モードレッドが円卓の魔術師(訳あり)としてキャスターになったら(連載停止中) 作:FGO廃課金民(大嘘)
アーサー王伝説という物語は知っているだろうか?簡単に言えばアーサー王というイギリスの英雄(ブリトン、ブリテンとも)が活躍する物語である。
Fateシリーズと言う一種のコンテンツでは一般には男であるとされているけども、それが女性であるとすればどうなっていたかと言う代物である。
日本の変態文化を象徴するコンテンツである
そして、今私はスマホを片手にガチャをひたすら回している。
Fate/GrandOrderと言うFateシリーズのスマホゲーでアルトリアキャスターが実装されたと聞き、ゲームのガチャ画面を見ればアルトリアキャスターがピックアップされていたではないか!これは引くしかない!
という事でコンビニで軽く10万程のGoogle Playカードを買って、とりあえず半分の5万程をFGOの運営にささげて聖晶石と言う無料でもらえはするが課金アイテムでもある物を課金し。
ひたすら路上で回していた。
今は深夜の2時。車通りも少なく人通りも少ない。
信号が赤になっているのが視界の端に見えたので立ち止まり、聖晶石でガチャを回す
「143回回しても出ないのか…」
FGOではよくある日常…
ただただ課金した分のお金がどんどん減ってくだけ…
「154回目…おっ!虹回転!キャスター!来た来た来た!」
「お願い、来てくれ…よっしゃあ!キャストリアキタ――(゚∀゚)――!!」
「やった、やった!」
一応信号が青になっているのを確認して、内心の心をぴょんぴょんさせながら歩きだす。
その時、いきなり視界がクルクル回って…
意識を手放す前に
「キャストリアがいるんだからモードレッドがキャスターでも良くね?」
と思ってしまった。
その後、ぷっつりと意識がとぎれて・・・
★★★★★
なぜか子供になっていた。
全く何を言っているか分かれねえが、とてつもなく(ry
私は確かキャストリアを引いて、心をぴょんぴょんさせていたら意識を失って…やはりFGOのために
何しろ良く分からん状態。
「そうね…あなたはモードレットよ。あの憎い妹を殺すために私にせいぜい働きなさい?」
あいにく未だ乳幼児だとあのどってるけどちゃんと意識あるんだよなぁ…おいちょっと待て、
やってられっか!
ていうかモードレッドって確か…モルガンが女性であるはずのアーサー王にナニをはやして遺伝子情報を盗んで作ったホモンクルスでいわばコピーであった気がする。そして、騎士となってなんやかんや(ry あってカムランの丘でアーサー王(アルトリア)と刺し違えたんだったよな(アヤフヤ)
ホムンクルスも確か寿命がせいぜい18とか20とか、短ければ3年とか…やってられっか!
これはかの有名な型月とかいう圧倒的に生きるうえで難しい世界じゃないか?そんな世界に私はよりによってモーさんに憑依?か転生?かなんかしたというのか!?
こちとら
と脳内で私をこんなところにぶち込んだ野郎に呪詛を吐きながら、毎日を過ごす。
そして…
★★★★★
「おい、母上」
「何ですかモードレッド。」
「魔術を教えろ」
私は前々から考えていたシナリオにそって行動を起こすことにした。そしてモルガンと言う悪女は眼をひん剥いた。
ざまぁみろ!
とりあえず交渉はなった。どうせあちらは反逆してもらえれば問題はないと思っているだろうが、私はモルガンに従おうと思ってなんかいない。逆にこいつにたいして何時か反逆してやろうかと考えている。
そして俺がこのモルガンの世話をしている。なぜだろうか?
まぁ意外と答えは簡単だった。なぜなら、女子力が0を上限突破して-100くらいまで行っていることだ。2000年代なら問題はないけど、およそ5世紀近いブリテンでそれは相当な致命傷である。
っていう事で、中世ブリテン(アーサー王伝説時代)の料理支度、はっじめるよー!
まず、どこにでもいるワイバーンを見つけたらとりあえず石をぶん投げて気を引くと良いでしょう。その石が当たって死ねばそれでよし。死ななければ、襲いかかってくるので殴り殺しましょう(比喩)
とりあえずメインディッシュを狩ることができました。あとは豆、芋を茹でて魔術ですりつぶしましょう。
その後、魔術で芋と豆のポタージュ()が出来上がりました。
それではいただきましょう!
