「結婚してくれ」
「・・・は?」
前回のあらすじ。
生徒会のお知らせを届けに来たら金髪に求婚された。
「見た瞬間に分かった。君が俺の運命の人なんだと」
「・・・いや意味が分からないのですが」
「ちょっとライザー!いきなり何してるのよ貴方!?」
「ライザー様、どういう事か説明願います」
「どうもこうもない。俺は彼女に一目惚れしたんだ」
「ねぇ、グレイフィア。コイツ狩っても良い?」
「お、お待ち下さいリアス様。それは流石にお辞め下さい」
「分かってるけど・・・母さんがこれ知ったらキレて乗り込むわよ?」
「それは・・・否定出来ません・・・」
「でしょ?」
もういい加減帰りたいリアスは半分キレながらグレイフィアにグチっている。
リアスの母親の怖さを知っているグレイフィアは流石に止めているが多分無駄であろうと心の中で思っていた。
自分の身が危険と思ってもいない金髪、ライザーは分かってないのかまだリアスを口説いている。
「結婚式は何処でしたい?君の望む場所dハグッ!?」
「いい加減キモいから離れてくれないかしら」
等々我慢の限界が来たリアスはライザーの股間を思いっきり蹴り上げた。
狩人としてたまに一誠と一緒に依頼を受けているリアスの脚力で蹴り上げられた股間は嫌な音がしたがリアスはそんな事は気にしなかった。
「・・・もう帰って良いかしら?」
「・・・後はこちらで片付けておきますので。後でお詫びにお伺いします」
「ごめんねグレイフィア。・・・今度店に来たらサービスするよう母さんに伝えておくわ」
「お気遣い、ありがとうございますリアス様。では」
「ええ、またね」
立ち去る時、アリシアが誰にも聞こえない小声で「なんで生きてんのよ・・・」と言っていたのが聞こえたがリアスは敢えて無視した。
生徒会長をしている親友に頼まれごとは全て終わったので帰る事を伝えるとリアスは風紀委員室に戻ると荷物を纏めて下校した。
家に帰るとちょうど店仕舞いしたところらしく一誠が片付けをしている最中だった。
「あらリアス、お帰りなさい。・・・どしたの?なんか元気なさげだけど・・・。学校でなんかあったの?ハッ!?ま、まさかイジメられたとか!?」
「違うわよ母さん!・・・私の妹、その婚約者にナンパされたのよ・・・しかも結構しつこく。仕方なく股間蹴り飛ばしてきたけど」
「ナイスよリアス。・・・後で狩ってやろうかその悪魔」
「言うと思った・・・。とりあえずグレイフィアが来るから待って母さん」
「むぅ・・・」
待つ事1時間程、片付けが終わる頃に床に魔法陣が浮かび上がりそこからグレイフィアが現れた。
手には何か菓子折らしき物を包んである袋を持っている。
「お邪魔いたします狩人様、リアス様。急な訪問、失礼いたします」
「いらっしゃいグレイフィア。リアスから事情は聞いてるわ。うちの娘の妹の婚約者がやらかしたんだって?」
「はい・・・リアス様が部室に来たと同時に婚約者、ライザー様が告白されました・・・アリシア様の目の前で」
「ライザーァ・・・?あぁ、フェニックスのとこのボンボンか・・・。女遊びが酷いって噂の。・・・ぁんの焼き鳥ほんとに焼き殺したろか・・・」
「本当に申し訳ありません狩人様。こちらご迷惑をおかけしたお詫びとしてお受け取り下さい」
「・・・何これ?」
「あら?これもしかして冥界特産のフルーツ詰め合わせ?」
「そうなの?なら後で頂きましょうか。リアス、冷蔵庫入れといて」
「はーい」
リアスが離れたところで一誠の目つきが変わる。
その目は仕事モード、所謂狩人としての一誠の目だ。
「さて、グレイフィア。分かってると思うけど私、カチコむわ」
「・・・ですよね。止めても無駄でしょう、御武運を」
「んじゃ、リアスちょっと頼むわ〜」
一瞬にして狩装束に着替えた一誠は冥界に移動する為に以前設置した篝火から冥界に移動する。
しかもご丁寧に色々ヤバそうな武器を装備して。
それを見届けたグレイフィアはせめてフェニックス家が御家断絶みたいな事にならない様に祈った。
「母さん、冷蔵庫に閉まってきたわよー・・・ってあら?グレイフィア、母さんは?」
「フェニックス家に御礼参りに参られました」
「・・・やっぱりかぁ・・・」
その頃、フェニックス家・・・。
「て、敵襲ー!敵sうわらばっ!?」
「たった一人でフェニックス家に攻め入るなどむbぐわっ!?」
「オラッ!混沌の残滓くらえ!ついでに罪の嵐ィ!死にたくなかったらさっさとライザー・フェニックス出さんかい!」
教訓。
狩人を怒らせるとカチコミかけられて大暴れする。
なんか最近ファラン誓約の沼地で侵入したら6回連続で同じ人に当たったんですがなんで?
(後ハベル装備はもうトラウマでち)
※ハベル装備に何回も狩られた。