ファーストストライカー   作:孤独ネコ

40 / 46
第39話 成長

新暦75年9月19日

 

フォワードメンバーと戦闘機人の戦いは続いていた

 

スバル    (二対一・・・、しかも一人は遠距離型・・・、

 

        ティアとだったら負ける気はしないけど・・・

 

        ティアも敵に張り付かれてる・・・

 

        一人でやるしかない!)

 

ノーヴェ   「ぼけっとしてる暇あるのかよ!」

 

ノーヴェが次々と攻撃を繰り出す

 

スバル    「きゃあぁぁぁぁぁぁ!」

 

スバルが態勢を崩したところに、ノーヴェの拳がめり込み吹き飛ばされる

 

アギト    「まだまだーーー!」

 

ダメ押しと言わんばかりに、アギトの火炎弾がスバルに突き刺さる

 

スバル    「ぐっ・・・、しまった・・・。」

 

スバルが起き上がる前に、ノーヴェが高速で迫ってくる

 

ノーヴェ   「とどめだぁぁぁぁぁぁ!」

 

スバル    「!」

 

スバルが諦めたように目を瞑る

 

ノーヴェ   「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ノーヴェがスバルに攻撃する寸前で、何者かに吹き飛ばされる

 

ノーヴェの叫び声に、スバルが驚き目を開けると

 

ギンガ    「スバル!しっかりしなさい!諦めるなんてあなたらしくないわよ!」

 

スバル    「ギン姉!」

 

ギンガ    「ほら立って!」

 

スバル    「うん!」

 

ノーヴェ   「タイプゼロ・・・!揃ったな!やってやろうじゃねぇか!

 

        てめえら二人だけは、あたしがぶっ飛ばしてやる!」

 

ノーヴェが怒りの表情で、ギンガとスバルに殴りかかる

 

ギンガ    「あなた・・・この前も感じたけど・・・

 

        やっぱりわたしやスバルと同じ・・・」

 

ノーヴェ   「うるせぇ!お前達だけはあたしが!」

 

ギンガ    「スバル!この子はあたし達が止めるのよ!

 

        もしかしたらこの子は・・・私達だったのかもしれない・・・

 

        母さんに会わなかったら・・・助けてくれなかったら・・・

 

        私達もこの子と同じように・・・

 

        だから止めるのよ!

 

        私達の・・・妹を!」

 

スバル    「うん!」

 

ノーヴェ   「誰が・・・お前らなんかに!」

 

ギンガとスバルは、ノーヴェに向かって同時に走り出す・・・

 

アギト    「こんちきしょー!いい気になるなよ!」

 

アギトはノーヴェを援護しようと、魔法弾を放とうとするが、突如魔力弾がアギトに

迫る

 

アギト    「なんだと!」

 

リインⅡ   「もう止めるです!」

 

アギト    「ちっ・・・、お前は!いつかのバッテンチビ!

 

        いいだろう、やってやるよ!」

 

アギトが火炎魔法でリインフォースⅡを攻撃する

 

リインⅡ   「あまいです!」

 

アギトの火炎魔法を躱し、リインフォースⅡが反撃する

 

リインⅡ   「どうしてこんなことするですか!訳を教えて下さいです!」

 

アギト    「くそっ!やられてたまるか!

 

        捕まったらまた実験動物だ!絶対にやってやる!」

 

アギトのセリフにリインフォースⅡが反応する

 

リインⅡ   「実験動物・・・」

 

アギト    「てめーらもどうせあたしを研究して、利用するだけ利用して・・・

 

        最後は殺そうとすんだろ!

 

        スカリエッティの奴らはいけ好かねぇけど・・・

 

        あたしに酷いことしたりはしなかった・・・」

 

リインⅡ   「私達は・・・」

 

リインフォースⅡも当然、今回の事件の顛末をある程度知っている・・・

 

戦闘機人の作製には管理局の局員であり、地上本部の実質的トップである、

レジアス・ゲイズが絡んでいる

 

管理局にも裏の顔は確実に存在する・・・

 

少なくとも今はまだ・・・確実に・・・

 

それを知っているリインフォースⅡは、アギトの言葉に反論できなかった

 

アギト    「あたしはただ・・・普通に生きたいだけだ!

 

        でも、あたしの居場所なんて、どこにもねぇんだ!

 

        あたしにはここしかねぇんだ!だからてめーらには負けねぇ!

