ファーストストライカー   作:孤独ネコ

31 / 46
第30話 特別訓練

新暦75年5月

 

機動六課視察一日目

 

新人フォワードの休日に発生した、レリックと謎の少女の保護任務は無事終了し、

隊舎に戻ってきたヴィータと新人フォワードメンバーの4人は、現在はやてに任務の

完了報告をしていた

 

はやて    「みんな、今日はお疲れ様でした。

 

        せっかくの休日やったんに悪かったなぁ・・・

 

        今日は食事をすませてゆっくり休んでな。」

 

新人FW全員 「はい!」

 

そして報告が終了した後、ヴィータ達は夕食を食べに食堂を訪れた

 

食堂にはシャリオ達ロングアーチのメンバー数名の姿も見える

 

スバル    「どうしたんですか?なんかみんな大騒ぎですけど・・・」

 

シャリオ   「どうしたもこうしたもないよ!」

 

アルト    「それがね!」

 

シャリオ達が今日の大事件を説明しようとしたその時

 

セフィリア  「ヴィータ!久しぶりだね~。」

 

その声に食堂にいた全員が振り向くと、

リインフォースⅡを肩に乗せたセフィリアが、ヴィータを抱き上げ頭を撫でていた

 

ヴィータ   「セフィ!お前、いつも言ってんだろ!抱き上げるな!

        頭を撫でるな!子ども扱いすんな!」

 

セフィリア  「そんなに嫌がらなくてもいいのに・・・。」

 

ティアナ   「ヴィータ副隊長の・・・」

 

シャリオ   「あんな姿・・・」

 

アルト    「はじめて見た・・・」

 

いつも苛烈な副隊長である鉄槌の騎士ヴィータが、簡単に子ども扱いされている

ことに、ティアナ達は驚きを隠せなかった

 

スバル    「セフィ兄!?」

 

エリオ    「セフィさん!?」

 

キャロ    「セフィさん!?」

 

スバル達は任務中に通信で姿を見ていた為、セフィリアが六課に来ているのは知って

いたが、面と向かって再開するのは久しぶりだったからか、大声で名前を呼びながら

近づいていく

 

セフィリア  「スバルちゃん!エリオ君それにキャロちゃん!久しぶりだね~。」

 

セフィリアは嫌がるヴィータを離すと、スバルの頭を撫でた後、エリオとキャロを

両手で抱きかかえる

 

ヴィータ   「やっと解放されたぜ・・・」

 

ティアナ   「ヴィ・・・ヴィータ副隊長・・・」

 

ヴィータ   「何も言うんじゃねぇぞ・・・ティアナ・・・」

 

アルト    「でもヴィータ副隊長があんな事されても、何もしないなんて・・・」

 

シャリオ   「アイゼンで叩いちゃいそうですけど・・・」

 

ヴィータ   「叩いても障壁が破れねぇんだよ・・・、本気でやってもな・・・」

 

ティアナ   「え゛・・・、ヴィータ副隊長でも・・・」

 

シャリオ   「うそ~・・・」

 

アルト    「どんだけ・・・」

 

ヴィータの言葉に、その苛烈さと実力を知っているティアナ達は冷や汗を流し、

その一撃を防ぐというセフィリアの実力は、どれだけなんだと唖然とする・・・

 

ティアナはスバル達を撫でてたり、エリオとキャロを抱き上げているセフィリアを

見ながら何気なく呟く

 

ティアナ   「あの人が最初の[ストライカー]・・・」

 

セフィリアが[ストライカー]と呼ばれるようになって、すでに5年近くが経ち、

今や何人ものストライカーと呼ばれるエースが誕生していた

 

それによって今ではセフィリアに憧れる局員も、[ストライカー]に憧れる局員も

大勢いるが、セフィリアが最初に[ストライカー]と呼ばれていたことを、知らない

者もいるようになっていた

 

ティアナ   (この間フェイト隊長が言っていた[ストライカー]・・・

 

        気になって調べてみたら、あの有名なセフィリア・ロムレットが

        最初に呼ばれた人だった・・・

 

        でも、こうして本人見てると、なんかそんなすごい人に見えない

        わね・・・

 

        スバルとかエリオやキャロに対する態度を見てると、なんかお父

        さんって感じだわ・・・

 

        っていうかスバル達、あのセフィリア・ロムレットとも知り合い

        だったわけ?

