ファーストストライカー   作:孤独ネコ

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第15話 雪に堕ちた女王

新暦67年 12月

 

首都クラナガン 管理局地上本部 転送ポート

 

ゼスト隊救出から数ヶ月後、

 

久しぶりの長期休暇をもらえたセフィリアは、これまた久しぶりに地球観光で海鳴に

行こうとしていた

 

技術局員   「本日はどちらまでのご利用ですか?」

 

転送ポートを管理している局員から声をかけられる

 

セフィリア  「陸士108部隊所属のセフィリア・ロムレット三等空尉です。

 

        次元航行部隊所属・第八番艦アースラまでお願いします。」

 

10月に行われた昇進試験でセフィリアは更に階級を一つ上げて三等空尉となっていた

 

技術局員   「お待ちください・・・・・・確認出来ました。

 

        陸士108部隊所属セフィリア・ロムレット三等空尉

 

        次元航行部隊アースラ所属クロノ・ハラオウン執務官より乗艦の

        許可が出ていますね。

 

        では、6番の転送ポートをお使い下さい。」

 

セフィリア  「ありがとうございます。」

 

確認を終えてセフィリアは局員に案内された6番ポートに向かう

 

 

 

 

次元航行部隊 L級艦船・第八番艦アースラ 転送ポート室

 

地上本部の転送ポートから移動してきたセフィリアはアースラの廊下を歩いていた

 

セフィリア  「あの時以来か・・・久しぶりだな。」

 

エイミィ   「セフィさん!お久しぶりです。」

 

セフィリア  「久しぶりです、エイミィ執務官補佐。」

 

エイミィ   「まだ執務官補佐ってつけるんですか?」

 

少し膨れ顔で怒るエイミィ

 

セフィリア  「すみません、癖ですのでなかなか・・・。」

 

エイミィ   「冗談です♪とりあえず艦長室にどうぞ。

 

        今みんな出動中で、リンディさんしかいませんけど。」

 

セフィリアはエイミィとともに艦長室に向かう

 

 

 

 

次元航行部隊 L級艦船・第八番艦アースラ 艦長室

 

リンディ   「どうぞ。」

 

ノックの音に返事を返すリンディ

 

エイミィ   「エイミィです。セフィさんをお連れしました。」

 

リンディ   「あら♪セフィさんいらっしゃいませ。」

 

セフィリア  「ご無沙汰しています、リンディ提督。」

 

簡単に挨拶を済ませた後セフィリア達は軽く世間話をしていた

 

リンディ   「そう言えば、三等空尉昇進おめでとうございます♪」

 

セフィリア  「ありがとうございます。」

 

エイミィ   「あれからまだ二年くらいで、もう三等空尉なんてすごいですよね。」

 

セフィリア  「いえ、周りの方々のご指導のおかげですよ。」

 

通常であれば一年でよくて二階級、最悪昇級しない場合もあるので、

二年で6階級の昇進はかなり早い方だった

 

このスピード昇進はリンディの策略によるところがおおきかったのだが・・・

 

リンディ   「いえいえ、セフィさんの努力の賜物ですよ。」

 

セフィリア  「まだまだですよ・・・」

 

そんな話をしていると、突如艦内に警報アラームが鳴り響く

 

エイミィ   「どうしたの!?」

 

エイミィが管制担当に通信モニターで確認する

 

管制担当   「なのはちゃん達が向かった次元世界と突如通信が途絶えました!」

 

エイミィ   「どういうこと!?」

 

管制担当   「どうやらジャミングがかけられたようで通信ができないみたい

        です!」

 

エイミィ   「転送は可能なの?」

 

管制担当   「現状は可能です!」

 

エイミィ   「といっても、クロノ君もフェイトちゃんやはやてちゃん達も今は

        出動中だし・・・

 

        応援の手配をするにしても時間が・・・・・」

 

リンディ   「落ち着いて、エイミィさん。」

 

エイミィ   「でも、次元犯罪者の確保に向かったんです。

 

        何が起きてるか分からないんですよ!?」

 

リンディ   「そうね・・・

 

        でも運のいいことに今は力強い援軍が目の前にいるでしょ♪」

 

セフィリアはすでにゲンヤに確認をとって、現地協力の許可を得た所だった

 

エイミィ   「へ?」

 

セフィリア  「では、エイミィさんは転送ポートの準備をお願いします。」

 