 

        死んでも!」

 

リインⅡ   (ここで私が何を言っても多分伝わらない・・・、だったら・・・)

 

リインフォースⅡは覚悟を決め、アギトを倒すべく攻撃を開始する

 

アギト    「くらえぇぇぇぇぇ!」

 

リインⅡ   「はぁぁぁぁぁ!」

 

アギト相手にリインフォースⅡは互角の戦いを繰り広げる

 

アギト    「こいつ!」

 

リインⅡ   「助けるです!絶対あなたを実験動物になんかさせないです!

 

        私が・・・私達が!

 

        私のマイスターは!私達は・・・

 

        絶対あなたを見捨てないです!」

 

リインフォースⅡの言葉に僅かに・・・ほんの一瞬アギトの心が揺れた

 

アギト    「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

その僅かな差が勝負を決着に導いた・・・

 

リインⅡ   「安心して下さいです・・・

 

        私達家族が絶対にあなたを守るですから・・・。」

 

ボロボロになりながらも、なんとかリインフォースⅡはアギト相手に勝利を収めた

 

リインⅡ   「とりあえず拘束して・・・

 

        あっちはどうなりましたですかね・・・」

 

魔法を受け気絶しているアギトを、バインドで拘束しながらリインフォースⅡは、

新人FW達の心配をしていた

 

スバルは駆け付けたギンガと共に、ノーヴェを追い詰めていた

 

ギンガ    「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

スバル    「うぉりゃぁぁぁぁぁ!」

 

ノーヴェ   「ぐっ!こいつら!」

 

ノーヴェ   (二対一じゃさすがに分が悪い・・・

 

        ちきしょー・・・、負けたくねぇ・・・)

 

ギンガ    「スキあり!」

 

ノーヴェ   「ぐほっ!」

 

ノーヴェの隙をついたギンガの一撃が、ノーヴェを吹き飛ばす

 

ギンガ    「スバル!今よ!」

 

スバル    「うん!ギン姉!マッハキャリバー!ギアエクセリオン!」

 

マッハキャリバーから青い翼が出現する

 

スバル    「うぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ギンガの攻撃から何とか立ち上がったノーヴェだったが、そこにスバルが突撃する

 

ノーヴェ   「っ・・・ぐはっ!」

 

スバルの最大の一撃がノーヴェを吹き飛ばす

 

それがとどめとなりノーヴェは気絶した・・・

 

ギンガ    「はぁぁぁぁ。」

 

スバル    「っっっぱぁ。」

 

ギンガとスバルは同時に大きく息を吐く

 

ギンガ    「スバル・・・強くなったわね♪」

 

スバル    「まだまだだよ♪」

 

二人はノーヴェの倒れているノーヴェのもとへ歩み寄る

 

ギンガ    「心配しないで・・・あなたは私達が・・・」

 

スバル    「そうだね・・・妹・・・だもんね・・・」

 

気絶したノーヴェを、ギンガとスバルは優しく抱き抱えていた・・・

 

そのころ遠距離からの支援に徹していたオットーは

 

オットー   「ノーヴェとアギトさんがやられた・・・

 

        こうなったら僕のレイストームで・・・」

 

オットーが全力の砲撃を放とうとしたとき、突如碧色のバインドがオットーを拘束する

 

シャマル   「あなたがここの指揮をとっていたのね。

 

        うまく隠れていたみたいだけれど、クラール・ヴィントのセンサー

        からは逃げられない。

 

        この前は不覚をとったけど、今日はそうはいかないわ。」

 

オットー   「ちっ!」

 

オットーがバインドを振り解き、逃走しようとするが・・・

 

ザフィーラ  「ぐぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

ザフィーラの鋼の軛がオットーを囲む

 

シャマル   「諦めなさい。あなたは私達が拘束させてもらいます。」

 

オットー   「前回万全のあなた達で止められなかったのに、傷ついた今のあなた達

        が僕を止められると思うの?」

 

拘束を振り解き、飛翔しながら逃走するオットーに、光の帯の上を疾走しながら

クイントが迫る

 

クイント   「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

オットー   「なに!」

 

クイントの拳を避けきれず、上から叩き落されたオットーに、再度シャマルのバインド

が絡みつく

 

クイント   「残念でした♪私がいることに気付かなかった?」

 

シャマル   「観念しなさい!」

 

ザフィーラ  「・・・!」

 

オットー   「まさか救援がいたとは・・・」

 

こうしてオットーも捕らえられ、残りの戦闘機人はウェンディとディードのみとなった

 

 

 

 

エリオ    「くそっ!あのボードの機動力でなかなか近づけない!」

 

ウェンディ  「いくらスピードが速くても直線的すぎるッス!