 

        まったく才能だけじゃなく、人脈まで私だけ凡人なのね・・・)

 

セフィリアを見ていたティアナは、ふとセフィリアと目が合う

 

ティアナ   「っ!」

 

とっさに敬礼をするティアナ

 

セフィリアが敬礼を返しながら、ティアナに近づいてくる

 

ティアナ   (こっちにくる!?)

 

セフィリア  「君は?」

 

ティアナ   「失礼しました。

 

        機動六課前線部隊スターズ分隊センターガード、

        ティアナ・ランスター二等陸士であります。」

 

セフィリア  「首都防衛隊・前線部隊総分隊長セフィリア・ロムレット三等空佐

        です。

 

        宜しくね。」

 

ティアナ   (やっぱり変な人・・・。

 

        あんなに有名で、管理局最強なんて言われてる割に、全然威圧感

        とかも無いし・・・)

 

そんなことを考えているなど露知らず、呑気にスバルが近づいてくる

 

スバル    「セフィ兄。ティアナは私達のチームリーダーで私の親友。」

 

ティアナ   「なにが親友よ!腐れ縁よ、腐れ縁!」

 

セフィリアはスバルとティアナのやり取りを、微笑ましく見ている

 

セフィリア  「そっか、スバルちゃんと仲よくしてくれてありがとね。」

 

そう言いながら、セフィリアはまるで当然のようにティアナの頭を撫でる

 

ティアナ   「あ・・・あの・・・、ロムレット三佐・・・?」

 

頭を撫でられ、恥ずかしそうにするティアナ

 

スバル    「セフィ兄。そのすぐ人の頭撫でる癖、どうにかした方がいいよ。」

 

セフィリア  「え~、小さいころはスバルもいつも撫でさせてくれたのになぁ・・・

 

        頭撫でて~とか、一緒に寝よ~とか言ってたのに・・・、

        お兄ちゃんは悲しいよ。」

 

スバル    「セフィ兄!」

 

まさか自分の幼いころのことをバラされるとは、夢にも思っていなかったスバルは、

慌ててセフィリアの口をおさえる

 

ティアナ   「あの・・・ロムレット三等空佐・・・そろそろ・・・」

 

セフィリア  「あ・・・ごめんごめん。ランスター二等陸士、また撫でさせてね♪」

 

ティアナ   「え・・・えと・・・、はぁ。」

 

ティアナとしては、かなり恥ずかしいので止めて頂きたいのだか、

上官ということに加え何故か断りにくい空気だったので、中途半端な返事で返す

 

セフィリア  「エリオ君とキャロちゃんは撫でても怒らないもんね?」

 

そう言いながらもすでに二人の頭を撫でている

 

エリオ    「えと・・・、はぁ・・・」

 

キャロ    「はい♪」

 

キャロはともかくエリオは恥ずかしがっているが、セフィリアは気付く様子も無い

 

シャリオ   「な・・・なんか・・・想像と違う人だね・・・」

 

アルト    「ホ・・・ホントだね・・・」

 

ティアナ   (まったく・・・なんなのよ・・・)

 

セフィリアに撫でられた頭を触りながら、何故かティアナはすでに故人となっている

兄を思い出していた・・・

 

その後全員で一緒に夕食を取っていた時

 

リインⅡ   「あっ、シグナム♪」

 

シグナム   「リンツ。」

 

セフィリア  「シグナムさん、久しぶりですね。」

 

シグナム   「セフィ、久しぶりだ。今日はあなたがいてくれて助かった。

 

        シャマルとヴァイスに代わって礼を言う。」

 

セフィリア  「気にしないで。たまたまだけど守れてよかったよ。」

 

シグナム   「ええ、シスターシャッハも宜しくと仰っていました。」

 

セフィリア  「ヌエラさんとも一緒にいたんだね。」

 

シグナム   「はい、到着が遅れてしまい、救援は間に合いませんでしたが。」

 

セフィリアに対するシグナムの様子を見て、新人フォワード4人が念話で会話する

 

スバル    (なんかシグナム隊長の口調が優しい?)

 

ティアナ   (どんな知り合いなのかしらね?)

 

スバル    (う~ん、私も知らなかったんだよね~。

 

        セフィ兄が、シグナム副隊長やヴィータ副隊長と、知り合いだった

        こと。)

 

ティアナ   (エリオやキャロは知ってた?)

