ファーストストライカー   作:孤独ネコ

35 / 46
第34話 新たなる技

新暦75年5月

 

六課視察六日目

 

この日新人達は、早朝訓練でなのは相手にチームで摸擬戦を行っていた

 

それをセフィリア達は、離れた所から観戦している

 

ヴィータ   「ティアナのヤツ、なんか魔力弾のスピード上がってねえか?」

 

セフィリア  「訓練の成果が出て来てるみたいだね。」

 

ヴィータ   「訓練の成果が出てドヤ顔すんのはいいけどよぉ、頭撫でんなって!」

 

セフィリア  「ちぇ・・・。」

 

セフィリアはしぶしぶ撫でるのを止める

 

ヴィータ   「ったく!」

 

セフィリア  「このままの調子ですすめば、ティアナちゃんは飛躍的に強くなれ

        るよ。」

 

ヴィータ   「せひそうなって欲しいもんだがな。」

 

ヴィータのその言葉に、セフィリアは自信ありげに笑っていた

 

 

 

 

一方訓練は、かなりの激戦となっていた

 

なのは    (ティアナの動きが良い!

 

        常にいい位置に移動しながら、嫌なタイミングで射撃を撃ってくる!

 

        弾速も上がってて、防御もしにくい・・・

 

        たった二日の訓練で、まさかここまで・・・)

 

ティアナの攻撃に、なのはは冷や汗をかきつつも笑顔になっている

 

なのは    (弟子の成長は師匠の喜びって聞くけど、ホントだったんだ・・・

 

        今までは短期間の教導しか経験無かったから、感じたことなかっ

        たなぁ・・・)

 

ティアナ   (なんだろう、今までにないくらいなのはさんの動きがよく

        見える・・・)

 

セフィリアとの戦闘訓練の成果も出ているのだろう、なのはの行動を読み、うまく隙を

ついていた

 

スバル    (すごいよ、ティア!このままなのはさんに一撃入れよう!)

 

ティアナ   (油断しちゃダメよ!

 

        相手はなのはさんなんだから、油断したら一撃で落とされるわよ!

 

        あの時の摸擬戦、忘れた訳じゃないでしょ!)

 

二人でなのはの教導を無視したせいで、少しだけ本気になったなのはに、きつい一撃を

貰った記憶がよみがえる・・・

 

スバル    (っ!そうだね!ごめん、ティア。)

 

そしてこの日の早朝訓練は、ティアナが隙を作り、スバルがなのはに一撃を入れること

ができ、新人たちの勝利で終了となった

 

 

 

 

そして訓練後の朝食時

 

スバル    「やったねティア!

 

        なのはさんのバリアジャケット抜いて一撃入れれたよ!」

 

以前にも一度、なのはの障壁を抜いて一撃を入れたことはあったが、その時はエリオの

攻撃によるものだったので、今回自身の拳で決着を付けることができたスバルは、興奮

冷めやらぬといった感じである

 

ティアナ   「嬉しいのはわかるけど、あんまり調子に乗るんじゃないわよ。

 

        リミッターがかかったなのはさんなんだから・・・

 

        まだまだこれからよ。」

 

エリオ    「そうですね。もっともっと強くならなくちゃですね。」

 

キャロ    「頑張ろうね、エリオ君!」

 

とは言いつつも、やはり嬉しいのだろう、食事をしながらも話は尽きない

 

セフィリア  「スバルちゃん達はやっぱりいいチームだね。

 

        みんなで喜んで、みんなで目標を高め合う。」

 

なのは    「みんな将来有望ですよ。」

 

フェイト   「優しくていい子達ばかりだし。」

 

セフィリア  「このままいけば、一年後にはかなり成長してるんじゃないかな。」

 

なのは    「育てますよ。セフィさんのようなりっぱな[ストライカー]に!」

 

フェイト   「セフィさんを超える、でしょ。」

 

