狂わなかった「Z」の力 ~勇者王ガオガイガーif 作:睦月透火
宇宙怪獣の一部が地球へ向けて動き出した!!
阻止せんと迎撃するアーマロイド達の前に、大型の宇宙怪獣が出現。
アーマロイド達の攻撃を物ともせず、逆に即死しかねない攻撃で翻弄してくる……その流れ弾の先にはオービットベースが……ッ!?
しかぁし! 今話はその少し前……
主に合体原種との戦いになります。
『ジェイッ・クォースッ!!』
キングジェイダーの右腕から飛び出す深紅の炎鳥……必殺の一撃が合体原種を襲う……が。
「この程度……フンッ!!」
合体原種は巨大な右腕を振るい、弾き飛ばす……その余波でマイク部隊のうち3体が損傷を受け、有効打の1つであろうソリタリーウェーブの出力が低下してしまう事態に。
「マイク部隊、1、4、7番機大破! 戦闘不能!!」
「回収部隊、急げ!!」
「なにか手は無いのカ……!?」
『僕の力でも、奴の攻撃を地球から逸らすのが精一杯だ……!』
天秤座の能力を行使しても、事象に改変効果が及ぶまでの僅かな時間のうちに攻撃は地球へと迫っており、辛うじて直撃を免れる程度しか効果がない……
『サイズが違いすぎます! 一体どうすれば、アレのバリアーを突破できるのか……』
ピスケガレオンの片割れ……分析能力に長けたイルカが、合体原種とのサイズ差から出力まで桁違い過ぎるバリアーに言及する……そう、GGGが合体原種を攻めあぐねる理由は、見せ付けられた攻撃力と範囲だけでなく、その防御力にもあった。
「あの原種の身体を覆うバリアーは、EI-01戦で観測された以上の出力を確認していまス。これを正攻法で貫くのは、ゴルディオンハンマーでも難しいでしょウ……」
「その上ヤツは、遠距離からの超重力波に高精度の誘導ミサイル、未来予知による迎撃、オマケにブラックホール……完全に無敵の要塞じゃねーか……クソッタレ!!」
マトモに相手をするには、明らかに何もかもが足りていない、とスタリオンは事実を述べる……突き付けられた現実に、口惜しい表情の火麻は毒づいた。
《……だが、こうしてる間にも地球には……!》
そう、宇宙怪獣が迫りつつある……イザナギやアマテラスでも、地球方面の戦闘は観測されていた。凱の脳裏に、これから被害を被るであろう地球の状況が思い起こされ、「何か、手は無いのか……?!」と焦る。
『唯一の救いは、ヤツの動きそのものが遅くて、回避が間に合ってる……って位か?』
『……せめて、あのバリアーを破る手段があれば……!』
ピスケガレオンは自身の性能のうち、攻撃力の不足を悔やむ。いくらボルフォッグと合体しパワーアップしているとしても、ボルフォッグやピスケガレオンは共に機動力重視のサポート型……
如何に豊富な機能と攻撃力を得たビッグバンボルフォッグといえども、さすがにガオガイガー程のパワーを単独では発揮できない。そのガオガイガーでさえも、合体原種のバリアーを単独で破る手段など持ち合わせていなかった。
『何か……方法は無いのか……!』
その時、凱の脳裏にビジョンが浮かぶ……
(……っ?! 君は……!?)
それは前にも見た少女……“怒り”、“悲しみ”、そして“笑顔”の表情を浮かべた同じ見た目の少女。
その3つのビジョンがゆっくりと重なり、1つになっていく……
(1つに……なった……?! そうかッ!!)
3人の少女が重なるビジョンを見た凱……その顔はチャンスを掴み、希望に溢れていた。
『長官! ガトリングドライバーの使用許可を! 撃龍神! 皆と協力して、奴の注意を引いてくれ!! マイク部隊は今一度、ソリタリーウェーブを頼むッ!!』
《何をする気だ凱?!》
『説明は後だ! 奴に気付かれる前に勝負を決める!!』
火麻は凱の言葉に見当がつかず、何をする気かと問うが、凱は説明している時間も惜しいと言葉にする……奴が意図に気付くか、此方が仕掛けるのが早いか……一種の賭けであった。
《……信じているぞ、勇者! ガトリングドライバー、射出ッ!!》
オービットベースの大河は凱の顔に浮かぶ勝機を信じ、言葉にして託す。直後、イザナギから“ガトリングドライバー”が射出された。
『《ミラー粒子、広域散布! ディレイ映像、映写開始!》』
『《ホログラム・質量操作、共に問題なし!
