狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif 作:睦月透火
原種本隊の迎撃戦、とりあえず幕引きさせましょう。
「ESウィンドウ偏向率、更に上昇中!」
「空間歪曲係数も増大! 何者かがワープアウトしてきます!」
『システムチェ――ンジッ!』
『『『マイク・サウンダースッ!!』』』
『全機、
マイク・サウンダース全13機が一斉に変形し、ブームロボ形態へと変わるとそのまま全員が一定間隔で並び、輪を描く様に移動する……
この円形面の先を軸線上としてソリタリーウェーブ・ライザーを集束発射し、ESウィンドウから現れる原種を分子分解してしまおうという作戦だ。
本部からの通信音声が慌しくなり、マイク部隊の準備も完了しようかという所で、私のセンサーとアーマロイド達が危険を察知する……
飛んできたのは金色で三角形の飛来物……原作通り、あの時に逃げ去っていた原種からのミサイル攻撃だ。
『させませんっ!』
クーゲルは素早く射線上へと回り込み、ミサイルを迎撃……マイク達は一瞬だけ浮足立つも、クーゲルとダイキャンサーの背中を見て安全と判断し、攻撃の準備を続ける。
『小癪な……!』
『相手は、何処から……?!』
(確か……『口』原種だったっけ? ミサイルも、当たれば幸いな感じでバラ撒いているだけの様ね……此方の出方を警戒している)
断続的に襲い来るミサイルを、クーゲルとダイキャンサーは冷静に処理し続ける……だが、この程度で原種が諦める筈はない。私は何があっても良い様に、クーゲル達にミサイル処理を任せ、念の為グラヴィスをオービットベースの直上に呼び出しておく。
『後方援護はお任せを』
進化の都合、または稼働データ不足か……グラヴィスは宇宙空間をまだ自在には動けない。でもしっかりした足場があれば砲撃に支障は無いし、コツを掴めれば自身を重力で座標に固定出来るし、今でもワームホールを介して援護射撃くらいなら出来る……もう少しの辛抱だね。
(このタイミングでわざと口原種を犠牲にして、J達と私達を同士討ちさせる可能性も捨てきれない。……どうするべきか……)
原種は一体でも居れば、惑星1つの機械昇華など難なく可能だ。それ故に早い内から大攻勢を仕掛けられでもしたら、あっという間に戦線は瓦解し、地球は機械昇華される……それを防ぐ為にも、この作戦は
無論、GGGには過酷な戦いを強いる結果となるが……ココで原作から外れると逆に対処し難くなる上、最後の勝利の鍵を消さない為の前提条件に関わるため、僅かでも対処を間違う事は許されない。
……だが、そんな私の苦労を嘲笑うかのように事態は急変する。
「こ、これは……?! 高エネルギー体複数、急速接近!」
「イカン! この軌道ではマイク部隊が……!!」
『ヌゥ?! 此奴等……!』
『マイク! 避けてぇッ!?』
『What?! 何だ、コイツ等……ぐぁぁッ?!』
突然、戦闘宙域に飛び込んで来た複数の発光体……それが凄まじいスピードでクーゲルとダイキャンサーのセンサーをすり抜け、マイク部隊へと殺到。Ⅳ世とⅥ世、Ⅺ世が大ダメージを受けて損傷してしまう。
(何なのよアレ?! 原作には無い展開。イレギュラーだわ……)
私の驚愕を余所に謎の発光体は慣性の法則すらも置き去りにしたデタラメな軌道で宙域を疾走……ある程度距離を取って再びマイク部隊を襲おうと突撃してくる。
『それ以上はやらせません!』
グラヴィスからのワームホール越しの援護射撃により、3機編成で飛び回る謎の発光体の2機が撃破されるも、瞬く間に数は元通りに戻り、お返しとばかりにホーミングレーザーを乱射してくる。
グラヴィス自体は装甲とEシールドで無傷だが、足場としているオービットベースの外壁にも着弾しており、被害が広がっている。
《グラヴィスは防衛モードに移行! オービットベースへの被害を食い止めつつ発光体を迎撃!》
『お任せを』
《クーゲルは原種を追い立ててマイク達から引き離して! ダイキャンサーは引き続き原種からのミサイルを迎撃! 全員でこの場を凌ぎきるわよ!》
『了解!』
『承知っ!』
グラヴィスは各脚部と腕部の重力制御機構を連動させ、歪曲フィールドを形成……それと同時に自身の周囲に複数のワームホールを形成。発光体の移動を演算予測し、ワームホールを直列に繋ぎ合わせて先読み攻撃を仕掛けた。
『これ以上……好きにはさせません』
複数のワームホールを経由する事で、放たれた重金属粒子砲が収束されて破壊力を増していき……8回目のワームホール通過と同時に空間座標を飛び越えて発光体に直撃。そのエネルギーを全て消し飛ばしながらダメージを与えた。
『……?! この手応え……まさか、この発光体は……』
発光体の撃破に成功したグラヴィスだが、何故か意外な事に驚いている……一体何だというのか。
