Purgaturium/英雄 elegia   作:トラロック

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Innocue vivite,numen adest.
†00† 英雄と神々


 最初がいつだったのか定かではないが地の底から大量のモンスターが溢れ出した。

 現地に住まう者は恐怖し、ある者は武器を持って立ち向かった。

 そんな時代に『英雄』と呼ばれる者達が多く生まれ、人類の守護者となった。しかし、それも長くは続かない。

 駆逐しても駆逐しても穴からモンスターが湧き続け、一人また一人と脱落していく。

 この地を統べる若き王――後に原初の英雄と呼ばれる事になる――『ギルガメッシュ』は先祖代々が守り続けた土地の守護者として戦い続けた。

 偉大な父『ルガルバンダ』と祖父『エンメルカル』に笑われぬ為に。

 そんな彼も数の暴力には勝てなかった。取りこぼしたモンスターが世界各地に拡散する事を許してしまう。

 それでも彼は誰も恨まなかった。己の力不足が招いた結果だとして。

 

(神という者が()るならば(オレ)は奴らに祈りを捧げればいいのか? 存在すらあやふやな者に王たる(オレ)が何故……)

 

 不安は愚痴となり、それらは霧散することなく彼の中で蓄積していく。

 英雄は一人では単なるお飾りだ。その結論に至るのに数十年はかかったやもしれぬ、と。

 人として生まれた英雄は時と共に老いる。新たな英雄が育つのに時間もかかる。

 

「……(オレ)の手に世界は広すぎる。……ならば(オレ)自身の手が世界を掴めるほど大きければいいだけだ」

 

 その為には人の身を捨てなければならない。――いや、別に自分でなくてもいい。

 世界を救う英雄であれば誰であろうと構うものか。

 極度の疲労がギルガメッシュの精神を(さいな)む。

 生まれ落ちて三〇余年――

 不健康な暮らしも相まって衰えていく肉体が希望を削る。

 

「……誰ぞ、知恵を寄こせ。今なら何でも褒美をやる。……(オレ)が集めた財でよければ……」

 

 その言葉に応える者は少ない。いや、一人でも居ればまだマシなほど。

 凶悪にして凶暴なモンスターと戦える勇者はギルガメッシュの近くには居なかった。そして、その事実に(ようや)くにして気付いた。

 王にして英雄は孤独を理解するのが遅かった。

 

          

 

 彼が動けなくなってしばらく経つ。

 長年仕えていた従者は孤独な王の為に尽くした。モンスターといっても強弱があり、弱い部類であればお抱えの兵士でも食い止める事は難しくない。だが、それでも被害を出さずにいる事は難しい。

 

(……世界に散ったモンスターが数多く居る筈なのに……。外から戻って来たモンスターは確認できない。この国以外にも人々が住んでいる、からか?)

 

 兵士の一人が疑問を抱いた。

 この国以外の村落や国の存在は殆ど聞き及んでいない。だが、無いと言い切れない。

 旅人の情報が手に入らなくなって久しく忘れていたが、外の世界がどうなっているのか疑問を抱く者が少しずつ増えていった。

 可能であれば助力を求めたい。その為なら王も財を開放すると既に宣言している。

 玉座が空席になって一〇年と少し。崩御するのではないかとさえ心配する声が出始める。

 

「人口は減る一方。逃げ場も無い。作物を育てている村もいつまで保つか……」

「英雄でなくてもいい。湧き出るモンスターに対抗できる者は誰でも……」

「秩序が破壊されては我々もただでは済まないぞ」

 

 口論がしばし続いた。

 地下からモンスターが現れなければ緑豊かな国土が人々の営みを支えてくれた。

 今はどうだ、と誰かが国の内外に目を向ける。

 モンスターの侵攻を防ぎきれなかった事で建物の大部分は倒壊。砂漠化こそ進んでいないが大地は荒れ放題だ。

 人々は絶望し、国は――人の世が存亡の危機に瀕している。

 

 誰でもいいから助けてくれ!

 

 心の底から叫びたい気持ちを人々は結局ところ飲み込んだ。

 自分達の王は戦いを諦めてしまったけれど民を見捨てたわけではない。今も譫言(うわごと)のように民は無事か、国がどうなってしまったか、足りないものは無いか、と心配してくれる。

 それはもう最期の時まで国と民に殉じるが如く。

 

「だが、限界であるのもまた事実だ」

 

 一人また一人と救いを求めて国を離れていく。

 もはや引き留める者も居ない。居なくなった。

 おそらく、残った従者が王の最期を看取るまでの間の問題だ。

 それから数年の月日が流れ、国から誰も居なくなってしまった。あるのはかつて国であった痕跡のみ。それも時間と共に風化していく。

 

          

 