 

        このままじわじわとやらせてもらうッスよ!」

 

エリオは、ウェンディのライディングボードの機動力と遠距離射撃に、近づけないまま

少しづつダメージを負っていた

 

その時ウェンディめがけて魔力弾が撃ち込まれる

 

ウェンディ  「何者ッス!?」

 

メガーヌ   「当然あなたの敵よ。」

 

エリオは初めて会う人物に困惑するが、すぐに頭を切り替える

 

エリオ    「機動六課のエリオ・モンディアル三等陸士です。援護感謝します。」

 

メガーヌ   「首都防衛隊のメガーヌ・アルピーノ准陸尉よ。

 

        セフィちゃんの同僚っていえばいいかしら?」

 

エリオ    「セフィさんの!?

 

        分かりました、僕が前衛で仕掛けますので、援護頼みます。」

 

言うが早いかエリオがストラーダのブーストで突撃をかける

 

ウェンディ  「直線的すぎるって言ったッスよ!」

 

ウェンディが攻撃を避けて、反撃しようとするが

 

メガーヌ   「私がいなければね!」

 

メガーヌが援護射撃でウェンディの攻撃を中断させる

 

エリオ    「今だ!サンダーレイジ!」

 

ウェンディ  「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

メガーヌ   「ここで捕らえる!エリオ君今よ!」

 

エリオの攻撃で、ウェンディの動きが止まった所に、メガーヌがバインドをかける

 

エリオ    「ストラーダ!」

 

ストラーダがカートリッジをロードしてブーストを噴射し、その勢いのままエリオ

はウェンディに突撃する

 

エリオ    「やぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ウェンディ  「まずっ!」

 

エリオの攻撃を避けようとするが、メガーヌのバインドで避けられず直撃し、

ウェンディもついに捕らえられ、残るはディードのみとなった・・・

 

メガーヌ   「さすが六課の子、すごいわね。いくつになるの?」

 

エリオ    「そんな、アルピーノ准陸尉のおかげです。10歳になりました。」

 

メガーヌ   「私の娘と同じくらいなのにすごいわね♪

 

        よかったら今度友達になってあげて。」

 

エリオ    「はい、ぜひ!」

 

この数か月後、エリオはキャロと共にルーテシアと友達になるが、近い将来キャロ

とルーテシアが自分を奪い合うことになるとは、知る由もなかった

 

ティアナ   「もうあんた一人だけになったみたいね。

 

        そのうちこっちに救援が来るわよ。

 

        もう諦めなさい!」

 

ディード   「私が諦めるなんて思うな!

 

        貴様の機動力では、私から逃げることは出来ない!」

 

ティアナ   (相手があと一人なら、こっちもとっておきの切り札を切る!

 

        魔力を集中させて・・・

 

        暴発しないように・・・

 

        いつもの訓練を思い出すのよ!)

 

ディード   「お前だけでも落とす!」

 

ディードの姿が消え・・・

 

高速移動でティアナの背後に現れたディードが、手にした双剣を振り下ろす・・・

 

が・・・今度はティアナの姿が消え、攻撃は空を切る・・・

 

ディード   「なに!?消えた!どこだ?」

 

ディードがティアナの姿を見失い、その姿を探すが・・・

 

ディード   「ぐはっ!」

 

遥か遠くからの狙撃により、打ち抜かれた

 

ディード   「い・・・いつの・・間にあんなと・・こ・・・ろ・・に・・・」

 

ディードの眼には、ゆうに300mは離れているであろう場所から、ディードに

向かって銃を構えるティアナの姿が映っていた・・・

 

ティアナ   「なんとか成功したわね・・・。

 

        許可貰もらえておいて、ホントによかったわ。」

 

こうして新人フォワードと呼ばれていた六課のメンバーは、誰一人墜ちることなく、

みごと任務を果たしたのであった

 

 

 

 

管理局地上本部

 

一方地上本部でも、この動乱の全てを明かすべく奔走する男がいた

 

ゼスト    「もう一刻の猶予も無い!全てを明らかにしてもらわねばいかん!」

 

ゼストは、想いを同じくしていたはずの友のもとへ駆けていた

 

 

 

 

管理局地上本部 司令室

 

レジアス   「最高評議会の面々は何故一向に連絡してこん!」

 

オーリス   「・・・・」

 

