「まじか!?俺ってすげえな!なあ横溝!」
「そこまですごいとは言えないけどな……」
1年の時からだったか、あんまり覚えてないが知らないうちに友達になってた野郎、横溝だ。
「ってか、なんで俺を谷川って苗字でわざわざ呼んだんだよ」
「そりゃーまあ、なんとなくだよ」
「じゃあお前を、これからもずっと、浩二じゃなくて、横溝って呼ぶぞ?」
「分かった分かった。おはよう、隼人」
「おう、おはよう。浩二」
すごい、たわいもない話だけど、新学期早々こういうことができるのは嬉しいことだな。
ん?べ、別に浮かれてるわけじゃないんだからね!
「……、今思ったが隼人」
「どうした?」
「俺が、横溝の本名が浩二って誰も知らんと思うぞ……」
「あーー、大丈夫だよ。原作の7巻の野球の試合で、お前スタメンだったから大丈夫だ。みんな知ってる」
「すごいピンポイントだな!?他の原作では、俺の名前は出てないのかよ!?」
「あー、うん、ほら先生戻って来たぞ。この話はまた後でな」
「……解せぬ」
武士っぽいこと言いつつも、浩二……わかりにくいし、アイツとしゃべる以外は横溝でいっか。横溝は戻っていった。
先生が、教卓を持ってきたので、またHR(自己紹介)が始まった。
「え、えっと!横溝浩二です!趣味は----」
横溝は、なんか面白い感じのことを言おうと頑張ったみたいだが、少し頑張ろうとした普通の青年で終わっていた。
「坂本君、キミが自己紹介最後の1人ですよ」
「了解」
ん?ああ、朝っぱらから女子から逃げたやつだったかな?全く俺は、そんなこと一切ないというのに……。
羨まけしからん。
「坂本君はFクラスのクラス代表でしたね?
福原先生に問われ、鷹揚に頷く赤髪のゴリ(ry
クラス代表。ってか、あいつクラス代表だったのか。まあ、学年の中で点数が低い中での一番だしな。俺だって本気出せば(ヤマ勘が当たれば)クラス代表、いやEクラスにだって入っていたかもしれないんだぞ!ほんとだかんな!
「Fクラス代表の坂本雄二だ」
ん?んん?坂本……雄二?どっかで聞いたことあるぞ?えーっと、んーっと……
「俺のことは、代表でも坂本でも好きなように呼んでくれ」
ああ、わかったぞ。俺がこの学校に来たときに色々噂があった奴だったな。
悪鬼羅刹だの、喧嘩を売る相手を探しているだの、あっち系の趣味があるだのってな。最後のは嘘っぽいけど……
「さて、皆に1つ聞きたい」
なぜだかよくわからんが、気付けば自然とあいつのほうに視線を向けるようになっていた。
その様子を見て代表こと坂本雄二は、教室内の各所に移る。
かび臭い教室
古く汚れた座布団
薄汚れた卓袱台
つられてクラス全員も坂本の視線を追い、それらの備品を眺めていった。
「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライングシートらしいが----」
ああ、朝見たときそうだったな。
ぬぬぬ、だんだん怒りが芽生えてきた。
「----不満はないか?」
『大ありじゃぁっ!!』
当たり前だろ!
「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として、問題意識を抱いている」
同じ学校、同じ学年だと言うのになんだこの仕打ちは!あんまりじゃないか!確かにそういうこと知ってこの学校来たけれども!
ほかの場所でも次々と不満の声も聞こえる。
「みんなの意見ももっともだ。そこで」
前を見るとすごい不敵な笑みが見えた。
「これは代表としての提案だがFクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う」
あいつ、こうなるのをわかってやってたのかもしれないな……。まあ、楽しそうだけどな!
原作を壊したくなくて原作に忠実に書こうとしています。
ですが、だんだん変えて行こうと思っているので、もう少し待っていただけると幸いです。