 それから数年後、外から幾人かの旅人がやってきた。かつて国と呼ばれた廃墟の広がる土地に。

 何を求めてきたのか。水も作物もモンスターに踏み荒らされた所に。

 決まっている。

 愚問である。

 もし、誰かが彼らに問いかければそう答えてくれたに違いない。

 各地に散り散りに広がったモンスターを討伐する者達――彼らは単なる旅人ではない。

 『冒険者』である。

 

「……かの王様(ギルガメッシュ)が治めていた最後の砦(都市)もあっけないものだ」

 

 だが、それを(わら)おうとは思わない。自分がこの地の王であっても同じ結末に至っていた事だろう、と。その冒険者は思った。

 数の暴力に蹂躙された都市を救うには多くの課題がある。

 一つは当然のように力だ。

 もう一つは知識。

 そして、最後は仲間の存在だ。

 

(最後まで抗ってくれたからこそ冒険者による反攻が始められた。この地を救うのは不確かな神ではない。……我々(冒険者)だ)

 

 一人が武器を掲げ、襲い来るモンスターを斬り伏せる。

 体内に宿っている『魔石』が砕かれたモンスターは呆気ないほどあっさりと灰へと還った。

 だが、冒険者の数は少ない。数の暴力に対抗するにはもっと多くの仲間が必要だ。

 その為に必要なことは冒険者が住まう国を作らなければならない。そして、ここは国として適当な土地――

 利用しない手はない。

 

「……その前にある程度の間引きが必要だ」

 

 その言葉に呼応した冒険者は数百人ほど。万の軍勢に対するには心許ない。だが、それくらいでなければ誰も救えない。

 ここに『冒険者』の国――いや、都市を作ろう。

 モンスターを駆逐し、人の営みを取り戻そう。

 武器を掲げた冒険者が宣言する。

 

「クソの役にも立たぬ神々よ! 我々はここに今も生きているぞ!」

 

 良く通る声の主は年端の行かぬ少女であった。

 重厚な鎧をまとい、傷だらけの顔に熱い意志をまとわせて――

 少女の名は『アルトリア』といった。

 王となるべく神が用意したという『選定の剣(カリバーン)』を引き抜いたものの世界の荒廃具合に嫌気がさし、その無駄に奇麗すぎる剣を叩き折った。

 モンスターを倒す為の(つるぎ)でないのであれば無用の長物だ、と吐き捨てるように言った。

 

          

 

 少女にほだされたわけではないが各地から自然と集まってきた冒険者はそれぞれ自由にモンスターを倒し、安全確保が出来次第拠点を作成していった。

 時間はかかったものの少しずつかつての国に人の営みが戻っていった。

 だが、時は残酷なものだ。少女が女となり、そして老いていく。かの王と同じように力も衰える。

 都市には王が居ないので新たな冒険者が後を継ぐように(きょ)を構え、モンスター討伐を続けた。

 二代目のアルトリアが生まれ、三代目と続く。

 世襲制を取っているわけではないが一部の冒険者はこの地が安住の都市となるように、と願いを込めて世代を重ねる事にした。

 最初の(ギルガメッシュ)が崩御して幾星霜――

 地上に這い出たモンスターの殆どが駆逐された。そして、人々は勝利を宣言しようとした。

 だが、それは出来なかった。

 地底深くに存在する強大なモンスターを倒したわけではないので。

 地上は人類側の勝利に終わった。だが、地下が()()残っている。

 

「この都市以外でモンスターの噴出は確認されていない。つまり、ここを死守している限り人類の安寧は約束される」

 

 新たな世代の冒険者たちが集めた情報によれば洞窟の(たぐい)が無数にある中で凶悪なモンスターが住んでいると確認されたのは現在位置にある穴だけ。

 どういうことなのかは未だに答えが出ない。それこそ人類に試練を与える為に神が作った、とでも言われた方がマシなくらいに。

 

「都市の安定とモンスター討伐……。それを両立させるには貿易が必要だ。単なる増強だけで作物は育たない。我々とて食べねば飢える」

「モンスターの魔石を加工する技術が居る。……だが、それがどうにも上手くいかない。奴らの肉体は討伐すると灰になってしまうから肉は取れない」

「一部は灰にならない物がある。それを売り物にするしかないな」

 

 討伐一辺倒のままでは都市を維持するのは難しい。

 それに強いモンスターを倒すには時間がかかる。ただでさえ数が多い。押し返されては意味が無い。

 有効な手は未だになく、不毛な消耗戦に人類は追い込まれているのではないか、と不安を覚える。

 それが屈強な冒険者でも、だ。

 

          

 