『くッ……あっち行ってッ!!』
口原種へ牽制を繰り返し、マイク達から引き剥がそうとクーゲルは奮闘する……が、さすがは腐っても原種。攻撃の切れ目や僅かな隙を狙ってミサイルを放ち、マイク達を撃ち落とそうとしている。
『クーゲル、ミサイルに気を取られ過ぎるな。本体を狙い続けよ! ミサイルは俺が1つたりとも通さんッ!!』
ダイキャンサーから激を飛ばされ、クーゲルは更に加速……口原種も負けじと加速するが、加速力と持久力はクーゲルの方が上だ。
『今度は外しませんッ!!』
瞬く間に距離を詰め、すれ違い様に散弾を浴びせる。直撃した口原種は連続的な小爆発にバランスを失い失速……
《これは……?! 高エネルギー反応、更に接近! この速度は?!》
クーゲルの後方から飛来した火の鳥が瞬く間にクーゲルを追い抜き、口原種を一撃で撃破する。
『な……なんなのよ突然……』
狼狽えるクーゲル。火の鳥は原種核を保持したまま更に移動していき、待っていた本体へと帰還する……
「……アイツは?!」
「白い戦艦?!」
次なる乱入者は、やはりジェイアークだった……
口原種のコアは原作通り彼等に渡す予定だったので、このタイミングならば流れ任せで大丈夫だろう……
『マスター……』
グラヴィスをはじめアーマロイド達は警戒するが、私は敢えて指示を出さずに見守る。
『貴方達は、
クーゲルが剣呑な雰囲気でジェイアークへと問い掛ける。ダイキャンサーとグラヴィスも合流し、武器こそ構えてはいないがいつでも動ける様にはしていた。
GGGやアーマロイド達には敢えて彼ら赤の星の戦士や、原種核に関する情報は共有していない。
最大の理由は勿論、原作乖離からの対処不可能……となるのを避ける為でもあるが……この子達は私や地球の守護者であると同時に、彼等の良き隣人になって貰いたい。
その為にも信頼の大切さなど、様々な事を彼等から学んで欲しいのだ。
だからこそ、敢えて過剰な情報提供をせず、原作通りに進ませている……
『……お前達に教える必要はない』
『なら、貴方達は地球の事をどうするつもりです?!』
『……青の星の事など、我々には関係ない』
想定通りの答え……現状ではまだ仲間意識も無く、Jジュエルの戦士という肩書さえ此方は把握していないのだから仕方ないのだが……この場の雰囲気は少しばかり不安が付き纏う。
『……関係ない。ですか……その言葉の裏には、
私の言葉に、戦艦を操る男は僅かながら反応する。
(地球育ちのアルマ……戒道幾巳を擁する彼等なら、悪いようにはならない筈だわ)
『……フン。我々の目的は、あくまで原種核の回収だ。それ以外に興味は無い……』
言葉を選んだのか、本当に興味の外なのか……どちらとも取れる返しを最後に、ジェイアークはマイク達が対処している原種の本隊の方へと意識を向け移動し始めた。
口原種と謎の発光体の撃破によって妨害は全て無くなり、マイク部隊は損耗こそあったものの、ほぼ原作と同じ様にソリタリーウェーブ・ライザー攻撃によって原種の本隊の分解に成功。
……しかし、やはり核は分解攻撃を逃れて地球へと分散しながら落下していった。
『……残り、28か……』
その一言を残し、飛び去っていく
(できれば早い内に繋がりを強めて共闘できれば、今後も楽になるのだけど……ね)
ここからは時間との勝負も重なる事になる……原種達は復活後すぐに現地の人達を取り込んでゾンダー化させ、万全の体制を敷いてくる筈だ。
こちらも計画通りに事を進め、来るべき最終決戦に向けての準備を整えなきゃね……!
J達に関する情報は先出ししちゃうとシナリオの都合やらも変わるので敢えて原作通りに進ませます。
さて、クーゲルの質問に定番な返事を返すJ……
とりあえずこの頃はまだデレてないからしょうがない。
次回もお楽しみに!
君達に最新情報を公開しよう!
原種の感知や浄解ができない事に動揺する護。
だが、そこへ白い戦艦ジェイアークと共に戒道少年が現れ、護は原種との戦いに同行する事になる……
その頃GGGでは、アーマロイド達のからの情報提供によって白い戦艦を捕捉……
同時に、北極海の海洋調査施設が原種に乗っ取られているという事実を知り、修復完了したガオガイガーも迎撃に向かう。
シオンもまた、激しさを増すであろう原種との戦いに備え
建造していた新たなアーマロイドを起動させるのだった。
次回、勇者王ガオガイガーif NEXT...
第63話『勇者の復活と新たなる目覚め』
次回もこの小説で、ファイナルフュージョン承認!!
次回に登場するアーマロイドはどっちだと思う?
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水瓶座と牡羊座の異色コンビ
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牡牛座と山羊座のバカップル