ファーストストライカー   作:孤独ネコ

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第25話 保護した子供 女の子

新暦72年10月

 

セフィリア家

 

その夜フェイトはセフィリアの夕食を作る約束をしていた為、セフィリアの家を訪れて

いた

 

フェイト   「遅くなってすみません。」

 

セフィリア  「大丈夫だよ。」

 

セフィリアの家の近くに引っ越してから、フェイトは頻繁にセフィリアの家で食事を

作るようになっていた・・・

 

なぜなら、普段食べることが好きなセフィリアだが、管理局で仕事を始めてからは

家ではあまり自炊をせず(料理自体は得意であるのに)健康的な食生活では無い

ということ、

 

 

もう一つは、フェイトが今まで家族で食事をとっていた為、一人の食事は味気ない

と言ったからである

 

が・・・

 

フェイトとしてはもっともらしい理由をつけて、ただ少しでも一緒にいたかっただけで

ある・・・

 

フェイト   「急いで作りますね。」

 

セフィリア  「手伝うよ。」

 

フェイト   「はい。じゃ、お鍋にお湯を沸かしてください、量は・・・・・」

 

こうして一緒に料理をするのが、最近のフェイトの幸福時間(ハッピータイム)である

 

リンディやエイミィ、そして何と言ってもはやての手ほどきもありフェイトの料理の

腕はなかなかのものになっている

 

フェイト   「あとは少し煮込んで出来上がりです♪」

 

セフィリア  「じゃゆっくり待とうか。」

 

フェイト   「今日はこれを持ってきたんです♪」

 

セフィリア  「お酒?これ確か温泉旅行の時の・・・」

 

フェイトが取り出したのは、以前なのは達と温泉旅行に行った際、セフィリアが

飲んでいたお酒であった

 

フェイト   「はい。美味しそうに飲まれてたので♪」

 

セフィリア  「いいの?ありがとう。美味しかったんだ~、これ。」

 

フェイト   「お酌しますね。」

 

フェイトはセフィリアにお酒をもてなし、自身は紅茶を飲む

 

フェイト   (どんな味なんだろ?早く一緒に呑みたいなぁ・・・。)

 

[お酒の味]が気になるというより、[セフィリアと一緒に呑む]ということを楽しみ

にしているフェイト

 

セフィリア  「やっぱり美味しいよ♪」

 

フェイト   「よかったです。」

 

それから少しして料理も出来上がり、二人で夕食となった

 

セフィリア  「シチューなんて久しぶりだなぁ。

 

        子供のころに母さんが作ってくれて以来だ。」

 

フェイト   「お嫌いでしたか?」

 

しばらく食べてないということでフェイトが不安そうにセフィリアを見る

 

セフィリア  「いや大好物だったよ。

 

        なかなか自分じゃ作らないし、お店で食べたりもなかっただけで。」

 

フェイト   「お口に合うといいんですけど・・・」

 

セフィリアはフェイトが作ったシチューを口に運ぶ

 

セフィリア  「うん、美味しいよ。

 

        ホワイトシチューはあんまり食べたこと無かったんだけど・・・。

 

        美味しいんだね。パンにもよく合うし。」

 

美味しそうに食べているセフィリアに安心するフェイト

 

フェイト   「私も好きなので、喜んでもらえてよかったです。」

 

セフィリア  「フェイトちゃんが来てくれるようになってから、家でも美味しい

        ものが食べられて幸せだよ。

 

        昔は自分でも作ってたんだけど、入局してからは時間も無いし、

        お金の心配もしなくてよくなったから・・・

 

        どうしても外で食べたり、お弁当買ってきちゃうんだよね・・・」

 

フェイト   「わ・・私でよければいつでも来ますから!

 

        呼んでいただければすぐ来ますよ!」

 

急に勢いよく迫ってくるフェイトに、セフィリアは少し後ずさりながら

 

セフィリア  「い・・・いや・・・うれしいけど・・・

 

        フェイトちゃんの都合のいい時でいいよ。

 

        来てくれるだけで有難いんだから。」

 

フェイト   「セフィさんこそあんまり来たら迷惑とか・・・」

 

セフィリア  「そんなことないよ。

 

        家じゃ一人でボーっとしてること多いし・・・

 

        一人はやっぱり寂しいからね、もう大分慣れたけど・・・

 

        それにフェイトちゃんと居ると、なんだか落ち着くんだ。

 