エイミィ   「は・・・はい!」

 

そう言うと二人は転送ポート室に向かって走りだしていた

 

残されたリンディは

 

リンディ   「やっぱり優秀ね。」

 

そう言いながら自身も指示を出すため艦橋に向かった

 

 

 

 

第39管理世界 荒野

 

なのは達がいるはずの世界に到着したセフィリアは早速アマテラスに確認する

 

セフィリア  「何もないところだな・・・

 

        アマテラス、もらったデータはどうだ?」

 

アマテラス  「なのは様達の反応をロストした方角はこちらです。」

 

セフィリア  「了解。じゃ、急ぐか。何事も無ければいいけど・・・」

 

悠長にしている時間もないので、なのは達の最後の反応があった地点に急ぐ

 

 

 

 

ヴィータ   「なんで急に通信がきれたんだ?」

 

なのは    「はぁ・・はぁ・・・」

 

ヴィータ   「なのはがあの程度の敵に息切らすなんてらしくねぇな。」

 

なのはの様子に異変を感じたヴィータだったが、先ほどの次元犯罪者逮捕の際に

戦闘があった影響だと気にも留めなかった

 

なのは    「そ・・そうかな?」

 

ヴィータ   「ま、少し休んでろよ。通信の不調原因を調べてくっからよ。

 

        雪降ってるからな風邪引くなよ。」

 

なのは    「う・・・うん。」

 

次元犯罪者を確保して、アースラへ帰還の通信をしている最中に急に通信が切れた

なのは達は、雪の降る現地で立ち往生していた

 

ヴィータ   「おい、原因の特定はできたか?」

 

部隊員    「いえ、どうやらジャミングがかかっているみたいなんですが・・・

 

        発生場所の特定が困難で・・・」

 

ヴィータは少し離れたところで作業をしていた部隊員の所に向かいながら確認する

 

部隊員    「発生源が一つじゃない?なんだろこれ・・・」

 

ヴィータ   「複数あんのか?それじゃ復旧に時間かかっちまうか?」

 

部隊員と話をしていた時ヴィータのデバイスであるグラーフ・アイゼンが突如警報を

発する

 

ヴィータ   「敵!どこに!?」

 

ヴィータが周りを確認すると、なのはの真後ろから突如機械兵器が現れた

 

ヴィータ   「なのは!!!」

 

 

 

 

セフィリア  「このへんか?」

 

アマテラス  「発見。北東方向です。」

 

飛行魔法で現地へ向かっていたセフィリアは、なのは達が目視できるところまで

来ていた

 

アマテラス  「マイスター!以前のステルス機械兵器の反応あり!」

 

セフィリアは以前アルフレッドが負傷してから同じ轍は踏むまいと、

当時のデータを解析して、アマテラスにステルスを看破できる機能を搭載していた

 

セフィリア  「どこだ!?」

 

アマテラス  「なのは様の背後から迫っています。距離約5m!」

 

セフィリア  「アマテラス、フォルムドライ!」

 

アマテラス  「セイリュウフォルム!」

 

セフィリア  「アサルトストライク!」

 

槍を手にしたセフィリアは目標に突撃した

 

 

 

 

ヴィータ   「なのは!」

 

ヴィータの声になのはは反応するが動きが鈍く敵はすぐ近くに迫っていた

 

なのは    「きゃっ!」

 

機械兵器は鎌のような武器を振り下ろしなのはを吹き飛ばす

 

ギリギリで致命傷は避けたようだが、なのはのバリアジャケットが弾け血飛沫が舞う

 

止めとばかりに機械兵器が迫る

 

なのは    「うっ・・・」

 

なのはは傷が深手なのか動けないでいる

 

ヴィータがなのはを助けに動こうとした時起動兵器が爆発した

 

爆炎の中から人影が出てくる

 

セフィリア  「ごめん!遅れた!」

 

ヴィータ   「セフィ!」

 

なのは    「セ・・セフィ・・・さん。」

 

セフィリア  「ヴィータちゃん、なのはちゃんを頼む!」

 

ヴィータ   「おう!衛生班!」

 

ヴィータが衛生班と共になのはのもとへ向かう

 

セフィリア  「アマテラス、フォルムアインス!」

 

セフィリアのデバイスが槍から洋風造りの剣に変わる

 