セフィリア  「そうだね、楽しみだ。」

 

それからも訓練は続き、二日が過ぎた

 

 

 

 

六課視察八日目

 

この日のティアナの夜の訓練は、いつもと違うものから始まった

 

セフィリア  「今日は戦闘訓練は無しね。」

 

ティアナ   「では最初から魔力弾の押し合いを?」

 

セフィリア  「いや、今日は押し合いも無しだ。」

 

ティアナ   「へ?」

 

セフィリア  「ティアナちゃんは俺やフェイトちゃんそしてエリオ君の高速移動に、

        魔力を使用しているのは当然知っているね。」

 

当然であるが、高速移動も立派な魔法である

 

魔力を使用しなければ、人間があれほどの速度で移動できるはずもない

 

ティアナ   「はい。」

 

セフィリア  「正確には俺の高速移動はフェイトちゃん達とは違うんだ。

 

        俺の高速移動は、言ってみれば自分を弾丸に見立てて、魔力で押し

        出しているようなものなんだ。

 

        そして泊まるときはその逆で、魔力で身体を押し戻している。

 

        魔力の圧縮がどれだけできるかによるけど、これを習得すれば、

        今までより遥かに早い移動が出来る。

 

        今からやってみればわかるけど、これはかなり難しいよ。

 

        自分の身体が目的の場所に到達する一瞬の間に、移動に使用した

        魔力と同じ量、同じ圧縮率で反対側に力を放出し、身体を止めな

        きゃならない。

 

        量や圧縮率が少なければ止まれずに通り過ぎてしまうし、多ければ

        逆方向に弾かれてしまう。

 

        連続して移動するとなると、これを何度も繰り返す訳だから、

        難易度は更に上がる。」

 

ティアナ   「なるほど・・・」

 

普段から魔力弾を使用しているティアナには、想像するだけでその難しさがわかった

ようだ

 

セフィリア  「だから俺と約束してほしい。

 

        これを実戦で使用するのは、その調整をほとんど無意識で出来る

        くらいになってからだ。

 

        そして連続での使用は禁止!一回一回の単発で使用すること!

 

        それが約束出来ないなら教えられない。

 

        もちろんティアナちゃん次第で、将来的には連続での使用も考えて

        いくけどね。」

 

ティアナ   「約束します・・・絶対に・・・」

 

セフィリア  「じゃティアナちゃんを信用して教えるね。」

 

こうしてこの日の夜の訓練の前半は、移動魔法の訓練となった

 

 

 

 

セフィリア  「はい、終了!10分休憩するよ。」

 

ティアナ   「は・・・はい・・・」

 

いつものように息を切らしているティアナだが、今日はそれに加え、身体中が擦り傷や打ち身だらけであった

 

移動魔法の訓練で、魔力が弱すぎては滑り転げ、強すぎては弾かれて転げまわりと、

大忙しであった

 

セフィリア  「大丈夫?後でちゃんとシャマルちゃんの所にいくんだよ。」

 

ティアナ   「分かりました。」

 

休憩中の軽い雑談程度に、セフィリアは訓練について聞いてみる

 

セフィリア  「どう?今日までで何か実感は感じる?」

 

ティアナ   「明らかに魔力弾を生成する早さと弾の速さが上昇しました。

 

        それに最近は、ヴィータ副隊長達の動きも何となく分かるとい

        うか・・・」

 

魔力弾の生成速度と弾速については、初期から成長を見て取れたが、最近はセフィリア

との戦闘訓練で近接戦闘に慣れ、うまく隙を見つけられるようになっていた

 

ティアナ   「それに加えて、今教えて下さっている移動魔法が習得出来れば、

        戦闘の幅もぐんと広がります。

 

        絶対にものにしてみせますよ!」

 

セフィリア  「はいはい、肩の力を抜いて。

 

        ティアナちゃんならちゃんと習得できるから、焦らないの。

 

        やる気になるのはいいけど、ムキになるのは逆効果だよ。」

 

ティアナ   「はい!」

 

そしてまた頭を撫でられていた

 

最近はそれを待っている自分がいることに、ティアナは気付いてしまった・・・

 

 

 

 

セフィリア  「休憩終わりね。」

 

ティアナ   「はい!」

 

そして、移動魔法の訓練を開始しようとするティアナを、セフィリアが制止する

 

セフィリア  「ティアナちゃんちょっと待って!

