ファーストストライカー   作:孤独ネコ

46 / 46
第45話 未来

新暦76年5月29日

 

フェイトの二十歳の誕生日であるこの日、セフィリアの提案により、セフィリアと

フェイトは翌日の休みを合わせ、レストランでディナーを楽しんでいた

 

料理も揃ったところで、フェイトにとって初めてのお酒で乾杯をする

 

セフィリア  「フェイトちゃん、二十歳の誕生日おめでとう。乾杯♪」

 

フェイト   「ありがとうございます♪乾杯♪」

 

フルコースのような料理なのでワインで合わせてもよかったのだが、せっかくの初めて

のお酒なので美味しく飲んでもらおうと、セフィリアは甘めのカクテルを頼んでおいた

 

フェイト   「!、美味しいです、これ♪」

 

セフィリア  「ジュースみたいでしょ♪

 

        もっと慣れてきたら一緒に色々なお酒を呑もうね。」

 

フェイト   「はい♪」

 

セフィリア  「フェイトちゃんがどれくらいお酒に強いか分からないから、今日は

        抑えめにね♪」

 

フェイト   「これだったら沢山呑めちゃいそうです♪」

 

セフィリア  「結構度数は強いからほどほどにね・・・。」

 

フェイト   「そうなんですか?気をつけます・・・。」

 

セフィリア  「ふふ。」

 

そうして楽しかった食事も終わり・・・

 

セフィリア  「あの・・・フェイトちゃん・・・

 

        ちょっと話があるんだけど・・・」

 

フェイト   「はい・・・」

 

急にセフィリアの雰囲気が変わったことを、フェイトは不思議に思う

 

セフィリア  「・・・。」

 

セフィリアは、なにか言い出しにくそうにしている・・・

 

フェイト   「それでお話って・・・なんですか?」

 

セフィリア  「あの・・・。」

 

真剣な表情のセフィリアに、フェイトが少し不安そうな顔になる

 

いくら信じていても、どれだけ信頼を積み重ねても、人の心は弱い、暗い何かが

頭の中でささやきかける

 

「何か悪い知らせなのか?」

 

「いたらない事でもしただろうか?」

 

「もしかしたら嫌われたのか?」

 

そんな考えが頭の中を占めていく、声を出すのも恐ろしくなってしまう

 

フェイト   「・・・。」

 

セフィリア  「あの・・・、前から決めてたんだ・・・。」

 

フェイト   (怖い・・・、どうしよう・・・。

 

        いつになくセフィさんの声が低い・・・。

 

        何かしちゃったのかな?前からっていつからなんだろう?

 

        何を言われるんだろう・・・?)

 

セフィリア  「その・・・フェイトちゃんが二十歳になったら・・・

 

        言おうって決めてて・・・。」

 

フェイト   (二十歳になったら・・・。

 

        そんなに言いにくいこと?やっぱり怖いよ~・・・。)

 

セフィリアはなかなか言い出せずにいたが、ついに覚悟を決めたような眼になり、

何かを取り出す

 

セフィリア  「フェイトちゃん!」

 

フェイト   「はい!」

 

急に大きな声で呼ばれたフェイトは、つられて大きな声で返事をしてしまう

 

セフィリア  「俺と・・・結婚して下さい!」

 

フェイト   「へ・・・?」

 

セフィリアが取り出した小箱を開けると、そこには金のリングに赤紫のルビーを

あしらえた指輪が入っていた

 

セフィリア  「・・・。」

 

フェイト   「けっ・・・こん・・・。」

 

突然のプロポーズに、フェイトは完全に思考停止状態になっている

 

セフィリア  「やっぱり・・・、ダメ・・・かな・・・?」

 

フェイト   「・・・。」

 

今度はセフィリアの顔が暗く沈んでいく

 

フェイト   (今セフィさん・・・なんて言ったの?

 

        けっこんって聞こえたけど・・・?

 

        けっこんって・・・、結婚だよね・・・?)