        だから遠慮せずいつでも来てね。」

 

フェイト   「そんなこと言うとホントに来ちゃいますよ?」

 

セフィリア  「もちろんさ、ホントにいつでも来ていいよ。」

 

こうしてフェイトは、この日以降更に、セフィリアの家に来る機会が増えたのであった

 

後片づけも終わり、ソファでゆっくりしていた時、フェイトが相談を思い出す

 

フェイト   「そうだセフィさん。

 

        次のお休みまたお願いしたいことがあるんですけど・・・」

 

セフィリア  「どうしたの?」

 

フェイト   「いつも申し訳ないんですけど・・・

 

        また遊びに連れて行ってあげたい子がいるんです。」

 

セフィリア  「エリオ君かい?」

 

フェイト   「エリオとは別の子で・・・」

 

フェイトはセフィリアに詳しい事情を話す

 

セフィリア  「そうなんだ・・・

 

        まだそんなに小さいのに・・・

 

        ただ力があるってだけで・・・

 

        うん、大丈夫だよ。どこにいこうか?」

 

エリオはフェイトと同じ境遇の子供だったが、その子は自分に似ているとセフィリアは

思った・・・

 

自身も生まれたときから大きな魔力をもっていた・・・

 

それが原因で大切な人を・・・両親を亡くした・・・

 

もしあの時助けが間に合わなかったら・・・両親が助けてくれなかったら・・・

 

自分も今頃は兵器として・・・物として扱われていたかもしれない・・・

 

自身の強すぎる力のせいで故郷を追われ、殲滅兵器のような扱いをされそうだった

というその子に少し自分が重なる・・・

 

フェイト   「場所は考えてあるんです♪

 

        大人しい子だから、静かな場所がいいかなって・・・」

 

セフィリア  「うんと楽しませてあげようね。」

 

フェイト   「はい、ありがとうございます♪」

 

そうしてまた次の休暇は、フェイトが保護責任者となっている子供と一緒に出かける

こととなった

 

 

 

 

クラナガン中央駅前

 

以前と同じようにセフィリアは待ち合わせ場所で待っていると、フェイトと共に

ピンクの髪をした少女がやってくる

 

フェイト   「セフィさん、お待たせしました。」

 

セフィリア  「おはようフェイトちゃん。」

 

フェイトに挨拶をした後、セフィリアは腰を落として少女と挨拶を交わす

 

セフィリア  「はじめまして。セフィリア・ロムレットです。

 

        セフィって呼んでね。」

 

・・・    「キャ・・・キャロ・ル・ルシエです。

 

        は・・・はじめ・・・まして。」

 

少女は少しおどおどして、フェイトの影に半分体を隠している・・・

 

セフィリアは極力怖がらせ無いように、出来るだけ優しい口調で話す

 

セフィリア  「ちゃんとご挨拶出来てえらいね~。」

 

キャロの頭を優しく撫でると、キャロは少しビクッとしたが素直に撫でられていた

 

フェイト   「キャロ、心配しなくていいよ。

 

        セフィさんはとっても優しい人だからね。」

 

キャロ    「はい・・・」

 

そう言われても初めてあった大人の、しかも男となれば少女としては委縮してしまう

 

セフィリア  「いいんだよ、キャロちゃん。ゆっくり仲良くなっていこうね。

 

        さ、いこうか。車に乗ってね。」

 

そしてセフィリア達は最初の目的地へ向かった

 

 

 

 

ミッドチルダ南部 動物園

 

キャロを連れてきたのは、管理内外の様々な動物が集められた、ミッドチルダ最大の

動物園である

 

その名も[イーナシ・カ・ミーサ]

 

フェイト   「キャロは動物さんが好きだからここにしてみたんだけど・・・

 

        どうかな?」

 

キャロ    「はい。楽しみです。」

 

キャロは先ほどまでおどおどしていたのがウソのように、笑顔でキョロキョロしている

 

フェイト   「よかった。」

 

園内に入り、園おすすめのコースで歩きながら回っていく

 

キャロはミッドにはいない様々な動物を、目をキラキラさせて見ている

 

しばらくすると、キャロの視線からは見えない位置に動物がいるコーナーへ来る

 

キャロ    「ん~・・・ん~・・・」

 

キャロは精一杯背伸びをして、どうにか見ようと頑張る・・・がやはり見えない

 

セフィリア  「よいしょっと!」

 

するとセフィがキャロを抱きかかえる

 