 

        せっかくやる気になっている所申し訳ないけど、後半はまた別の

        訓練をするね。」

 

ティアナ   「へ?」

 

セフィリア  「次もコントロールが難しいから頑張ってね。」

 

ティアナ   「は・・・はい・・・」

 

教えてもらえるのは一つだけだと思っていたティアナは、次と聞いて意外な顔をする

 

セフィリア  「さて何をするかはまず見てもらおうかな。」

 

セフィリアは魔力弾を2つ生成する

 

セフィリア  「一つはティアナちゃんと同じ通常の魔力弾

 

        もう一つはちょっと秘密がある魔力弾

 

        これをあそこのビルの壁に向かって・・・撃つ!」

 

セフィリアの魔力弾は、一直線にビルの壁に向かい衝突する

 

ティアナが壁を見ると、一つは壁に衝突しヒビを入れて消滅していた、しかしもう

一つは違った

 

魔力弾と同じ大きさの穴が開いて、壁を貫通していた

 

ティアナ   「これ・・・どうして・・・一つは堅さが違ったんですか?」

 

セフィリア  「いや同じ魔力量で同じ堅さだったよ。違うのは飛ばし方だよ。」

 

ティアナ   「飛ばし方?」

 

セフィリア  「そう、どういうことか分かるかい?」

 

ティアナは、どうすればこのような結果になるかを考える

 

ティアナ   「スピードが違う?

 

        いやでもそれじゃ結果にあんな違いは出ないはず・・・

 

        そもそも発射も着弾もタイミングは一緒だった・・・

 

        回転させる?でも回転させたくらいで・・・」

 

セフィリア  「ティアナちゃんの常に考えて行動する所は、とってもいい所だね。

 

        正解だよ。答えは回転だ。」

 

ティアナ   「へ?でもどんな回転なんです?縦でも横でもあんなことには・・・」

 

セフィリア  「う~ん・・・言い方としては横になるのかな?

 

        これも見た方が分かりやすいね。」

 

セフィリアは魔力弾を生成し、空中で回転させる

 

それは、拳銃やライフルの弾のように、目標に向かってスパイラル状に回転していた

 

ティアナ   「たったそれだけで・・・」

 

セフィリア  「実際はもっと高速で回転しているけどね。」

 

ティアナ   「スパイラル状の高速回転・・・」

 

セフィリア  「そう。

 

        言葉で説明するのは簡単で、魔力弾にまっすぐ飛ばす為の魔力と、

        回転させる為の魔力の両方を同時に生成し、圧縮をかけ同時に開放

        する。

 

        まぁ、飛ばすための魔力は当然いつもやっているんだから、それに

        回転用の魔力を足すだけだ。

 

        だけど同時に生成するとなると、難易度は格段に上がる。

 

        これも移動魔法の時と同様、ほぼ無意識で出来るようになると、

        速射でも連射でも可能になる。」

 

ティアナ   「ということは完全に習得すれば、一撃のみの・・・

 

        所謂必殺技ではなく、全てがその弾で撃てる。

 

        単純に全ての攻撃力が上がる・・・」

 

セフィリア  「そういうことだね。どう?やる気でた?」

 

ティアナの顔にやる気が満ちる

 

ティアナ   「・・・はい!」

 

セフィリア  「ただし、これも完全に習得するまで使用は禁止。

 

        どうしてか分かる?」

 

ティアナ   「コントロールを間違えれば暴発・・・自滅しますね・・・。」

 

