「さぁ行くぞお主ら!」
『『『おーーーー!』』』
俺は、木下率いる先攻部隊に配属された。ちなみに横溝は俺らと本陣の間の中堅部隊に所属している。
まぁここの部隊は最初の勢いが重要だ。相手の陣地にできるだけ近づかないと俺らFクラスはジリ貧になってしまう。
ほぼ全力に近いスピードで走っていくと渡り廊下でDクラスの人たちが見えた。
『きたなFクラス!
Dクラスは学年主任の高橋先生を連れている。様子見がてら、俺らに力の差をみせてやる気を削ごうって魂胆かな?
相手が召喚獣を出しているときはこちらも出さないと敵前逃亡とみなされ、負けと同じ扱いになってしまうので俺も出す。
「----
幾何学的な魔法陣が俺の足元にでる。そこから俺の召喚獣が出てくる。
『Fクラス 谷川隼人 VS Dクラス 田中修造
総合科目 893点 VS 1253点 』
俺に続いてほかの人たちも、召喚獣を呼び出してるみたいだ。
ちなみに俺の召喚獣は左手に長剣をもち右手に短剣を持つ攻撃特化の装備だ。
モンスターを狩るとあるハンターのゲームの双剣を想像してもらうとありがたい。
まあ、点数は低いので武器は装飾が一切されてない普通の武器だ。
服装はまぁ戦国時代のくらいの低い兵士だと思ってくれればわかりやすい。
『さぁ行くぜ!Fクラス!』
「・・・おう」
声が小さいのは、俺が人見知り(という名のコミュ症)だからだ。
話す人になれれば、楽に話せるが、それまでは大変だったと横溝は笑いながらいつも言ってくる。
あいつと気楽に話せるようになるまではそこまでかからなかったという記憶があるが、その話はまた今度。
ってか今思ったけど、なんで俺一番前にいて一番最初に召喚獣だしてんだよ!すっげえ戦いたくてしょうがないやつにみえるじゃん!とても恥ずかしいんだが!
ま、まぁとりあえず後悔は後にして今のこと集中するかな。
『おりゃぁ!』
相手の武器は両手の持ちの長い剣だった。
二つの剣を重ねてギリギリ抑えた。そこからつばぜり合いが続く。
点数差があるせいか相手の武器のすごく重く感じる。
相手がまだ召喚獣の動かし方に慣れていないのが幸いだった。
俺はこういうゲーム系に似たものは好きなので、少しだけ早くなれることができていた。
そういう慢心がいけないっていつも思ってるのにやってしまうのが、俺なのかもしれない。
相手が大ぶりをした時が、チャンスだと思い相手に攻め込み腹の部分を少し切ることができた。
『うぉっ!』
『Fクラス 谷川隼人 VS Dクラス 田中修造
総合科目 763点 VS 1265点 』
あれ?俺の点数も減ってる。点数の高い人の攻撃を正面から受けても点数は減るのか。
現実で人に殴られる時に、手で受けると、受けた手が痛くなるのと一緒の現象みたいなものか。
結構ちゃんと作られているんだな。
『くっそ、すばしっこいやつだな』
「あ、ああ・・・」
『さっきから何言ってるのかわからなくて聞こえないんだが……』
コミュ症なんだからしょうがないじゃないか。知らない人に声かけられて反応できるわけがない。
『くらえ!』
また横から薙ぎ払いの感じで俺を攻撃してきた。
そんなもの避けるのは簡単だ、避けた後すぐに相手の首に攻撃しよういくら点数差があったとしても首を掻っ切ったら勝てるだろう。
一瞬だけ後ろにさがり相手の剣が通り過ぎた後に、前に出て右の剣で攻撃した。
--------皆さんお分かりだろうか--------
さっき説明したとおり、俺は両手に剣を持っている。だが両方の長さが違う。
左手の剣は長剣だ。じゃあ右手は?----そう短剣だった。
右手にあった剣は首にわずかに届かずにいた。
攻撃に当たらないことに気づいた相手は、真上から俺の召喚獣を真っ二つに切ろうとしている。
間に合え……!俺は召喚獣をコマのように回転させて左手の剣で相手の首を切ろうとした。
『Fクラス 谷川隼人 VS Dクラス 田中修造
総合科目 0点 VS 365点 』
相手の右の手を切ることができたららしいが首は軽く切ったくらいだったようだ。
そうそう今思い出したんだが、一番最初に行ったのはファーストキルをしようとしてたんだった。
ファーストデッドになったけどな。
『なかなか強かったぜ』
「ありがとな」
さてと、そろって逃げないとな。地獄の門番が来てしまうからな!
ダァッ----
「谷川どこにダッシュするんだ?」
----シュ!できなかった。
「え?先生いつの間に?」
「今来たところだ、さぁ行こうか」
「いや、いいですよ」
「そんなに遠慮せずに、ほら行くぞ」
「ぎゃぁああああ!行きたくない!!」
ボクの、ソンケイスルジンブツハ、ニノミヤキンジロウデス。
シュミハ、ベンキョウデス。