と言うような食事風景だった。見ればわかるだろう。メシマズである。胡椒、山椒、にんにく、しょうが、そんなものはない。
どうしようかと考えたこともあるが、うまいものは自分一人で食べたいものだ。モルガンの所から離れてから食べようと思ったものだ。
そういえば、この前私が前世より引き継ぐことのなかった自身の息子(比喩)の葬儀を一人でした。…何もしてないからな?一人で黙祷しただけだからな!
★★★★★
さて、さらに数年がたった。私はホムンクルスであるので常人より速いペースで成長するのだ!はははははは…はぁ。寿命を犠牲にしてな。
まぁ良い。今日はとても気分がいい。ついにモルガンの足元から逃れる日が来た。魔術はモルガンを超えてはいない物の、自己研鑽を続ければ超える事もできよう。そして俺はこれからキャメロットへ行き…
え?なぜ騎士にならないんだって?それは、魔術に
だったら、まだ前世の悪しき思い出を我慢してまで文官をやるさ。
あと、なぜか異常に胸が膨らんだ(過去形)。と言ってもFGOで言う乳上ほどじゃないし、大丈夫だろ(慢心)
大丈夫じゃなかった。
文官に成れたはいいものの、
…貞操拾いってなんだ?(哲学)
文官に入ってからマーリンの接触があった。おそらく転生者か憑依かなんか知らないが、それに類する私を警戒しているのだろうか?
まぁいっか。文官になってからどんどん偉くなっていき、文官の長にまで行った。可笑しい、
まぁいっか(思考放棄)
このキャメロットでモードレッドが文官として働くことが吉とでるか凶と出るか。
それは誰も分からなかった。
私が文官の長になり付き合いが増えた人たちがいる。
そう、円卓の騎士たちなんだけども、結構厄介な奴ばかり。
寝てるのか起きてるのかわからん何時も楽器みたいなのを奏でてる奴と、台所に立てば食材を冒涜するような騎士と、たびたびナンパしてくる騎士と、純真無垢(迫真)な騎士やらとか…
まぁ知ってたけど。円卓で普通な奴っているのかな?普通な奴…ペディヴィエールがすぐに思い浮かぶ…やっぱしいつみても女装させたくなるんだよなぁ…
なんだかんだいって文官生活を楽しんでいる最中になぜか私が魔術師であることが急速に広まっていた。
おそらく、あのクズ魔術師が仕組んだのだろう・・・しばきに行くか?いや、ここで下手に動けば、魔術師であるという噂がでまわるだけでなく、間諜だと疑われるかもしれない。
まだ危ない橋は渡りたくはないかな・・・
と思っていたら厨房に立ってた。
全く何を言っているか分かれねえが、とてつもなく恐ろしいものを感じた気がするぜ(2回目
まったく訳が分からないよ!
そして、なぜか流れでマーリン野郎に師事することになった。
屑だけど魔術の腕はいい。一番気にするべきなのは自身の貞操だけど。
★★★★★
仕事上ではあるけれどアグラヴェインとそれなりに親しくなった…と思う。
っていうか、最近厨房でとりあえず食事の支度をしていれば入ってくるんだよね。その人、アルトリアっていうんだけど……( ^ω^)・・・
アーサー王本人じゃないか!
まぁ仕方ないね。とりあえずよだれを垂らしながらこちらのやることを興味津々に覗いてくるんだが。邪魔だけはしないのでまぁ良しとしようかな。あと厨房に立つようになってから円卓の騎士たちの好感度が上がり始めてるんだが……
あ、ランスロットは結構です。トリスタンも。
そういえば、最近災厄の席と言われる13席に座った騎士が表れたらしい。と言っても結構前の話だけどね。
13席が災厄の席と言われる原因もあのマーリンのせいだけどね。
そういえば、ガラハッド君がやはりというかなんというか、思った通りホムンクルスだったよ。
え?なんでそれを知ったのかって?