セフィリア  「どう?キャロちゃん見える?」

 

キャロ    「・・・はい。」

 

最初はびっくりしたようだが、次第に慣れてきたのか、その後は気にした様子もなく、

キャロはセフィリアに抱きかかえられたまま動物を見始める

 

しばらく回っていると丁度お昼時にレストラン街のような場所に着いた

 

フェイト   「丁度いいのでお昼にしましょうか?」

 

セフィリア  「そうだね。キャロちゃんは何を食べたい?」

 

キャロ    「何を・・・・?」

 

キャロは以前フェイトに言われた言葉を思い出す

 

それは自分の行きたい場所、したいことは自分で決めていいんだということであった

 

キャロ    「んと・・・」

 

セフィリア  「・・・・・」

 

フェイト   「・・・・・」

 

セフィリアもフェイトもキャロが決めるのを何も言わず待つ

 

キャロ    「・・・あれ・・・で・・・」

 

キャロが指差したそれは、パンケーキのような料理であった

 

セフィリア  「うん、わかった♪ちょっと待っててね。」

 

フェイト   「そこで一緒に座って待ってようね。」

 

その間にフェイトはエリオの時と同じように質問する

 

フェイト   「キャロはセフィさんはどう?まだ怖いかな?」

 

キャロ    「もう怖くない・・・です。優しい・・・です。」

 

フェイト   「そっか、よかった。

 

        セフィさんはね、私も昔からすごくお世話になっているから、

        キャロが嫌いになっちゃったらどうしようと思ってたんだ。」

 

キャロ    「大丈夫・・・です。

 

        えと・・・お父さんって・・・こんな感じかなって・・・

 

        思い・・・ました・・・」

 

フェイト   「そうだね♪

 

        キャロを抱っこしていた時は、まるでお父さんみたいだったね♪」

 

キャロ    「ふふふ・・・」

 

セフィリア  「どうしたの?二人で楽しそうだね。」

 

三人分の料理を手にセフィリアが戻ってくる

 

フェイト   「ふふっ、秘密です。ね、キャロ♪」

 

キャロ    「はい♪」

 

昼食を食べた後も、三人は園内の続きを見て回っていた

 

セフィリア  「大丈夫?キャロちゃん?」

 

朝から歩き詰めで疲れたように見えるキャロに、セフィリアが声をかける

 

キャロ    「は・・・だいじょうぶ・・・です」

 

セフィリア  「ダ~メ。よいしょ。」

 

セフィリアが再度キャロを抱きかかえる

 

慣れてきたのかキャロもセフィリアに抱き着く

 

フェイト   (キャロいいなぁ~。)

 

自分もまだ子供だった頃、何度か抱きしめてもらったことはあったが、最近は全く

無い・・・

 

成長しているので当たり前だし、子供相手に何をとも思うが・・・

 

羨ましいものは羨ましいのだ・・・

 

フェイト   「キャロよかったねぇ。」

 

フェイトは精一杯の虚勢を張る、キャロに嫉妬してもしょうがない・・・

 

キャロ    「えへへ、はい。あったかいです。」

 

セフィリア  「じゃ行こうね。」

 

そのまま動物園を回っていたが、残りあと少しというところで・・・

 

フェイト   「寝ちゃいましたね♪」

 

セフィリアの腕の中で、キャロはスヤスヤと眠ってしまっていた・・・

 

セフィリア  「ちょっと広すぎたのかもね。少しあそこのカフェで休憩しようか。」

 

フェイト   「はい♪」

 

フェイトが飲み物を購入し、テラス席でキャロを抱いたままフェイトと時間を潰す

 

そして1時間ほどたったころ

 

キャロ    「う・・・ん」

 

セフィリア  「起きたかな?」

 

キャロ    「はっ!・・・ごめんなさい・・・」

 

セフィリア  「謝らなくていいんだよ。ちょっと疲れちゃったね、ごめんね。」

 

フェイト   「キャロが大丈夫そうだったら行こうか。」

 

キャロ    「はい、大丈夫です。」

 

その後もキャロは、セフィリアに抱きかかえられたまま動物園を回った

 

 

 

 

セフィリア家

 

動物園からの帰り道・・・

 

この日はフェイトの家に泊まる予定だったキャロが、セフィリアの家に行ってみたい

ということで、急遽予定を変更し三人はセフィリアの家に向かった

 

