ファーストストライカー   作:孤独ネコ

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第23話 保護した子供 男の子

新暦71年9月

 

クラナガン中央 地上本部近隣 カフェ

 

フェイトが相談があるということで、今セフィリアは地上本部近くのカフェで、

コーヒーを飲みながら待っていた

 

フェイト   「すみません、セフィさん。おまたせしました。」

 

セフィリア  「大丈夫だよ。フェイトちゃんは何飲む?」

 

フェイト   「じゃコーヒーで。」

 

つい同じものを頼んでしまうのは、やはり乙女心だろうかとフェイトは心の中で思って

しまう

 

セフィリア  「それで?相談って?」

 

セフィリアは早々に話を切り出す

 

フェイト   「私が保護責任者になっている子がいるんですけど、今度その子を

        遊びに連れて行ってあげたくて・・・

 

        よかったらセフィさんにも付き合って頂けないかと・・・」

 

セフィリア  「なんだ、そんなこと。

 

        もちろんいいよ。俺が一緒なら車も出してあげられるしね。」

 

フェイト   「ホントですか?良かった~。ありがとうございます。」

 

セフィリア  「でも俺なんかでいいの?

 

        その子がどんな子かも知らないけど・・・」

 

フェイト   「それが・・・」

 

フェイトは神妙な面持ちで保護している子の生い立ちを説明する

 

セフィリア  「そうなんだ・・・」

 

フェイト   「私と同じなんです・・・

 

        だから・・・セフィさんだったら元気づけてくれるかなって・・・

 

        私もセフィさんに励ましてもらって、頑張ろうって思えたか

        ら・・・」

 

セフィリア  「そっか・・・、じゃ俺も期待に応えなきゃね。」

 

セフィリアとフェイトはお互いの予定を合わせ出かける日を決めると、この日は解散

となった

 

 

 

 

クラナガン中央駅前

 

セフィリアはフェイトと待ち合わせしている場所で待っていた

 

フェイト   「おまたせしました。」

 

しばらく待っていると、フェイトに連れられて赤い髪の小さな男の子がやってくる

 

フェイト   「さ、エリオ。自己紹介してね。」

 

エリオ    「はい。エリオ・モンディアルです。」

 

まだ小さいながらハキハキと礼儀正しく答える

 

セフィリア  「セフィリア・ロムレットです。宜しくね。」

 

エリオ    「はい。宜しくお願いします。」

 

セフィリア  「うん、礼儀正しくていい子だね。」

 

セフィリアがエリオの頭を撫でると、エリオは少し驚いた表情をした後笑顔になる

 

フェイト   「じゃ行こうか。セフィさんお願いします。」

 

セフィリア  「よし。じゃ乗ってね。」

 

三人は駐車場に止めてあった、セフィリアの紫色のスポーツカーに乗り込む

 

エリオ    「今日はどちらに行かれるんですか?」

 

エリオの質問にセフィリアは、フェイトがまだエリオに本日の目的地を言っていない

ことを察する

 

フェイト   「ふふっ、着いてからのお楽しみだよ♪」

 

エリオ    「え~・・・、ロムレットさんはご存じじゃないんですか?」

 

随分と歳に合わない話し方をする子だなと思いながら

 

セフィリア  「エリオ君、俺のことはセフィでいいよ。

 

        場所はひみつだけど、楽しみにしてるといい。

 

        きっと喜ぶと思うよ。」

 

エリオ    「分かりました、セフィさん。」

 

いやに聞き分けのいい子だなと感心しながらも、セフィリアはもう少し子供らしくて

もいいのにと感じていた

 

その後一時間ほど車を走らせて三人は目的地に到着する

 

 

 

 

クラナガン東部 遊園地

 

エリオ    「わぁ~~。」

 

クラナガン最大の遊園地である[ウォルディ・グ・ランド]へやってきた一行

 

入園と同時に先ほどまで大人しかったエリオが、今は歳相応に目を輝かせているのを

見て、セフィリアとフェイトも満足そうに微笑む

 

フェイト   「どうかな?エリオ?」

 

エリオ    「感激です!施設のテレビで見て、一度来てみたいと思ってたん

        です。」

 

セフィリア  「喜んでもらえたみたいだね。」

 

エリオ    「はい!とっても!