レジアスの娘であり副官でもあるオーリスは、父と自身の罪を償うべき時が来たように感じていた

 

オーリス   「父さん・・・」

 

オーリスが口を開こうとしたと同時に、ドアがノックされる

 

オーリス   「どうぞ。」

 

地上本部局員 「失礼します。」

 

レジアス   「なんだ?」

 

入室してきた部下に要件を問うが、その局員は何も答えない

 

レジアス   「なんの用だ!要件が無いなら下がれ!」

 

オーリスが局員を退出させようと前に出ると、その局員はゆっくりと話し始めた

 

地上本部局員 「最高評議会からの使者でございます。」

 

レジアス   「なんだと!?」

 

オーリス   「?」

 

オーリスが不審に思う・・・

 

今まで最高評議会が直接人を寄こすようなことは無かったからである

 

地上本部局員 「あなたの役目は終わったそうです。」

 

オーリス   「父さん!」

 

その言葉を聞いた途端、オーリスがレジアスを守ろうとするが、謎の局員に弾き飛ば

される

 

オーリス   「きゃあ!」

 

レジアス   「オーリス!」

 

地上本部局員 「まぁ、その最高評議会も、つい先ほどお役目を終えましたけどね。」

 

そう言うと、その局員の姿が一瞬で変わる

 

レジアス   「貴様は!ジェイルの!」

 

・・・    「お初にお目にかかります。

 

        戦闘機人ナンバー2のドゥーエと申します。」

 

オーリス   「父さん・・・にげ・・・て・・・」

 

レジアス   「なるほど・・・

 

        最高評議会とわしを片付けて、地上本部を機能させなくすることが

        目的か!」

 

ドゥーエ   「いいえ・・・、この地上本部を壊滅させることが目的です。

 

        そしてその後は・・・」

 

レジアス   「本局か・・・」

 

ドゥーエ   「私も仕事が残ってますので、そろそろ終わらせてもらいます。」

 

ドゥーエが手に付けている爪のような武器を、レジアスに突き刺そうとしたその時、

突然ドアが吹き飛ぶ

 

レジアス   「なんだ!?」

 

オーリス   「うっ!」

 

ドゥーエ   「なに!?」

 

壊された扉から、ゆっくりとゼストが入ってくる

 

ゼスト    「すべてを話してもらおうと来たが・・・

 

        話してもらうことが増えたようだな・・・レジアス!」

 

レジアス   「ゼスト・・・。」

 

オーリス   「ゼスト・・・さん・・・」

 

ドゥーエ   「くっ!」

 

ゼスト    「ぬをぉぉぉぉ!」

 

ドゥーエがレジアスを手にかけようと動き出すが、それよりも早くゼストがドゥーエを

吹き飛ばす

 

ゼスト    「諦めろ!

 

        貴様を敵だと認識した瞬間から、俺は貴様に何もさせん!

 

        黙って投降するんだな・・・」

 

ゼストが降伏を促すが、すでにドゥーエの意識は無かった

 

レジアス   「ゼスト・・・」

 

ゼスト    「レジアス、これが貴様と俺が目指していたものか?

 

        貴様と俺が語りあった未来は・・・本当にこんなものか?

 

        俺たちの夢はどこに行ってしまった・・・。」

 

レジアス   「ゼスト・・・俺は・・・」

 

ゼスト    「全て話してもらうぞ・・・。」

 

こうしてゼストにより、地上本部最高司令官のレジアス・ゲイズと副官オーリス・

ゲイズは、今回の事件の重要参考人として、拘留されることとなった

 

 

 

 

ミッドチルダ東部 スカリエッティ研究施設

 

ヴェロッサとシャッハは、ガジェットの猛攻により、今だアジト内に入れないでいた

 

ヴェロッサ  「これはキリがないね。」

 

シャッハ   「あなただけでも突入して下さい!」

 

ヴェロッサ  「それはダメだと言ったろう。

 

        君に何かあったらカリムになんて言えば良い。」

 

シャッハ   「今はそれどころじゃ・・・」

 

ヴェロッサとシャッハがどちらも譲れぬ主張を繰り返していると、空から落雷が落ち

周辺のガジェットが一瞬で沈黙する

 

フェイト   「お待たせいたしました!アコース査察官、シスターシャッハ!」

 

シャッハ   「テスタロッサ・ハラオウン執務官!」

 

ヴェロッサ  「ここは私達が押さえます。スカリエッティをお願いできますか?」

 

フェイト   「分かりました。お願い致します。」

 