 

エリオ    (いえ、僕も知りませんでした。)

 

キャロ    (私も・・・。

 

        スバルさんやエリオ君と知り合いだったのも、知りませんでした

        ので・・・)

 

スバル    (そうだよね。でもちょっと気になるよね。

 

        セフィ兄と隊長達との出会いって・・・)

 

ティアナ   (でも何度見ても信じられないわね・・・

 

        あの人が最初に[ストライカー]って言われた人なんて・・・)

 

ティアナの言葉にスバル達が驚きの声を出す

 

スバル    (そうなの!)

 

エリオ    (そうだったんですか!)

 

キャロ    (知りませんでした・・・)

 

ティアナ   (なんで知らないのよ・・・、知り合いだったんでしょ?)

 

スバル    (セフィ兄、私といる時は仕事の話なんかしたこと無かったし・・・

 

        もちろんニュースとか雑誌とかで、セフィ兄が[ストライカー]

        って呼ばれてるのは、知ってたけど・・・

 

        最初に呼ばれた人だったんだ・・・)

 

エリオ    (僕もです・・・)

 

キャロ    (私も・・・)

 

ティアナ   (そうなんだ・・・。ま、何にせよ機会があったら聞いてみましょ。)

 

スバル    (そうだね。)

 

そうして夕食も終わり、皆が自室に戻ろうとした時

 

セフィリア  「そういえば、俺はどこで休めばいいのかな?」

 

リインⅡ   「男子棟に空き部屋があるですから、そこに用意されてるですよ♪」

 

セフィリア  「そうなんだ。じゃ、リンツちゃん案内お願い出来る?」

 

リンツⅡ   「はいです♪」

 

セフィリア  「スバル、久しぶりに一緒に寝ようか?」

 

セフィリアは完全にからかっている顔と口調になっている

 

スバル    「もう!セフィ兄!」

 

セフィリア  「冗談だよ♪スバルももう大人の女性だもんね。じゃみんなお休み。

 

        今日はちゃんと寝るんだよ。明日は訓練大変だろうから。」

 

新人FW全員 「はい!」

 

セフィリアのこの常套句のような気遣いの言葉を、この時は特に気にも留めなかった

スバル達だったが、翌日その[大変な訓練]を身に染みて体験することになるとは、

この時は想像もしていなかった・・・

 

 

 

 

翌日

 

機動六課視察二日目

 

新人フォワードのいつもの早朝の訓練開始前、ヴィータが全員の前でこの日の訓練内容

の説明を始める

 

ヴィータ   「今日はなのはが、昨日保護した少女の所に朝から行ってる。

 

        ってことで、今日はフェイト隊長とあたしで訓練を行う。」

 

新人FW全員 「はい!」

 

ヴィータ   「はずだったが・・・」

 

新人FW全員 「?」

 

ヴィータ   「今日は特別訓練だ。本人がいないうちに言っておく。

 

        いいか自信を無くすんじゃねーぞ!お前らはまだまだひよっこだ!

 

        だが全員ちゃんと強くなれる素質はもっている。

 

        だからこそ、今その力を身をもって体験させることが今日の目的だ。

 

        あたしは信じてるからな!」

 

曖昧な表現だった為、いまいちよく分かってない顔の新人FW達・・・

 

おそらくヴィータは今日の訓練には反対派だったのだろう、必要以上に念を押す

 

フェイト   「ヴィータ・・・、そんな風に言ったら逆に構えちゃうよ。

 

        今日はみんなに目標を持って欲しいの。

 

        管理局員は強さだけが全てではないけれど、強くなければならない

        状況があるのも確かだよね。

 

        だから今日は勝ち負けでは無くて、あくまで体験してもらうことが

        目的。

 

        これから先の任務の中で、もし自分がそういった状況に陥った時、

        どうやって対処すればいいのか、自分なら何ができるのかを考えな

        がら訓練する為の指針の一つ。

 

        本当ならその目標にはなのはや私、ヴィータ副隊長やシグナム副隊長

        がなるべきだと思うんだけど、能力リミッターが付いている私達

        では、その目標としての高さが低くなってしまう・・・

 

        だから今日はある人にお願いして、みんなの相手をして頂きます。」

 

ヴィータ   「これは八神部隊長の発案で、なのは隊長とフェイト隊長も当然了承

        している。

 

        それもこれも全てお前らの為、そしてお前らの力と、何より心の強さ

        を信じているからだ!」

 

やはりヴィータは心配なのだろう、更に念を押して持ち上げてくる

 

話を聞いている間に、ティアナはだいたい予想がついていた為、一人青い顔をしていた

 

そんなティアナを見て、スバルが念話を送る

 

スバル    (ティア・・・どういうこと?)

