狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif 作:睦月透火
もう見てくれたでしょうか?w
各ネタの好意的なツッコミは歓迎しますが批判はやめて下さいお願いします(震え声)
さて、今回は完全オリジナル回。
……どうしてこうなった?!
対キングジェイダー戦へと強行策を取ったシオン。
迎え撃つ赤の星一の戦士……ソルダートJ。
果たして、この戦いの結果は……?
『貴様……どういうつもりだ?』
キングジェイダーからの疑問が飛ぶ……さすがに協力を自ら要請しておいて、まるで試すかのような挑発をしたシオンの真意が分からない……といった感じだ。
それはGGGの面々も同じであり、誰もがシオンの言動に疑問を抱いている。
《稀星くん。彼らが敵ではないといったのは君自身だ……それなのに何故、彼らと此処で戦う必要があるのかね?》
大河の指摘は最もであるが、シオンはこう返した。
『これから彼らと私達が挑むのは、三重連太陽系を滅ぼした元凶……すなわち、今の私よりも遥かに強い……そしてどうしようもなく、狂ってしまった存在。でもGGGは私以外、奴等の本当の恐ろしさを知らないし、彼らはそれを知っていながら無謀にも少数で挑もうとしている……私はそれを止めたい。彼らを、この無謀としか言えない運命の鎖から、解き放ちたいのです』
シオンは原種……ゾンダーの本当の恐ろしさをGGGはまだ知らないと良い、キングジェイダーに対しては、それを知っておきながら無謀にも挑むという暴挙を止めようとしていた。
『原種共は全て倒す、それが我々の使命だ。……生憎だが、貴様の戯言に付き合う義理はない』
そう吐き捨て、去ろうとするキングジェイダーだが……
『グラヴィス、全リミッター解除……キングジェイダーを拘束なさい』
途端にシオンは感情を消し去った様にグラヴィスへと指示を出し、グラヴィスもまた無条件に従ってキングジェイダーの足を鋏で捉えた。
『……聞こえなかったのですか? 止めなさいと言っているのですよ』
冷徹な声色のグラヴィスが、その一言と共にキングジェイダーを軽々と氷上に叩き付ける……あまりにも想像を超えた出来事に、GGGのクルー達はおろか、勇者たちも言葉を失っていた。
『……本気だと言う事か……』
『でなければ、この私がわざわざ貴方達を止める事はしませんよ。……これは主命です。我々がアナタを、全力でお相手しましょう』
グゥルルル……
ライガーは低い唸り声を上げつつ躙り寄り、キングジェイダーを睨む……
『お前達の目的は崇高だが、全てを顧みないやり方は最早賭けではない……無謀が過ぎるぞ?』
『貴方達の境遇には同情しちゃうけど、だからって自分達が消えても良いっていうのは……さすがにお姉さんも黙ってられないわ』
シオンの真意を理解しているアーマロイド達は、全員がキングジェイダーを……赤の星の戦士達を止める事に躊躇わない。
《……本来ならば、貴様達の事など俺には関係ないのだがな》
《
《僕達の使命は『主の目的を達する事』……その為には、あなた達の存在も必要不可欠です。しかし、悪戯に命を消費するだけの無駄な戦いに挑むのなら、僕はあなた達を止めます……!》
言葉とともにシオンの傍らに現れた人物……それぞれ黒いローブを纏っている牡羊座、水瓶座、天秤座の3人だった。
(先に素体を組んでおいて正解だったわね……)
シオンは表情こそ変えないが、牡牛座から彼等も自己チューンを施した本体を組み上げてきている事を知り、予想外と共に嬉しく思っている。
呼び出される前から自己研鑽に励み、我が身を組み上げ、それぞれが目的の為にやれる事をやってくれている……『母』というには烏滸がましいとシオン自身は思っているが、ここまで頼もしき仲間ができた事は最高だった。
『……さて、貴方はどう来ますか? 赤の星の戦士』
『……よかろう。相手になってやる……!』
幾分か逡巡があった様だが、キングジェイダーは立ち上がり構えを取った……
『5連メーザー砲!』
『効きはしませんよ』
『踏み込みの速度なら負けんッ!』
『チィッ、ESミサイル……!』
『やらせないわよ!』
『撃ち抜く……止めてみろ!!』
『ぐ……ッ、反中間子砲ッ!』
『おっと、それは見過ごせませんね?』
『わおーん!』
『《ジェネレイティングアーマー、最大出力》効かんな……!』
『……ならば、斬り捨てるまでッ!!』
『ヌゥ……!?』
開幕に5連メーザー砲をグラヴィスに撃ち込むが、グラヴィスには全く効かず、巨体の影からバンカーを構えたアイゼンナシュティアが突撃してくる。
無論キングジェイダーも即座に反応し、ミサイルによる弾幕防御を展開しナシュティアの進行を阻む。
しかし、シュトゥルムボルグが目ざとくナシュティアの進行ルート上を阻むミサイルを的確に破壊していき、乱戦模様の最中を掻い潜るナシュティア……ついにキングジェイダーの左太腿部へバンカーが炸裂。
ただでは済まさないとキングジェイダーは反中間子砲を斉射するが、だがそれもグラヴィスの開けたワームホールによって逸らされ、シュトゥルムからガンスフィアリッターの極太ビームでお返し……直撃はしたがキングジェイダーはジェネレイティングアーマーで完全防御。
それを見て、下手な射撃攻撃は効かないと判断したダイキャンサーは俊足の踏み込みと共に大太刀を振り下ろし、キングジェイダーは咄嗟に半歩身体を捻る事で直撃を躱す。
《な、なんという戦いだ……!》
『我々が手を出せる瞬間すらない……』
大河と超竜神が驚愕の言葉を上げる……先の攻防は明確に戦闘開始と理解してから僅か数十秒弱程の間の光景であり、姿も大きさもバラバラなのに息のあった連携を繰り広げるアーマロイド達と、その怒涛の攻撃を的確に捌き、なおかつ反撃もしてくるキングジェイダー。
大腿部に受けたダメージも時間が経てば回復できる為、単機でも原種を打倒し得る性能というのは伊達では無い……しかし、シオンは表情ひとつ変えず、戦いをじっと見つめ続けている。
グォオォォォンッ!!