セフィリア  「いらっしゃい。遠慮しないでね、キャロちゃん。」

 

キャロ    「おじゃまします。」

 

フェイト   「おじゃまします。」

 

しばらく休憩した後、フェイトが夕食の準備に取り掛かる

 

フェイト   「キャロは出来るまでちょっと待っててね。」

 

キャロ    「お手伝いしたいです。」

 

フェイト   「ゆっくりしてていいんだよ?」

 

セフィリア  「じゃ、一緒にお手伝いしようか?」

 

キャロ    「はい♪」

 

こうしてキャロはセフィリアと一緒に料理の手伝いをすることになった

 

フェイト   「じゃ、たまごを割ってまぜてもらおうかな。」

 

セフィリア  「キャロちゃん卵割れるかな?」

 

キャロ    「えっと・・・」

 

セフィリアがキャロの手を取り、一緒に卵を割った後、かき混ぜる

 

その後もキャロは、楽しそうにセフィリアと一緒に料理の手伝いをしていた

 

キャロ    「いただきます。」

 

セフィリア  「いただきます。」

 

この日の夕食はオムライスである

 

フェイト   「どうですか?」

 

キャロ    「美味しいです。」

 

セフィリア  「美味しいです。」

 

セフィリアもキャロに合わせる

 

フェイト   「ふふっ、よかった♪」

 

その後も、三人で今日の動物園のことなどを話しながら、オムライスを食べすすめる

 

キャロ    「ごちそうさまでした。」

 

フェイト   「お粗末さまでした♪」

 

セフィリア  「ほら、キャロちゃん口の周り汚れてるよ。」

 

キャロのケチャップで汚れた口を、ティッシュで優しく拭くセフィリアの姿に

悶えるフェイト

 

フェイト   (あ~、ホントに家族みたい・・・

 

        こんな生活出来たら幸せなのに~・・・)

 

セフィリア  「そろそろ遅いから送っていこうか?

 

        キャロちゃんも眠くなっちゃったみたいだし。」

 

夕食を食べている間も、キャロは眼をパチパチしながら瞼が落ちかけていた

 

キャロ    「あの・・・」

 

セフィリア  「どうしたの?」

 

キャロは恥ずかしそうにもじもじしている

 

セフィリア  「なんでも言ってごらん?」

 

キャロ    「セフィさんと一緒に眠っちゃダメですか?」

 

セフィリア  「俺は全然かまわないけど・・・?」

 

セフィリアはフェイトを見る

 

フェイト   「私も大丈夫ですよ。いつものお部屋で寝れますし。」

 

キャロ    「フェイトさんも一緒じゃダメですか?」

 

フェイト   「へにゅ!?」

 

キャロの予想もしていなかった要望に、フェイトの思考が停止する

 

セフィリア  「キャロちゃんは三人で寝てみたいんだ?」

 

キャロ    「・・・はい。」

 

セフィリアは恥ずかしそうにうつむくキャロの頭を撫でながら

 

セフィリア  「じゃあ、今日は三人で一緒に寝ようか。」

 

フェイト   「はふぅ。」

 

フェイト   (セフィさんと一緒に!どどどどど・・・どうしよう・・・)

 

セフィリア  「じゃあちょっと早いけど寝ちゃおうか?

 

        キャロちゃんももう眠たそうだしね。」

 

フェイト   「ははは、はひ!」

 

セフィリアと同じ布団で就寝するなど、子供のころに一度あっただけでもう遥か

昔の話だ・・・

 

しかも、あの頃はまだ自分の気持ちに気付いていなかったからよかったが、

今はもう自覚もしている上に自身も成長している・・・

 

まったく眠れる自信はなかった・・・

 

そしてキャロを真ん中に川の字で就寝するが、セフィリアとフェイトはお互いキャロの方を向いている為、フェイトはキャロ越しにセフィリアが見える

 

フェイト   (やっぱり・・・ドキドキして眠れないよう・・・

 

        セフィさんの寝息が聞こえる・・・

 

        手を伸ばせば届くところにセフィさんの顔が・・・

 

        眠れないけど・・・しあわせ~・・・)

 

結局朝日が昇るまで、フェイトは眠ることが出来なかった・・・

 

 

 

 

クラナガン 保護施設前

 

次の日、三人で朝食を食べた後、セフィリアとフェイトは保護施設へと帰るキャロを

送り届ける

 

フェイト   「キャロ、また様子を見に来るからね。

 