 

ティアナ   (あんた話を聞いても分かんなかったの!?

 

        あの[ストライカー]が今日の相手ってことよ!

 

        しかもリミッターのかかっていないオーバー[S]ランク魔導師が

        本気でね!)

 

スバル    (昨日言ってた[明日の大変な訓練]って・・・)

 

ティアナ   (そいうことね・・・)

 

リミッターのかかった状態のなのはにさえ、一発の有効打を入れるのがやっとな

のだ・・・

 

話を理解したスバルの顔も青くなっていく・・・

 

ヴィータ   「さ、来たぞ。」

 

ヴィータが見ている方向に顔を向けると、隊舎からセフィリアが歩いて来ていた

 

いつもと変わらないセフィリアのはずなのに、今日は何故かユラユラとしたオーラの

ようなものが見える気がする・・・

 

スバル    (き・・・来たよ~・・・、ティ・・ティア~・・・)

 

ティアナ   (う・・・うっさいわよ・・・)

 

そうこうしているうちに、セフィリアが全員の目の前までくる

 

セフィリア  「みんな、おはよう。」

 

新人FW全員 「おはようございます!」

 

セフィリア  「さてと、その顔は話はもう聞いたみたいだね。

 

        聞いての通り、今日の訓練は俺との摸擬戦です。

 

        この訓練の目的は、今日の俺との闘いを今後の訓練に生かしてもら

        うことです。

 

        それはこの機動六課での高町一等空尉の教導中のみならず、

        機動六課解散後のそれぞれの部隊での訓練でもです。

 

        今日の俺を目標に訓練を続け、いつか俺をも超える魔導師になって

        欲しい。

 

        そういった願いを込めて八神二佐・高町一等空尉・テスタロッサ・

        ハラオウン執務官は、今日のこの訓練を申請されました。

 

        もちろん俺自身もそう願っているからこそ、今日の訓練を引き受け

        ました。

 

        皆にはそのことをよく考えながら、今日の訓練に望んで欲しいと

        思います。」

 

新人FW全員 「はい!」

 

セフィリア  「話が長くなっちゃったね。じゃさっそくやろうか!

 

        今から5分後に開始します。その間にしっかり作戦を考えてね。」

 

新人FW全員 「はい!」

 

そして5分間の作戦会議が始まる

 

ティアナ   「スバル、あんたロムレット三佐の戦い方とか能力とか何か知っ

        てる?」

 

スバル    「昨日も言ったけど、セフィ兄が管理局での仕事の話してるの、聞いた

        ことないから・・・」

 

ティアナ   「そう・・・、ちびっ子二人は?」

 

エリオ    「僕も知りません・・・」

 

キャロ    「私も・・・」

 

ティアナ   「そう・・・、仕方ないわね。じゃとりあえず連携はいつも通りよ。

 

        それが一番練度が高いし、その為のなのはさんの教導なんだから。

 

        ただし、なのはさん相手の訓練は忘れること!いいわね!

 

        戦い方も何もかも違う相手よ、なのはさんのイメージに囚われすぎ

        ると、あっという間にやられちゃうわ。

 

        いい、言ってみればこれは強力な次元犯罪者や、未知の魔法生物と

        戦うのと同じってことよ。

 

        言い方は悪いけど・・・

 

        分かりやすく言えば、今日の訓練の目的もそういうことよ。」

 

上官に対する言い方では無い・・・

 

もし聞かれようものなら、怒られるだけではすまないかもしれないが、

訓練の目的の捉え方としては間違っていない・・・

 

ティアナ   「あの話の内容じゃ、この訓練は負けるのが前提・・・

 

        そういうことよ。

 

        でも、そんなの私はイヤ!やるからには勝つわよ!