アーマロイド全員が同じタイミングでその場からバックステップで間合いを取ったそのコンマ5秒後にストラトスライガーが咆哮と同時にキングジェイダーの片腕に咬み付く。
『チィッ! 離れろ……!』
さすがに密着しての格闘攻撃は反撃もそこそこに引き剥がしに掛かるキングジェイダー。
ジェネレイティングアーマーのお陰でダメージは無いが、四肢をフル活用しての格闘攻撃を何度も掻い潜られ、同じ手は喰わないと迫ってくるライガーの存在はかなり鬱陶しく感じるはずだ。
『……どうかしら? 私たち相手だからこの程度で済んでいるのに……数が揃えば、原種達も手加減などしない筈よ?』
徐々に抑え込まれつつあるキングジェイダー、シオンは少し呆れた感じで話すが、戦士という名は伊達では無い。
『全砲門、ゼロ距離斉射……!』
殺到するアーマロイド達をフルバーストで振り払い、最速でその場を離脱。そのままシオンへ攻撃を加えんと迫るキングジェイダー。
『……ッ?!』
……しかし、シオンを確保しようと伸ばされた腕は幻影によって止められてしまった。
《……ヤレヤレ、貴女の悪い癖だ。当事者としての自覚はどうしました?》
『今のは、あなた達を心から信頼しているから……私には、過ぎたる宝と言える程のね』
キングジェイダーの腕を止める幻影は、どう見ても同スケールの人間としか思えない……が、その手は明らかにキングジェイダーの振るう腕を静止させ、少なくとも彼の精神に少なからぬ動揺を誘った。
《そこまで言われますか……ならば、尚更貴女の信頼に応えない訳にはいきませんね!》
声の主……物怖じしない言動で主を守った天秤座はフードを脱ぎ、その手には“黄金の天秤”が握られている。
《主の憂う事を、まだ貴方には伝えていません……なので、此処からは僕が相手をしましょう!!』
虚空から響いていた様な天秤座の声が実体化によって通常の音の響きを取り戻していき、黄金の天秤が巨大化する。
天秤座は溶け込むように巨大化した天秤に融合……それと同時にキングジェイダーを止めた腕も酷くボヤけたものからどんどんと鮮明になっていき、透明感が少しだけ残る幻影の様な状態へと変わっていく。
その異様は見る者の言葉を失わせた……筋骨隆々ながらもその顔色は紫一色。黒髪を逆立て、黄金の双眸は一般人ならひと睨みで恐怖を煽られるほどの威圧感を持ち、世紀末の様相を呈する防具を纏う大男……
……ただし、その体格はキングジェイダーとほぼ同じ100m級である。
『僕の力の一端……受けて貰いましょうか!』
闘気を当てられ、反応するように構えを取ろうとしたキングジェイダー……しかし。
《オラァ!!》
迎撃の構えを取ろうとしたキングジェイダーの頭部を、幻影の拳が捉えた。
速度自慢であるJもこの速度には驚愕を禁じえない……しかも傍目には、掴まれていた
「な……何が起こっているというのだ……?!」
「幻影の大男が、白い戦艦ロボを……殴ったようにしか見えませんが……」
「それだけではない! 奴は相手の身体……実体をすり抜け、攻撃の瞬間その部位のみを実体化させて、ダメージを与えておる!」
「しかも、大男の幻影が戦艦ロボを殴った速度は……秒速20kmを超えています!?」
大河は驚愕の声を上げ、牛山が見たままを報告する……麗雄はその一連の動きから導き出された現象を言い当て、更に猿頭寺が攻撃の速度を算出……あまりにもあり得ない事が重なり過ぎており、最早常識破壊の大渋滞である。
アマテラスから中継されている映像はその間も変遷を続けており、天秤座の操る幻影が放った拳の直撃を受け、盛大に吹っ飛ぶキングジェイダーが映る。
轟音を上げながら倒れ込む巨大だが、そのまま動かなくなる事はなく、反動を利用して距離を稼ぎ、遠目からメインの攻撃を射撃に切り替え、天秤座を狙い撃つ。
『おっと、さすがに距離は離されるか……』
『反中間子砲ッ!』
主砲を放つキングジェイダー、天秤座の幻影は反応こそするがその顔に焦りは全く無い。
それもその筈、キングジェイダーの反中間子砲が直撃するも、幻影には全くダメージが無い……いや、そもそも幻影は実体を持たないので物理的な手段ではダメージにならない。
幻影を貫通した反中間子砲は命中した氷壁を原子分解して消し飛ばしはしたものの、幻影に何ら影響はなかったのである。