私が入浴中にいろんな事故があってね…うん、あれは良くない事故だった。
私が普通に水浴びしてる途中で何か間違いがあったのかガラハッド君が入ってきてね。今まで生きていて、空気が氷ったと表現するのが一番だとおもったのは初めてだった。もちろん、乙女の柔肌を同意も無く見てしまえば、どうなるのかよくわかるだろう?
口封じ(物理)さ!
なに、お前は元は男だからあんまり気にしないだろって?いやそれが、女性としての振る舞いを気を付けるようにしてたんで…モルガンっていう反面教師がいるんで。
部屋に置いてあった魔術行使を楽にする杖をすぐさま呼び出して記憶を消す(物理)をしようとしたんだけど、さすがは円卓の騎士。しかも至高といわれた父親ランスロットを超えるスペックで生まれたガラハッド。
いかな武術を私がかじっていたところで、プロ(比喩)に勝てるわけがなく。
顔を真っ赤にさせながらも説得をしてたガラハッドに対して、羞恥心フルで杖をぶんぶんさせる私(なお未だにzenraである)
そんな頭のおかしいことを30分ほどやってたが、私が先にばてましてですネ。とりあえず衣服を着たわけなんですよ、はい。そのあと恐ろしいほどの静寂が訪れましてね、それを破ったのが彼本人なんですよ。
まぁ、それでとある目的(おそらくは聖杯探索)で作られたホムンクルスで、モルガンにいろいろ(ry)で、苦労してると。あちらさんがそんなことぶっちゃけたもんだから、元とはいえ日本人の性で自分のことも話さなければいけないのかな~って気分になって、まぁまぁ人にはしゃべった事のないことをぶっちゃけてしまった。
まぁ、あちらさんは大体の事情を察したたみたいですけど追求もしてこなかったどころか、秘密を洩らさない事を約束してくれました。
・・・そういやアグラヴェインって円卓の騎士では珍しく情報収集が得意だったな…
だいじょうぶか、これ。まぁ気にしないことにしよう。何とかなるさ~~
★★★★★
今日はギャラハッドが旅立つ日だ。どこに旅立つのかって?そりゃあ…聖杯探索の旅に決まっているだろ。
ちょっと嫌な事件が起きた時からまぁまぁ気まずかったが、あいつには少々手の込んだ手料理なんて作ったし、魔術師とはいえ護身術があればいいかもと思いながら体を動かしながらも剣や組手の練習に付き合ってもらった。
とまぁ、組手でいろいろ私やギャラハッドが赤面する場面もあったが、良い時を過ごしたと思う。文官の長としていろいろ忙しく、たまに円卓の騎士たちが起こす厄介ごとにアグラヴェインと一緒に胃痛を起こしたり、過労で倒れてギャラハッドに心配されたりと言い日常だった。
( ^ω^)・・・やっぱりこの時代に来ても過労で倒れるとは思わなかったぜ…
そんな日常がいきなり壊れた。一応私はアーサー王の概要くらいは知ってる。いつかこの日が来るとわかっていたさ。
というわけで今私はキャメロットのとある場所(廊下ともいう)でギャラハッドが絶対に通りかかる場所で待ち伏せしていた。
来た…
「よう、ギャラハッド君。」
「あ、モードレット。どうかした?」
「用って程じゃないけど。君はもう旅立つのか?」
「もう、少しでね。それで何か?」
「いや、君に渡したいものがあってね。」
私は予め準備してあった小刀をギャラハッドに渡す。
「これは?」
「これは君が無事に聖杯探索を終われる小剣といったところかな。君にはこれから数多くの災難が待ち受けるだろう。その小剣は災難を打ち払うことができる…かもしれない。」
「そうか、ありがとう。大切にするよ。そう言えば、旅の前に君に会えてよかった。」
「ん?どうして?」
「帰ってきたら君に伝えたい事があるんだ。」
あいつはものすごく涼しく且つさわやかな笑顔でどう考えても盛大なフラグを立てた事しか思えない言葉を私に投げかけたんだ。っていうか…伝えたいことって……
少し思わない事態で体が硬直していたけど、すぐに再起してたらいい雰囲気をまとったギャラハッドの後ろ姿が見えたんだ。
・・・私はどうするべきだろうか?
