応が出来る。
その上、武装切り替えで斬撃対応の大型ビーム兵器「試作型ビームスマッシャー」や攻勢防盾システム「ABSAユニット」も持ち出せるし、6枚あるこの黒い増加装甲「ブラストシールド」……実は装甲ではなく追加のエネルギータンクなのである。
『見た目に反したゴリゴリの高火力高機動型……ね、何か良いかも……♪』
頭部パーツのウサギっぽさが何とも可愛いし、ボディの正反対な過剰武装っぷりが私の細やかなミリタリー欲を刺激してくる。よし、お気に入りに入れようそうしようハイ決定!
……と、そう思いながらも、黒光りする羽虫の様なお邪魔ウィルスユニットをバンバン消し去り……正味5分も無いくらいで周囲の敵は全滅させる事に成功した。
『……ふぅ、これで終わり……な訳無いよねぇ? ゾンダーだもの……やっぱ
一息吐こうとした矢先、私のセンサー圏内に
いきなりサイレント追加したFAガ……もとい、乙女座の新形態。
バーゼラルドすっ飛ばしていきなりゼルフィカール実装!
見た目はほぼFAガールのゼルフィカール(白)なので画像を見たい方は【FAガール ゼルフィカール St.ver】でググってね?
実は、メインシナリオ以外に考えている小ネタがあります。
本編にも少し絡めたい事柄ですし、活動報告書きました……見てね?
シオンの親的存在は誰にしようか?(今後のシナリオに大きく影響します)
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獅子王麗雄博士(FINAL版ルート)
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生みの親生存フラグ(TV版ルート)
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◯◯と◯◯◯の養子(覇界王ルート)