如何せん文才も教養も無い人間の為、読みにくい!意味わかんない!などあるかと思いますが、
広い心で楽しんで頂ければ幸いです
私の作品ではセリフに人物の名前が入っています
今まで読んだ中で「これ誰が話してるんだろう?」と思った経験からです
(逆に読みにくかったらすみません・・・)
なのはがスバル達になって欲しいと思ったほどの「ストライカー」
それを最初に呼ばれたのはどんな人物かな?とふとした疑問から書こうと思った
作品です
(フェイトがヒロインなのは単純に一番好きなキャラだから・・・
でもはやてとティアナも捨てがたいし、実はカリムとも悩みました・・・)
最終話までは基本書き上げ済みですので確認・修正・加筆しながら投稿します
(タイミングはまちまちになってしまうと思いますが・・・)
おおよそ無印と同じ時間軸からのスタートになります
(無印の原作には介入しませんが・・・)
原作はテレビシリーズしか視聴したことが無く、設定に関しても出来る限り調べました
が、かなりオリジナルが入っていますので、そちらへのツッコミも見逃して頂ければ
と思います
人物のセリフや心理描写で主に話が進んでいくことが多いです
(何故かそうなってしまいました・・・、読みにくかったら申し訳ないです)
色々な方の作品を拝見しましたが、自分の才能の無さにはもう呆れるばかりで・・・
何はともあれ読んでくださる方にはただただ感謝です
それでは宜しくお願い致します
第01話 運命の歯車
新暦64年秋
・・・ 「お~い、待ってくれよ!セフィ。」
セフィリア 「アル。なんだ、今日はもう帰りか?」
アルフレッド 「ああ、今日の訓練は終了したからな。」
セフィリア 「珍しいな、アルが居残りじゃ無いなんて・・・」
管理局が運営する訓練校からの帰り道、訓練生であるセフィリア・ロムレットとその親友である
アルフレッド・ミハエルはいつも通り他愛無い話をしながら帰路についていた
アルフレッド 「いつも居残りさせられてるわけじゃねえよ!ちょっと射撃が苦手なだけで・・・
でも、なんで射撃評価[C]で居残りなんだ?あの鬼教官め。」
訓練生の評価は主に、最低評価が[F]で最高評価が[S]の7段階で付けられる
アルフレッドの射撃評価は確かに高評価とは言えないが、
それでも補習を受けなければならないほどの低評価ではない。
何より、自分より低評価で補習を受けていない者がいることも多々あることが、
アルフレッドの一番の不満であった
セフィリア 「フフッ。冗談だよ、冗談。アルの成績がいいのはよく分かってるさ。
教官はアルに期待してるんだよ。
何せ総合評価[A]なんてなかなかいないし、
射撃の成績が上がれば[S]評価も夢じゃないからな。
それに防御の硬さと高速移動じゃ10年に一人の逸材だって言われたろ。」
からかいながらもセフィリアはアルフレッドを褒める。
実際アルフレッドは、今魔導士ランク試験を受けても[AA]は確実といわれるほど
優秀な魔導士であったし、
事実アルフレッドの防御障壁(プロテクション)と高速移動(クイックムーブ)は、
訓練校を飛び越え地上本部の一部でも話題に上がることがあるほどだった
余談ではあるがおよそ1年後
さらに強固な防御障壁(プロテクション)と大出力の砲撃魔法を武器に、
その不屈の精神で何物にも屈せず単独で戦える砲撃型空戦魔導師の地位を確立し、
のちに教導隊所属となり多くの優秀な魔導師を育成し実績を重ね[エースオブエース]又は
[空の女王]と称されることになる”高町なのは”
と
さらに俊敏な高速移動(クイックムーブ)を可能とし、
その類稀なる超高速接近戦闘の才のみならず、中・遠距離更には広域魔法まで習得、
果ては難関中の難関である執務官試験にクロノ・ハラオウンの記録を塗り替え
