あのラストライブを目指して   作:惟嗄

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穂乃果が倒れた事を発端に、μ's崩壊の危機に。ことりも海外留学に招聘が。どう対応するのか?何の為に動くのか?誰の為に動くのか?6人の思いは何処に







改1-9 穂乃果とことりそしてライブ企画

二学期が始まり、校内は文化祭に向けて盛り上がっていた。

 

 

その文化祭では張り切り過ぎてオーバーワークになり、体調を崩してライブ中に倒れ、

ライブを中止にしまった上に、μ'sをラブライブ辞退に追い込んで、μ'sを辞めた穂乃果。

 

そんな穂乃果に相談出来ず、いやいや留学することり。

 

穂乃果と喧嘩をして絶交状態になり、ことりに何も言えない海未。

 

「ストーリー通りとは言え、見ていてきつな。」

 

文化祭では講堂でライブを演り、動画をアップし、順位を盤石にしたPeloiadesは穂乃果達の

サポートに動き出した。

 

 

 

自宅、穂乃果の部屋

 

 

「お姉、入るよ。」

「ミーちゃん?良いよ。」

「お姉、なにやってんの?」

「なにって、私が無茶して、突っ走って、めちゃくちゃにして、全てを壊してしまったの。」

「そうだよね。

お姉はまた、またよ!またやったんだよ!それで落ち込んでの?

何度やったら判るのよ!

お姉が暴走するなんて、海未ちゃんだってことりちゃんだって、私だって判ってた。

それに、私はこうなる事を知ってた。

言ったでしょ。

ストーリーとしての記憶があるって」

「それじゃ!

それじゃなんで止めてくれなかったの!

教えてくれなかったの!

酷いよ。

酷すぎるよ。」

 

穂乃果は泣きながら抗議してくる。

 

「言ったよね。

お姉が知ると未来が大きく変わってしまうって、このままの流れが良いのか、

変えても良いのかそれが判らないって。

だから言えなかったし止められなかった。

それに、重要な事はまだある。

ことりちゃんに海外留学の話が来てるよね。

お姉にはラブライブに夢中で話せなかったって言われたでしょ。

その後も、責任感で落ち込んで、自分の事しか見てないでしょ。

ことりちゃんはずっとお姉に相談したかったんだよ。

でも、それを拒絶したのはお姉だよ。

全てお姉が招いた事なんだよ。

お姉はここで、自分の本質や性格を把握しくちゃいけない。

でないと、この先何度でも、同じ事を繰り返す。

だから言えなかった。

言っちゃいけなかったんだよ。」

「そんな、全部私が悪いの?

私の所為?

私はどうしたら良いの?」

「そんな事知るか。

なにが在っても、自分の事は自分で解決するしか無いんだ。

周りに出来るのは、助言するだけ。

それだって言われた方が受け入れなきゃ意味ないんだ。

お姉、病み上がりにラブライブ辞退したって聞いた時、絵里ちゃんや皆んなは、なんて

言ってた?」

「判らない。覚えて無いよ。」

「お姉だけの所為じゃない、気が付かなった自分達も悪いんだって言ったんだよ。

でも、お姉はその言葉を受け入れなかった。

だから、抱え込んでしまった。

ほら、結局受け取る方の気持ち次第じゃないか。

お姉、お姉は何がしたい?

どうあったら嬉しい?

どうあってほしい?

自分の気持、自分の思い、自分の希望を、心の底からの思いを考えて?

そしたらどうすれば良いか見えてくるよ。」

 

 

穂乃果の部屋を出て居間へ入っていく穂乃美、待っていた両親

 

「お疲れ様」と父

「流石ね。

私達じゃあそこまで出来ないわ。

あなたが居てくれて良かったわ。

ありがとう。」

「母、これで良かったのかな?

穂乃果を、お姉を、ここまで傷つける事なかったんじゃ無いのかな。」

 

俯き涙をこぼす穂乃美、その穂乃実をそっと抱き締める母

 

「良いのよ。これで」

 

抱きついたまま言葉を綴る穂乃美

「うん、ありがとう。

母、この前なんで呼び方が変わったんだって聞いわね?