セフィリア  「その通り、正解だ。

 

        俺がいる間に完成することは無いだろうから、後のことはなのは

        ちゃんに引き継いでおくね。

 

        どっちの技もどういう技なのか、どこまで出来れば合格なのかを

        しっかり説明しておくから、なのはちゃんのOKが出れば、まずは

        単発での使用は許可しよう。

 

        連続での使用はもっと先のことになるだろうから、俺に連絡をくれ

        ればいつでも確認してあげる。」

 

ティアナ   「はい!」

 

セフィリア  「それと時間外の訓練は絶対やらないって約束してね!

 

        ちゃんとなのはちゃんに相談して、訓練時間を設けてもらうこと、

        いいね!

 

        もし破れば以後は使用禁止の上、俺がまた個別に訓練に来るからね。

 

        訓練と書いてお仕置きと読む方向のヤツで・・・

 

        その時はこの前の比じゃないよ・・・。

 

        わかったね・・・?」

 

今までにないほどのセフィリアの真剣な顔に、本気だと確信したティアナは真っ青な

顔で返事を返す

 

ティアナ   「はい!絶対に守ります!」

 

ティアナ   (あれ以上の訓練なんて絶対ごめんよ・・・)

 

セフィリア  「よし♪じゃ、やってみようか。」

 

ティアナ   (兄さんに怒られた時みたい・・・

 

        兄さんもいつも優しかったけど、私が本当に危ないことをした時は、

        さっきのセフィさんみたいに真剣な顔で怒ってたっけ・・・

 

        怖いけど優しい感じ・・・、懐かしいな・・・)

 

先ほどまで青い顔をしていたティアナの顔は・・・少し笑顔になっていた

 

 

 

 

訓練を終え食堂で夕食を取っていた時、セフィリアがティアナに話しかける

 

セフィリア  「そうだ、ティアナちゃん。

 

        俺がいなくなってからの、魔力の扱い方の訓練方法を教えて

        おくね。」

 

ティアナ   「はい、どういったものでしょう。」

 

セフィリアは目の前で実戦してみる

 

それはゴルフボールほどの魔力弾を、アメリカンクラッカーのように操作するもの

だった

 

セフィリア  「こんな感じで魔力弾が消滅しないように、堅くしながらも素早く、

        しかも円状に操作する。

 

        そして魔力弾同士がぶつかる場所は、自分の中心線上にする。

 

        これは今まで教えた魔力の操り方が、全て入っている。

 

        これが簡単に出来るようになれば、魔力の扱い方が上達するよ。

 

        慣れてくれば数を増やしたり、複数を別々のタイミングで衝突させる

        なんてのもいいね。

 

        空いた時間に、ちょっとやったりも出来るから、なかなか便利だよ。

 

        ただし、この訓練も一歩間違えれば、危険なことにもなりかねない、

        室外で周りに誰もいないのを確認してからやるんだよ。」

 

ティアナ   「あ・・・はい。」

 

ティアナは今すぐ試してみたい衝動にかられるが、なんとか踏みとどまる

 

ティアナ   「あ・・あの、セフィさん。

 

        夕食の後、少しだけでいいので付き合って頂けませんか?」

 

セフィリア  「試さずにはいられないって顔だね・・・。

 

        まったく、少しだけだよ。」

 

ティアナ   「はい!ありがとうございます。」

 

夕食後セフィリアは、10分ほどティアナに付き合ってから、それぞれの部屋に戻った

 

 

 

 

六課視察九日目

 

この日も夜の訓練が始まった

 

セフィリア  「よし俺が個別訓練出来るのも今日が最終日だ。

 

        今日は前半を魔力弾の押し合いに、後半を魔力弾を回転させる

        訓練をしようか。

 

        思いっきり精神力を使うから覚悟するように!」

 

ティアナ   「はい!」

 

セフィリア  「今日は魔力弾二つで行う。

 