最年少執務官に就任し、
主に次元航行部隊での活動が多かったこともあり[海の王妃]と称されることになる
”フェイト・テスタロッサ・ハラオウン”
この2人の天才が入学することになり、
件の教官とそのライバルである教官がそれぞれを担当しライバル争いが激化
それに伴い他の訓練生までもかつてないほど厳しい訓練に巻き込まれたと聞いたときは、
セフィリアも自分の年代に優秀な人間がアルだけでよかっと心の底から安堵することになる
アルフレッド 「そうか~?あの教官何かにつけて、
クロノ・ハラオウンならこれくらい簡単にこなしただの、
クロノ・ハラオウンには遠く及ばないだの・・・。
も~耳タコだぜ・・・」
セフィリア 「教官の親友(ライバル)がクロノ・ハラオウンの担当だったらしくて、
いつも自慢されてたらしいからな。
ハラオウンが卒業した年に俺たちが入学して、
アルみたいな優秀な生徒の担当になったもんだから、
なおさら力が入ってるんだろ」
アルフレッド 「10年以上いなかった[S]評価の卒業生で、
史上最年少執務官のスーパールーキーと比べられるなんて、
たまったもんじゃないっての!」
セフィリア 「それだけじゃないよ。教官の口癖だろ」
アルフレッド 「分かってるよ。
『諸君等は卒業すれば、死と隣り合わせの現場にでることもある!
そしてそんな現場では己はもちろん、
共に戦う仲間となにより大勢の無力な民が危険にさらされている。
我々の使命はそのすべてを守ることだ。だから私は君たちに手加減はしない。
例え諸君らに恨まれようともそれが君たち自身を、共に戦う仲間を、
大勢の民を救うことになると信じているからだ!
苦境に立たされた時、君たちが自分にもっと力があればと後悔することが
無いよう、私は全力で君たちを鍛えるつもりだ!』だろ。
それも耳タコだよ・・・」
2人とも教官の真意は十分理解しているのだ。
分かってはいるし感謝もしている・・・が、
やはり訓練がきついことには変わりがないことも事実で、
ついつい愚痴の一つもこぼしたくなってしまう
セフィリア 「優秀なのもつらいねぇ。」
アルフレッド 「セフィだって優秀だろ、器用でなんでもこなすし、
訓練でも結局最後まで撃墜されることもほとんど無いし。」
セフィリア 「何言ってんだよ。俺なんか特別な才能のない平凡な男だよ。
総合評価でも[B]が精一杯だし。」
アルフレッド 「・・・。なぁ・・セフィ・・・お前。
・・・いや、いつものところで飯食っていかないか?」
アルフレッドは何かを言いかけるが・・・結局別の話題に変える
セフィリア 「またか~。俺今月あんまり余裕ないんだけど・・・」
アルフレッド 「心配すんなって。奢ってやるからさ。」
セフィリア 「このお坊ちゃんめ・・・。
知ってんだろ、アル。俺が奢ったりされるの嫌いだって。」
アルフレッド 「知ってるよ、言ってみただけだよ。
そういえば聞いたことなかったけど、なんで嫌いなんだ?」
セフィリア 「・・・。いいだろ、別に・・・」
何故か言いよどむセフィリア
アルフレッド 「何照れてんだよ。いいじゃん、教えろよ~。」
セフィリア 「・・・。俺はアルとは対等の友達でいたいんだよ。
奢ってもらえるからとか、何かにつけて利用するような関係は、
本当の友達とはいえないだろ。」
アルフレッド 「クサッ。お前よくそんなこと平気で言えるねぇ。」
セフィリア 「なっ、お前が!」
アルフレッド 「アッハハハハハ。ごめんごめん。冗談だよ、冗談。さ、行こうぜ。」
いつものように他愛ない話をしながらの訓練校からの帰り道・・・
セフィリアとアルフレッドは、
少しづつ寒くなってきた空気を感じながら平和な日々を過ごしていた