それはね、私が『女』に成って行ってるからなの。

『穂乃美』に成って行ってるからなの。

小さい時は思い出した記憶のせいで感覚は男だった。

でも成長するに従って、考え方も気持ちも感じ方も変わって行ったの。

体に内面が引っ張られて行ってるんだよね。

合宿の早朝、妹組の6人で浜から朝日を見ていたの。

家族を信じきれない、心の何処かで一線を引いて、自分は違うんだって思ってるって

言ったの。

心の底から姉妹だと思えないから、名前でしか呼べない。

両親も本心から呼べないから、お姉や雪と同じ様に呼んでるだけだって。

そしたら 全員同じ気持ちだった。

その時、姉組が皆んな来て、後ろからそれぞれを抱きしめてくれたの。

胸がいっぱいになって、お姉が無条件で受け入れてくれてたって思ったら

涙が止まらなくなって、父も母も同じだったんだって判った。

そしたらおとうさん、おかあさんより、こっちの方が良い気がして・・・・・ダメ?」

「良いわよ。

あなたはやっと私達を家族だと認識したのね。

遅いわよ。

おばかさん」

「ごめんなさい。ありがとう。」

「ねぇ穂乃美、あなた、本気の、心からの言葉を出す時って男言葉になるのね。」

「えっ?そうなの?気が付かなかったわ。」

 

 

 

玄関を出て行く音が聞こえた来た。穂乃果が出た行った音だった。

 

 

 

南家ことりの部屋

 

 

「こと姉、入って良い?」

「翼?良いわよ。」

「留学、どうするの?」

「今更断れないわよ。

行くしか無いわ。」

「はぁ、こっちはこっちでめんどくさい。

あのね、私はこうなる事を知ってたよ。

だってストーリーとしての記憶があるって言ったじゃない。」

「じゃぁなんで教えてくれなかったの?

教えてくれ「教えてたら何か変わった?」」

「こと姉が、こうなる事を知ってて何が出来たの?

何をしたの?

何がしたかったの?

今までの付き合いから、穂乃果ちゃんが暴走するは判ってたでしょ?

それでも、自分の事で精一杯で、何にもしなかったじゃない。

そんな、こと姉に教えたって意味ないよ。

こと姉良く聞いて、こと姉は何がしたいの?

どうあったら嬉しいの?

どうあってほしいの?

自分の気持を、自分の思いを、自分の希望を、心の底からの思いを考えてみて?

そしたらどうすれば良いか見えてくる。」

 

やはり穂乃実と同じ様に母親の元に行ってしまった翼であった。

 

「お疲れ様でしたね。翼」

 

「お母さん、これで良かったのかな?

こと姉を、ここまで傷つける事なかったんじゃ無いのかな。

やっぱり先に話した方が良かったんじゃないのかな。」

 

俯き涙をこぼす翼、その翼をそっと抱き締める母

 

「良いのよ。これで」

 

抱きつき泣き続ける翼だった。

 

{この子も本当の私の娘になったのね。}

 

ピンポン 玄関の呼び鈴が鳴った。

 

 

「はい?どちら様ですか?」

「夜分すいません。穂乃果です。ことりちゃん居ますか?」

「ちょって待ってね」

「穂乃果ちゃん、上がって上がって」

「いえ、二人で話したいので外で」

「そう」

「ことり~穂乃果ちゃん来たわよ~」

「お待たせ、なに?」

「ことりちゃん、外で話したい、良い?」

「うん」

 

玄関を出て行く泣き腫らした目の二人

 

「ことりちゃん、ごめんなさい。

私、自分の事ばっかりで周りの事、全然見えてなかった。

ことりちゃんの事も全然解らなかった。

だからごめんなさい。」

 

「ううん、私の方こそごめんなさい。

穂乃果ちゃんが暴走してるの判っていながら、自分の事だけで精一杯だった。

だから止められなかった。」

「ことりちゃん!行かないで!私ことりちゃんと居たい!ことりちゃんと歌いたい!踊りたい!

だから行かないで!我儘だって判ってる。

めちゃくちゃだって判ってる。

でもこれが私の本当の気持ち、これを、これだけは伝えたかったの。」

「穂乃果ちゃん、私も穂乃果ちゃんと歌いたい!踊りたい!だから行かない!留学は断る!」

「ことりちゃん」「穂乃果ちゃん」

 

しっかり抱き合う二人であった。

 

 

「一件落着かな?」

「ストーリーとはだいぶ違うけど結果オーライじゃね。」

 

笑い合う腫れた目の穂乃美と翼

 