敵機が味方と入り乱れていた為周りを巻き込まないように、セフィリアは標準形態の

剣で敵を切り裂いていく

 

ヴィータがなのはの護衛で、近くの機械兵器を破壊している間に、周囲の機械兵器は

セフィリアが殲滅する

 

雪が舞う中を・・・一心不乱に・・・

 

後日それはまるで剣舞のようだったとアースラ部隊員に語られることになる

 

7分後、敵機の殲滅を確認するとジャミングも消え、アースラとの通信も復活し部隊

は帰還を果たした

 

 

 

 

次元航行部隊 L級艦船・第八番艦アースラ 医務室前

 

はやて    「はっ、はっ!ヴィータ!

 

        はぁはぁ・・・なのはちゃん、はぁはぁ・・・大丈夫なんか?」

 

はやてが息を切らしながら、医務室の前にいたヴィータになのはの容体を確認をする

 

ヴィータ   「はやて、落ち着いて。なのはは大丈夫。」

 

はやてが到着するとほぼ同時にシャマルが医務室から出てくる

 

はやて    「シャマル!なのはちゃんは?」

 

シャマル   「とりあえず大丈夫よ。

 

        肩から胸のあたりまで切られちゃったみたいだけど・・・

 

        命に別状はないわ。

 

        傷跡も残らないで治療できたし。」

 

はやて    「そ・・そか。ほんならよかった。」

 

シャマル   「でも絶対安静よ。」

 

ヴィータ   「は!?大丈夫なんじゃねぇのかよ!?」

 

シャマル   「今回の傷はね・・・

 

        なのはちゃんずっと無理してたのね・・・

 

        身体に大分疲労がたまっているわ、リンカーコアも衰弱が

        ひどかった・・・

 

        今回は運よく助かったけど、これからはもっと気を付けなきゃ。」

 

はやて    「ちゃんと休んだら大丈夫なんか?」

 

シャマル   「休めば大丈夫よ。ちゃんと元通りの元気な身体に戻るわ。

 

        ただ、これからはなのはちゃんをもっと注意しなきゃってこと。」

 

はやて    「そやな・・・うちらにも責任がある。

 

        なのはちゃんに無理させてた・・・

 

        なのはちゃんの体調の変化に気付けへんかった・・・」

 

ヴィータ   「そうだな・・・もっと注意しとかねぇと・・・」

 

セフィリア  「そんなに思い詰めなくていいんじゃないかな。

 

        大事にはならなかったんだ、これからなのはちゃんをしっかり

        支えればいいんだよ。」

 

はやて    「セ・・セフィさん?どないしはったんです、こんなところで?」

 

セフィリアのことは聞いてなかったはやては驚く

 

ヴィータ   「セフィが助けてくれたんだ。

 

        丁度休暇で海鳴に行く途中でアースラに寄ったんだと・・・。」

 

シャマル   「アースラに来てリンディさんと話していたとき、

        丁度なのはちゃん達と連絡がつかなくなって、急遽救援に向かって

        くれたんですって。」

 

はやて    「そういうことやったんですか。」

 

セフィリア  「ここで話てたら、なのはちゃんを起こしちゃうかもしれないから、

        休憩スペースにでも行かない?」

 

病室前で話すのもなんだということで、食堂兼休憩スペースに移動することになった

 

 

 

 

セフィリア達はお茶を飲みながら話をしていた

 

ヴィータ   「しっかし、お前いつもいいとこで来るよな。狙ってんのか?」

 

はやて    「ヴィータ!なんちゅうこと言うんや!」

 

はやてがヴィータを叱る

 

ヴィータ   「ごめんよ、はやて。冗談だよ~。」

 

セフィリア  「そんなことしないよ。

 

        今回なんか結局なのはちゃんを傷つけちゃったからね・・・

 

        ごめんね・・・

 

        あとほんのちょっと早く来ればなのはちゃんも怪我しないで済んだ

        のに・・・」

 

はやて    「ヴィータ・・・・・・・」

 

はやての顔がすごい形相になっているのに気付いたヴィータが青い顔をしている

 

・・・    「はやてちゃ~~~~ん♪」

 

はやて    「リンツ♪」

 

リインフォース「主はやて、任務報告終了しました。」

 

はやて    「ありがとな、リイン。」

 

リインフォースとそれによく似た妖精のような少女?が休憩室に入ってくる

 

リインフォース「セフィ殿!随分と久しぶりだ。」

 

・・・    「セフィ様ですか♪うわ~いです♪

 

        お会いできる日を楽しみにしてたですよ♪」

 

セフィリア  「えと・・・セフィリア・ロムレット三等空尉です。」

 

・・・    「これは申し遅れましたです♪

 

        マイスターはやてのユニゾンデバイス!

