陸士108部隊 隊舎 第一会議室
デュエイン 「以上が偵察によって判明した違法研究施設の情報だ。
なお今回の突入作戦は夜間に実行されることになった。」
今回の作戦に参加する起動三課及び108部隊のメンバー全員でのミーティングが
行われていた
本来課長であるデュエインは参加する予定は無かったが、
今回の目標である研究所が予想以上に大規模だと予想されため作戦前のこの会議のみ
急遽参加していた
三課局員A 「警備の少ない昼の突入ではないのですか?」
パトリック 「日中は通常の工場としても稼働している可能性があり、そこには一般人
もいる可能性がある。
それゆえ今回は夜間に突入する。」
作戦への質問に今回の現場指揮官である古代遺物管理部・起動三課 第二対策室室長
パトリック・オーラダが答える
パトリック 「先ほども説明があった通り研究施設自体は工場の地下に存在すると
考えられる。
突入した時点で地下施設の警備はさらに厳重になるだろう。
時間との勝負だ、各員気を引き締めて任務に当たってくれ。
他に質問があるものはいるか?」
ミーティングはその後約1時間続き・・・
デュエイン 「本ミーティングは以上で終了だ、作戦開始は明日21;00となる。
本日は作戦の最終準備を行い、明日の開始にそなえよ。
実動部隊は突入後の作戦の流れをしっかり頭に叩き込んでおくんだ。
では最後に、各員必ず生きて帰ってくるように、これは命令だ。
以上解散!」
全員 「はっ!」
デュエインの言葉に全員が敬礼で返しミーティングは終了した
会議終了後セフィリアが一息ついていると
クイント 「セフィちゃん、おかえり~♪」
当然のようにクイントが後ろからセフィリアに抱き着いてきた
アルフレッド「なっ!!!」
その光景に驚きつつアルフレッドが猛抗議する
アルフレッド「セフィお前、彼女いないんじゃなかったのかよ!
なんだよ、ずりぃ~ぞ!
しかもこんな年上の美人のお姉さんなんて!なんで隠してたんだよ!
俺への哀れみか!!!」
セフィリア 「落ち着けよ、アル。こちらはクイント・ナカジマ准陸尉だ。
陸士108部隊のナカジマ三佐の奥さんだよ。」
クイント 「あら~、美人なんて嬉しいこと言ってくれるわね~♪」
アルフレッド「えっ、そうなのか?なんだ~、そうならそうって言ってくれよ~。」
クイント 「セフィちゃんのお友達?」
突然のことでついいつもの口調で話していたアルフレッドだが、
現在職務中で相手は上官ということを思い出し敬礼しながら答える
アルフレッド「失礼しました。アルフレッド・ミハエル空曹であります。」
クイント 「あなたがアルフレッド君ね。セフィちゃんから聞いてるわよ。
大事な友達だって。」
アルフレッド「はい、セフィは親友だと思っています。」
まっすぐにクイントの目をみながら答えたアルフレッドにクイントは満足そうな顔で
セフィリアに言う
クイント 「いい友達ね♪」
セフィリア 「はい。」
恥ずかしそうな顔をしながらセフィリアもまっすぐにクイントの目を見て答える
メガーヌ 「セフィちゃんお帰りなさい。」
セフィリア 「はい、メガーヌさん。」
メガーヌ 「いつまで油売ってるのクイント、行くわよ。
まだ準備が残ってるんだから!」
クイント 「だって~、久しぶりにセフィちゃんに会ったんだし~。」
メガーヌ 「いいからいくわよ。じゃあねセフィちゃん。」
挨拶を交わしてクイントの襟首を引っ張りながらメガーヌは去っていった
アルフレッド「・・・・・・・・・・・」
メガーヌを見て呆けているアルフレッドにセフィリアは肩に手を置きながら言う
セフィリア 「メガーヌさんもご結婚されてるからな・・・」
セフィリアが去った後で大勢の局員が、肩を落としながらその場で立ち尽くしている
アルフレッドを目撃したという
・
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クラナガン西部 違法研究施設内
・・・ 「そろそろかな・・・」
・・・ 「準備は完了しています、ドクター。
施設内部にはAMF発生装置と例の試作機を配備してあります。」
・・・ 「もう少しここで研究していたかったが仕方ない。
クライアントからの報告では今日の夜にも連中がくるそうだから
ねぇ・・・」
・・・ 「再利用できそうな研究素材は指示通り移動させ、不用となったものは
研究所と一緒に破棄されます。
研究データに関してもバックアップを取り、完全に消去致しました。」
・・・ 「ごくろうさま。
ま、連中のおかげで試作機のデータも取れそうだし・・・