★★★★★
実質の上官であるアグラヴェインに休暇届を出してきた。
「これは?」
っていうふざけた事を抜かしたので一言言いはなった。
「みれば分かるでしょう、休暇届です。」
「・・・確かに受け取った。モードレッドは休みがなかったからな。」
取りあえず休暇届は受理された。
ただし本当の休暇とはならない。すぐさま自身がたまに出かけるときのために世話してる馬くんを馬小屋からだしてきた。
さて、行くとするか。“モルガン”を殺しに。
そして私は猛スピードで街道を駆け抜ける。たまに訳の分からんドラゴンやらワイバーンに襲われたがマーリンから教わった魔術スーパーすごいビームで即刻地に落としといた。
ついたのはモルガンの魔術工房。ちょうどモルガンがいるようだ。
「お久しぶりですね、母上。」
「モードレッ「あなたを殺しに来ました。」」
私の名前を呼んだと同時に要件をかぶせて言い放ってやった。
「殺す?あなたは私の弟子、弟子が師匠に勝てる訳がないわ」
余計な会話をしているが、その実呪いを掛けてられては呪いを解除しお返しに呪いを掛け…という呪い合戦を始めている。(・д・)チッ、厄介な奴だ。だが…数年こいつのもとを離れてどれだけ経ったと思っているんだか。
私の魔術の研究対象は大きく二つなんだ。すなわち、自身の寿命の短さを何とかする。二つ目は…防衛魔術系の研究だった。モルガンは悪い意味でも優れた魔術師で、相当な策謀を立て、アーサー王が死ぬ要員を作った人物。
私が人生を休暇(ニートともいう)を邪魔させるわけにはいかないっていうことで、防衛魔術をいくらか開発してみた。一つはオーソドックスな結界魔術。害意を示す輩が結界魔術が仕掛けられている領域に入ると自動的に呪いを掛け、味方がその結界内に存在すればその者の力が増幅されるものである。太陽3倍剣な騎士や円卓最強の騎士、そしてわが王に最も相性が良いと(勝手に)考えてる魔術。
そして、モルガンに対して使用するつもりで開発したのが、“呪い”や自身が受けた物理的ダメージといった弱体効果を掛けた本人にそっくりそのまま返すという多分特殊な結界魔術の部類に入る(通称返却魔術)。
そこで私はあえて掛かれば数ヶ月で死ぬような中級の呪いを奴にかけた。そうすれば相手がかかる…はずもなく私にそっくりそのまま返してきた。ので私が返却魔術って呼んでる結界魔術にあっさりと反射されて、これまたモルガン自身にかかったのだ。
ざまぁ見やがれ!
モルガンは思いもしなかったことに硬直していた。それもそうだろう、格下の魔術師と思っていたやつに出し抜かれたんだから。だけど、おあいにくと手前と同じ師匠に師事しているからな。
っていう事でモルガンは自身がかけた呪いが反射され、それが影響して数か月後に死亡したがそれは良しとしよう。
★★★★★
とりあえずモルガンはいつか死ぬだろ(願望)ギャラハッドが聖杯を見つけて天に召されるまでにあいつの遺伝子情報を搾り取ってやる!
と思ってたらすでに聖杯を探索し終えて瀕死状態だった。
はえーよ。
ギャラハッドは最後にかすれた声で私の名を呼んで、そして事切れた。あいつは私の腕の中で死んだんだ。
「ハァ…なんでこう、うまくいかないのかな?
これが
ギャラハッドはもうこの世にはいない。雲が日を遮ってパラパラと雨が降ってきた。そして、その雨はやがて相当量の雨となって私の体を、髪を、顔をぬらす。
知らない。私の耳に、自身の嗚咽が聞こえるなんてことは知らない。
そんなことは知らない。私の瞳から涙のように塩辛いモノが流れているなんて知らない。そんなのは嘘だ。雨の味に決まってる…
「アアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
後には、モードレッドの悲痛な慟哭の声が、延々と空気を震わせ響き渡った。
なお、聖杯はモードレッドが魔術で変装し、漁夫王の元に届けたとされる。
★★★★★
モードレッドが休暇から帰ってきた。
アグラヴェインも不器用でありながら長らく休暇、休みを取っていなかった実質上の部下をそれなりに心配はしていた。
ただ、仕事で入ってきた彼女の姿を見ればどこかくらい雰囲気を纏っていた。何かを破られたかのような…このような雰囲気を纏っている女性はいくらか偶然にも見たことがあった。
『未亡人』
戦争が多く発生する中世では未亡人も多く発生するのは当たり前であった。それも仕方のないことであったが、問題はモードレッドが結婚しているということを聞いたことがないからである。
ただ傍若無人なアグラヴェインでもさすがに本人に面とむかってそんなことを言うことはしなかった。どう考えても地雷であり、彼女にそんなことを言うということはすなわち自身の痛む胃が輪にかけて、痛くなるということがはっきり分かるものだ。
しばらく彼女に声をかける者は少なく、あっても仕事上の会話程度だった。
★★★★★
やぁ、ギャラハッドが目の前で死んで一時期心がすさんでたモードレッドさんだよ!え?テンションがおかしいって?じゃなきゃ生きていけねぇよこの野郎!
