狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif 作:睦月透火
さぁ、役者と舞台は揃った。反撃開始だ!
※ 既にご想像されてるかと思いますが、完全にやらかしますw
「ファイナルッ、フュ――ジョンッ!!」
久々に聞く、凱さんのシャウト……改良を済ませ、完璧に再調整を施した各ガオーマシンが合体に際し各部位へと変形稼働。
バンクこそほぼ変わらないものの、中身は魔改造にも等しき改良を経て完成した“勇者王”が出現する……
『ガオッ! ガイッ! ガァァァッ!!』
合体完了と共に、周囲へと竜巻に乗って迸る緑のエネルギー……
今回施された各部の改良により、エネルギー効率や配分なども見直され、合体時の保護を行う電磁竜巻にもかなりのGパワーが乗るようになっており、一定の攻撃は完全に遮断される様になっている。
前半によく起こる合体阻止のお約束は(ヴァルナーの時既に)クリアーしたので、ついでだからと対策を施した……まぁ、半分くらいは偶然の効果なんだけど。
(……いつからかな……? これだけGパワーを浴びてもほぼ平然とできる様になったのって……)
私のこの身体も、いつの間にかGパワーへの耐性……もうほぼ完璧になってる気がする。最近はむしろGパワー浴びた方が調子が良いかもしれない……とまで思える程だ。
「メガ・フュージョンッ!!」
ガオガイガーの合体と同様にジェイアークも変形し始め、キングジェイダーへ……
『……キング、ジェイダーッ!!』
合体中も氷竜達に迎撃され満足に動けなかった原種ロボだったが、ガオガイガーとキングジェイダーの合体完了に焦ったのか、攻勢を強め始めた。
『オラオラオラオラ!! ……何ッ?!』
自ら回転しつつ電磁波で氷を生成し、炎竜たちの猛攻を何重もの波を氷壁に変える事で防いでいく……
『反中間子砲ッ!』
キングジェイダーが事態を察知し、中心部へ砲撃を加える。しかし、破壊された氷壁と中心に原種ロボの姿は無く……
『……むっ? 下か!!』
分厚い足場の氷を粉砕し、キングジェイダーの足元辺りから飛び出してくる原種ロボ。その際に破砕した氷と波飛沫が凍った破片が大量に降り注ぎ、更に残った足場も振動で揺れ動き原種ロボから遠ざかる。氷竜達は揺れ動く足場にバランスを取るのが精一杯で、攻撃どころではなくなってしまう……原種ロボは更に海上と海中を往復し、大波を作りながらその場で凍らせて氷壁を築き、更に砕いて弾幕にする……まるで叩かれるのを全力で阻止してくるモグラ叩きのモグラみたいだ。
『《グラヴィス! ダイキャンサーと水中から原種の動きを止めて!》』
『お任せを!』
『承知!』
ダイキャンサーはクーゲルの背から飛び降り、落下中に蟹形態へと変形……下で待っていたグラヴィスと合流して海中に再び潜んだ原種を封じ込めようと動く。
《コレ以上奴を極北に近付けてはならん! 奴の影響で既に地球の地場が乱れ始めておる。このままでは“バンアレン帯*1”が消失し、そのバリア効果によって防がれていた有害な放射線が直接降り注ぐ事になり、地球は死の星になってしまうぞ!!》
もう時間がない……次に出てきた時に動きを止め、撃破に至らなければ影響は深刻化の一途を辿る。決め時だ……!
『この先は通行止めです、大人しく止まって頂きましょうか?』
『観念するが良いッ!!』
海中ではダイキャンサーとグラヴィスが原種ロボと取っ組み合い状態らしく、移動は制限されている様だが、追い立てるまでには至っていない……
(もう少し、力のある頭数が欲しい所ね……)
『………………』
そんな逡巡をしていると、思う所があったのか……徐ろにキングジェイダーが無言で海中へと潜り、ダイキャンサーとグラヴィスに加勢し始めたのだ。
『お主は……』
『勘違いはするな。原種を確実に叩く選択をしたまで』
キングジェイダーの加勢に一瞬驚くグラヴィスとダイキャンサー……しかし、突然響いた2人の声に冷静さを取り戻し、タイミングを合わせるべく力を込め直す。
『お・ま・た・せ〜♪』
『決めの手札は揃ったか?』
『あれは……?』
ガオガイガーが、イザナギから射出された2つの弾丸に気付く……ミラーコーティング技術を応用して形成された弾丸は一定距離で空中分解……その中から現れたのは、赤い獣と白い人型だった。
『……では、いきますよ!』
『応! ぬぅおぉぉぉッ!!』
『ムッ、とあぁぁぁッ!!』