それで良しとしようかねぇ。」
・・・ 「ではドクターも早くおいでください。移動の準備も整っております。」
・・・ 「さて、明日は盛大な花火が打ちあがるかな。
ふふふ・・・ふははははははははははははは!!!」
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翌日
ミッドチルダ西部 違法研究施設近隣の森
パトリック 「まもなく作戦開始時刻だ。各員気を引き締めていくぞ。」
パトリックが念話による通信で全員に指示を出す
セフィリアとアルフレッドの二人は、正面から突入する局員が敵を引き付けている間に
裏口から潜入、
地上を制圧したメンバーがスムーズに地下施設に突入する準備をする手筈になっている
パトリック 「時間だ、作戦開始!」
アルフレッド「行こうぜ、セフィ!」
セフィリア 「了解!」
作戦開始と同時にセフィリアとアルフレッドは施設に向かって走り出した
施設正面方向から大きな爆発音がするとまもなく、地上にいた警備兵が迎撃を開始し
全員が正面入り口に向かう。
それを確認するとセフィリアとアルフレッドは事前に確認していた裏口から潜入を
開始した。
アルフレッド「どうだ?セフィ。」
セフィリア 「OK。いける!」
二人は細心の注意を払いながら地下へ向かって足を進めていく
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地上の制圧がほぼ完了したころセフィリアとアルフレッドは、
地上と地下を繋ぐ出入口を死守しながら戦闘していた
アルフレッド「ったく!地上部隊はまだかよ!」
セフィリア 「上の戦闘音がしなくなってきた、もうすぐだよ!」
2人で10人以上を制したセフィリアとアルフレッドだったが続々と敵の増援が
来ていることで苦戦し始めていた
アルフレッド「セフィ!上だ!」
二人の警備兵を同時に相手にしていたアルフレッドが、
同様に二人の警備兵を相手に戦闘を行っていたセフィリアの死角から射撃魔法で
狙っている警備兵を発見し声をかける・・・
・・・が回避は間に合いそうになかった
そして今にも発射されようとしたそのとき
クイント 「リボルバァァァ・・・・シュュュュュゥゥゥゥウッッッットォォォ!」
寸前でクイントのリボルバーシュートが狙撃しようとしていた警備兵に命中する
クイント 「おまたせ♪セフィちゃん、アルフレッド君」
クイントと同時に地上を制圧した部隊が地下施設に突入、戦闘を開始し30分後には
すべての警備兵が制圧された
敵警備兵の総数は70人を超え局員にも負傷者が出ていた
パトリック 「C班は負傷者を地上へ運べ、D班は確保した敵警備兵を護送しろ。
A・B両班は内部の調査を開始!油断するな!
まだ残存勢力がいる可能性もあるぞ。」
制圧後パトリックの指示が飛び交う中セフィリアとアルフレッドは内部調査を開始、
最奥部を目指していた
セフィリア 「どこまで続いているんだ・・・」
アルフレッド「一応生体反応は無いみたいだな・・・。
しかし、なんの研究をしていたんだ?
さっき確認した部屋には中に液体が入ったポッドみたいなものが
何個かあったけど。」
セフィリア 「おかしい?
警備は確かに厳重だったけど、肝心の研究員らしき人員が全然
見当たらない。
それにロストロギアの反応も無い・・・」
アルフレッド「確かにな。
ロストロギアは戦闘中に封印処理されたのかもしれねぇけど・・・
まさか、隠し通路でもあって脱出されたんじゃ?」
セフィリア 「着いたよ・・・」
抵抗どころか人の気配すらないことを不審に思いながら、セフィリアとアルフレッドは
最深部に到着した
細心の注意を払いながら最奥の部屋に入ったセフィリアとアルフレッドだったが
やはりここも無人だった
部屋の中に入って内部を見回したセフィリアの様子がおかしいことに、アルフレッドが
気付いた
セフィリア 「ここは・・・・似てる・・・・・あの時の施設に・・・・」
アルフレッド「?どうした、セフィ?」
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・
10年前
ミッドチルダ中央 地上本部 古代遺物管理部・起動一課課長室
アンドリュー「課長行かせて下さい!」
自身の妻と子供を誘拐されたという知らせを聞いたアンドリュー・ロムレットは、
上官である古代遺物管理部・起動一課課長ゲイル・ターナー三等空佐に抗議していた
ゲイル 「ならん!まだ犯人の所在しか判明しておらん!