マーリンが生き埋め(妖精郷で塔に幽閉されたともいう)にされたらしい。
あれ?なんか早くね!?
マーリンの幽閉ってそんな早かったか?
だが、当の本人は近く生き埋め(妖精郷で塔に幽閉されたともいう)にされることを予言したという。
まぁ、そんなことはどうでも良い。
それをだれがやったかだ。マーリンを貶めることができるのは…モルガン……か?私が呪いを返して一か月。私の見立てではあと3ヶ月で死ぬと思ったけど…死期を悟って早めに行動に移したのか?相変わらず厄介だ。
「文官長、アグラヴェイン様から今すぐ執務室へと赴くようにとの言伝がありました。」
「む…アグラヴェイン殿から?分かった、すぐ行く。あぁ、言伝を伝えてくれてありがとう。」
「いえ。」
アグラヴェインから今すぐ執務室へ来い…か。珍しいこともある。とりあえず仕事は一通り終わっていた。ただ、アグラヴェインに今すぐ耳に入れるべき重要な案件は私には上がってきていない。もしや…領主の不正か?
考えながら歩いていると騎士が歩いてきた。端っこに身を寄せて歩いてはいたが妙に視線を感じる気がする。一体なんだっていうんだ?
今日はよくわからない出来事が多いな。ふむ、アグラヴェインの執務室に着いた。
とりあえず4回ノックする。
「モードレッドです。」
「入れ。」
許可が出たので入る。入ってみれば、いつもの強面の傍若無人な顔が嫌でも目に入る。そしてその場所にいたのは…ペディヴィエール君だった。アーサー王の侍従から円卓入りした人物。
円卓唯一の良心と言われている彼もいた。
「これは―――一体どういう場でしょうか?」
「ふむ…モードレッド、貴様ならあの事は既に知っていることだろう。」
「あの事…あの事……あの事………」
あの事ってなんだよ、“あの事”って言われてもわからないわ!
「はぁ…マーリンの事だ。」
「あぁ!あの屑魔術師の事ですか。今日部下から報告を聞き初めて知りましたが。」
「それと関りがある。」
「モードレッド殿が次の宮廷魔術師に内定致しました。」
・・・は?おいちょっとまて、私が魔術師であるという事はこのキャメロットの住人は知っているだろうが、魔術を人前で行使したことはないんだけど・・・
「言っておくが辞退はできない。内定と言っているものの、円卓内では満場一致で決まったことだ。」
……なぜに?
★★★★★
なぜか私は円卓の魔術師になってしまった。可笑しい。だが、なった以上はその分の仕事をせねばならない。とりあえずキャメロットを、害意を示す輩が結界魔術が仕掛けられている領域に入ると自動的に呪いを掛け、味方がその結界内に存在すればその者の力が増幅される結界で囲んでおいた。
あっ、そうだ。円卓の魔術師になってから以上に仕事が増えたんだが。文官長としての仕事の引継ぎも終わってないから、引継ぎを徐々に行いながら厨房でガレスと並んで料理して、宮廷魔術師としての仕事もして……仕事多すぎじゃね?(白目)
それでも一応は休憩があるんだぞ!