 

        ありがとうございます!フェイトさん!セフィさん!」

 

フェイト   「じゃ、どれから乗ろうか?」

 

エリオ    「え~と・・・アレがいいです。」

 

エリオがウォルディ・グ・ランド最大の目玉であるジェットコースターを指さす

 

セフィリア  「よ~し、今日はエリオ君が満足するまで遊ぶぞ!」

 

エリオ    「はい!」

 

アトラクションを楽しみ数時間・・・

 

昼食の時間になったので食事を取ろうと一行はレストラン街へ足を向ける

 

セフィリア  「エリオは何が食べたい?」

 

エリオ    「僕は・・・あれで!」

 

セフィリア  「フェイトちゃんは?」

 

フェイト   「私は・・・セフィさんと同じでお願いします♪」

 

セフィリア  「わかった、ここで座って待っててね。」

 

野外にテーブルと椅子があり、周りにはたくさんの種類のお店が軒を連ねる

 

その一角のテーブルを陣取り、フェイトとエリオを残して、セフィリアは注文をしに

カウンターに向かう

 

セフィリアが見えなくなったところで、フェイトがエリオに一番気にかかっていた

質問を投げかける

 

フェイト   「エリオ、セフィさんはどう?」

 

エリオ    「とって優しくていい人です♪」

 

フェイト   「エリオが好きになってくれると私も嬉しいな。」

 

エリオ    「?」

 

エリオが不思議そうな顔をする

 

フェイト   「その・・・これからもお会いすることもあるだろうし・・・」

 

エリオ    「フェイトさんはセフィさんが好きなんですね?」

 

子供特有の直球発言にフェイトは狼狽する

 

フェイト   「はにょ!・・・その・・・あのあの・・・・・・・・うん。」

 

しどろもどろになりながらではあるが、ここで嘘をついても何もならない・・・

 

いや・・・つきたくないと正直な気持ちを明かす

 

セフィリア  「おまたせ。」

 

注文した食事を受け取ってセフィリアが現れる

 

聞かれてしまっただろうかと内心焦るフェイトだが、セフィリアの様子からどうやら

大丈夫だと判断し・・・

 

エリオ    「あ!セフィさん!」

 

フェイト   「エリオ、さっきのことは秘密でお願いね。」

 

エリオ    「はい。」

 

フェイトは小声でエリオにお願いする

 

セフィリア  「さ、食べようか。エリオ君。フェイトちゃん。」

 

エリオ    「はい!いただきます!」

 

フェイト   「いただきます。」

 

昼食後も一日中アトラクションで遊び、そろそろ夕刻になろうとしていた

 

フェイト   「そろそろ暗くなってきたね。

 

        夜ご飯の後はパレードをみる予定だから、エリオ最後に何に

        のりたい?」

 

エリオ    「えっと?じゃあ、あれにします!」

 

そしてエリオが指さしたのは・・・

 

セフィリア  「うっ・・・」

 

フェイト   「セフィさん、どうかしました?」

 

いわゆるフリーフォールである・・・

 

そして・・・セフィリアが最も苦手なアトラクションであった・・・

 

これを聞くと誰も彼も

 

「普段あんな高速戦闘してるんだから平気だろ?」

 

 

「あんだけ空を飛び回っていて何が怖いんだよ?」

 

など好き放題言われるが、苦手なものは苦手なのだ・・・

 

そもそも飛行魔法でも高速移動でも進むのは前だけである、時に後方に動く時もあるが

それでも自分の意思でスタートを切れる

 

いや問題は前とか後ろとかではない・・・

 

この乗り物はいつスタートするかが不明な上、[下方向に落ちていく]のだ

 

セフィリアはこの[下に落ちていく感覚]が何よりも苦手であった

 

セフィリア  「い・・・いや・・・にゃんでもにゃいよ・・・」

 

フェイト   「ネコになってますよ?」

 

フェイト   (か・・・かわいい・・・♪)

 

エリオ    「行きましょう!」

 

セフィリア  「お・・・おう・・・。いこう、いこう・・・。」

 

しかし断るという選択肢は選べない・・・

 

恥ずかしいとかかっこ悪いなど、そんなことを気にしているのでは無い・・・

 

今日を一日を楽しく過ごして、[最後]に乗りたいと言われたアトラクションだから

である

 

ここで断れば、もしかすると最後の最後で心残りになってしまうかもしれない

 

最後でなければ正直断っていただろう・・・それほど苦手なのだ・・・

 

そして・・・

 

セフィリア  「う・・うぇ・・・」

 

セフィリアはベンチで項垂れる

 

フェイト   「だ・・・大丈夫ですか?」

 

セフィリア  「ごめんごめん。大丈夫。」

 

エリオ    「すみません、僕調子に乗っちゃって・・・」

 

セフィリア  「気にしなくていいんだよ。

 

        それより、エリオ君は今日楽しかったかい?」

 

セフィリアがエリオの頭を撫でる

 

エリオ    「はい!」

 

この後三人は夕食を食べて夜のパレードをベンチで見ていた

 

フェイト   「エリオ、寝ちゃいましたね。」

 

セフィリア  「そうみたいだね。」

 

エリオはセフィリアにもたれかかって眠っていた

 

セフィリアはそのエリオの頭を撫でている

 

フェイト   「セフィさんってよく頭を撫でてますよね?