 

        リインフォースⅡと申しますです♪」

 

はやて    「管理局の任務でリインと離れてまうこともあるんで、

        マリーさんと相談して生まれた、うちの新しい末っ子です。

 

        リンツって呼んだって下さい。」

 

セフィリア  「そうか。宜しく、リンツちゃん。」

 

リインⅡ   「宜しくです、セフィ様♪」

 

セフィリア  「その、様っていうのは?」

 

ヴィータ   「いや・・・その・・つい・・・」

 

シャマル   「リインがセフィさんのこと教えたみたいで・・いつのまにか・・・」

 

はやて    「おもろうて・・つい・・・」

 

セフィリア  「なんとかなんないのかな・・・」

 

ヴィータ   「もう無理だな・・・」

 

リインフォース「我らの最大の恩人だ。当然であろう。」

 

何がおかしいのかわからないといった感じにリインフォースが答える

 

その後皆で談笑を続けているとリンディとクロノがやってきた

 

リンディ   「セフィさん、今回は助かりましたわ。」

 

クロノ    「セフィさん、ご無沙汰しています。」

 

セフィリア  「リンディ提督、クロノ執務官。」

 

クロノ    「セフィさんの海鳴行きをアースラ経由にお願いしておいて幸い

        でした。

 

        いつも頼ってばかりで申し訳ないですが・・・」

 

セフィリア  「構いませんよ。助けられてよかったです。

 

        結局怪我させちゃいましたけど・・・」

 

リンディ   「そんなことありませんよ、セフィさんがいなければ最悪の事態も

        あり得ましたから。」

 

先ほどと同様に、セフィリアの言葉に元気が無くなるのを感じたはやてが、

唐突に話を切り替える

 

はやて    「そういえばなんでアースラに来はったんです?」

 

セフィリア  「久しぶりに長い休暇をもらえたから海鳴に行こうと思ってね。」

 

シャマル   「どれくらいいらっしゃるのですか?」

 

セフィリア  「今回は5日間ですね。

 

        一週間の休暇をもらったんですが、2日はミッドですることが

        ありまして。」

 

リンディ   「でしたら今回もうちにいらしてください♪

 

        フェイトさんも喜びますわ♪」

 

セフィリア  「そんな毎回は悪いですから・・・」

 

セフィリアが前回に続いて厄介になるわけにはいかないと断るが

 

クロノ    「今回は自分からもお願いします。

 

        少しお願いしたいこともございまして・・・」

 

セフィリア  「お願いですか?」

 

クロノ    「その話は後で・・・」

 

セフィリアはクロノ表情に何か言いづらいことだろうと、この場ではそれ以上

聞かないことにした

 

リインⅡ   「はやてちゃ~ん。おなかすいたです~。」

 

はやて    「確かにそろそろいい時間やな。ごはんにしよか。」

 

丁度食堂に居た為全員で昼食をとって、セフィリア以外のメンバーは職務に戻って

いった

 

 

 

 

フェイトを養子に向かえたハラオウン家は、フェイトをなのはと同じ学校に

通わせる為、以前の海鳴臨時本部兼ハラオウン家を自宅として地球で暮らしていた

 

結局ハラオウン家に宿泊することになったセフィリアは、

リンディ達の職務終了時間までアースラで待機することになった

 

個室を与えられたセフィリアは、時間潰しに現地協力の際の報告書を作っていた

 

クロノ    「セフィさん今宜しいですか?」

 

セフィリア  「どうぞ。」

 

訪ねてきたクロノを室内に招く

 

クロノ    「すみません、休んでいらっしゃったのに。」

 

セフィリア  「以前から言おうと思っていたんですが、セフィで構いませんよ。

 

        先輩ですし・・・・

 

        その・・・気を悪くしないで頂きたいのですが・・・

 

        クロノ執務官には共感するところが多いですし・・・」

 

クロノ    「共感ですか?」

 

セフィリア  「私も父を亡くして・・・、その背中を追いかけていますから・・・」

 