そういえば、アーサー王伝説の舞台となったと思われる年代はいつだと思う?およそ5世紀から6世紀であると考えられているらしい。アーサー王伝説の成立は16世紀か17世紀くらいだけど。
とまぁ5~6世紀となると、元現代人としても不便なものが多い。移動手段…馬。うん、まぁ分からなくはない。トイレ…全く良く分からん、現代ってすごく贅沢だったんだね(諦観)。トイレとかはあれだけど、お風呂があるのはいい文明。テルマエっていうんだけどね、実質は公衆浴場なんだ。たとえるなら銭湯?いや全然違うけどね、例えるならね。
それで、文官として働いていると不便に思うものが或る。紙は羊皮紙だし、ペンも羽ペンだし。手も汚れるんだけど。
で…ボールペンが欲しいなぁって思ってたんだけど、ボールペンのペン先のボールって結構特殊だし、このアーサー王の年代で特殊金属配合できるほど魔術は便利じゃないんだぞぅ!
ってことで、鉄のペン先に金メッキを施したペンを作ってみた。そのペン万年筆って言うんですけどね。
金をふんだんに使えないからメッキで妥協したんだが、本当は14金か21金を使いたかったんだ。この国金が取れないから仕方ないところもあるんだけど。
ってことで。
「やぁ、アグラヴェイン君、邪魔するよ」
「モードレッドか。朝の仕事は終わらせたのか?」
「終わらせてきた。部下も良い感じに育ってたからね、私の後を継ぐやつも選んである。そいつは優秀だからな、心配はいらないと思うけど」
「そうか、なら良い。で要件は?」
「ほら、宮殿筆頭魔術師からのプレゼントだ。」
「これは?」
「万年筆。手入れをすれば長く使えるペンだよ。ほれ、この紙に書かれていることを読めば長く使える。」
「そうか。」
「じゃあな、とりあえず忙しそうなやつに片っ端から配ってるんだが、ほかに忙しい奴は誰?」
「ペディヴィエール。そして陛下だ。」
「……陛下かぁ。ならペン先を全金にするか…?」
その後、モードレットが1日で大陸とキャメロットを往復し24金に当たるものを入手、使いやすいように21金に仕立て直してアーサー王に万年筆が送られたという。
その万年筆のキャップ上部には円卓の机を模したマークが掘られていた。
★★★★★
私の残りの寿命は後数年となった。いろんな事があった。新しく開発した魔術を現れた蛮族に使用してみたり、結界魔術をさらに極めようと研究に没頭したり。
私の次の素体を用意したら、寿命が普通の人間よりも長いということが分かったり(妖精種とも言う)。
原因は多分そこらへんのワイバーンやらドラゴンやら精霊種を適当にぶち込んだからだと思われ・・・何でそんな事したんだ、当時の私は?
そして、アルトリアを餌付けしたり、ガレスと結託してペディ君にメイド服を着せたり。王の事をどう呼ぼうか迷っていたら
色んな事があった。毎日が美しかった。だけど私は、そんな日常が崩壊するって言う運命は知っていた。
アーサー王の妻『グィネヴィア』とランスロットが浮気をして、それがばれた。アグラヴェイン等を殺害、ギネヴィアを助けようとしてガレスをも殺害しやがった。
円卓の騎士でなんやかんやとそれなりに付き合いが良かったアグラヴェイン、ガレスを選りに選って殺したんだ。そんなわけでアーサー王はフランスへと攻め込む。
おいちょっと待て、王の名代置いてけと思ったが…私を名代にしていった………おかげで過労死しそうなんだよ!
なんだよ、王の仕事って ただでさえ激務なのに、円卓の騎士およそ10人分もやれってか!!!!!