「明日はお姉と一緒に行って、海未ちゃん対策とミュウ対策するから朝練パスね。」

「了~解、こっちはこと姉と行くから伝えとく」

「じゃぁ、見つかんない内に帰るわ。おやすみ」

「ああ、おやすみ」

 

 

 

「ただいま~」

 

待っていた両親に捕まって報告させられる穂乃美だった。

 

 

 

翌朝校舎屋上

 

 

「「おはよう~」」

「「「「「「「「おはよう」」」」」」」」

 

海未に近づいていく穂乃美と穂乃華

 

「おはよう海未ちゃん」

「おはようミーちゃん」

「・・・・・・・・」

「ほれ、お姉」

「うん 海未ちゃん、おはよう・・・」

「・・・・・」

「海未ちゃん、お姉とことりちゃん、話付いたよ。」

「え?」

「ほれ、お姉」

「あのね、海未ちゃん、ごめんなさい。

私嘘ついてました。

嫌になったなんて嘘、もっと歌いたい。

踊りたい。

皆んなとμ'sをやりたい。

だから、ごめんなさい。」

「やっと、本音を言いましたね?

私が怒ったのは、穂乃果が嘘付いてたからですよ。

それが判ればもう良いんです。

また一緒にやりましょう。」

「皆んなもごめんなさい。

もう一度チャンスを下さい。

戻ってきても良いですか?」

全員から歓迎され元の鞘に収まったμ'sであった。

 

 

「あのさ、一回、合同ライブやらない?」

 

唐突に話し始める穂乃美

 

「えっ、一緒にやってくれるの?」

「ええ、文化祭の汚名返上したいでしょ?

やりたい人、挙手      実施決定ね。

打ち合わせは放課後そっちの部室でやろうよ。

キュレ全員呼んどいて、じゃそう言う事で」

 

 

 

ミュウ部室

 

 

「じゃ司会進行はリーダーよろしく。」

「はい、11月位に講堂で合同ライブやろうと思っています。」

「なんで11月?」

「もうすぐ、生徒総会有るよね。

お姉何になるんだっけ?

私にことりちゃん、海未ちゃん、ミサちゃん、ヒデちゃんも、成ってすぐは忙しいよ。

予算編成とか有るし、それに、中間テストに修学旅行有るじゃん。

あっという間に10月終わっちゃうよ。」

「そうか、そうだよね。」

「それでは改めて。

ミュウで6曲、アデスで6曲、アンコールで各1曲に、一緒に1曲って感じを考えてます。」

「それだとアデスの負担が大きくない?

ずっと出ずっぱりだよ。」

「これ位は普通だよ。

多い時は20曲位やるし、今回は半分は歌わないから楽だよ。」

「20曲って、有りえない。十分死ねる。」

「この曲数だと1時間30分~2時間だから2公演行けるけど、どう?」

「「「「「「「「「はぁ?」」」」」」」」」

「えっ、普通に午前・午後とか午後・夜間とか午前・夜間の2公演でしょ?」

「いやいや、ミュウはそんなに多い曲数やった事ないよ?」

「スクールアイドルってお客さん舐めてる?

バカにしてる?

いやお金取ってないから良いのか?

しかも今回は、観客がうちの生徒だけだから1回で良いのか?

兎に角、今回はごめんなさいも含めたライブだからこの案で行きます。

異論は認めません。

で、流れなんだけどSTART:DASH!を制服でやります。

制服はここの生徒ってのを強調する為と、あの曲は始まりの曲だからね。

この後はアデスが3曲演るから、その間にミュウが着替え、出て来たらミュウで3曲、またアデスが

3曲やってる間に着替え、出て来たら2曲やってお終い。

まぁここは3曲でも良いけどね。

アンコールは1曲ずつ、合同で1曲演ってお終い。どう?」

「どうって、そっちは休憩無しで15曲だけど平気なの?

こっちは着替えの時3曲だから15分から20分休めるけど、後、アデスは着替えしないの?」

「それね、着替え入れるなら、中幕の後ろに着替え置いといて、3曲目にソロ入れて、演奏者

以外が着替えるだね。

ここは照明と音響上手く演らないと荒が出るから、キュレの見せ場かも、あと休憩だけどそっちが

MCやってる間休めるから」

「なんだかすっごくワクワクしてきた!めちゃやりたいし楽しみ!!!」

「じゃ今の案を基本に煮詰めようよ。

それぞれ曲目や順番考えて見て、演出もあるからキュレは二手に分かれてよろしく」

「私は理事長さんとこ行って許可貰ってくる。」

 