 

        どうして・・・とか聞いてみてもいいですか?」

 

セフィリア  「え・・・そうかな?」

 

セフィリアは過去を思い返してみる

 

セフィリア  「そう言えばそんな気もするなぁ・・・

 

        あまり意識してなかったけど・・・」

 

フェイト   「そうなんですか?

 

        私も結構撫でてもらったことありますけど・・・」

 

セフィリア  「う~ん、そう言われてみると多分アレだろうなぁ・・・」

 

フェイト   「何か理由が?」

 

セフィリアは遠い昔を思い出す

 

セフィリア  「俺の父さんと母さんの話はしたよね・・・」

 

フェイトは闇の書事件の後、セフィリアに聞かせてもらった話を思い出す

 

フェイト   「はい・・・」

 

セフィリア  「その時にね、子供だった俺を父さんも母さんも大丈夫だって、

        ずっと撫でてくれたんだ。

 

        母は自分も不安だったと思う・・・

 

        父は大怪我してて体中激痛だったと思う・・・

 

        それでも・・・大丈夫だ、大丈夫だって・・・

 

        それでも怖かったけど、でもやっぱり嬉しかったし・・・

 

        安心した・・・

 

        だからかな・・・自然と撫でちゃうのかも・・・」

 

セフィリアは恥ずかしそうに笑いながら答える

 

フェイト   「そうだったんですね・・・、すみません・・・」

 

セフィリア  「謝ることないよ。」

 

フェイト   「だからセフィさんに撫でてもらうとあったかいのかな・・・」

 

セフィリア  「そう?だったら嬉しいな。」

 

そう言いながらフェイトの頭を撫でる

 

フェイト   「やっぱりあったかいです。」

 

セフィリア  「ふふっ。」

 

パレードも終わり様相を呈してきた

 

セフィリア  「そろそろ帰らなきゃね。」

 

フェイト   「そうですね。」

 

セフィリアはエリオを背負ってフェイトと車に向かう

 

エリオ    「お・・とう・・・さん」

 

フェイト   「ふふっ♪」

 

セフィリア  「あははっ♪」

 

エリオの寝言に、セフィリアとフェイトは顔を合わせて微笑む

 

こうしてエリオにとって初めての遊園地は、楽しかった思い出となった

 

 

 

 

新暦72年1月

 

クラナガン中央 地上本部近隣 カフェ

 

セフィリアは最近よくフェイトと会うようになっていた

 

セフィリア  「え?フェイトちゃんこっちに住むの?」

 

フェイト   「はい、なのはとはやてもそうするらしいので。」

 

セフィリア  「でもフェイトちゃんは、海鳴の家から通っても全く不自由しない

        んじゃ・・・?」

 

フェイト   「その・・・、少し理由があって・・・」

 

セフィリア  (なにか理由があるみたいだけど、言いづらそうだな・・・)

 

セフィリア  「そっか、もう部屋は決めたの?」

 

フェイト   「それなんですけど、お部屋探しに付き合って欲しいなって。」

 

セフィリア  「もちろんいいさ。」

 

フェイト   「ありがとうございます♪」

 

後日セフィリアはフェイトのクラナガンの家探しに付き合うことになった

 

 

 

 

新暦72年2月

 

セフィリア家

 

フェイト   「おじゃまします。久しぶりですねセフィさんの家。」

 

セフィリア  「いらっしゃい。俺のお世話してもらったとき以来だもんね。

 

        とりあえず上がってゆっくりして。」

 

翌日の部屋探しに先駆けて、フェイトはセフィリアの自宅に来ていた

 

フェイト   「材料買ってきましたから、夕食は私が作りますね。」

 

セフィリア  「なんか悪いね、今日は前回のお返しに俺がご馳走しようと思ってた

        のに。」

 

フェイト   「私が作りたいんです♪」

 

フェイト   (なんか奥さんみたい♪)

 

フェイトはいそいそと料理をはじめる

 

セフィリア  「なにか手伝うよ。

 

        怪我している時は見ているしか出来なかったからね。」

 

フェイト   「じゃお野菜を洗って頂けますか。」

 

フェイト   (なんか夫婦みたい♪)

 

セフィリア  「わかった。今日はお鍋かな?」

 

フェイト   「はい。まだ寒いですから。」

 

そうしてフェイトの作った夕食を食べてから、リビングで談笑などしながら時間を

過ごし、セフィリアは自室でフェイトは以前泊まった時の部屋で就寝し、

翌日を迎えた

 

 

 

 

部屋探し当日、セフィリアとフェイトは朝から不動産店を巡っていた

 

不動産営業A 「こちらはどうでしょう?