誰からも絶対の信頼と最高の称賛をもって讃えられる、栄誉ある称号「ストライカー」
のちにその称号を送られることになる少年セフィリア・ロムレットは、
親友アルフレッド・ミハエルと共に厳しくも楽しいと思える日常を満喫していた。
しかし彼らはまだ知らない・・・そう遠くない未来・・・
2人を待ち受ける・・過酷な運命を・・・
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ミッドチルダ中央 カフェ[モーメント]
アルフレッド 「(もぐもぐ)あと半年で卒業かぁ。
(もぐもぐ)セフィは進路どうするんだっけ?」
この半年の間にすっかり常連となったカフェのサンドイッチをほおばりながら、
アルフレッドがセフィリアに問いかける
セフィリア 「ん~、ちゃんとここにいきたいってのはないんだけど。
陸上警備隊が一番いいかなぁ、クラナガンから通える可能性も高いし。
アルは?」
コーヒーのみを注文したセフィリアがアルフレッドの質問に答える
アルフレッド 「っていっても俺もセフィリアも飛行魔法使えないからなぁ。
陸上警備隊か災害救助隊、あとは自然保護隊くらいか~。」
セフィリア 「飛行魔法使えなくても、次元航行部隊や遺物管理部に所属している局員は
いっぱいいるだろ。」
アルフレッド 「それはそうだけど、聞いた話次元航行部隊や遺物管理部だと、
飛べない局員は後方支援や事務仕事が主だっていうし・・・」
セフィリア 「後方支援だってりっぱな仕事だろ。
それに前線に出れば危険なことだって増えるんだぞ。」
アルフレッド 「それもわかってるよ。けど俺は自分の力で大勢の人を助けたいんだ。
あの人みたいに・・・」
セフィリア 「憧れのゼスト・グランガイツだろ。あの時助けてくれた憧れの人だもんな。」
アルフレッド 「ゼストさんだ!呼び捨てにするな!
あ~あ。俺も飛行魔法が使えたらな~、
航空武装隊を希望できるんだけど・・・」
のちに首都防衛隊の隊長で現首都航空隊に所属する憧れのゼスト・グランガイツを
呼び捨てにされ、膨れっ面のアルフレッドだが最後まで言いかけたところで、
だんだん声のトーンが落ちて少し暗い顔になる。
セフィリア 「何暗くなってんだよ。諦めるのか、お前らしくもない。
今のままでも十分評価されてるんだ、お前なら大丈夫さ。
それに卒業までまだ半年ある、飛行魔法だって習得できるかもしれないだろ。
大丈夫、お前なら出来るよ!」
飛行魔法は後天的にも習得は可能だといわれている。
だがそれには血の滲むような努力が必要であることも事実で。
いままで多くの、それこそほとんどといっていい魔導士が、
飛行魔法の習得の為に厳しい訓練してきた。
その中で習得できたものはほんの一握り、
しかも戦闘を可能とするほどの飛行魔法を習得できたものは、さらに少ないのである。
セフィリアもそんなことは十分分かっている。
だが気休めで言っているのではない、
本気でアルフレッドならできる・・・そう思って言っているのだ
付き合いの長いアルフレッドにはそれが本気だということがしっかり伝わっていた。
そしてセフィの目が「やってみせろ」と言っていることが分かった。
アルフレッド 「・・・。そっか、そうだよな。よーし、や~るぞ~!」
セフィリア 「ふっ。その意気だよ。」
決意も新たに2人は残り半年の訓練を乗り切っていく
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ミッドチルダ中央 セフィリア家
深夜
庭で一人佇んでいるセフィリアがいた・・・
胸元には父と母の遺品であるペンダントがかけられ、
中央には紫色の宝石が月明りを反射し輝いている
セフィリア 「アマテラス・・・起きてるか?」