 一進一退の攻防の歴史が続く。

 地上に住まう人類が勝つか、圧倒的な数を誇るモンスターが勝つか。

 命運を握るのは果たして――

 それから地上進出を食い止めつつ人類の営みが緩やかに広がり、新たな冒険者が生まれる頃、それぞれの冒険者の世代交代が(おこな)われていく。

 地上の安寧は未だ遥かに遠く、理想論も浮いては沈みを繰り返す。

 

「都市の形成にかろうじて成功している、と言ったところか」

 

 別の大陸を制覇し、大王となった者が言った。

 国の王となった者。英雄と呼ばれる者。

 数多の冒険者がモンスターの湧き出る忌まわしき土地に向かってくる。かの地を制覇する者こそ真の英雄である。そんな甘言に釣られたのか、はたまた理想を胸に秘めたのか。

 理由はどうあれ、人類の時代は未だに終わらず。

 

「ここが落ちれば国の長など無駄ではないか」

「そうだ。我々は真の敵を黙らせたわけではない」

 

 新時代に生まれ堕ちた冒険者が何度目とも知れない咆哮を上げる。

 潤沢な装備で身を包み、モンスターが湧き出る穴に飛び込み、傷ついたり帰ってこなかったり――

 絶望の詰まった穴に挑んでは消えていく。

 そんな修羅の世界がいつしか『迷宮』と呼ばれるようになった。

 挑むのは自由。命の保証は全くない。前人未到の試練が数多(あまた)の冒険者に平等に与えられる。

 

「複雑怪奇な迷宮に(おびただ)しいモンスター。前人未到の偉業が待ち受けている……。なるほど、とても魅力的な都市だ」

 

 そして、この都市は様々な名称を付けられたが『迷宮都市オラリオ』となってからは以後長く愛される事になる。ちなみに一つ前の名称は――いや、それはもはやどうでもいいか。

 モンスターによる地上への侵攻を防いでいる(かたわ)ら、冒険者と商人とのやり取りを活気づかせて発展を遂げていった。

 気付けば世界に(るい)のない巨大都市へと成長していた。

 一度滅んでから再興を始めて五〇〇年――かの王(ギルガメッシュ)も浮かばれるというもの。

 神に頼らずとも――そう人類が安堵しかけた時、地底奥深くの災厄が咆哮を上げる。

 後に三大冒険者依頼(クエスト)と呼ばれる事になる災厄モンスターとの激戦が始まり、それは現在進行形で続いていくことになる。

 

          

 

 人の世が始まり長い歴史が刻まれた筈なのに人々の安寧は未だに来ない。その煮え切らない戦いに天界がついに重い腰を上げた。

 単に暇すぎて下界に刺激を求めたくなった、という意見がある。

 人々の魂を運ぶ『戦乙女(ワルキューレ)』達からの報告もいくらか広まってきた事も原因と言えなくもない。

 下界で言うところの様々な神話体系に記される神々達は未だ終わらぬ下界の人類達に何ができるのか話し合った。その中にはかつて地上で王の座に君臨していた者の姿も――

 

「はっははは。(オレ)の時代では成しえなかった戦乱が様々な形で続いておるわ。寿命など無ければ(オレ)も一冒険者として参加したかったわ」

 

 呵々大笑に告げるのは黄金の武具をまとう英雄王(ギルガメッシュ)

 傍らには光り輝く宝剣を携えた騎士王(ペンドラゴン)も――いや、彼らだけではない。

 志半ばで地上から去ることになった()()()()()()()()が居た。

 

「大神ゼウスよ。このままではいずれ人類の敗北に終わるのではないか?」

 

 英雄王にそう言われた天界最強の神はただ静かに佇んだ。

 彼ら神々からすれば地上の問題など些事にすぎない。絶滅してくれたところで何の痛痒も感じない。

 彼ら神々は人類の神ではなく星の神である。モンスターすら彼らにとっては愛すべき子供だ。

 

「いや、お前達も所詮は異星からの来訪者だったな。この星の(ことわり)を理解できる筈もないか」

「……そんなことはないぞ、騎士王。……我ら死人共(英雄や統治者)この世界(天界)に住まわせてくれる程度の恩情は持ち合わせているようだからな」

「あらあらまあまあ……。大神ゼウスは全知全能……。出来ない事などありましょうか」

 

 ゼウスの妻――何人も居る中の一人――エウロペが穏やかな笑みをたたえつつ騎士王に告げる。

 下賤な地上人を格上げして招いているのに汚らしい口調で神を冒涜する彼ら――けれどもそれを決して責めない。責める価値が無い。

 だが、遂に声を出さずにはいられなくなった。

 それは何故なのか。エウロペには――その場では結局理解することは出来なかった。

 

(……下界を気にされるのは彼らだけではありません。愛する人類をどう掬い上げようか、お考えではないでしょうか)

 

 本当にゼウスが無慈悲な存在であれば下界に顔を向けはしない。だが、無言を貫く大神の顔は下方に向いている。

 他の神々も同様に。

 