 

        景色も最高で駅からも近くで住みやすい所だと思いますよ。」

 

フェイト   「はぁ。」

 

セフィリア  「・・・・・」

 

不動産営業A 「どうされます?」

 

フェイト   「検討させていただきます。」

 

不動産営業A 「そ・・・そうですか?ぜひご連絡お待ちしています。」

 

四件の家を内見し不動産の営業に別れを告げ、本日は帰宅することにした

 

この日は歩いて出かけた為、駅からセフィリアの家までの道を歩きながら

 

セフィリア  「今日はあんまりいいとこなかったみたいだね。」

 

フェイト   「そうですね、いい部屋ばっかりでしたけど・・・」

 

セフィリア  「まあ、フェイトちゃん有名だし管理局の執務官ってわかってる

        からか、紹介された部屋は家賃が高い所ばっかりだったからね。」

 

ある程度経験を積んだ営業であれば、職業から大体の年収くらいは予想できる

 

しかも相手は管理局の有名人だ、役職までばっちりバレている

 

フェイトはどこか希望した地域があったようだが、今日紹介された所は

やれ「高層マンション」だの「高級住宅地」だのそんなところばかりであった

 

フェイト   「家賃はいいんですけど・・・」

 

ただフェイトはセフィリアの家の近くを探しているだけだった

 

恥ずかしくて正直には言えないが・・・

 

フェイト   「あれ?」

 

ゆっくり歩いていたのが幸いしたのか、それとも神様からの贈り物かフェイトの眼に

一枚の広告が飛び込んできた

 

セフィリア  「どうしたの?」

 

フェイト   「ここって?」

 

それはセフィリアの家から歩いて5分ほどのマンションだった

 

オートロックであろうマンションの入り口のガラスに、[入居者募集]とデカデカと

張り出されている

 

セフィリア  「空き部屋があるみたいだね?

 

        でも先週までこんな広告でてたかなぁ?」

 

フェイト   「ここにします!」

 

セフィリア  「へ?もう少し考えてもいいんじゃないの?」

 

しかし、フェイトはすでに広告に載っている番号に電話をかけていた

 

フェイト   「ええ、そうです。はい・・はい・・・。」

 

セフィリア  (はやっ!)

 

フェイト   「じゃ、おねがいします。・・・セフィさん、すみません。

 

        5分くらいで担当さんが来てくれるそうなので、待っててもいい

        ですか?」

 

セフィリア  「ぜんぜん大丈夫だけど・・・」

 

その後室内を見せてもらうと、10階建ての最上階で、丁度2日前に結婚を機に前の

住人が引っ越したばかりだという

 

部屋の広さも申し分なく、駐車場もある為フェイトの理想通りであった

 

フェイト   「では、後日そちらにお伺いして、正式に契約させていただきます。」

 

不動産営業B 「ありがとうございます。お待ちしていますね。」

 

フェイト   「セフィさん、お待たせしました。」

 

セフィリア  「よかったね。じゃ、帰ろうか。」

 

こうしてフェイトのミッドチルダでの住まいも、無事決まったのであった

 

 

 

 

クラナガン中央 地上本部近隣 カフェ

 

フェイトがミッドの住まいを契約してから数日後

 

なのは達三人娘は現状報告を兼ねてお茶をしていた

 

はやて    「なに?フェイトちゃんもう家決めたん?」

 

フェイト   「うん、たまたまあった空き物件が、セフィさんの家の近くだった

        けど・・・。」

 

嘘である・・・

 

なのは    「セフィさんの家の近くにある部屋を探したんでしょ。」

 

フェイト   「そそそそ・・・そういうわけじゃ・・・」

 

はやて    「バレバレやで、フェイトちゃん」

 

さすが長い付き合いである・・・

 

フェイト   「なのはこそユーノと一緒にすむの?」

 

フェイトが口撃をかわそうと話題を変える

 

なのは    「ななななななな・・・なんでユーノ君が出てくるの!?」

 

はやて    「それもバレバレやからやろ。」

 

フェイト   「ユーノ、司書長になってからなんだかんだで人気あるみたいだよ。」

 

なのは    「そうなんだよ!なんか最近モテてるんだよ!