今近隣の陸士部隊並びに救助隊が、全力で情報収集及び部隊の編成に
あたっている。
状況が判明次第、特別要請を出してお前が救助部隊に合流できるよう
尽力する。
今お前一人が向かったところで逆に人質に危険が及ぶだけだ!」
アンドリュー「しかし!」
ゲイル 「冷静になれ!お前らしくもない!今は・・・我慢だ・・・」
アンドリュー「っっっく!了解しました・・・」
ゲイルは今まで見たこともないほど取り乱しているアンドリューを殴りつける
ゲイル 「とにかく準備が出来次第必ず現地に行かせる!
わかったな!」
アンドリュー「・・・はい。」
まだこの時点ではただの誘拐事件だと思われていた・・・
だが事件の裏には自身が調査していたロストロギアとそれを違法研究する次元犯罪者が
関わっていたことをアンドリューはまだ知らなかった・・・
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隊長 「なんだこの警備兵の数は!ただの誘拐犯では無いというのか!」
誘拐犯が潜伏しているとされている施設に到着し調査報告を聞いた救助部隊の隊長が
叫ぶ
部隊員A 「現在施設外部だけでも50人の警備兵がいます。
内部に至っては不明ですが、もっと多いと予想されます。
すでに誘拐事件発生から5時間が経過していますが、
犯人からの要求は無く相手の出方を伺うこともできず・・・
もし身代金等が目的で無いとしたら一刻の猶予もありません。」
部隊員B 「報告します!
ここ最近この施設に不審な車両が出入りするところを
目撃されています。
しかも第21管理世界から強奪されたロストロギア[サムリカント]が
運び込まれた可能性があるとのことです。」
隊長 「違法研究施設ということか・・・。」
もたらされた情報を聞き救助部隊の隊長は数瞬考え答えをだす
隊長 「よし、10分後突入を開始する。各員準備にかかれ!」
全部隊員 「はっ!」
隊員に指示を出したところで男が一人隊長に近づいてくる
アンドリュー「失礼します。古代遺物管理部・起動一課から応援で参りました。
アンドリュー・ロムレット二等空尉であります。」
隊長 「ご苦労様です。
しかしやけに早いですね、ロストロギアの報告は今入ってきたばかり
ですが?」
アンドリュー「元々は別の事情で派遣申請を行ったのですが、
その報告を聞いて私も驚きました。」
別の事情というワードにこれ以上問題が増えるのかと隊長の顔が険しくなる
隊長 「別の事情・・・?驚いた?」
アンドリュー「はい、実は今回誘拐された親子というのが私の妻と子供でして・・・
それに幸いといいますかなんといいますか・・・
[サムリカント]は現在私が調査しているロストロギアですから。」
隊長 「それは・・・分かりました。最善を尽くします。」
アンドリュー「それで相談なのですが私も突入部隊に参加させていただきたいのです。
上の許可は取ってあります。」
隊長 「・・・・。大丈夫ですか?」
アンドリューの申し出に隊長はまたも険しい顔で問いかける。
隊長の問いかけには理由がある
今までも身内が事件に巻き込まれた局員が現場に参加することがあったが、
そのほとんどが気持ちばかりが先行し、冷静な判断ができなくなる傾向になることが
多い。
正しい状況判断ができず、自身だけでなく味方にも救助対象者にも損害が出た事案も
少なく無かったからだ
アンドリュー「ありがとうございます。ですが問題ありません。
正直にお話ししますと・・・
先刻まではとても大丈夫とは言えなかったんですが、
うちの上官に喝を入れられまして・・・」
確かにアンドリューの頬が赤くなっている
隊長 「・・・わかりました、では作戦を説明します。」
時間も無いためアンドリューの申し出をうけ作戦は開始された
そしてアンドリューは驚くほど冷静に作戦を遂行、このまま無事に終わるかと思われた
だが救助部隊隊長は最後の最後でアンドリューの単独行動を許してしまっていた
・
・
・
アンドリュー「うぉりゃぁぁ!」
施設最奥の部屋のドアを蹴破りながらアンドリューが突入する、
そこには薄暗い中でさまざまな機械が稼働していた
アンドリュー「なんだここは・・・」
アンドリューが内部を捜索しようとしたその時・・・
どこからか機械で変声したような声がきこえてきた
・・・ 「はじめまして、アンドリュー・ロムレット二等空尉。」
アンドリュー「お前は誰だ!出てこい!?」
自分の名前を知っているということは、誘拐した人物が自分の妻と子供だと
分かった上での犯行とアンドリューは確信した
・・・ 「残念ながら私はもうそこにはいないよ。すでに脱出させてもらった。」
アンドリュー「私の妻と子供はどこだ?」
・・・ 「ああ、心配しなくてもちゃんとあなたの目の前にいるよ。ほら・・・」
謎の声がそう言うとアンドリューの反対側の壁が開き、
ガラスの向こうに二人がいる隠し部屋が現れる
セフィリア 「パパ~~!」
マリュー 「あなた!」
セフィリアとマリューは拘束こそされていないが・・・
ただのガラスではないのだろう部屋から出れないでいる
アンドリュー「マリュー!セフィリア!」
・・・ 「おっと、動かないほうがいいよ。
その部屋にはセンサーが仕込まれていてね。
近づくと爆発するようになっている。」
アンドリューが二人へ駆け寄ろうとした矢先に謎の声が警告する
アンドリュー「何が目的だ!俺に恨みがあるなら俺を狙え!」
アンドリュー(念話が通じない?何かに阻害されているのか?ちっ、これじゃ!)