        今までより難易度がまた高くなるからね。」

 

ティアナ   「はい!」

 

セフィリアとティアナが、それぞれ魔力弾を二つ生成する

 

セフィリア  「さ、始めるよ!」

 

ティアナ   「いきます!」

 

二人の魔力弾がゆっくり近づき押し合う

 

セフィリア  「う~ん、左側をもう少し強く!」

 

ティアナ   「ひ・・だり・・・!」

 

セフィリア  「ちょっと強すぎたね。」

 

ティアナ   「もう・・・ちょっと・・よわ・・く!」

 

ティアナが冷や汗をかきながら、魔力弾の調整を行う

 

セフィリア  「よしぴったりだ!両方を同時に同じ力で押し続けるんだ!」

 

ティアナ   「・・・・・・」

 

ティアナはもう喋ることも出来ない、少しでも話すと調整が狂ってしまいそうだった

 

セフィリア  (しかし予想以上の才能だったな・・・

 

        この短期間で、まさかここまで成長するとは思ってなかったな。

 

        この娘の学習能力なら、移動魔法もスパイラル状の魔力弾も、

        いずれ自分のものにするだろう・・・

 

        そうなったら、かなりの魔導師になるな・・・)

 

ティアナ   (早朝訓練でも実感出来た。この訓練は確実に私の力になっている。

 

        弾の生成速度と弾速の上昇はもう間違いない。

 

        それに加えて、昨日の高速移動と回転する弾を習得出来れば、

        戦略の幅は格段に広がる!

 

        正直なのはさんに悪いという気持ちは今でもあるけど・・・

 

        それ以上にこの訓練受けてよかったと思うわね。)

 

こうしてセフィリアとティアナの、最後の個人訓練は無事終了した

 

 

 

 

セフィリアが機動六課で取る、最後の夕食の時がきた

 

アルフレッド 「今日は豪勢だぜ~、俺のおごりだ♪」

 

スバル    「今日の夕食はステキだ~♪」

 

エリオ    「お肉にお魚にパスタにサラダ、他にもいろいろあってすごいですね。」

 

キャロ    「デザートもたくさん♪」

 

料理を前に新人FW達は眼を輝かせている

 

なのは    「アルフレッドさんこんなに大丈夫なんですか?」

 

フェイト   「こんなに隊費からは出ないですよね?」

 

アルフレッド 「いいってこと♪セフィは明日が最終日ってことだからな。

 

        これくらいは訳ないさ。」

 

セフィリア  「なんか気を使わせたみたいで、逆に申し訳ないな・・・

 

        アル、ありがとう。」

 

アルフレッド 「いいんだよ。その代わり腹いっぱいになるまで食べてくれよ。」

 

セフィリア  「ああ。」

 

スバル    「は~い♪」

 

ティアナ   「あんたじゃないわよ!」

 

ティアナがスバルの頭を叩く

 

スバル    「あいた~・・・」

 

ティアナ   「ったく・・・、食い意地がはってるんだから・・・」

 

全員     「あははははははははははは。」

 

そして全員で夕食を食べ始める

 

スバルとの漫才?を終えたティアナがセフィリアに話しかける

 

ティアナ   「セフィさん、聞くの忘れてたんですけど、あの移動魔法と回転する

        魔力弾は何て言う名称なんですか?」

 

セフィリア  「名前か・・・。

 

        一応移動魔法はフラッシュムーブで、回転魔力弾はスパイラル

        スティングって名前だけど、ティアナちゃんの好きに付けて構わ

        ないよ?」

 

ティアナ   「そうなんですか?どうしようかな・・・

 

        では、移動魔法はそのままで、回転魔力弾はスパイラルシュートに

        させて頂きます。」

 

セフィリア  「うん。いい名前だ。」

 

ティアナが新技の名称を考えているそばで、なのはとヴィヴィオが料理の前ではしゃぐ

 