 

        なめられたままじゃ悔しくて夜も眠れやしない!」

 

ティアナはあえてこんな言い方をしていた

 

勝てるわけないと思って挑むのと、勝ってやると意気込んで挑むのとでは、

士気が全然違う。

 

チームを率いるリーダーとして、あえて強気に出ているのだ・・・

 

ホテルアグスタの件で成長したティアナは、以前のように自分の力を過信したりは

しない

 

すべては今日のこの訓練を、今後に活かす為である

 

ホテルアグスタの後なのはの想いを聞いたティアナは、今日の訓練を用意した隊長陣

の想いを一番理解していた

 

ヴィータ   「決まったことだから、今更言っても仕方ねぇけどよ・・・

 

        やっぱ心配だぜ・・・」

 

フェイト   「あの子達ならきっと大丈夫だよ。信じて見ていよう。」

 

セフィリア  「本気と言っても最初は防御だけだよ、攻撃は様子見してからかな。

 

        皆の成長をちゃんと見てみたいからね。

 

        ヴィータちゃん達が教えてあげてるんだ、力だけじゃなくてちゃんと

        心も鍛えられてるよ。」

 

ヴィータの不安を他所に、摸擬戦が開始される

 

ヴィータ   「それじゃ、はじめ!」

 

ティアナ   「スバル!」

 

ティアナの合図でスバルはウイングロードを展開し、セフィリアに向かっていく

 

セフィリアにぶつかる直前でスバルは急上昇すると、スバルの背後からティアナの魔力弾がセフィリアに迫る

 

セフィリア  (まぁ、馬鹿正直に突っ込んではこないよな・・・)

 

セフィリアは魔力弾を避け、スバルを追うように飛翔する

 

そこにエリオがストラーダを突き出し、突っ込んでくる

 

セフィリア  (ほぅ、ブーストをかけて突っ込んできたか・・・

 

        いいタイミングだ・・・、並みの魔導師じゃ避けられないな。

 

        今のところこれが必勝法なのかな・・・、とりあえず・・・)

 

セフィリアとエリオが衝突し、爆音と煙が舞う

 

スバル    「よ~し!」

 

ティア    「やった!?」

 

喜んだのもつかの間、煙の中からエリオがはじき出された

 

エリオ    「うわぁ~~~~!」

 

落ちていくエリオをキャロとフリードがキャッチする

 

煙が晴れていくと、双剣を交差させて障壁を展開しているセフィリアがいた

 

スバル    (障壁!?)

 

エリオ    (あっさり弾かれました・・・)

 

ティアナ   (ってことはあの障壁は、少なくとも今のなのはさんの障壁以上の

        堅さってわけね・・・

 

        ま、リミッターがかかってないんだから当然ね・・・)

 

キャロ    (ティアさんどうしましょう?)

 

ティアナ   (とりあえず体勢を立て直すわ。キャロ、フリードの炎で時間を

        稼いで!

 

        スバルは一旦引いて、エリオはそのままキャロの護衛よ。

 

        キャロとフリードは攻撃をしかけたら後方に引いて。)

 

キャロ    (はい!)

 

ティアナは念話で作戦を練り直す

 

キャロ    「フリードォォォ!」

 

フリード   「ギャオォォォ!」

 

フリードから炎が吐き出され、セフィリアに直撃するが、簡単に障壁で防がれる

 

セフィリアが炎を障壁で防いでいる間に、セフィリアの後方からティアナの魔力弾が

迫る

 

セフィリア  (いつの間に!やるなぁ~、あの娘。

 

        このまま障壁で防ぐのは簡単だけど、それじゃ向こうの攻め手が

        無くなるからな・・・)

 

アマテラスのゲンブフォルムは剣一本で障壁一枚と、腰のサイドスカートに一つずつと、リアスカートに二つあるシールドビットの、合計四つでそれぞれ一枚ずつと、

計六枚の障壁を同時に展開することが可能である

 

更に剣二本と四つのシールドビットを頂点として八面体を作ることにより、

全方位完全防御の障壁を展開することが可能というものである

 

しかしこの訓練では、一面のみしか使用していなかった

 

それはスバル達に、どうすればセフィリアを攻略できるかを考えさせる為でもあった

 

だが本気と言った以上その一枚には、セフィリアの超圧縮を使用した、最高硬度での

障壁を展開していた

 

セフィリアは背後から迫るティアナの魔力弾を躱し、地上に降りる

 

セフィリア  「今のはいい感じだった・・・さぁ!次はどう来るかな?」

 

セフィリアはあえてスバル達を挑発するように言い放つ

 

そしてティアナの指示のもと、更にスバル達の訓練は続いていく




第三十話でした

一応前から分かるように書いていたつもりなんですが、次回オリ主の秘密が一つ
明らかになります。
(物語の本筋に関わるようなものではありません)

ではまた次回もよろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。