謎の声とのやり取りの間に救援を呼ぼうとしたが念話が通じず、心の中で舌打ちをする
・・・ 「おや?なにか勘違いしてるみたいだねぇ?
私はあなたに恨みなどないよ?」
アンドリュー「なに?」
・・・ 「私が興味があったのはあなたのご子息のセフィリア君だよ。
心当たりはないかね?」
アンドリュー「きさま、まさか!」
・・・ 「私は今人造魔導師というものを研究していてねぇ。
その素体としてセフィリア君が必要だったんだよ。
君たち夫婦はリミッターをかけて隠していたみたいだがねぇ。
彼は素晴らしい!
若干六歳にしてその魔力保有量は[AAA]ランク魔導士の平均値
すら凌駕している。
成長すればもっと上昇するだろう。
じつに素晴らしい素材だ!
しかも特殊スキルまで所有しているとは本当に素晴らしい!
セフィリア君の遺伝子情報があれば、
あのプロジェクトを利用し[サムリカント]を使用すれば、
すぐにでもオーバー[S]ランクの人造魔導師を量産出来た
というのに・・・」
我が子の魔力値が高いことはもちろん把握していた
何を隠そうリミッターをかけたのはアンドリュー自身なのだから・・・
まだ扱いが未熟な幼少期では高すぎる魔力は危険が多い。
簡単に暴発を起こし大事故に繋がる危険性がある
加えて今回のように幼いうちに誘拐洗脳され犯罪者に育て上げられた前例もあった。
だからこそ生まれてすぐ、それこそ生まれたその日にリミッターをかけた。
アンドリュー(なぜセフィリアの情報が漏れた?
そのことはマリューが出産をした病院と管理局の秘匿データベース
にしかないはずなのに・・・それに・・・)
アンドリュー「特殊スキル・・・?」
低い声で謎の声に向かって疑問を口にする
・・・ 「おや?なんだ知らなかったのかい?
まあそれも仕方がないことかな、私も先ほど知ったばかりだからね。
よろしい、教えてあげよう。
セフィリア君の特殊スキル・・・それは魔力の圧縮だ。」
アンドリュー「圧縮だと?ありふれた技能だがな?」
・・・ 「圧縮というスキル自体はね。
しかし彼のそれはもはや[超圧縮]ともいえる。
圧縮率がケタ違いなのだよ。」
アンドリュー「魔力の超圧縮・・・」
アンドリューも現役の魔導師である
その能力の有用性にはすぐに察しがついた
圧縮の能力が高いということは少ない魔力で高い破壊力を得られるということである
例えば、砲撃魔法でも圧縮するとしないとでは威力が全く異なる上に
消費魔力も少なくなる
分かりやすく言えばホースの水の原理である
同じ水圧でもホースの先をつまむだけでその威力も距離も格段に上がるのと
同じである
・・・ 「察したようだねぇ。本当・・・本当に素晴らしい逸材だったよ・・・」
アンドリュー(逸材・・・だった・・・?)