クロノ    「・・・・・・・・・」

 

セフィリア  「それにクロノ執務官は尊敬できる人物ですからね。」

 

セフィリアは友人があまり多くない、訓練生時代は自身の力を隠していることに加え、

父と母のように自分の近くの人間に危険が及ばないように、極力人を遠ざけてきた

 

アルフレッドは持ち前の明るさと図々しさで、いつの間にか友人になっていたのだ、

波長が合ったというのもあったのだろうが

 

クロノとも波長が合ったということだろうか・・・

 

やはり同じ父の背中を追うものだからだろうか・・・

 

セフィリアは、クロノとは対等の立場で話して欲しいと感じていた

 

クロノ    「でしたら、自分のこともクロノで構いませんよ。」

 

セフィリア  「それはちょっと・・・先輩ですから・・・」

 

クロノ    「でなければ僕も[セフィ様]と呼びますよ。」

 

セフィリアは悪戯顔で言うクロノに苦笑しながら

 

セフィリア  「それは勘弁して下さい。クロノ。」

 

クロノ    「仕方ない、勘弁してあげるよ。セフィ。」

 

この日からセフィリアとクロノは、友情を深めていくことになるのである

 

クロノ    「それで夕食前に言ったお願い事なんだが・・・」

 

セフィリア  「はい。」

 

クロノ    「よければ一度フェイトを遊びにでも連れて行ってくれないかな?」

 

セフィリア  「それはかまわないですけど、何かあったんですか?」

 

クロノは真剣な顔で話を続ける

 

クロノ    「実は・・・・フェイトが・・」

 

セフィリア  「・・・・・・・」

 

セフィリアは息をのむ

 

クロノ    「執務官試験に落ちた。」

 

セフィリア  「は?」

 

クロノ    「だから執務官試験に落ちた。」

 

セフィリア  「あの・・・怪我とか病気とかではなくて?」

 

クロノ    「身体は問題無い。ただ最近は元気が無くてね。

 

        何かいい気分転換はないかと思案している際に、君の海鳴行きの

        連絡を受けた。

 

        君ならフェイトを元気づけてやれると思ってね。

 

        だから今回急遽アースラに来てもらったんだ。

 

        偶然だがなのはの件も助かったしな。」

 

セフィリア  「そんなに落ち込んでるんですか?」

 

クロノ    「ああ、気付かせまいとしているが、バレバレだ。」

 

セフィリア  「そんなに・・・」

 

クロノ    「多分、落ちたこと自体はそんなにショックじゃないと思うんだ。

 

        あの娘の性格からして、僕やエイミィそれに母さんに申し訳ない

        と思ってるんじゃないかな。

 

        応援してくれたのに期待に応えられなかったとか・・・

 

        教えてくれたのに無駄にしてしまったとか・・・

 

        そういうことを考え出すと、どんどん深みにはまるタイプだ。

 

        あの娘は拒絶されることを異常に恐れる。

 

        人に必要とされなくなることを異常に恐れる。

 

        育った環境のせいなんだろうが・・・」

 

フェイトは母プレシアの愛情を求めていた、そして愛情をもらえなかった・・・

 

真実は分からないが、少なくともフェイトはそう思っている

 

だからこそ、今手にしている、今与えられてる愛情を失うのが怖いのだ

 

セフィリア  「そうですね、そんな娘だ。」

 

クロノ    「頼まれてくれないか?」

 

セフィリア  「俺に何が出来るかは分かりませんが、出来る限り支えてみますよ。」

 

クロノ    「すまないな。このままではいつか倒れてしまいそうでね。」

 

セフィリア  「もうすっかりお兄ちゃんですね。」

 

セフィリアは本気で言っているが、クロノはからかわれたと思ったのか

 

クロノ    「からかうのはよせ。」

 

と頬を染め言う

 

 

 

 

少し嬉しそうに微笑みながら




第十五話でした

なのはが堕ちた話をお届けしました

これでなのはは無理は禁物ということと休養の大事さを覚えます

フェイトの内面もこんな感じの娘じゃないかな~?と思い書いております
(こんな娘であって欲しいというのもありますが・・・)

クロノとは似た境遇ということでくっつけてみました

リインフォースⅡはまだ誕生したばかりで原作より精神年齢も幼い設定です

ではまた次回もよろしくお願いします
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