「やってやろうじゃねぇかこの野郎!」
という事で魔術、魔力を全開にしてペンを走らせてます。悲しくなるなぁ……
「モードレッド殿!」
「なんだ、追加の仕事か?そこに置いておいてくれないか?」
「違います!蛮族が攻めてきました!」
一瞬立ち眩みがした。は?こんな時に?ふざけてるんじゃないよ。
「蛮族って
「各地に散らばって身を潜めていた蛮族が、好機だと見たようです。ですが…」
「現在の防衛戦力は!?」
「極めて少ないです。他国からの援軍も要請済みですが、時間がかかるとのことです。」
「まずいな…兵を集めて防衛するしかないか。」
「籠城が良いかと。」
「それは分かってる。」
さて、どうするか。とりあえずキャメロットの城下町も含めて結界の有効範囲を広げる。円卓の騎士がほとんどいない以上、ギリギリでやっていくしかない。あとはアーサー王が手勢を率いて奴らを殲滅するしか…
各地に散らばっていたとはいえ敵の数少ないと思うんだけど…
「敵の数は?」
「およそ1万程、今すぐ防衛できる兵力は4500程。」
なるほど…攻撃3倍の法則よりは少ない。が、こちらから打って出るには兵力は少ない。であるならば…
「さてと。」
「宮廷魔術師殿、どちらへ?」
「何、敵の頭領を狙うだけだよ。」
その瞬間、執務室には軽やかな風が流れ、紙が数枚ひらひらと落ちた。執務室に残されたのは、いきなり消えた名代に狼狽する白の兵士だけ。
基本的に、軍という物を組むには、軍の頭脳が必要なんだ。全体を見て、どのように軍を配置しなければいけないのか、どういう行動をしなければいけないか、兵糧はどうする、とりあえずどこまで行軍する?それを纏めるのが司令官なんだが。
軍っていうのは司令官、頭領が大事であることも分かっているために、頭領の防衛戦力は比較的厚い傾向がある。ただ、それを突破するのが、
『魔術ってことさ』
目の前にあるのは蛮族の実質の司令官と副司令官の首。今すぐにでも切り落としたくなる。
という事で切り落としてみた。すごい騒ぎになっているのでほんの少し幻影を見せてみれば面白いように反応してくれたので、とりあえず25%くらいの蛮族を爆破してみた。
蛮族はびっくりしてたけど、新たなリーダーが表れて統率していた。もう一回殺してみる。また新たなリーダーが出てきた。殺す。あとは…手を出さなかった。
なぜなら、蛮族を殲滅させる良いチャンスだから。ってことでとりあえずキャメロットまで戻って、同数まで減らしたよーって伝えて、後はキャメロットに居たそこら辺の騎士を魔術で強化したら剣からビーム打ち始めたのでとりあえず何も考えずにそいつに任せてみたら蛮族を殲滅してくれました。けが人は出ましたが、剣の先からビーム打つ騎士は凄かった(ry
あとで調べたらその騎士の剣は、聖剣エクスカリバーやガラティーン、アロンダイトのような神造兵器程ではないにしても、常識がぶっ飛んでた剣に仕上がってた。
良く分からない?私も良く分からない。
ちなみにマーリンはその様子を千里眼で見て目をひん剥いたらしい。マーリンざまぁ。
ってことで蛮族殲滅したら
どうしたのだろうと聞いてみたが、キャメロットが残っていた蛮族に襲撃されたと聞いてランスロットと和議を結んで大急ぎで帰ってきたらしい。
すまない、もう終わってるんだ…
ってことで手柄をなぜか剣の先からビームを打てるようになった一般騎士に、戦果の75%くらいはそいつがやりましたと言っておいた。
一般騎士は眼をひん剥いて泡を吹いていたけど。
★★★★★
現在のブリテンの営みは限界を迎えている。それは、私も知っていたことだし、マーリンも知っていた。
ただ。私が反逆しなかったことでブリテンが崩壊したきっかけがなくなってしまった。そんなブリテンを世界は異物であると認めた。認めてしまったのだろう。
ランスロットとの戦いで多くの円卓の騎士が死んだという。ガウェイン卿はランスロットに打ち取られ、そのほかの騎士も戦いの傷が原因で死んでしまった。私が魔術による治療を行っても。それはどこか、世界の呪いが円卓をむしばんでいるかのような物であった。
そして世界の呪いは円卓のみならず、ブリテン本国にまでに迫っていた。比喩なんかじゃない!遠目から見てもわかるほどの呪いを帯びた、時々雷鳴を轟かせた雷雲のごとき重い雲が迫っていたのだ。
「本国の蛮族を殲滅して、海からも来なくなったと思えば、あれほどの呪いがくるとは。」
「モードレッド。あれが…呪いなのですか?」
「ああ。」
「であれば…モードレッド、お願いします。」
「
その星によって鍛えられた聖剣より放たれた極光は、呪いを切り裂いたように思えたけど…遠い空まで覆われた雲は、自然に修復されながらもこちらへ向かってくる。
「ま、ここらで一度自分自身を幕引きしてもいいかな…」
「…モードレッド?」
「
「え、えぇ。それはもちろんですが…」
「
「え…?」
さて、覚悟は整った。後は、寿命がわずか数年のこの身体を持って、あの呪いを焼き払うのみ。
「これが
「待ちなさい、モードレッド!」
あぁ、アルトリアの声が聞こえる。けど、もう何を言っているかが分からない。
「待ちなさい!貴方が逝けば、私の味方を誰がしてくれるというのです!?」
アルトリアには絶対味方が付いてくれる。だから心配しなくてもいい………
そうして意識は暗転した。
そして目が覚めた。え?死んだんじゃないのかって?やだなぁ、これは予備素体だよ。寿命数年の身体を有効に使っただけじゃないか。有効に使って、後は自身の魂を予備素体にインプットすればよろしいだろ?