アマテラス 「当然です、マイスター。」
セフィリア 「よし、結界を張ってくれ。」
アマテラス 「了解です。マイスター。」
家全体を囲む結界が瞬時に張られる
セフィリア 「アマテラス、リミッターを解除。」
アマテラス 「マイスター、何段階解除しますか?」
セフィリア 「全部だ、完全開放。」
アマテラス 「了解しました。
ですがマイスター、完全開放ですとあまり長時間の訓練はお控えください。
結界を張っていても魔力反応が捕捉される可能性があります。」
セフィリア 「わかってるよ、ありがとうアマテラス。」
その瞬間セフィリアの魔力が凄まじいほどに上がっていく
その魔力値は[S]ランク魔導士の平均値をも凌駕し
[SS]ランク魔導士に匹敵するほどであった
セフィリア 「アマテラス、セットアップ。」
セフィリアがそう呟いた瞬間ペンダントから光が発せられセフィリアの体を包む・・・
光が収まると・・・そこには紫と金の装飾があしらわれた
白の騎士甲冑を纏ったセフィリアが現れる。
セフィリア 「始めるか。」
セフィリアは日課となっている訓練を始める
1時間ほどの訓練を終えセフィリアは縁側で夜風に当たりながら一息ついていた
セフィリア 「ごめんなアマテラス、普段お前を使ってやれなくて。」
アマテラス 「お気になさらず。マイスターのお気持ちは十分に理解しておりますので。」
セフィリア 「・・・ありがとう、アマテラス。」
そう言いながらセフィリアの顔が曇る・・・
セフィリア (ごめんね、アル。君に隠し事なんて・・・)
セフィリア 「なにが本当の友達だ・・・」
その呟きは夜風に消えていった・・・
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半年後 新暦65年春
教官 「諸君1年間の訓練過程も本日で終了だ。
諸君らがこの1年で得た力は、
今後の管理局員としての職務を遂行するに十分なものであると
私は信じている。
しかし、現状に満足せず己の力を慢心することもなく、
これからも更なる高みを目指してほしい。
そしていつか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
アルフレッド 「あいかわらずなげ~話・・・」
すでに10分以上続いている話に辟易したという感じでアルフレッドが呟く
セフィリア 「今日が最後なんだからガマン、ガマン。」
そんなアルフレッドをなだめながら、自身も苦笑しつつセフィリアは言う
教官 「・・・・・・・・・・・・・大勢の民の希望になれると断言する。
さて、話の長い上官は嫌われるとの言葉もある。
最後に、諸君本当にご苦労だった。以上解散!」
全員 (十分長いよ!!!)
心の中で全員がつっこんだところで、鬼教官最後の有難い訓示は終了となった
アルフレッド 「あ゛~!やっと終わった~。」
セフィリア 「ホントだね。でもこれで、やっと卒業だね。」
アルフレッド 「2週間後にはついに俺たちも管理局員か。」
セフィリア 「そうだね。でもアル本当によかったの?」
アルフレッド 「ん?なにが?」
セフィリア 「なにがって・・・配属の件だよ。」
アルフレッド 「あ~、古代遺物管理部?もちろんだよ、なんで?」
セフィリア 「あんなに頑張って飛行魔法も習得したのに。」
アルフレッド 「本当にいいんだよ。
確かにゼストさんが転属になるっていう首都防衛隊からも声かかったけど・・」
セフィリア 「それなら・・・」
アルフレッド 「でも・・・管理部の面接のときに面接官の人がさ・・・言ってくれたんだ。
『ぜひ君の力を私たちにかしてほしい。
君ほどの力があれば危険なロストロギアから、
そしてそれを利用しようとする凶悪な犯罪者から、