『……攻撃が物理学の範疇なら、僕にとってのダメージにはならないよ?』
物理攻撃は一切無効。無敵なくせに一方的に物理干渉してくる幻影……あまりにも驚愕過ぎる能力に、キングジェイダーはこの時点でほぼ詰み掛けている。
『……だが、本体はどうかな?』
『……そうだね、さすがに本体には物理ダメージも通るよ? でも、君に出来るかな?』
まるで挑発し合うかのような天秤座とキングジェイダー……しかし、次の一言でキングジェイダーの態度は一変した。
『……答えは、
『なん……だと……?!』
『それが
確率をコントロールするとかいう超チート。どう足掻いても勝ち目など無くなる……だが、天秤座自身も内心余裕……とは程遠いものであった。
『……どうする? 僕としては、このまま降参してくれると有り難いんだけどね……』
『……だからといって、諦める戦士など居ない! 《ジェイ・クォース》ッ!!』
矜持故の頑固さか……戦士に“戦いを放棄する”という選択肢など最初から無いとし、キングジェイダーは必殺の《ジェイ・クォース》を発動させる。
『……やばっ?!』
堪らず天秤座は幻影を操作して天秤を掴ませ、跳躍。《ジェイ・クォース》の範囲から外れる。
(さすがにハッタリは効かないわね……根っからの戦士だもの)
シオンは推移を見て、やっぱりダメか……と溜め息を漏らした。あの頑固者を説得するには、やはり“あの手”しかない。と決意する……
《……代われ、天秤座。俺がやる》
その時、フードを被ったまま牡羊座が天秤座に呼び掛けた。
『え? このタイミングで……?!』
牡羊座はシオンの方を一瞥……シオンも気付き、暫しの逡巡の後再び溜め息を吐いてからゴーサインのジェスチャーで返す。
その返答にフードの下の表情がニヤリと歪んだ……
《……次は俺の相手をして貰おう、赤の星の戦士。この……羊光霊機、
Jと戒道くん達には、シオンが紫の星の者という事は既に勘付かれてますね……
でも早く協力体制を整えないと、敵を“勘違いしてる”J達はボコられる事になるんですよ?
そもそもシオンが危惧してるのは“原種ごとき”じゃない。
さて、未登場であったアーマロイド……天秤座、牡羊座、水瓶座も、先行して組み上げた固有活動用ボディのみですが揃い踏みしました。
残りは先行登場していた双子座と、目下大改造中の乙女座のみ!
で~も、天秤座さんさぁ……確率演算に割り込んで書き換えるとか完全にチート確定じゃん。
その上アレよ。幻影なのに物理干渉してくるとか……画面越しの何処かでアーマロイド達はみ~んな何処かで地球産の情報に毒されてませんか?
とりあえず見た目やら性能なんかの能力データは、次話前後辺りに例のファイルへ加えときます。
まぁ、元々この先の展開がアレなので、人サイズでの戦闘も視野に入れないと後で苦しくなるし、そろそろ新種(TV版ラストバトル)に対するアプローチも考えとかないと……
とりあえず今回は此処で1度区切り。
次回は牡羊座とキングジェイダー戦、そして本当に戦うべき相手のお話……
……本当は例の◯ッシュ攻撃までやりたかった……
君達に、最新情報を公開しよう!
激化するアーマロイド達と白い戦艦ロボ、キングジェイダーの戦い……
その裏でシオンはGGGに対し、己と赤の星の戦士たち。
そして護の本当の故郷……「三重連太陽系」の過去を公表する決意をしていた。
その為にも、キングジェイダー……赤の星の戦士達と和解し、協力体制を整えなくてはならない。
シオンは敢えて、時計の針を進める……
この後に待ち受ける、抗えぬ運命に立ち向かう為に……
次回、勇者王ガオガイガーif NEXT...
第67話『過去と罪を償う為に』
次回もこの小説で、ファイナルフュージョン承認!!
コレが(次回の)勝利の鍵だ!!
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牡羊座の戦闘モード開放。
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原種の異常行動(原作乖離事案)
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護くんの介入