 

セフィリア  「・・・。」

 

沈黙が続く・・・が、ようやくフェイトの思考回路の正常に戻る

 

フェイト   「あの・・・セフィさん・・・。

 

        も・・・、もう一回・・・言ってくれませんか?」

 

セフィリア  「俺と・・・結婚して・・・下さい・・・。」

 

フェイト   「夢じゃないですよね・・・。冗談じゃないですよね!」

 

セフィリア  「夢じゃ無いし、こんなこと冗談で言えないよ!」

 

フェイトの眼から一筋の涙が零れる

 

フェイト   「夢みたいです・・・。私・・・うれしいです・・・。」

 

セフィリア  「それで・・・どうかな?」

 

フェイト   「もちろんです!私の方こそお願いします!」

 

こうしてセフィリアの想いは、無事フェイトに届いた・・・

 

なのはやはやてがもしこの場に居れば、そんなの誰がみても両想いだと言われそう

だが、当の本人達にしてみれば不安なものは仕方ない・・・

 

お互いの気持ちも分かり、結婚の了承も得られたということで、これで終わりかと

思われたが・・・

 

ここはレストランである・・・もちろん周りには他のお客もいる・・・

 

そして・・・あれだけ大声で話せば、周りにも丸聞こえである

 

客A     「よかったな!兄ちゃん!」

 

客B     「いいなぁ~、私もあんな風にプロポーズされた~い♪」

 

客C     「美人な嫁さんもらえてよかったな~!」

 

客D     「うらやましい!付き合って5年になるのに!

 

        私はあんなこと言ってもらえないんですけど!」

 

客E     「いや・・・ほら・・・。

 

        人にはそれぞれ・・・ペースってものが・・・。」

 

etc.

 

こうして周りの客からも祝福の言葉や盛大な拍手を贈られ、終いにはレストラン側から

お祝いのデザートまで頂くことになってしまい、帰るに帰れなくなってしまった

 

 

 

 

何とかその場を切り抜けた二人は、レストランを出たあと、クラナガンが一望できる

小高い丘にある公園で、酔いを冷ましがてら夜景を見ていた

 

その間もフェイトは、たびたび自身の薬指にあるを見ては、うっとりしている

 

フェイト   「えへへ~。綺麗だな~、嬉しいな~♪」

 

セフィリア  「フェイトちゃん。」

 

フェイト   「はい♪」

 

セフィリア  「さっきはなんかごちゃごちゃになっちゃったから・・・

 

        あらためて・・・

 

        こほん!・・・俺と結婚して下さい。」

 

フェイト   「はい♪よろこんで♪」

 

そしてクラナガンの夜景をバックに口づけを交わす

 

フェイト   「そうだセフィさん。お願いがあるんですけど。」

 

セフィリア  「どうしたの?」

 

フェイト   「私のこと、呼び捨てで呼んで欲しいなって♪」

 

セフィリア  「い・・・いいけど、じゃ・・・じゃあ・・・フェイト。」

 

フェイト   「はい♪うふふ♪」

 

ただ名前を呼ばれただけで、フェイトは幸せそうだ

 

セフィリア  「俺のことも呼び捨てでいいよ?」

 

フェイト   「え!?う~ん・・・セフィさんを・・・呼び捨て・・・。」

 

しっくりこないのか、フェイトは考え込んでいる

 

フェイト   「やっぱりセフィさんはセフィさんで♪

 

        あ、でも二人の時は[あなた]って呼びますね♪」

 

セフィリア  「そ・・・そっか。

 

        じゃ風邪引くといけないからそろそろ帰ろうか、フェイト。」

 

フェイト   「はい♪あなた♪」

 

お互い若干恥ずかしそうだが、それでもやはり幸せそうに歩き出した

 

 

 

 

新暦76年6月

 

ある日の午後・・・はやてから、なのはとフェイトに同時通信が届く

 

フェイト   「はやて、どうしたの?」

 

なのは    「はやてちゃん元気?」

 

はやて    「元気やで♪ちょう二人に話があってな・・・。」

 

フェイト   「丁度よかった、私も話したいことあったんだよ。」

 

なのは    「へ?フェイトちゃんもなの?私もなんだよ。」

 

はやて    「通信で話す内容でもないから、二人とも今夜にでも時間取れへん?」

 

フェイト   「私は大丈夫。」

 

なのは    「私もいけるよ。」

 

はやて    「ほんならいつものカフェに・・・、7時くらいでええかな?」

 

フェイト   「わかった。」

 

なのは    「了解。」

 

フェイトは、なにか新たな相談事だろうと、その時は特に気にも留めていなかった

 

まさかはやての相談によって、まさかあんなことになろうとは・・・

 

 

 

 

三人は、約束の時間に地上本部近くの、常連となっているカフェに集まった

 

フェイト   「それで、はやて話って?」

 

はやて    「いや・・・なのはちゃん先どうぞ。」

 

なのは    「フェイトちゃんこそお先に。」

 