大勢の無力な民を守ることができると信じている。
私たちと共に次元世界の平和を守ってくれないか』って。
たしかにゼストさんは目標だけど、
一緒の現場にでることだけがことが目標じゃなくて、
ゼストさんのように、たくさんの人を守れるようになりたいんだ。
それに管理部でだって、一緒の現場になる可能性だってあるし。」
セフィリア 「そっか・・・なれるよ、お前なら。」
アルフレッド 「セフィは陸上警備隊だろ?どこの部隊になったんだ?」
セフィリア 「108部隊だよ。
クラナガンからはちょっと遠いから引っ越すことになるかなぁ。
って言っても今の家はそのままで、
別に住むとこ探すことになると思うけど・・・。」
アルフレッド 「今の家セフィの両親が残した家だもんな・・・。
でもそれだとなかなか会えなくなっちまうな。
ちょっと残念だけど仕方がないかぁ。」
セフィリア 「休日には遊びに来るよ。」
アルフレッド 「絶対だぞ!」
セフィリア 「ああ。」
そんな話をしながら2人はそれぞれの道を歩み・・・
そして数か月後・・・運命の歯車が回り始める・・・
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新暦65年7月
陸上警備隊 陸士108部隊隊舎
クイント 「セフィちゃ~ん♪あの人がちょっと来てくれって。」
セフィリアに後ろから抱き着きつつ頭を撫でているのは、
上官であるクイント・ナカジマである。
セフィリア 「クイントさん・・・。
後ろから抱き着くのは止めて下さいといつも言ってるでしょう。」
クイント 「あら?じゃ前からならいいんだ~。」
ニヤニヤしながらからかうように言うクイントは、それでもセフィリアから離れない
セフィリア 「言い直します・・・抱き着くのは止めて下さい。」
セフィリアは軽くため息をつきながらこぼすが
クイント 「だって~、セフィちゃんみたいな息子がほしいんだも~ん。」
セフィリア 「俺みたいにデカい子供がいる年齢じゃ無いでしょ。」
クイント 「じゃ~、かれ・・・しっ!!!・・・った~。」
後ろから分厚いファイルで頭をど突かれたクイントが涙目で頭を押さえている
メガーヌ 「いい加減にしなさい!」
セフィリア 「メガーヌさん。」
クイント 「痛いじゃない!メガーヌ!」
メガーヌ 「セフィちゃんが困ってるでしょ、まったく。」
クイント 「あら~、羨ましいのメガーヌ?な~んだ。
じゃあ正直に言えば良いのに、
私もセフィちゃんに抱き着きた~い!って。」
先ほどよりさらにニヤニヤしながらクイントはメガーヌをからかいはじめる
メガーヌ 「な゛っ!!!抱き着きたくないわよ!!!」
顔を真っ赤にしたメガーヌが言い返す
クイント 「え~・・・嫌なんだ~、セフィちゃんかわいそう・・・。
あそっか♪抱き着かれたいのね!
それならそうと早く言いなさいよ~。
ほら、セフィちゃん後ろからやさし~く抱きしめてあ・げ・て♪」
メガーヌ 「ん゛~~~~~~っ!クイント!!!」
先ほどよりさらに顔が真っ赤になったメガーヌは、
今にも爆発寸前といった感じになっている
これ以上いるとまた面倒なことになりそうだとセフィリアはここから離れることにした
セフィリア 「部隊長が呼んでるんですよね。俺はいきますよ~。」
まだ入隊して4ヶ月足らずだがこの光景にもすっかり慣れたセフィリアは、
言い争う2人に後ろ手で手を振りながら部隊長室に向かった
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陸上警備隊 陸士108部隊隊舎 部隊長室
セフィリア 「セフィリア・ロムレット二等陸士であります。」
ゲンヤ 「おう、入ってくれや。」
