狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif 作:睦月透火
前回からの続き……
突如現れ、場を混乱させる謎の敵。
GGGは奴等を暫定的に“宇宙怪獣”と認定し、対処をアーマロイド達に任せる。
本来の作戦は“原種の打倒”……
こんな事で挫ける訳には行かない……そうだろう?!
負けるな、我らがGGG!
「これよりGGG艦隊は、原種艦隊に対し攻勢を掛ける!!」
大河の宣言に、息を呑むクルー達……大河は続けてこう指示を出した。
「百式司令部多次元艦スサノオは、ボルフォッグの指揮の下、撃龍神と共に原種艦隊の左翼2艦を強襲。マイク部隊は全域双胴補修艦アマテラスで移動し、ソリタリーウェーブ・ライザーにて右翼の2艦を攻撃。ガオガイガーとゴルディーマーグは、高速転漕射出母艦イザナギと共に中央に展開、半包囲して……」
『ならば、僕たちも共に往きます!』
『オレ達が居れば、戦力アップ間違いなしだってばよ!!』
大河の指示を聞き、それならばと声を上げた【魚座】ピスケガレオンと【天秤座】ジョルノ……アーマロイドとはいえ、最低でも亜光速を叩き出す宇宙怪獣の相手はさすがに不可能なので、いざという時の為にアマテラスで待機していたが、GGGだけで原種艦隊に挑むとなれば状況が変わる。
「……! ありがたい、よろしく頼む!!」
現状、戦力は多いに越した事はない……提案を受け入れ、ボルフォッグとの連携も鑑み、大河はピスケガレオンを左翼攻撃側へと編入。【天秤座】は右翼攻撃側に組み込み、中央はジェイアークと連携してガオガイガーとゴルディーマーグ、イザナギを布陣させて挑む事になった。
『五獣纏身ッ! ビッグバン・ボルフォッグッ!!』
ガンドーベルとガングルー……そしてピスケガレオン2体と合体する事で、撃龍神とほぼ同じサイズへとサイズアップしたビッグバンボルフォッグ。
この姿になる事で、限定的とはいえ空間事象へ介入する事が可能となり、自身限定ではあるものの既存の物理法則を超えた機動を行う事が可能になる……その為、あらゆる意味で場所を問わない戦術展開が可能だ。
『この姿ならば、私も貴方と同等の戦力になり得ます』
《サポートは任せて下さい!》
《オレ達が居れば鬼に金棒、百人力だってばよ!》
『ああ、期待してるぜ?』
その頼もしい声に、撃龍神は“グッドサイン”をしながら返答……スサノオの甲板から飛び上がり、虚空を駆け始める。
狙うは原種艦隊の右翼、そこにいる耳原種と爪原種……
反対側の左翼には、肋骨原種と肝臓原種。
中央には瞳原種と腸原種、そして腕原種が居る。
「この様な事態になっても、まだ無駄な抵抗を続けるか……」
『無駄じゃない!! 俺は……信じている。シオンを……彼女が今までやってきた事、これからやる事は未来へ繋がると!!』
凱は己の信念に従い、腕原種の言葉を真っ向から否定する。
それはこの場にいるGGG隊員の誰もが思った事であり、また、GGGでなくとも地球の命運を憂う戒道幾巳や、戦士としてこの場に立つソルダートJ、トモロも少なからずシオンの事を敵として見なくなっている。
「……フン、ならば証明してもらおう。我々に勝てれば、の話だがな?」
腕原種の言葉を皮切りに、各原種達は一斉に攻撃を開始……
『戦士として、キサマ等は完全に葬る!! メガ・フュージョンッ! キングッ、ジェイッ、ダァァァッ!!』
Jはキングジェイダーへとメガ・フュージョンし、ガオガイガーの左側から迫る腕原種の巨腕を真っ向から受け止め、逆に関節技を極めながら両腕の砲門を動かす。
『反中間子砲、
「クッ、忌々しいがその実力は認めてやる……しかし、良いのかね? 腸の中にはまだキサマ達の大事な
『キサマを屠ってからでも遅くはない! アルマも戦士、キサマ等などに遅れなど取らん!!』
「大した信頼だな……?」
『俺を忘れて貰っちゃ困るぜ!? ブロウクンファントムッ!!』
凱の攻撃を読んでいたかのようにキングジェイダーは腕原種から距離を置き、間髪入れず直撃するガオガイガーのブロウクンファントム。さしもの腕原種もダメージは大きく、苦悶の声を上げながら後退するが、その隙をカバーするかの様に腸原種が割って入り、ガオガイガーは追撃を断念せざるを得なかった。
(……戒道……!)
