俺とモブ等とその一人   作:pikaru

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第3問

 ☆

「はぁ、Eクラスには行ったと思ったんだがなぁ」

 

試験前日にリラックスの1つだと思ってゲームしたのが失敗だったかな……。とため息をつきつつ、また1人で歩いていると、

 

「ん?ここも教室か?」

 

大きな部屋があった。中を覗くと高校生が勉強するにはいささか大仰であろうものがところ狭しと置いてある。

 

「さっすがAクラスだねぇ……」

 

思わず嘆息が漏れる。

椅子はリクライニングシート、1人に1つエアコンと生徒に対して手厚くしている。さすがにしすぎだろ、と思える位だ。

ここでずっと見ていたいが、Aクラスに変な目で見られかねないので、立ち去るとするか。何人か俺の目線に気づいてるし。

 

Aクラスを羨ましく思いつつ隼人はFクラスへ向かった。

 

 

「ほぉーここがFクラス……ね」

 

廃屋みたいだな。

 

「まあぐちぐち言ってるよりも、百聞はなんとか!とりあえず入るか」

 

意気揚々となかに入るが中も中でひどい有様だった……。しかし谷川は、

 

「あれ……?アイツ先に行ったはずなのに、まだ来てないのか……」

 

と、考えるくらい。なかの有様は想像してたようだ。

 

              ☆

 

「----席についてもらえますか?HRを始めますので」

 

やべっ!寝てた!まあHR始まったばっかだからいいかな。

先生は前にいた2人が座るまで待ってから、檀上でゆっくりと口を開き、

 

「えーっとおはようございます。2年F組担当の福原慎です。宜しくお願いします」

 

先生は黒板のほうを1回向いけど、またこっち向いた。黒板が汚すぎて気持ち悪くなったのか?

 

「皆さん全員に卓袱台と座布団は支給されてますか?」

 

ん?俺の座布団綿がほとんど入ってないな。よし先生に言って交換してもらおう。

 

「せんせー、俺の座布団に綿がほとんどはいってないですー」

 

よしこれで交換して----

 

「あー、はい。我慢してください」

 

え?我慢しろと?ほかのクラスメイトも交換を進言するも、我慢または木工用ボンドが支給してあるのでそれをつかえ、とのこと。ガラスなんかはビニール袋とセロハンテープの支給を申請しておくっと言っていた。支給すらされてないのか……。

……ひどいなここ。

 

このあと、1人ずつ、自己紹介が始まった、どれもよくあるパターンをいうばかりだが1人だけ、ものすごく目立った自己紹介をした強者(つわもの)がいた。それが、

 

「----コホン。えーっと、吉井明久です。気軽に『ダーリン』って、呼んでくださいね♪」

 

え?いいの?じゃあ、

 

『『『ダァァーーリィーーン!!』』』

 

「----失礼。忘れてください。とにかくよろしくお願いします」

 

なんだ、つまんないな。

 

そして、予想をはるかに超した人物もこのクラスになった。いやなってしまった。

 

「あの、遅れて、すいま、せん……」

 

『え?』

 

誰からというわけでもなく、教室全体から驚いたような声が上がる。

 

ざわつくなか、平然としていた人の中の1人、福原先生がその姿を認めて話しかけた。

 

「丁度よかったです。今自己紹介をしているところなので姫路さんもお願いします」

 

「は、はい!あの、姫路瑞希といいます。よろしくお願いします」

 

小柄な身体をさらに縮こめるようにして声を上げる姫路さん。

 

そのとき俺はふと思ったこといや、みんなを思ったことをそのまま声にして言ってしまった。

 

「はいっ!質問です!」

 

「あ、は、はいっ。なんですか?」

 

登校するなり、いきなり質問されたせいか驚いている姫路さん。そのしぐさ可愛いっす!!

 

「なんでここにいるんですか?」

 

ああ!しまったもっとオブラートに言わないと!これで……もう……俺は姫路さんとは結ばれないかもしれない……。

 

「そ、その」

 

すごくいいづらそうにする姫路さん。本当にすいません……!

 

「振り分けの最中、高熱を出してしまいまして……」

 

姫路さんが教えてくれ、クラス中が騒ぐ中1人谷川は、

 

なんでこんなことを聞いちまったんだ……!すごい姫路さんに失礼じゃないか……!こんなことを言わなければよかった!!ほかのみんなも疑問に思っていたんだからほかの奴らに言わせればよかったよ!!ああ、なんてことをしてしまったんだよ……。……よし!あとでしっかりと土下座して謝罪しに行こう!!

 

と、考えていた。その長い思考が終わったとき、

 

バキィッ  バラバラバラ……

 

突如、俺の前の教卓がゴミ屑と化す。いきなりで驚いたよ!い、いや俺が怖がりじゃないんだからな?べ、別に怖がってなんかないんだからな?本当だからな?いきなり音を目の前で立てられたら誰だってびっくりするだろ?

 

「え~……変えを用意してきます。少し待っててください」

 

気まずそうにそういいながら、先生は出て行った。

 

「あ、あはは……」

 

姫路さんの苦笑いの声が聞こえる。その声もまた可愛いっす!

 

そんなこと考えていると、

 

「おい!谷川返事しろよ!朝はずっと寝てたから、呼んでも起きなかったぞ!」

 

後ろから俺の友人の声が聞こえた。

 

「まじか!?俺ってすげえな。なあ----」




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