とりあえずこの体は今全裸だから服着ないと…誰かに見られている気がする。絶対マーリンだ。あとで妖精郷に行くから覚悟しろ!
む、視線が切れたな。よし、服をとりあえず着よう。さて、杖は…あったあった。一応新しい杖も作っておいたんだ。さて、アルトリアの所に行こうかな。
えーっと…
「何?これは…?」
唐突に目から流れ出る情報を脳が急速に処理していく。これは…荒野…そして、傷つき膝を屈していた騎士が一人。
「マイロード…まさか!」
その良く見える目は残酷な光景を映していく。一陣の風と共に、彼女の姿が消えていった。
「これが、歴史の修正力ってやつか!だけども、この目が過去や現在を映していなければ、まだ間に合うはず!」
そうして、一番真っ先に来ました、カムランの丘。
丘のてっぺんには、傷ついたアルトリアが剣に寄りかかっていた。体を起こしているだけで辛そうな様子だった。そこで、先ほど見た謎の映像を思い浮かび、そして久しぶりに思い出した
「
「すべてを覆すために、聖杯を……聖杯を手に入れるための機会に合わせよ!この結末を、すべてを覆すためにッ!!!!!」
「待てッ!!!」
丘を起きたばかりで体力のない体で駆け上がろうとするも、何か見えない壁が阻んでいるように駆け上がれない、あちらには何も聞こえている様子もない。
「待ってくれ!!!!!」
「契約完了だ。貴方の作った歴史を、物語を!すべてを覆すんだ!!!!」
激しい風に襲われた。たまらず袖で目を覆い、目をつぶってしまった。風が収まった時には、死体の山と壊れた武具だけ。
「…こうして、私は生き残る……か。
もしかしたら私も、あのマーリンと…同類なのかも…しれない…。」
私は、地面を杖で軽くたたいた。目に広がるのは常に春で回りが一面の花でおおわれている場所。
私は塔へと向かう一歩を踏み…
はい。これで本編は終わりです。キャスターとなったモードレッドの物語はいかがでしょうか。アーサー王伝説になるべく沿わせながらも、モードレッドがキャスターとなって色々と可笑しいことになりましたが、結末は絶対に変えたくはなかったので、この形にいたしました。
モーさん生き残ったよ、やったね!
ちなみに、モーさんはマーリンと大体同じような心境で自ら塔に引きこもります。ですがマーリンとは違う点が一つ。モーさん(キャスター)は一度死んでいますので、無理やりな解釈であれば聖杯戦などに呼び出すことが出来ます。ただし、無理やり呼ぶと弱体化した形で現界するので、魔術師のスペックで彼女のスペックが大きく変わります。
なお、モーさん(術)は3流魔術師でも籠城などすれば大抵の聖杯戦争は勝てます。モーさんは意外とアグレッシブに動いてましたが、実は拠点防衛に特化されたキャスターで、ギルガメッシュ君のエアも跳ね返します。
モーさん(術)は1流魔術師が使役すれば真正面からの戦闘、奇襲攻撃が可能になります。
ただし、モーさんが自身が塔を抜け出して現界する(FGO世界のみ)のであるなら、そこまでスペックは劣化しません。
あと、ギャラハッド君すごく大好き(比喩)何です。だからFGOのマシュ(特異点Verの時は特に)ものすごく可愛がりに来ます