ヴィヴィオ  「おりょうりいっぱ~い♪」

 

なのは    「ほらヴィヴィオ。何が食べたい?」

 

ヴィヴィオ  「ん~と、あれ♪」

 

なのは    「はい♪」

 

フェイト   「美味しそうなものいっぱいで良かったね、ヴィヴィオ♪」

 

ヴィヴィオ  「うん♪フェイトママ、おいし~♪」

 

なのはがヴィヴィオの保護責任者、フェイトがその後見人となってから、ヴィヴィオは

なのはとフェイトのことを[ママ]と呼んでいた

 

全員でアルフレッドの作った夕飯を食べ、料理も少なくなってきたころ

 

ヴィヴィオ  「もうお腹いっぱい♪」

 

セフィリア  「じゃヴィヴィオちゃん、ご馳走様しようね。」

 

ヴィヴィオ  「ごちそーさまでした♪」

 

アルフレッド 「お粗末様でした。」

 

セフィリア  「俺も久しぶりにアルの料理が食べられて嬉しかったよ。」

 

アルフレッド 「明日で視察も最後だっていうからな。

 

        せっかくなんだ、最後くらいみんなで豪勢にいきたいもんな。」

 

ヴィヴィオ  「さいご?」

 

なのは    「そうだよ。セフィさんは明日お家に帰るんだよ。」

 

フェイト   「ヴィヴィオも明日はちゃんと起きて、セフィさんにさよならしな

        きゃね。」

 

ヴィヴィオ  「・・・うん。」

 

ヴィヴィオの表情が曇っていく

 

セフィリア  「ヴィヴィオちゃん元気出して。また絶対会いに来るからね♪」

 

ヴィヴィオを抱き上げながら言うセフィリアに、ヴィヴィオも抱き着く

 

ヴィヴィオ  「ぜったい?」

 

セフィリア  「絶対!」

 

ヴィヴィオ  「うん、わかった。」

 

フェイト   「じゃヴィヴィオ、明日ちゃんと起きられるように、そろそろ寝よ

        うか?」

 

ヴィヴィオ  「ヴィヴィオ、今日はパパと寝る♪」

 

ヴィヴィオの発言に全員がツッコむ

 

全員     「パパ!」

 

フェイト   「ヴィヴィオ!パパってどうしたの!?」

 

ヴィヴィオ  「セフィさんみたいなパパがいいから♪

 

        だからセフィパパ♪」

 

全員     「セフィパパ!」

 

フェイト   「ヴィ・・・ヴィヴィオ!セフィパパって!」

 

セフィリア  「パパか。いいなぁ、それ。よしヴィヴィオちゃん、今日はパパと

        寝ようか♪」

 

セフィリアも上機嫌になっている

 

ヴィヴィオ  「うん♪」

 

フェイト   「セ・・・セフィパパ・・・パパ・・・」

 

セフィパパという言葉に、フェイトは恒例の妄想モードに入ってしまった

 

なのは    「フェ・・・フェイトちゃん・・・

 

        顔が・・・また顔が変になっちゃってる!

 

        ヤバい・・・それはヤバいよ、フェイトちゃん!」

 

セフィリア  「じゃいこうかヴィヴィオちゃん。みんな今日はありがとう。

 

        それじゃお休み。」

 

ヴィヴィオ  「おやすみなさ~い♪」

 

全員     「おやすみなさ~い♪」

 

そしてセフィリアとヴィヴィオは部屋に戻っていった

 

なのは    「あぁぁぁあ!ダメ!それ以上はダメだよフェイトちゃん!

 

        どうしよう・・・止まらない!止まらないよ~!

 

        フェイトちゃん帰って来て~~・・・」

 

その後フェイトはなのはの心配もよそに、しばらく惚けた顔で妄想を続けるので

あった・・・




第三十四話でした

ティアナちゃん新技でした
(まだ習得したわけではありませんが・・・)

ではまた次回もよろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。