狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif 作:睦月透火
要はスパロボ参戦(妄想)ですが、ちょっとした勘違い含め、ストーリーがおかしな事になっていた為、ちゃんと原作との整合性を取れる形に書き直しました。
まぁ、重要な所はそんなに変わってないので、気が向いたら読み直すくらいでどうぞ~♪
護は覚醒した能力をフルに使い、原種の行方を探す……程なくしてこの場を去った相手の波動を感知し、その行方を掴む事に成功した……が、その最中……行方不明であった幼馴染──
初野華とクラスメイト達の生命反応を、近くに陣取る原種の本体である変異戦艦の1つから感じたのである。
「長官さん! 僕はギャレオンと、原種の中に捕らわれている華ちゃん達を助けに行きます!」
「なにッ?!」
護の口から聞かされた情報……先の退役艦消失事件で行方不明となっていた護のクラスメイト達が、原種の体内にて未だ生存しているのだという。
「無茶よ護くん!?」
当然ながら年若い護の身を案じる様に命が引き留めようとする……が、護の意志は固く、諦める事など無いとその表情は語っていた。
「…………」
大河も、既に前例があるとはいえ、護が敢えて敵の罠の中に嵌りに行くのも同然なこの申し出をあっさりと認めたくはなかった。しかし、その揺らぎを察してか、意外な相手が救いの手を差し伸べてきた。
『《でしたら……少年の護衛……私が承りますの》』
グラヴィスと違う回線から割り込んできたのは、水色で曲が強いポニーテールの少女……映像の背景から明らかに
『《……どういう風の吹き回しです?》』
意外……という意味では、グラヴィスも驚いていた。その為何か理由があるのかと問うと水瓶座は……
『《少年は……主の友人……であれば、私にとっても……大切なヒトですの》』
彼女らしい感情の薄い抑揚での受け答え……ではなく、やけに熱の篭った言葉。生まれてまだ間もない頃から知るグラヴィスからすれば、彼女自身がヒトの感情を理解し、自身にもソレが芽生えてきた証左であると確信……
『《……ならば問題はありませんね。大河長官、
太鼓判を押すかの如く水瓶座の提案を了承し、大河に最終確認を委ねた。
「此方としても依存は無い。【水瓶座】君……護衛任務、よろしく頼む」
『《委細承知……ですの♪》』
悪戯っぽく微笑みながら通信を切る水瓶座……その数秒後、腕原種との激戦を終えて帰還した凱がメインオーダールームに入り、反撃作戦の準備が始まったのである。
原種の、オービットベースの動力炉を利用してゾンダーメタルプラントを生成する計画……オービットベースの動力施設は内部に大型のGSライドを内包する特殊なシステムのため、幾ら原種だろうと直接動力炉そのものをプラントに利用するにはある程度の時間を要する筈……と麗雄は予測した。
「つまり、俺達の反撃準備が整うのが先か……奴等がゾンダーメタルプラントを完成させるのが先か、という訳か」
火麻の言葉に猿頭寺は頷き、オービットベースの概略図と作戦概要を簡素化した画像をメインスクリーンに表示させた。
「作戦はまず動力炉を強制的に切り離し、イザナギをも使って内部に侵入。待ち構えている原種を直接攻撃します。それと同時に、大型のアーマロイド隊は無防備となっている原種本体を強襲し、可能であれば撃破……パワーダウンした原種を1体ずつ確実に倒し、浄解して無力化します」
アーマロイド達も、大型の戦闘用ボディを持つ者と持たない者で分担し、内外の同時進行作戦を援護……戦力差を逆転させ、一気に仕留める計画だ。
『《本体への強襲は我々のうち
グラヴィスは、不確定要素の多い外の推移を危険視し……可能な限り大型の自分達を外に割り振ったが、過不足なくサポートも行えるよう、人型/大型どちらの姿でも大きな戦力になり得る牡羊座と天秤座を凱達のサポートに就かせる事にした。
『《ようやく奴等を直接殴れるな……!》』
『《地球には儚くも懸命に生きる、多くの素晴らしき命の輝きがある……その光を曇らせる
何やら物騒な雰囲気を出す牡羊座と、原種のやり口に憤りを隠さない天秤座……この2人なら放置してても原種を狙うだろう。
「……よし、イザナギの出撃準備が整い次第作戦を開始する!」
「凱、今のうちにメンテナンスを受けて」
「……あぁ、そうさせて貰う。だが、護の方は大丈夫なのか?」
「それは……」
「心配あるまい。護くんにはギャレオンも付いておるし、水瓶座もあの子の護衛を申し出てくれた。アーマロイド達は我々との共闘意識も高いし、原種核の浄解についても理解がある……それに、“あの答え”があれば十分じゃて」
「あの答え……?」
「水瓶座は護くんを自身の主……稀星くんの大切な友人と認識しておる。個人差こそあれ、元々アーマロイド達は人類とほぼ同等の倫理観を有しておる、心配は要らんじゃろうて」