フェイト   「え?いやいや、はやてが集めたんだから、はやてが先で。」

 

はやて    「ここは課長が。」

 

なのは    「いえいえ部長の方こそ。」

 

いつの間にか漫才のようになってしまっている

 

フェイト   「何言ってるの二人とも・・・。」

 

はやて    「あかん・・・キリないなぁ・・・。

 

        そやったら三人で同時に言おか!」

 

フェイト   「そ・・・どんな内容なの?」

 

なのは    「面白そう!」

 

はやて    「じゃあいくで、せーの!」

 

三人が同時に声に出す

 

はやて    「アルさんに結婚申し込まれてもうた!」

 

フェイト   「セフィさんにプロポーズされちゃった!」

 

なのは    「ユーノ君と婚約しちゃったの!」

 

そして三人同時に驚く

 

はやて    「ん?」

 

フェイト   「へ?」

 

なのは    「は?」

 

そして三人ともに笑い出す

 

はやて    「えへへ♪」

 

フェイト   「うふふ♪」

 

なのは    「あはは♪」

 

はやて    「わたしら三人とも・・・。」

 

フェイト   「ずっと一緒だったけど・・・。」

 

なのは    「こんな時まで一緒なんだね♪」

 

同じ時期に出会い、同じ学校に通い、同じ職場で夢を追いかけて・・・

 

まさか、同じタイミングで結婚まですることになるとは、思いもしなかったが・・・

 

はやて    「ええやん♪」

 

フェイト   「そうだね♪」

 

なのは    「私達らしいよね♪」

 

これからも三人は一緒に歩いていく・・・

 

いつも同じ道では無い・・・、しかしいつも同じ方向へ・・・

 

最高の親友として・・・長い・・・長い時間を・・・

 

 

 

 

新暦77年6月

 

ミッドチルダ中央 教会

 

この日クラナガンの教会では特別な・・・

 

いや、特殊な結婚式が開かれようとしていた・・・

 

新婦控室

 

はやて    「二人とも綺麗やで♪」

 

フェイト   「はやてもきれいだよ♪」

 

なのは    「う~・・・。緊張してきちゃったよ~・・・。」

 

ウェディングドレスに身を包んだなのは達は、それぞれ緊張の面持ちで式の開始を待つ

 

桃子     「少し落ち着いてなのは。」

 

リンディ   「フェイトさんもそんな歳になったのね~。」

 

エイミィ   「あれからもう10年以上経ったんですね。」

 

シャマル   「はやてちゃんおめでとう・・・。」

 

シグナム   「シャマル・・・

 

        今から泣いてると、終わるころにはカラカラになってしまうぞ。」

 

ヴィータ   「はやて、幸せにな♪」

 

リインフォース「主はやて、末永くお幸せに。」

 

リインⅡ   「はやてちゃんとってもきれいですよ♪」

 

カリム    「おめでとう、はやて、フェイト。

 

        まさかはやてに先を越されるなんて・・・

 

        それにフェイト、絶対に幸せにおなりなさい。

 

        でなければ許しませんよ!」

 

アリサ    「まさか三人同時に結婚するなんてね・・・」

 

すずか    「おめでたいのも三倍って感じだね♪」

 

家族や友人も、三人の晴れの姿を眼に焼き付けるように眺めている

 

はやて    「もうそろそろ時間やな・・・。」

 

なのは    「は~・・・。始まっちゃうんだね・・・。」

 

フェイト   「なのは・・・、はやて・・・。三人で・・・一緒に行こ♪」

 

一方新郎控室では

 

アルフレッド 「さすがに緊張してきたぜ・・・。」

 

セフィリア  「アルでも緊張することがあるんだね。」

 

ユーノ    「もうすぐ開始の時間ですね。」

 

本日の主役男性陣も、さすがに緊張を隠せずソワソワしている

 

クロノ    「まさか三人同時に結婚するだけでなく、結婚式まで同時にすると

        はな。

 

        ま、三人とも招待する人が同じだろうから、こちらとしては

        助かるが・・・」

 

アンドリュー 「アルフレッドが結婚とはな。時が経つのは早いものだ。」

 

ギル     「私がはやての父役で、本当によかったのであろうか・・・。」

 

士郎     「はやてちゃんたっての希望だそうですから。」

 

「闇の書事件」で管理局を退いたギル・グレアム元提督は、今回はやての義父として

参列していた

 

クロノ    「はやては育ての親だと言っていましたから、自信もって下さい。」

 