救援に駆け付けたフェイトは、ヴェロッサとシャッハにガジェットを任せ、内部に突入

した

 

 

 

 

フェイト   「これは人造魔導師の素体プラント!」

 

内部に突入したフェイトが見たものは、眠ったように筒状のケース中で液体に沈めら

れている、沢山の人造魔導師素体であった

 

・・・    「またお会いしましたね、フェイトお嬢様。

 

        ここへはご帰還ですか?それとも・・・」

 

六課襲撃の際、フェイトの前に立ちはだかった2人の戦闘機人が現れた

 

フェイト   「スカリエッティの逮捕に来た。それ以外でも何でもない!」

 

・・・    「残念です・・・。

 

        あの時は自己紹介が出来ませんでしたね。

 

        戦闘機人のナンバー3、トーレと申します。」

 

・・・    「ナンバー7、セッテ・・・。」

 

フェイト   「・・・。」

 

トーレ    「最後通告はしました。覚悟してください。」

 

トーレがそういうと、セッテは手にした武器でフェイトに迫る

 

フェイト   「くっ!」

 

トーレ    「私達2人を同時に相手にして勝てるとでも?」

 

フェイト   「犯罪者の逮捕。それが私の仕事だ。」

 

トーレ    「そうですか・・・。IS・ライドインパルス!」

 

トーレが高速でフェイトに攻撃し、フェイトもソニックムーブで対抗する

 

フェイト   「!」

 

しかし、トーレと鍔迫り合いをしている隙に、背後からセッテが襲い掛かる

 

フェイト   「ぐぁっ!」

 

セッテの攻撃を避けきれなかったフェイトは、壁まで吹き飛ばされる

 

その隙を待っていたかのように、地面から赤い糸が出現し、円すい状の檻を作る

 

ジェイル   「くっくっく・・・。こうして直接会うのは初めてかな?

 

        初めまして、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官。」

 

フェイト   「ジェイル・スカリエッティ・・・」

 

洞窟の奥・・・闇の中からジェイルは音もなく現れた

 

ジェイル   「きつい言い方だねぇ・・・

 

        私が居なければ、君はこの世に生まれてくることが出来なかったと

        いうのに・・・」

 

フェイト   「ふざけるな!」

 

ジェイル   「私は決してふざけてなどいないよ・・・

 

        君の母親が完成させた技術は、もともとは私の原案だからねぇ・・・

 

        でも君は彼女にとって不要な存在だった・・・

 

        いや、むしろ消し去りたいほどのものだったのかな・・・

 

        その証拠に・・・まともな名前も付けてもらえなかっただろう・・・

 

        くくく・・・」

 

フェイト   「ライオット!」

 

フェイトの言葉にバルディッシュがその姿を変え、ジェイルの檻を切り壊す

 

ジェイル   「ほう?もう全力を出すのかい?

 

        この状況で力を使い果たしてしまったら・・・

 

        何も止められなくなる・・・

 

        ここにいる私だけを止めても無駄なのだよ・・・

 

        私の娘達全員を止めなければ意味がない・・・

 

        私の野望は種となって、全ての娘達に宿してある・・・

 

        一人でも取り逃せば・・・、すぐに別の私が現れる・・・」

 

フェイト   「馬鹿げてる・・・」

 

ジェイル   「神話の世界では当たり前の技術だったそうだよ。

 

        理解したかい?

 

        君は私も、全ての戦闘機人も、誰一人逃さずに捕まえなければいけ

        ないんだよ!」

 

ジェイルが再度赤い糸を地面から出現させ、今度はフェイトの身体に巻き付けるように

拘束する

 

ジェイル   「君は作られた人形なんだよ、母親にもそう言われただろう?

 

        誰も本当は君を愛してなどいない・・・

 

        必要などされていない・・・

 

        くっくっくっくっ・・・・・・

 

        飽きればすぐに棄てられる・・・

 

        そして誰の記憶にも残らない・・・

 

        ふふふっ、ふふははははははははは!」

 

ジェイルの言葉に、フェイトが自身の不安を剥き出しにされ怯えだす

 

フェイト   「あ・・・ああ・・あ・・・・・。」

 

怯えるフェイトにジェイルが詰め寄ろうとする・・・

 

が、洞窟の中に響く足音に立ち止まる

 

両親の遺志を背負い親友の夢を胸に、前だけを見つめる男の足音に・・・




第三十九話でした

まだシリアスパートだ・・・

あと少し、頑張るぞ・・・

ではまた次回もよろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。