 

        でもって何となくうれしそうなんだよ!」

 

はやて    「なのはちゃんがもっと積極的にいったらええんとちゃうの?」

 

なのは    「だだだだだ・・・だって・・・」

 

知らない人が見たらこの顔を真っ赤にしている少女が、かの[空の女王]などと誰が

信じるであろう

 

はやて    「戦闘中はあんだけ攻撃的なんに、恋愛に関してはとことん奥手

        やねぇ。」

 

なのは    「はやてちゃんだって・・・・、だって・・・・」

 

フェイト   「えと・・・はやては・・・」

 

なのはとフェイトは、自分たちだけからかわれるのも悔しいので、はやてを口撃しよう

としたが・・・

 

はやて    「なんやねん・・・」

 

なのは    「あれ?えと・・・」

 

フェイト   「その・・・う~んと・・・」

 

はやて    「なんやねん!はっきりゆうたらええやん!

 

        自分ぜんぜんモテへんなってなぁ!

 

        そうや、悪いんか!うちだけ浮いた話の一つもないわ!

 

        男の一人もよってけぇへんわ!わろたらええやん!

 

        うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん。」

 

涙を流し走り去るはやてを、なのはとフェイトは引き止めることが出来なかった

 

 

 

 

数日後

 

管理局地上本部 廊下

 

はやてはため息をつきながら地上本部の廊下をとぼとぼと歩いていた

 

はやて    (はぁぁぁぁ、冗談抜きでホンマ全然モテへんなぁ私・・・

 

        そりゃ、なのはちゃんやフェイトちゃんみたいに可愛くも美人

        でもないけど・・・

 

        前の温泉のときみたいな、かっるい男しかよってけぇへんね

        んなぁ・・・

 

        私かて普通の女の子やねんでぇ、恋くらいしたいわ・・・

 

        昔はセフィさんのこと、好きなんかもって思ったこともあるけど、

        子供やったからどっちかっていうと、憧れの方が強かったし・・・

 

        フェイトちゃんの気持ち知ってからは、そんな気にもなれへんかった

        しなぁ。

 

        この歳で一回も恋愛したことないやなんて・・・)

 

実際はやてはモテないわけではないのだ・・・

 

その実績と異名により近寄りがたいだけである・・・

 

その異名とはなのはの[空の女王]、フェイトの[海の王妃]に対して付けられた

[陸の戦姫]・・・ではない

 

その異名とは・・・

 

空間の殲滅者・最終決戦兵器・歩く火薬庫・殲滅戦なら任せとけ・

少しの機嫌も損ねさせるなどうなっても知らないぞ

 

etc.

 

と畏怖を含んだものから、意味の分からないものまでさまざまだが、その自身の

魔法特性が強く出たものである

 

セフィリア  「はやてちゃん?」

 

はやて    「セフィさん、どないしはったんですか?地上本部に用事でも?」

 

セフィリア  「うん、もう終わったけどね。

 

        そうだ、はやてちゃん今日の夜開いてる?」

 

はやて    「は・・・はい?空いてますけど?」

 

先ほどそんな気はないとは思ったものの、やはり夜のお誘いとなると慌ててしまう

 

経験が無いのでなおさらである

 

セフィリア  「そっか、よかったら付き合ってもらえないかな?

 

        知人が食事を出すお店を来週からオープンさせるんだけど、

        オープン前に味を見してほしいって頼まれたんだ。

 

        本当は一人で行くつもりだったんだけど、一人より二人の方が

        いい感想が出るだろうし、はやてちゃんなら料理も上手だからね。」

 

はやて    「フェイトちゃんとかは誘ってへんのですか?」

 

念の為フェイトに気を遣って聞いてみる

 

セフィリア  「フェイトちゃんは今日都合が悪いみたいでね。」

 

はやて    「そないなことやったら喜んで♪」

 

そんな訳で、その夜地上本部前で待ち合わせたセフィリアとはやては、揃って目的の

店へ向かったのであった




第二十三話でした

エリオ君登場でした

オリ主がフリーフォール苦手なのは・・・私が苦手だからです・・・

フェイトのキャラがちょっとずつ壊れてきましたね笑

こんな感じも私は嫌いじゃないです・・・

ではまた次回もよろしくお願いします
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