ギル     「私も娘のようなものだと思っているが、あの娘にはつらい思い

        ばかりさせた私が・・・。」

 

士郎     「本当に想ってない人を、父親として呼んだりはしませんよ。」

 

ギル     「そ・・・そうだろうか・・・?」

 

士郎     「そうですよ。」

 

この十年余りの間に、ギルは何度か日本のはやてのもとを訪れ、その際にはやては

ギルを[翠屋]へ連れていくこともあった為、桃子や士郎とも知り合いになっていた

 

士郎     「はやてちゃんにとってあなたは立派な義父親ですよ。

 

        私はそう思います。」

 

ギル     「そうか、そうであれば・・・そんなに嬉しいことは無い・・・。」

 

シスター   「そろそろ式が始まりますので、新郎の皆様と新婦のお父様は、

        会場の方へお願いします。」

 

シスターの呼びかけに、全員が緊張の面持ちで、部屋を後にしたのだった

 

 

 

 

そして、三組合同という珍しい結婚式が始まる

 

参列者が見守る中、教会には赤い絨毯がひかれ・・・その先には・・・、

 

セフィリア・アルフレッド・ユーノが白いタキシードに身を包み立っている・・・

 

そして・・・

 

様々な楽器から美しい音色が奏でられ・・・しばらくすると・・・

 

教会の扉が開かれる・・・

 

光に包まれた人影が歩き出す・・・

 

フェイトはクロノに・・・

 

なのはは士郎に・・・

 

はやてはギルに・・・

 

それぞれ手を引かれながら・・・ゆっくり・・・ゆっくりと絨毯の上を歩く

 

中ほどまで来たところで・・・三組が手を放し・・・

 

新郎のもとへ歩み寄る・・・純白のウェディングドレスを揺らせながら・・・

 

それぞれの・・・夫となる人のもとへ・・・

 

そして・・・、三人の花嫁が新郎の横に立つ・・・

 

神父     「それでは・・・誓いの言葉を・・・

 

        セフィリア・ロムレット、アルフレッド・ミハエル、

        ユーノ・スクライア

 

        汝らは、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン、八神はやて、

        高町なのはを妻として、生涯を共にし、健やかなる時も悩める時も、

        愛し続けることを誓いますか?」

 

新郎全員   「はい、誓います!」

 

神父     「では、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン、八神はやて、

        高町なのは

 

        汝らはセフィリア・ロムレット、アルフレッド・ミハエル、

        ユーノ・スクライアを夫として、生涯を共にし、健やかな時も

        悩める時も、愛し続けることを誓いますか?」

 

新婦全員   「はい、誓います!」

 

神父     「神よ、あなたの御前でたった今、この三組は夫婦となりました。

 

        あなたの大いなる祝福を・・・、では誓いの口づけを・・・。」

 

それぞれの夫が花嫁のヴェールを上げる・・・

 

セフィリア  「フェイト・・・」

 

アルフレッド 「はやてちゃん・・・」

 

ユーノ    「なのは・・・」

 

そして熱い口づけが交わされ・・・その瞬間盛大な拍手の嵐が巻き起こる

 

式も終わりを迎え、教会の前には三組の夫婦と参列者が集まる

 

フェイト   「セフィさん♪大好きです♪」

 

セフィリア  「俺も一生愛し続けるよ♪」

 

なのは    「ユーノ君♪うんと幸せにしてね♪」

 

ユーノ    「もちろんだよ♪なのは♪」

 

はやて    「アルさん、漫才の練習もしよな♪」

 

アルフレッド 「え゛っ?」

 

三人の花嫁が一斉にブーケを投げる・・・

 

そしてブーケは緩やかな放物線を描き・・・

 

スバル、ティアナ、キャロの手に収まる・・・

 

スバル    「取れちゃった・・・。」

 

ティアナ   「あら・・・。」

 

キャロ    「きれいな花束♪」

 

クイント   「あらあら♪」

 

ギンガ    「なんでスバル!?どういうことですかイザークさん!」

 

イザーク   「俺に言うんじゃない!」

 

シャリオ   「ティアナいいなぁ~♪」

 

ルーテシア  「キャロ・・・、ずるい。」

 

メガーヌ   「ルー、大丈夫。あなたはまだまだこれからよ♪」

 

桃子     「なのは・・・おめでとう・・・」

 

リンディ   「幸せにね・・・、フェイトさん♪」

 

カリム    「はやて・・・、よかったわね・・・」

 