セフィリア 「失礼します。お呼びでしょうかナカジマ三佐。」
ゲンヤ 「呼びつけてすまねぇな、セフィ。遅かったな、何かあったか?」
部隊長室といっても隊士室の目と鼻の先である。
しかしクイントが隊士室に向かってから10分以上経っていた為、
何気なく聞いたゲンヤであったが
セフィリア 「いえ、特には・・・」
苦笑しながら少し困ったような顔で言うセフィリアの顔をみてゲンヤは察する
ゲンヤ 「なるほどね、いつもいつもすまねぇな。
だがあいつの気持ちも汲んでやってくれや。」
セフィリア 「ええ、大丈夫ですよ。クイントさんもメガーヌさんもやさしいですから。」
そうなのだ、
クイントもメガーヌもただセフィリアがかわいいというだけで可愛がっているわけではない。
幼少期に両親を亡くし一人で生きてきて、
それでも捻くれず誰にでも優しく接することができるセフィリアを心底可愛がっているのだ。
それはゲンヤも同じであった。
クイントなど実際にナカジマ家の養子になってギンガとスバルのお兄ちゃんにならないか
と言ってきた。
ゲンヤ 「そうか、そう言ってもらえるとこっちも助かるぜ。
どうだ、今夜あたり家に飯でも食いに来ねぇか?」
セフィリア 「そんな、悪いですよ。毎週のようにお邪魔してますから。」
ゲンヤ 「なに、気にすんな。
ギンガとスバルが、セフィはいつ来るんだってうるさくてな。
来てもらった方が助かるってもんだ。」
ゲンヤが苦笑しながら言うとセフィリアも同じように苦笑しながら答える
セフィリア 「分かりました、それじゃお邪魔させてもらいます。」
ゲンヤ 「おう、助かるよ。」
セフィリア 「はい。それでナカジマ三佐、自分に用事があったんじゃ?」
ゲンヤ 「おっと、そうだった。遺物管理部の機動三課から応援要請があってな。
うちの管轄で、
ロストロギアを研究している可能性のある違法研究施設が
あるかもって話でな。
本格的な合流は来週からなんだが。
お前ぇさんは、明後日から先方に合流して事前準備を頼むわ。
その代わりと言っちゃなんだが明日は休みでいいからよ。」
セフィリア 「自分がでありますか?」
ゲンヤ 「なんだ、不服か?」
セフィリア 「いえ。ただ、自分はまだ新人で、階級も二等陸士ですから。」
ゲンヤ 「階級は関係ねぇさ・・・、お前さんなら大丈夫だよ。
この四ヶ月お前さんの働きぶりを見てきたが、
頭の回転は速いし広い視野も持っている上、実力は申し分無いときた。
訓練校での評価も見たが・・・
なんで[B]評価なのかわかんねぇくらいだよ。」
セフィリア 「それは・・・。いえ、ありがとうございます。」
表情が曇るセフィリアの顔を、ゲンヤは心を見透かしているかのような眼で見ている
ゲリラ 「・・・まあ、なんだ。
俺は魔力を持っていない分、人を見る目にぁあ自信があるんだ。
信用してくれていいよ。」
セフィリア 「・・・はい。
セフィリア・ロムレット二等陸士、合同捜査任務了承致しました。
明後日より先行して、先方と合流します。」
気を取り直し敬礼しながらセフィリアは答えた
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その日の夕方
ナカジマ邸
クイント 「ただいま~♪」
ゲンヤ 「帰ったぞ~。」
ナカジマ夫婦の声が玄関に響き渡ると奥からバタバタと走る音が聞こえてくる
ギンガ 「おかえりなさい。」
スバル 「ママ~、パパ~!」
クイントはギンガとスバルを抱きしめながらうれしそうな顔をしている
クイント 「ギンガ♪スバル♪ただ~いま、いい子にしてた~?」
ギンガ 「はい。」
スバル 「うん!」
ギンガとスバルも嬉しそうにクイントに抱きついている。
ギンガとスバルがナカジマ家に引き取られてまだ一年足らずだが、