・・・ 「君たちが来るのがあまりにも早くてねぇ。
遺伝子情報すら解析することができなかった・・・
本当に残念だよ・・・。」
少しの沈黙の後、突然謎の声の口調が変わり語り始めた
・・・ 「私は欲深くてねぇ。
欲しい物が手に入らないというのは我慢がならない・・・
手に入らないのならいっそ・・・・・・
ああ、そうだひとつ伝え忘れていたよ・・・
その部屋の爆弾だが・・・
近づかなくとも時間が来れば爆発するようになっている・・・
残り時間はあと・・・3秒だ・・・」
それを聞いた瞬間一か八かアンドリューは走り出し、
隠し部屋の二人に当たらない部分のガラスに射撃魔法を打つ・・・
が魔法はガラスに当たる寸前、何かにかき消される。
アンドリュー「なにっ!?」
それでも諦めずに走るアンドリューの眼に、
セフィリアを守るように覆いかぶさるマリューの姿がゆっくりと映し出されたその瞬間
隠し部屋から轟音と衝撃が走ると同時にガラスが飛び散った
アンドリュー「マリューーーーーー!セフィリアーーーーーー!」
飛び散るガラスの破片で体中に傷を負いながらアンドリューは叫ぶが答えるものは
誰もいなかった
煙が立ち込める中アンドリューは二人のいた場所に走り寄る・・・・・
煙が晴れてくると・・・
体中から血を流しながらセフィリアを抱えて倒れているマリューがいた
アンドリュー「マリュー!!!大丈夫か?」
マリュー 「あ・・なた・・。
セ・・・セフィ・・リ・ア・・・・は・・・・・・?」
アンドリューはそう言われセフィリアの様子を確認する
アンドリュー「セフィリアは大丈夫だ!ちゃんとお前が守った!
大丈夫だ、二人ともすぐに・・・!」
マリュー 「・・・・・・よ・・かっ・・・・た・・・・・・・」
アンドリューは声をかけ続けるがマリューの目から段々と光が失われ
アンドリュー「マリュー・・・、マリュー!」
終には・・・消えてしまった
アンドリュー「マ・・リュー・・・」
セフィリア 「・・パ・・・パ・・・」
アンドリュー「・・・っ!セフィリア!大丈夫か!」
セフィリア 「・・う・・う・ん・・・」
アンドリュー「安心しろ!パパがすぐに助けてやるからな!」
アンドリューは二人を抱えて走り出そうとするが
・・・ 「ん~~。あなたはまた勘違いしてるようだねぇ。」
謎の声が平然とした口調で話し出す
アンドリュー「きさまぁぁぁ!!!!!」
・・・ 「私がなぜペラペラと研究内容のことまで話したと思う?
絶対に外に漏れることがないからだ!」
アンドリュー「まさか!?」
その瞬間頭上が爆発しそれは連続して続く・・・
アンドリューは即座に二人に覆いかぶさり障壁を張ろうとするが・・・
アンドリュー「障壁が展開しない!?」
・・・ 「ふふふっ、その部屋にはAMFというものが展開されていてねぇ。
まだまだ試作段階だが効果は体験している通りだよ。
それではアンドリュー・ロムレット二等空尉またお会いしよう。
お会い出来たらね。
ふははははははははははははははははははは。」」
轟音が続く中謎の声は笑いながら消えていった
アンドリュー「くそっ!」
瓦礫が降り注ぐ中アンドリューはセフィリアとマリューを必死に守っていた
セフィリア 「パパァ・・こわいよぉ・・・」
アンドリュー「大丈夫だ!パパが絶対助けてやるからな!大丈夫、大丈夫だ!」
轟音はまだ続いている
アンドリュー(くそっ!障壁さえ展開できれば・・・・!)
すでにアンドリューの背中は、降りしきる瓦礫で傷だらけになっていた
ひときわ大きな爆音がすると爆発は収まったが、瓦礫はまだ降り続けている・・・
その時アンドリューは、先ほどから体に感じていた違和感が消えたような気がした
爆発の影響でAMFを展開している機械が故障もしくは破壊されたのだろう
アンドリュー(まさか!)