皆の祝福に包まれながら・・・

 

三組の新しい夫婦は・・・いつまでも笑顔で笑い合っていた・・・

 

 

 

 

新暦77年10月

 

カーテンの隙間から朝日が差し込む

 

フェイト   「う・・・ん・・・。」

 

フェイトが眠りから覚める

 

フェイト   「あさ・・・。」

 

普段であれば寝起きの良いフェイトだが、本日は休暇である

 

たまにはゆっくりまどろむのも悪くない・・・

 

なぜなら傍らには、いつも大きな愛で自分を包んでくれる存在がいるのだ

 

フェイト   「あったかい・・・♪」

 

しばしそのぬくもりに身を委ね、幸せを噛みしめるフェイトだったが、いつまでも

そうしている訳にはいかない

 

フェイト   「さて♪シャワー浴びて朝ごはん作らなきゃ♪」

 

いつものようにいそいそと浴室に向かい、シャワーを浴びて朝食を作る

 

フェイト   「出来た♪セフィさんを起こしにいかなくっちゃ♪」

 

そう言いながら寝室へと戻る

 

フェイト   「セフィさん、朝ですよ♪

 

        朝ごはんの準備も出来ましたから、起きて下さい♪」

 

優しく声をかけるフェイトだが、寝かせておいてあげたい気持ちもあり、つい小声だ

 

この無垢な寝顔を見てると、いつまでも見ていたい欲望にかられる

 

フェイト   「あなた♪起きて下さい♪起きてくれないとイタズラしちゃますよ♪」

 

もはや起こす気が無いのか、先ほどより小声で言う

 

フェイトはセフィリアに顔を近づけ・・・ゆっくりと静かに口づけする

 

その瞬間フェイトはセフィリアに抱きしめられる

 

フェイト   「へ?」

 

起こさないようになんとか離れようとするが・・・なぜか腕が離れない

 

フェイト   「セフィさん・・・、起きてますね・・・。」

 

セフィリア  「ふふふ、おはようフェイト♪」

 

フェイト   「も~!いつから起きてたんですか!?イジワル・・・。」

 

セフィリア  「フェイトちゃんにキスされた時かな♪」

 

フェイト   「ふふ♪早く顔を洗って来て下さい♪朝ごはん出来てますよ♪」

 

セフィリア  「は~い♪」

 

セフィリアは顔を洗ったあと、フェイトの作った朝食を食べ、リビングでくつろぐ

 

フェイト   「私毎日幸せです♪」

 

セフィリア  「俺も幸せだよ・・・、夢みたいに・・・。」

 

フェイトが突然・・・だが優しく・・・セフィリアの頬をつねる

 

フェイト   「痛いですか?」

 

セフィリア  「痛い・・・。」

 

フェイト   「じゃ夢じゃ無いですよ。私はここにいます♪

 

        ずっと・・・あなたと一緒に・・・。」

 

セフィリア  「うん・・・♪」

 

二人がいつものように幸せな時間を過ごしていると、フェイトに通信が入る

 

フェイト   「通信?はやてから?セフィさんちょっと失礼しますね。」

 

フェイトが通信を受けるため台所の方に行ったので、セフィリアは何となく庭に出て

空を見上げる

 

セフィリア  (父さん・・・、母さん・・・。俺ちゃんと生きてるよ・・・

 

        父さんのように、全力で守りたい女性もできたんだ・・・。

 

        母さんのように、とっても優しくて素敵な人なんだ・・・。

 

        俺はこれからも沢山の人たちを助けるために頑張るよ・・・

 

        父さんのように・・・。

 

        そして一番大切な人を全力で愛し続けるよ・・・

 

        母さんのように・・・。

 

        だから・・・、見守っててね・・・。)

 

空は雲一つない晴天・・・太陽だけが燦燦と輝いている

 

初めて「ストライカー」と呼ばれた男

 

-セフィリア・ロムレット―

 

彼はこれからも戦い続ける・・・、父の遺志を継ぎ、親友の想いを背負いながら・・・

 

助けを求める人々の為に・・・、大切な人達の為に・・・、

 

自身の全力の力で・・・、どんな強固な障害であろうと・・・、

 

決して諦めることなく・・・、その力で撃ち貫いて・・・




第四十五話でした

これにて無事完結となりました

私の拙い文章で書かれたこの作品を読んで下さった皆様

本当にありがとうございます

ではもし次回作がありましたら、その時はよろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。