グラヴィスとダイキャンサーの投擲モーションに合わせ、キングジェイダーの全力キックが炸裂。さすがの原種ロボもこの馬鹿力✕3には抗えず、既に割られた足場の間から海面まで強制的に叩き出されてきた。
『今だ! シンメトリカルドッキングッ! ……超竜神!!』
『五獣纏身ッ! ……ビッグバン、ボルフォッグッ!!』
海中の変動に合わせ、ボルフォッグと氷竜・炎竜も、ビッグバンボルフォッグと超竜神へと合体。戦闘の余波で形成された巨大な氷柱の上にビッグバンボルフォッグは降り立ち、超竜神はクーゲルの勧めでその背に乗せてもらう。
『突っ込むぞ、援護しろ!』
『ハイハイ……それじゃ、いっくわよぉ〜♪』
白い人影、山羊座はその速度を急激に上げ、音も光もなく鋭角にその軌道を変えながら上空へと位置取り、その手の得物……長大なライフルを構える。
同時に赤い獣、牡牛座がその姿を人型へと変え……頭部に備えた角に電撃を迸らせながら海上を滑るように超加速。
原種ロボは突撃してくる牡牛座に気付き、氷壁を生み出そうとするが……
『それ以上はやらせないわよん?』
白い山羊座の機体が構えるライフルが火を吹く……音と認識を置き去りにしそうな程の速度で実弾が放たれ、原種ロボの頭頂部にあった電磁波発信部位を狙撃。破損させて氷壁生成を封じる。しかし既に牡牛座の前方には、厚さ数十メートルの氷壁は3枚ほど形成されていた……
『その程度で、
だが、牡牛座も構う事なく突進。それほど大きくないその身体にどれだけのパワーがあるのか、氷壁は接触と同時に完全崩壊していき、原種ロボの胴体に牡牛座の角が突き刺さった。
『ゼロ距離……取った!』
そのまま原種ロボは海面から氷上へと押し上げられ、突撃された箇所には大きな罅が入る。氷上へと原種ロボを押し込んだ牡牛座は地上に降りると、異様な形状の機構を持つ右腕を腰溜めに構え……下から抉り込む様に原種ロボの足へとアッパー。右腕に取り付けられた機構……パイルバンカーの撃鉄が稼働し、凄まじい破砕音が敵の内部から発せられた。
『釣りはいらん、全弾持って行け!!』
そのまま牡牛座は体勢を変えずに腕のバンカーを更に抉り込みながら攻撃を続行……最終的に6回、爆発にも等しい破砕音が響き、ついに原種ロボの足は粉々に粉砕された。
『我々も続きます! 大回転大魔断ッ!!』
『オラオラオラオラァ!!』
その間に超竜神を乗せたクーゲルが上空へと舞い上がっており、電磁波発生部位の再生を阻止すべく山羊座と共に猛追撃。ビッグバンボルフォッグも敵を逃すまいともう一本の足へ突撃を敢行。
ミラーコーティングと高エネルギーを纏う独楽となったビッグバンボルフォッグは、原種ロボの足の……根本で細くなっている部分を一撃で分断。この僅かな時間で3本中2本を失った原種ロボはバランスを取れず氷上に転倒……
電磁波発生部位も山羊座と超竜神、2機の猛追撃で再生が追い付いていない……トドメを打つ絶好のチャンスである。
『よぉし、俺様の出番だ!!』
《ゴルディオンハンマァァァ! 発動、しょぉ〜《こ、これは?!》……っ?! どうしたのかね?!》
《上空から高速接近する機影を確認!》
《あの時の奴じゃ!!》
《まだ生きてやがったってのか!?》
先の原種本隊の分解作戦で突然現れ、戦場を一時混乱させたあの飛翔体がまたしても乱入してきた。
『アレの相手は私達に任せて、ガオガイガーは原種を!』
『分かった。頼むぜシオン!』
シオンはガオガイガーに、乱入者の迎撃よりも原種ロボの方を優先させるべく、即座に対処を買って出る。凱もシオンを信頼し受け入れるのであった。
ここまで行けば、原種の方は流れ任せでも良い筈だ……私達は上から来たイレギュラーな乱入者を迎撃に向かう。
『グラヴィス、アレって……』
『はい。アレは恐らく無人機……しかし、原種とは違う力を感じます。迂闊に近付くのは止めた方が賢明でしょう』
『……ならば、速攻で落とすまで!』
グラヴィスの進言に、牡牛座が反応する……
『一気に行くなら、“暴れまくり幽霊ちゃん”の出番ね♪』
一歩遅れて飛翔し追い付く山羊座も、2人ならばと余裕綽々で会話している……これは出番だからって張り切ってるわね。
……ちょっと独断専行っぽいけど、適任でもあるしココは任せようかな?
『コチラの手は読ません、パターンを変えていくぞ!』
『りょーかい。弾幕、行くわよぉ〜♪』
山羊座は最初よりも更に鋭く加速し、急停止からのビーム砲撃……それを繰り返しながら1人で濃密な弾幕を形成し始める。
ちょっと待って、何かさっきよりメチャクチャ速くない???