『行きます……ハァァァッ!!』
『唸れ疾風、轟け雷光……
撃龍神とビッグバンボルフォッグは指示を受け、すぐさま行動を開始。自身の持てる最大の技で合体原種の目眩ましを始めた。
『座標軸、固定……!』
ガトリングドライバーは、ディバイディングドライバーの空間歪曲技術を応用し、対象物の行動や移動を制限する機能がある……だがその力にはもう一つ、
《接続ユニット、問題なし! 左腕ロック完了!》
『マイクっ!!』
『Alright! 行くぜ、
『Gutsだッゼ!』
『Yeah!』
『『『『ソリタリーウェーブ……
数は減らされたが、その不足をガッツで補い合い、マイク・サウンダース等のソリタリーウェーブが一斉に放たれる。
ガオガイガーはその射線上に陣取り、左腕のガトリングドライバーを掲げ叫んだ。
『重力レンズ、展開ッ!!』
ガトリングドライバーの空間歪曲作用を利用し、
空間の歪みはそのまま重力の歪みを伴い、光や物理的移動にも直接作用する為、歪曲空間を通過したソリタリーウェーブはレンズ状の歪曲に従って収束、通常よりも更に強力な超高密度のエネルギー収束帯へと変化して合体原種の頭上から襲い掛かった。
「ぬぅ……さすがに分解が間に合わんか、だがブラックホールで吸収すればこの程度……!」
『……隙を見せましたね……!』
その時、合体原種の足元……月の地表に、
「ヌグゥッ?!」
バリアーの下半身部分がマイクロブラックホールの作用で歪み、凄まじい圧力差に耐え切れず崩壊……
『コイツは……!』
《ナイスタイミングね、グラヴィス!》
『いえ、皆の頑張りが無ければこの隙を逃していたでしょう』
黒い影……それは腸原種と同じく、“重力の井戸の底”と表現されるブラックホール空間と外を繋ぐ歪曲ゲート。そこから尾を伸ばし、後ろ向きに出てきたのはアーマロイドの参謀役【蠍座】のグラヴィスコルードだった。
「貴様……っ?!」
『私に注意を向けて良いのですか?』
「っ?!」
「「「「『行けぇッ!!』」」」」
『貫けぇッ!!』
合体原種がグラヴィスに注意を向けた直後、マイク達を応援するGGG隊員たちの声が届いたのか、ソリタリーウェーブの出力が急上昇し、凱の声に合わせる形で合体原種のバリアーを完全に貫く……勿論、このソリタリーウェーブは対原種用チューニングが施された特別版の為、合体原種に対しても効果は覿面……
「ぬぅおぉぉぉお"お"お"お"お"?!」
想定外に想定外が重なり、驚きと怒り、そしてダメージによる叫び声を上げる合体原種……
『好機ッ!!』
キングジェイダーが一呼吸先に動き始め、一拍置いてガオガイガーも突撃し、各々必殺の一撃を叩き込む。
『ジェイッ、クォースッ!!』
『ゴルディオンッ、ハンマァァァッ!!』
巨大な火の鳥が合体原種の土手っ腹の貫き、頭上からゴルディオンハンマーが振り下ろされる。
「ぬぅおおおォ"ォ"ォ"ぉ"ぉ"ぉ"……?!?!」
断末魔の叫び声を上げながら、異形の巨体が光となって消えていく……
凱の機転とグラヴィスの思わぬ援護……そして何よりも、勇者達全員の奮闘により、攻略不可能かと思われた合体原種を撃破する事に成功したGGG……だがしかし。
『…………』
キングジェイダーの
そしてゴルディオンハンマーにより摘出された核も2つ……
『……2体は取り逃がしたか……』
機界最強7原種の撃破には成功したが、2体を取り逃がしてしまう……この結果が、後の趨勢を決定付ける重要な出来事になろうとは、この時誰も想像だにしなかったのであったーー
ようやく合体原種の撃破にこぎ着けました!
しかし地球付近の宙域にはまだヤバい奴が……!
次はそっちの顛末と、今回の補足ですかね……
次回もお楽しみに!!
……で、勇気爆発の方はこの後最終回かぁ。
よし、今日はリアルタイムで見るぞー!!
(投稿当時コメント)
次回はどんな感じになるかな?
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元ネタモード全開!!
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オリジナルの味付けで
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シナリオ崩壊はNo Thank You