アンドリュー「アマテラス!」
アマテラス 「プロテクション!」
その瞬間紫色の障壁が展開される
セフィリア 「パパ?」
アンドリュー「もう・・・大丈・・・夫だよ、セフィリア。くっ!」
セフィリア 「パパ!」
激痛につい顔を歪めてしまうアンドリューだが、
すぐに無理やり微笑むとセフィリアに話しかける
アンドリュー「セフィリア・・・いいかいよく聞くんだよ。
セフィリ・・アに魔力がたくさん・・・あることは・・
誰に・・も・・・言っちゃ・・・いけない・・・よ。
セ・・フィリア・・・に魔力・・が・・・たくさんある・・こ・・と
・・が分かると・・・また怖い人たちが・・・来ちゃ・・うかも・・
しれな・・い・・・からね。
い・・いいかい・・・パパと・・の約・・・束だ。
絶・・・対・・誰にも言っちゃ・・ダメ・・だ・・・よ。」
セフィリア 「・・・うん・・・」
アンドリュー「い・・い子だ。」
そう言いながらアンドリューはセットアップを解除し、ペンダント型である
アマテラスをセフィリアの首から下げる
そしてアンドリューは笑顔でセフィリアの頭を撫でながらアマテラスに念話を送る
今回の事件の首謀者は不明なれど、得た情報とセフィリアのことのすべて
そして今後のセフィリアの護衛を頼むことを上官であるゲイル・ターナーに
伝えてくれるように
アンドリュー(す・・まない・・・頼んだ・・ぞ。
アマ・・テ・・・ラス・・・セフィリア・・を・・・頼・・む・・・)
アマテラス (了解です、マイスター・・・)
全てを察したアマテラスはそれ以上は何も語らず、紫の宝玉を一度だけ光らせて答えた
アンドリュー「セフィリ・・ア・・・、もう・・少しの辛抱・・だ・・・
もうす・・ぐ助かる・・・から・・な・・・」
アンドリューはセフィリアの頭を撫で続ける。
父が頭を撫でる心地よさに安心したのか緊張の糸が切れたのか、
セフィリアはいつの間にか気絶していた。
それでもアンドリューは優しくセフィリアを撫で続ける
救助部隊隊長「・・・・ロムレット二等空尉ーーー!無事ですかーーー!
アンドリュー・ロムレット二等空尉ーー。」
いつからか降り注ぐ瓦礫は収まり、遠くから救助隊員の声が聞こえる。
そして・・・
セフィリアの頭を撫でるアンドリューの手は・・・動きを止めていた・・・
しかしその両の手は・・・守るようにしっかりと・・・
最愛の妻と息子が・・・抱きしめられていた・・・
以上第三話お届けしました
という訳でオリ主がリミッターをかけてそれを秘密にしている理由でした
こんなこともあるんじゃないかな~と勝手に想像して作った設定です
クイントさんとメガーヌさんは書いていて楽しいですね
こんな人たちだったんじゃないかなぁ~と私の勝手な妄想ですが・・・笑
メガーヌさんの旦那さんって原作でどうなっているんでしょうね?
ルーテシア誘拐の際にどうにかされてしまったのか・・・?
不明だったのでただいるということにしかできなかった・・・
やっぱり戦闘描写は難しい・・・
(ほぼ書けませんでしたね・・・)
謎の声の男、まぁバレバレですよね
一応自分の作品では基本セリフに名前が出てくるまで「・・・」で表現しています
何となく初めて登場して面識無いのに何で名前分かるの?という変なこだわりです
あまり人物が亡くなる描写と「死」という字は好きではないので、
極力避けているのですがオリ主の両親に関しては物語に重要な位置を占めている為
書かざるをえませんでした
またその際のセリフに関しても点で表現することが多くて読みにくいかもしれませんが
ご容赦下さい
オリジナルのロストロギアも出てきましたが今後は基本出てきません
謎の男(まだ隠す!)が人造魔導師素体の成長促進の為に使用していると
思って頂ければ
フェイトとかエリオとか遺伝子から人造魔導師を作れても、元の人物と同じ年齢まで
急成長するのはおかしいよなぁと思い考えただけのロストロギアです
それではまた次回もよろしくお願いします
以下オリジナル設定
アンドリュー・ロムレット
魔力値[AA] 魔導師ランク[AAA] 階級二等空尉
オリ主の父で当時の所属は古代遺物管理部・起動一課第三対策室室長
マリュー・ロムレット
魔力値[C] 魔導師ランク[C] 階級一等陸士
オリ主の母で元管理局地上本部経理課事務員で結婚を機に退局
ゲイル・ターナー
元古代遺物管理部・起動一課課長で当時の階級は三等空佐
現在は古代遺物管理部部長で階級は二等空佐
パトリック・オーラダ
魔力値[AA-] 魔導師ランク[AAA-] 階級二等空尉
古代遺物管理部・機動三課 第二対策室室長でアルフレッドの上官
ロストロギア[サムリカント] 形状 腕輪
生物の成長を促進させることが出来るロストロギア
使用に際しては大量の魔力が必要な上、使い方を誤れば使用者自身が命をおとす
危険なものと指定されたのは成長を促進させ続ければ対象を死に
追いやることに加え複数を対象とすることも可能な為