ビームの乱射具合からもちろん囮だとすぐに分かるのだが、この弾幕に混じって普通に直撃弾も含まれており、更に弾幕の只中で牡牛座が乱入してきた相手の頭上を取り、頭の角を振り下ろしながら身体ごと突っ込む。
案の定、モロに喰らった相手はバランスを崩し、フラフラとしながら落下を始めた……
『ハァーイ、こっちこっち~♪ ……と、思わせといて』
空かさず山羊座が何時の間にか相手の目前へと迫る……相手は慌てて体勢を立て直そうとするがそれはフェイクだった。
『こちらが仕掛ける……!』
山羊座は一瞬で相手の視界から外れ、その後ろに陣取った牡牛座が左腕のガトリングを撃ち込みながら超接近して右腕を捩じ込み、先程と同じく爆発音が響いて相手をまっすぐに吹き飛ばす。
『更にもひとつ!』
そこへ山羊座がまたもや飛んでいく相手に追い付いて実弾を3発……更に位置取りを変えてライフルを槍の様に突き立てると、そのままビームをぶっ放し始めたのである。
……ねぇ、なんで普通に追いつけてるの???
『キャッチボール、スタート♪』
如何にも嬉しそうな山羊座の声を皮切りに、ビーム照射とパイルバンカーによる応酬がスタート……
うわ、これ絶対メチャクチャ痛いヤツだ。
『……良い位置だ!』
『返すわよ、
『戻すぞ、
『カッキーン!』
二往復ほどキャッチボールを楽しんだ山羊座は、いきなりライフルで相手を殴った……え? それ殴っていいヤツなん?
しかもまだ連携は終わっておらず、飛んでった先で相手を待ち構えていた牡牛座の両肩が開放され……
『大盤振る舞いだ! 持っていけッ!』
至近距離の相手に向かって、牡牛座の両肩から大量の小さい鉄球みたいな弾丸が一斉に放射される。アレって確か“クレイモア”とかいうマジキチ武装じゃない……?
『……コイツもなっ!!』
畳み掛ける様にクレイモアから右腕のパイルバンカーを突き立てて3連射後、そのまま持ち前のパワーを活かして頭上へと抱え上げる。
『山羊座、ココへ撃ち込め!!』
『わおわお〜ん♪』
牡牛座の指示に嬉々として
しかも牡牛座は相手を傘の様にして大出力ビームの射線を逆に垂直上昇して行く始末……
待って、もう相手がかわいそうになってきた……
やがてライフル銃と相手が接触する直前に山羊座は照射を止め、牡牛座も相手から離れる。
……これでようやく終わりかと思ったけど、全然そうじゃなかった……
『仕上げだッ!』
『了解! せぇのぉ……』
先程の原種ロボ相手にそうした様に、一歩下がって再び右腕でアッパー。山羊座も牡牛座の隣に移動してライフルの砲口を相手のボディに突き立て、牡牛座の右腕……パイルバンカーの撃鉄が起こされる。
同時にライフルの砲口の形状が変わり、砲身よりも大口径で禍々しいデザインへと変貌した。
『『いっけぇぇッ!!』』
ラストと言わんばかりに揃えられた掛け声……パイルバンカーの撃鉄が打たれ、同時に山羊座のライフルも大出力ビームを再びぶっ放す。
哀れ標的となった乱入者はロクな反撃も取れないまま、有無を言わさぬ問答無用で滅多打ちにされ……短い出番の最後に大爆発を起こして消滅していったのだった。
『……コレが俺たちの……!』
『愛の打ち上げ花b……もとい、
全てを終えて着地し、回転式弾倉から空薬莢を排出……そのまま弾を再装填しながら爆発の様子を見上げる牡牛座。
山羊座もその近くにホバリングしながらライフルをくるくる数回ほど回して肩に担ぎ、牡牛座と共に空を見上げる……
山羊座は“むふー♪”とやり遂げた感バリバリだし、心なしか牡牛座も同じ様に思える……
その反対に私は、この場で繰り広げられた一連の連携攻撃の執拗さと容赦無さ……
そして……山羊座の奇妙な言動に、言葉を失うしかなかった。
……というか山羊座って、あんな設定にしてたっけ?
なんか、すっごく頭痛くなってきた……
乱入者が喰らったのはご存知“
モーションは開幕OGs版の弾幕からスタートし、30版のフェイントを割り込ませて、MD版のキャッチボールに繋ぎ、2次OG版のラストかと思いきや、少しアレンジを噛ませてからの打ち上げ花火で〆……マジで容赦なくない?
わおわお〜ん♪とキャッチボールは個人的に好きな過程なので外せないわw
なお、〆後に打ち上げ花火を切り札と言い直したのは
シオンちゃんの前で(あまりに)おふざけが過ぎる(と判断され)ると(グラヴィスから精神的に)お仕置きされるからです。
今回のネタ具合……評価は?
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大満足♪
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もっと濃い目でも可
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全然足りない!
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他の子達にもやらせて?(ニチャア)