未だに腸原種の体内で、最後に見た綱引き状態を継続している思う護……だがその直後、腸原種が凄まじい悲鳴を上げた事で状況が一変した。
「……ぅ……グッ……あがァァァァァァ?!」
「どうした腸?! 一体何が……!?」
やがて腸原種の艦体に大きな亀裂が入り、内側から割り開かれる……その中から、赤と青の光球……そして巨大な真紅の骨の怪物が這い出て来たのだ。
「……J! 僕は無事だ! 今のうちにコイツを!」
赤い光球──戒道幾巳が声を上げる。その声に反応し、キングジェイダーはエネルギーを“武装”に集中。
「させんぞ?!」
『行かせるかッ!!』
腕原種は事態の急変に対応すべく腸原種に近づこうとするが、それをガオガイガーが阻む。
「高エネルギー反応! 正面……いえ多数!?」
瞳原種も事態に気付き、未来予測で周辺に広がるエネルギー反応を確認し声を上げる……が、それは既に遅きに失していた。
実はこの少し前、Jは“ある相手”から策を提案されていた……
最初は不審がったが、状況的に“乗った方が特だ”と判断し、気を伺っていた。そして、今がその時だと判断し、迷いを捨て実行する。
『ジェイ・クォースッ!!』
右腕に装備された巨大な武装が轟炎を纏い飛び出す……その直後、キングジェイダーは両腕を開き、次なる手を打つ。
『全メーザー、ミサイル! 目標、“周辺の空間跳躍ゲート”ッ!!』
Jの言葉に周辺を見回す全員の目に映ったのは、この宙域にいつの間にか展開されていた“小さな空間跳躍ゲート”……
『
Jの号令とともにトモロは躊躇いなく、キングジェイダーの全身にあるメーザー群やミサイルをばら撒き、ゲートへと撃ち込む。
そのゲートを潜った攻撃が行き着いたのは……
「ぬぐぅおっ?!」
「がぁあぁぁぁ?!」
「まさか……っ?!」
「ぐぁぁぁあっ?!」
ゲートを潜った攻撃は空間跳躍した事で瞳原種の未来予測を掻い潜り、満遍なく原種艦隊全員に行き届き、足止めに成功する……そして、先に放った“ジェイクォース”が貫いたのは……
「ば、馬鹿な……っ?!」
「
肋骨原種の驚愕が示す通り、肝臓原種を直撃。必殺の名に違わず、原種核を抜き取られた肝臓原種の艦体は大爆発を起こして消滅し、抜き取られた肝臓原種の核はキングジェイダーの右手に収まっていた。
「……そんな手を隠していたとはな……!」
『隠していた訳ではない……キサマがアイツ等の手の内を読めなかっただけだ』
『今のゲートは……?!』
凱はJに何が起きたのかを問うと、Jも少し意外だった様な雰囲気で問い掛けに答えた。
『……あの女の眷属の作戦だ。“場が整い次第、仕掛ける”と言っていたが……まさかこんな手を仕込んでいたとはな』
『あの女の……ということは、アーマロイド達か……!』
自分たちでは歯が立たない宇宙怪獣を相手にしながら、此方のフォローまで熟すアーマロイド達の行動力に、凱は感謝すると共に勇気付けられた。
『……少しばかり予想外だったが……これで奴らは即効再生能力を失った! 仕掛けるなら今をおいて他にないッ!!』
「……フッ……フハハハッ! 肝を倒したのは見事だが、それで我々に勝てるとは甘く見られたものだな?」
これで機は熟したと考え、Jはこのまま一気に原種を叩くと発破をかける……が、その言葉を聞いて笑い出す腕原種。
突然の笑いに『何がおかしい?!』と凱が割り込む……
「せいぜい足掻くのだな……ゆくぞ、“原種融合”ッ!!」
「「「「「原種融合ッ!!」」」」」
腕原種の合図を皮切りに、原種達は一斉に声を揃え……瞬く間に一つになり、月面へと飛んでいく。
「《……信じられません! 検出されたエネルギー内包量は……EI-01の数十倍はあります!?》」
「Oh……jesus……!」
「
月面に辿り着いた6体の原種達はその身体を1つに融合させ、原種全員の特徴を兼ね備えた「合体原種」へと変貌したのである。
「……まずは小手調べ、と行こうか……?」
ついに出ました合体原種。
Jに策を提案したのは誰か……
カンの良い方はもうお分かりですよね?
さて次回は半分原作再現の状況。
月面に現れた合体原種……その攻略戦。
なお、現在との違いは
・マイク部隊が全員健在
・アーマロイド【魚座】【天秤座】の存在
……この2点。
しかし、原種側や他には何もないのか……?
それは次回に分かります。
君達に、最新情報を公開しよう!
6体が合体した原種のパワーは凄まじく
しかもESウィンドウでアーマロイド達が相手をしていた
宇宙怪獣の一部を地球へと差し向けた!
敵のESウィンドウの即応性に裏を掻かれ
アーマロイド達は急いで迎撃に向かうも
その前に立ちはだかる“白いクーゲルもどき”……
その時、虚空を割って現れたのは……?
次回、勇者王ガオガイガーif NEXT...
第88話『手繰り寄せた奇跡』
次回もこの小説で、ファイナルフュージョン承認!!
コレが(次回の)勝利の鍵だ!!
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◯◯から戻って来た……ゴニョゴニョ
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新たな味方(暫定)