「冥界の神々もモンスターに手を焼いていると聞く」

 

 そう言ったのはゼウスと同格の神の一柱(ひとり)

 本当に手に余るのは今のところ災厄と呼ばれる三体のモンスターだった。何しろ奴らは神すら脅かすまでに力を付けている。このまま無視し続ける事など――

 

(天界)から偉そうにふんぞり返らず、下等な人類と同程度に力を封印して世の中を見てみよ。さすれば普段と違った景色が見られるだろうよ」

「……ふむ。確かに……」

 

 仮にそのような方法があったとして下界が混乱するのではないか。さすれば規則を制定すればよい、と神と英雄たちが熱い議論を交わし始める。

 ――思えばこれが『神会(デナトゥス)』と呼ばれる催しの第一回会議だったのかもしれない。

 

          

 

 興味を覚えた神々の行動は早かった。元々変化に乏しい天界の暮らしに飽きていた。

 時たま下界に天変地異を与えて人類が苦しむ姿を見るのが神にとっての娯楽と言われるくらい()()()()()

 地上の人々にとっていい迷惑である、と天界に召された英雄達は辟易する。だが、それも無理からぬこと。

 神は『超越存在(デウスデア)』だ。こことは違う世界より途方もない時間をかけて来訪した(まさ)に地上の(ことわり)から外れた存在だ。常識では測れない。――完全に非常識な奴ら(神々)である。

 それでも何人かの神は地上の人類を憂い、ある神はどんな混乱を撒き散らそうかと意気揚々に策を巡らせる。

 大神ゼウスはある程度の意見が出揃う頃に呵々大笑した。

 

「あっははは!」

 

 不動の存在感を見せていた神が(わら)う時、それは良からぬ企みが決定したことを意味する、とは――

 意見は出揃った。

 神と英雄が揃って下界を見下ろす。地上世界に今一度の栄光と神意を示す為に。

 

「……なるほど、これが自作自演という奴か。何とも滑稽な事よ」

「試練を与える名目で俺達(神々)はただ楽しく過ごせればいい。……ならば存分に遊び場になってもらおうか」

「全ての神々に声をかけろ。最後の勝者には何が与えられるんだ?」

「……そんなもの決まっている。奴らが欲するのは英雄だ。その名声一つが人類に与えられる唯一の報酬……」

 

 下界の人々に与えられる報酬は財の他には名声くらいしか用意できない。

 では、神が与えられるものと言えば何があるのか――

 それは結局のところ、英雄に必要な物ともいえない愚物に落ち着いてしまう。誰もが妙案を提示できず、無駄に時だけが過ぎていった。

 代案の中には『聖杯』という意見もあった。

 ――多くの議論が交わされ、遂に一つの結論に至る。そして、(神々)が落ち着いた頃にエウロペが高らかに声を上げる。

 

「大神ゼウスの(げん)である。これは『神と人類の聖戦』である。我ら(神々)に褒美は娯楽。下界に与えられるは……」

 

 不老長寿の権利。または不死性(アンブロシア)――

 ゼウスが用意できるのは地上の繁栄ではなく個人の昇華。元より神は試練以外に与えるものが無い。

 天界を維持し、悠久の時を過ごすのみ。

 

「……みみっちぃ……。もう少し何とかならなかったのか?」

「神の財であげられそうなのは()()()()()ですよ?」

 

 (ほが)らかで優し気な笑みを浮かべつつ神妃エウロペは言う。それに文句を言おうとした神々が多く居たが――自分達の持つ神具を思い浮かべれば必要十分である事を理解してしまう。

 何と可哀そうな地上の民たちなのだ、と嘆く神も出始める始末。

 

我々(オレ達)にとって神からの賜りものであるだけで充分だ」

「人と神が共闘する……。人類史上、それは至上の宝である」

 

 英雄達は口々に納得の意を示す。そもそも神と人は常識が違う。互いが互いに対して首を傾げる事も多々あった。

 相互理解は今もって成し遂げられたとは言えないけれど――確かにここに一つの合致が存在した。

 地上を大いに盛り上げよう、というただ一つの結論が。

 

 神は娯楽を。英雄は冒険を。報酬(オーダー)はただ一つ。

 

 それは理想郷(アヴァロン)でもなければ永久(とわ)の繁栄や平和でもない。

 様々な欲望が入り乱れる権利(アンブロシア)の奪い合いだ。それこそ天界も冥界も巻き込んだ『狂乱(オルギア)』――またはバカ騒ぎ――と言ってもいい。

 ――かくして『英霊の座(パンドラの箱)』は開かれた。

 人と神が共闘し、しばしの時が流れる。そして――

 何かを求めて迷宮都市オラリオに新たな冒険者志望の若者達が訪れる。

 

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