よくなついているのがその笑顔から伺える。
クイント 「そっか~。
じゃあ今日は、二人にプレゼントがあるわよ~。
二人ともきっと喜ぶわよ~。」
ギンガ 「なに?」
スバル 「おかし~?」
クイント 「じゃ~ん♪」
セフィリアはクイントの効果音?と同時に玄関に入る
セフィリア 「おじゃまします。」
ギンガ 「セフィお兄ちゃん!」
スバル 「セフィにいだ~!」
頬を染めながら嬉しそうな顔をしているギンガとぴょんぴょんはしゃいでいるスバルに、
ほんの少し嫉妬しながらゲンヤが中に入るよう促すと、
ギンガとスバルがセフィリアの手を引きながら中に入っていく。
ゲンヤ 「すこしゃあ俺にもあんな風にしてくれたらなぁ・・・」
ちょっぴり肩を落としながら我が家に入っていくゲンヤだった・・・
リビングに入るとクイントから声がかかる
クイント 「夕飯出来るまで少しかかっちゃうから、
セフィちゃん先にお風呂入っちゃって~。」
セフィリア 「そんな、ごちそうになるのにお風呂までいただけませんよ。
自分は帰ってから入りますから、ゲンヤさんどうぞ。」
クイント 「あらぁ?今日セフィちゃんは泊まっていくのよ♪
そのほうがいいよね~?ギンガ♪スバル♪」
ギンガ 「セフィお兄ちゃん今日お泊り?」
スバル 「やった~!ごはんのあと遊ぼ♪」
決まったようによろこんでいるギンガとスバルに、
それを見ながらしてやったりの顔をしているクイントを見て、ゲンヤは声を殺して笑っている。
ゲンヤ 「お前ぇさんの負けだよ・・・ぷっくく。」
セフィリア 「わかりました・・・」
肩を落としながら頷くセフィリアだったが、クイントの無茶ぶりは終わらなかった。
いや、むしろここからが本番だった。
クイント 「じゃ、ギンガとスバルも一緒に入っちゃいなさい♪」
セフィリア 「んえっ?」
スバル 「は~い!」
目を見開いて驚くセフィリアの肩にゲンヤの手が置かれた
ゲンヤ 「あきらめな・・・」
その言葉に観念したようにセフィリアは力なく返答する
セフィリア 「はい・・・」
スバル 「じゃ~いこ、セフィにい、ギンねえ!」
スバルはセフィリアの手を引きお風呂場にいこうとするが、
ギンガは恥ずかしそうにうつむいている
まだ五歳のスバルは平気のようだが七歳になるギンガは少し恥ずかしいようだ
もう観念したセフィリアは、ギンガの前でしゃがみ頭を撫でながらながらやさしく声をかける
セフィリア 「ギンガちゃん、お兄ちゃんと一緒にお風呂入ろうか?」
ギンガ 「うん・・・」
入浴後食べきれるのか不安になるほどの夕飯をご馳走になった後、遅くまでギンガ・スバルと遊び
結局二人と共に就寝することになった。
読んでくださった方々、本当にありがとうございます
楽しんで頂けたなら嬉しいなぁ・・・
原作キャラ生存で基本はいつでもハッピーエンドの予定です
今回の話にあるフェイトの[海の王妃]はオリジナルです
のちにはやてにもそんな称号が付きます
主人公等の設定等は後日の投稿であとがきにでも載せようと思います
おそらく設定を読んで頂いたほうが少しは分かりやすいかと思います
(というかデバイスや技の設定を文章で表現するのが難しいのなんの・・・)
伝わりにくかったらごめんなさい・・・
あ、一つだけ先に・・・
ゲンヤは原作でこの段階では階級がおそらくもっと低く、108部隊の隊長でも
ないと思いますが、主人公と接点が欲しかった為このようにしました
オリ主とオリ親友は違いますが、
今後出てくるオリジナルの登場人物の名前は、
ほぼガンダムシリーズの方々から拝借しております
(ガンダム大好きなんです・・・)
捕捉で書きたいことが色々ありますが、キリがないのでこの辺で・・・
それではまた次回も宜しくお願いします