        いい子にしてるんだよ。」

 

セフィリア  「また遊ぼうね、キャロちゃん。」

 

キャロ    「はい、お世話になりました♪」

 

フェイト   「また時間作って、今度は水族館にでも行こうね。」

 

キャロ    「はい♪セフィさんも一緒にお願いします。」

 

セフィリア  「わかった。約束するよ。」

 

こうしてキャロは施設へと入っていった

 

この日はたまたま二人とも連休だった為、セフィリアは少しフェイトの買い物に

に付き合ってから帰宅した

 

セフィリア  「飲み物入れてくるから、ソファで休んでて。

 

        フェイトちゃんちょっと疲れてるみたいだよ。」

 

フェイト   「大丈夫ですよ。」

 

セフィリア  「嘘つかないの。バレバレです。」

 

フェイトはそう言われながら頭を撫でられる

 

フェイト   (セフィさんに頭を撫でられるの久しぶり・・・

 

        やっぱり優しくてあったかい・・・)

 

疲れているのではなく眠いのだ・・・

 

何せ昨晩は一睡も出来ていない・・・

 

フェイト   「じゃ、お言葉に甘えて・・・」

 

セフィリアが持ってきた紅茶を飲みながら、並んでテレビを見る

 

流石のフェイトも、前日に一睡もしてないこの状況では眠気に逆らえず、気付いたら

夢の中であった

 

 

 

 

フェイトが気が付くと見覚えのない光景が目に映る、そして頭に違和感がある

 

フェイト   (横になってる?頭撫でられてる?)

 

寝ぼけた頭で必死に状況を整理する

 

フェイト   (朝キャロを施設まで送って・・・買い物をして・・・

 

        セフィさんの家で休んで・・・)

 

そこから記憶が無い・・・

 

恐る恐る瞳を動かして上を見る

 

セフィリア  「あ、起きた?フェイトちゃん。」

 

フェイトを膝枕しながら、優しく頭を撫でるセフィリアがそこにいた

 

フェイトの頭が真っ白にって飛び起きる

 

フェイト   「あの!私!すみません!」

 

セフィリア  「よく寝てたよ、よっぽど疲れてたんだね。

 

        仕事が忙しいのは分かるけど、休める時は休もうね。」

 

フェイト   「ほんっとーにすみません!私!あぁ~っ・・・もう・・・」

 

セフィリア  「気にしないで、フェイトちゃんの可愛い寝顔も見れたしね♪」

 

フェイト   「はぅ・・・」

 

セフィリア  「写真に撮っておけばよかったかな♪」

 

フェイト   「セフィさんもしかして!」

 

セフィリア  「撮ってない、撮ってない。安心して。」

 

フェイト   「よかった・・・」

 

好きな人に寝顔の写真を撮られるなど、女性からしたらありえないことである

 

いくら可愛いと言われようと、自身では確認出来ないタイミングで写真を撮られる

など不安でしかない

 

セフィリア  「ふふっ。お腹空いてない?丁度お昼過ぎた所だから何か作るよ。」

 

フェイト   「そんな、私が・・・」

 

セフィリアがフェイトを制す

 

セフィリア  「フェイトちゃんはゆっくり休んでて下さい。今日は俺が作るよ。

 

        フェイトちゃんほど上手じゃないけどね。」

 

フェイト   「すみません。」

 

セフィリアの作った昼食を食べ、再度二人でソファでくつろぐ

 

フェイト   「ご馳走さまでした。」

 

セフィリア  「お粗末様でした。」

 

フェイト   「あの・・・キャロじゃないですけど・・・」

 

セフィリア  「ん?」

 

フェイト   「私もわがまま言ってもいいですか?」

 

セフィリア  「どうしたの?」

 

フェイト   「もう一度膝枕してもらってもいいですか?

 

        さっきはあんまり覚えてなくて・・・」

 

セフィリア  「なんだそんなこと?ぜんぜんいいよ♪」

 

フェイトはもう一度セフィリアの膝枕を楽しみながら・・・

 

今度は幸せそうに夢の中に落ちていった・・・




第二十五話でした

キャロ登場の巻・・・

オリ主は一人暮らしが長く金銭的な余裕も無かったため結構な料理上手の設定です

はやてと同じような感じですね・・・
(はやての金銭事情は分かりませんが・・・)

この作品のフェイトにツンはありません、今後もデレのみで突っ走っています

ではまた次回もよろしくお願いします
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