凱はこの場にいない護を心配する……命はそれを聞いて少し暗い顔をするが、麗雄の見解が安心材料となり凱と共に破顔したのだった。
それから程なくしてイザナギの出撃準備も整い、緊急出撃……火麻はイザナギ艦橋から号令を発した。
「イザナギ、回頭ぉ! ……突撃ィィィッ!!」
出撃後、オービットベースから一定距離離れたイザナギを180°回頭させ、艦首をある場所へと向ける。
……それはオービットベースの下部にある、大型動力炉を有する円筒形のユニット。
「いっけえぇぇぇ!!」
その内部では原種6体の力でゾンダーメタルプラントが完成した直後……勿論、瞳原種には全て視えていたが、あまりにも想定外すぎるGGG側の行動に判断を誤り、情報伝達を途絶えさせてしまう。
「オービットベース、分離……予測進路……まさか……?!」
直後、襲い来る衝撃……原種達はまさかGGGがこの選択肢は取らないだろうとタカを括っていたらしく、想定外に過ぎるやり方に声を上げた。
「自分達の基地の損害を無視して来るとは……!」
「とんでもない命知らずね……!」
内外を隔てる分厚い隔壁を完全に貫き、動力室内部にまで侵入してきたイザナギの先端部……突撃で多少の傷は付いたが、作動に支障は無かった先端部のミラーカタパルト射出口が開き、中には勢揃いした最強勇者ロボ軍団と、それを率いる黄金の鎧を纏った青年……
「お前達の好きにはさせないぞ、原種ッ!!」
我らが勇者、獅子王凱が腕原種を見据えて指を指し、宣言する様に叫ぶ。
「……面白い……!」
しかし、強行突撃を仕掛けて来たGGGを前に、腕原種だけは不敵な笑みを崩さない……
「行くぞォォォ!!」
ーー地球の命運を賭けた戦いは、第2ラウンドに突入する。
一方その頃……護はギャレオンと水瓶座を引き連れ、オービットベースを取り囲みつつ静止している原種艦隊の1つに潜入……
幼き人質達を奪還すべく、虚空を駆ける。
「待っててギャレオン、すぐに戻るから!」
『私は付いて行く……ですの』
護と違い、なんの装備や能力もなしに飛んでいる水瓶座……護は幼馴染達の生命反応を頼りに突き進み、水瓶座もそれに遅れず追従していく。
やがて2人は広々とした空間に出る……その空間の奥の方に、初野華をはじめとする子供たちが気を失ったまま浮いていた。
すぐに護は近寄り、呼吸と生命反応を確認して安堵する。
「華ちゃん……!? 良かった、みんな生きてる……!」
人質であろう子供たちは普通の人間なので、宇宙空間では生存など不可能。しかし、何らかの力でバリアーに閉じ込められている代わりに生命の保証がされているのだろう。
しかし、この状況は完全に罠……
「……少年……そのまま、皆を連れて……ココを出るですの」
水瓶座の言葉で、再び警戒心を取り戻す護……そして2人から少し離れた位置に小さな黒い“穴”が開き、中からフードマントで全身を隠す小柄な存在が出現した。
「待っていたぞ、カインの作りし破壊マシン……そして裏切り者の眷属よ……!」
「……?! そんな……さっきまで何の反応も無かったのに」
『蠍座と同じ能力……ですのね』
見覚えのある能力に、水瓶座は“身内と同じ能力だ”とその方法を看破……腸原種も興味が湧いたようだ。
「ほぅ……裏切り者にも私と同質の能力を備える奴が居たか。私の能力は“重力制御”……幾ら貴様達のセンサーといえど、重力の井戸に身を潜めれば掛からぬという事だ」
原種の中にも、あの蠍座と同等の巫山戯た能力を備えた相手が居たのだ。
護は驚愕の顔を隠せない……が、もう1人……水瓶座はスンッ、と真顔のまま。
『……少年……急ぐですの』
と護へ脱出を催促し、護もハッとなって動き始める。
「させると思うか?」
マントの隙間から生々しく蠢く腸の先端を伸ばし、腸原種が行く手を阻む……だがその時。
「いいや、強引にでもさせて貰うさ……!」
赤い光と稲妻が腸原種に対して放たれ、腸原種はその場から飛び退いて回避した。
「アベルの遺せし災い……!」
「戒道……?!」
戒道幾巳……彼もまた、友人を救うべく敵地に乗り込んできた。
年末まであと少し……
今年は前より忙しいので、この投稿が最後になるかも。
なので皆さん良いお年を……!
あ、でももし間に合ったら
もう一話上げるかもね……?
水瓶座の本気は……?
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出さない
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出す
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ココでは出さないけど色々と匂わせる