 

 

「もしもし、ヒデ?  雛さんとこ行くから理事長室の前で待ってて、 うん、ライブの

件、   うんじゃ」

 

 

コンコンコン

「赤城です。」「高坂です。」「「失礼します。」」

 

「どうぞ」

「あら、淑詠ちゃん、穂乃美ちゃんどうしたの?」

「あのですね。11月に講堂でμ'sとPeloiadesで合同ライブ演りたから許可貰いに来ました。」

「あらライブ良いわね。でもなんで11月?」

「これオフレコです。

第二回ラブライブ開催の発表が10月初めにあるんです。

アニメだと10月中に予備予選が、12月に予選があって、予選は学校説明会と同じ日です。

決勝は3月ですね。

それで、今回優勝したら、発表はそのままでも、予備予選を11月後半、予選を1月後半に

開催させようかと思っているんです。」

{説明会大雪設定だけど、どうするかな?あれでテンション爆上げに成るんだよな}

「出来るの?」

「いや、そうしないと参加すら無理です。

10月は中間に修学旅行あるんですよ。

これを理由にします。

本当の事ですし、ダメなら不参加で良いですかって言いますよ。

学校行事を蔑ろにするラブライブなら潰れて良いですって。

それで、11月前半にライブやって生動画配信と、学校HPに動画掲載したら、11月後半の

予選って有利じゃないですか。フフフフ」

「悪い笑顔ね。ホホホホホ」

「越後屋、お主も悪よなぁ」

「何をおっしゃいます。お代官様」

「良いではないか。良いではないか。」

「真面目な話、制服でSTART:DASH!やって、Peloiadesで3曲、μ'sで3曲、Peloiadesで3曲、

またμ'sで2曲、アンコールは各1曲、一緒に1曲で演ろうかと。

それでPeloiadesは3曲目にソロ入れて着替え、μ'sはPeloiadesが演ってる間に着替えを

2回って予定で、照明と音響に演出はキュレが全力出撃」

「面白そうね。これって普通だと5千は取れそうね?」

「取れると思いますよ。でも講堂だし対象はうちの生徒だけだから」

「そうね、残念ね。でもマスコミを招待は可能よね?」

「少しなら良いと思うけど、対応は雛さんやってくださいね。」

「それは任せて」

「じゃぁ、GOで良いですか?」

「ええ進めて頂戴」

「じゃあ、これで「ヒデちゃん待って」」

「ん?」

「予備予選の場所」

「あっ、そうだった。

予備予選なんですが、運営が用意した場所以外にも好きな所からライブ配信出来るんですよ。

でも、μ'sは校内の良さそうな場所みんな使っちゃってるんです。

原作はA-RISEにUTXで一緒に演らないかって誘われて場所借りるんです。

今回、こっちから持ちかけるしか無いんですが良いですか?

多分、私達もUTXで演る事になると思うし規約変更させて、バックバンド可にするから、

両方から要請有ると思います。

これ、μ'sには大きなアドバンテージになりますよ。

前回優勝のA-RISEに前回優勝のPeloiadesがバックバンドをする。

μ'sは前回優勝のA-RISEと同じ場所で、前回優勝のPeloiadesがバックバンドをする。

どうです?

凄いインパクトじゃないですか?

ただ、A-RISEへの見返りに、今回計画しているライブに、ゲスト出演させないとダメだと

思うんです。

話せばメリット判りますから。

予備予選は4組通過ですが、A-RISEはどうやったってトップ合格ですよ。

μ'sは2~4位になれば良い。

行けると思うんですがどうですか?」

「今返事しないダメ?少し考えたいの」

「良いですよ。出来るだけ早めにお願いしますね。では、失礼します。」

 

 

理事長を巻き込んだライブは許可が出て、開催は11月2日14時開演、翌日曜日と月曜日が祭日の

ため、片付けがゆっくり出来るなどの理由で決まった。ライブはネットで生配信と学校HPに

動画掲載を行い、チラシとポスターには、学校HPによる生配信と動画掲載のPRを記載し宣伝を

強化する予定、また、A-RISE参加の件も了解を貰った。

 

 

 

 

 

 




μ'sはストーリー通り、無事に再スタートを切りました。ルールを変え、日程を変えてしまったしわ寄せは出て来るのか?流れはどう変化したのか?


TV版アニメ1期はここまでで終了です。この後はTVアニメ版二期に入ります。




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