第05話 救援任務
新暦65年 8月
首都クラナガン 中央病院 病室
セフィリア 「アル・・・。ごめん・・・・。」
違法研究所の事件から二週間ほど経った日
アルフレッドが目覚めたとの知らせを聞いて、
セフィリアはもう何度目になるかわからない病室を訪れた
アルフレッド「・・・・・・・・。」
セフィリア 「・・・・・・・・。」
何も言わないアルフレッドに、セフィリアにはそれ以上紡ぐ言葉がみつからなかった
どれだけ謝ろうとも、とても許されるものではないことを理解していた
アルフレッド「・・・・・・このばっっっか野郎!」
セフィリア 「・・・・・・・・。」
うつむいたまま黙り込むセフィリアにアルフレッドは言葉を続ける
アルフレッド「・・・助けてやったんだ。ありがとう・・・・だろ。」
驚いて顔を上げたセフィリアの眼に片口を上げて笑うアルフレッドが映る
アルフレッド「ったく。辛気臭ぇ顔しやがって!
どうせ自分が・・・とか、自分のせいで・・・とか考えてんだろ。
俺が護りたいから護ったんだ、後悔はしてねえよ。
それよりお前を護れずにいた方が後悔してたさ。
確かにこれからどうしようとか色々考えることは沢山あるし、
悩むこともあると思うけど・・・
お前を恨んだりすることはねぇよ。幸い後遺症も残らないって言うし。
大体お前も俺を助けてくれたんだからお相子だろ?
おかげで俺は生きてる・・・ありがとうな。」
セフィリア 「アル・・・・・ありがとう。」
眼に少し涙を浮かべながらも少し微笑んで、セフィリアはアルフレッドに心の底から
感謝する
アルフレッド「そういえば俺は気を失ってたから見てないけど・・・
結局どうやって助けてくれたんだ?」
アルフレッドの言葉に、セフィリアはまだ自分の隠していた能力のことやデバイスの
ことなど説明をしてなかったことを思い出し、二週間前ゲンヤ達に伝えた内容と
ほぼ同じ話をした
アルフレッド「は~、魔力の超圧縮ねぇ~。
しかも自分にリミッターまでかけてたとはねぇ。
変だとは思ってたんだ・・・
しかも古代ベルカのデバイスって・・・
どんだけハイスペックなんだよ、お前・・・」
セフィリア 「ごめんね、アル。黙ってて・・・。」
アルフレッド「なに言ってんだよ。親父さんとの約束だったんだろ?
ったく、何でもかんでも深く考えすぎなんだよ、お前は。」
セフィリア 「うん・・・ありがとう。」
アルフレッド「それに・・・俺の夢はお前に託したからな。・・・頼んだぜ。」
セフィリア 「ああ!任せて!」
その後はアルフレッドの身体のことや退院してからのことなど話は尽きなかったが、
面会時間が終了してしまった為セフィリアは次回の見舞いの約束をして帰宅した
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陸士108部隊 隊舎 隊長室
ゲンヤ 「ん゛~。」
セフィリア 「どうしたんですか、難しい顔して?
怖い顔がさらに怖くなってますよ?」
たまたま任務報告をするために隊長室を訪れていたセフィリアは、
唸るゲンヤに何かあったのだろうかと問いかける
ゲンヤ 「うるせぇな、顔は生まれつきだよ!ったく・・・はぁ~~~。」
セフィリア 「ふふっ、冗談ですよ。で、何があったんですか?」
ゲンヤ 「ああ、実はなクイントとメガーヌに転属命令が来てな・・・
部隊の編成をどうするかってな。」
首都防衛隊に転属が決定したクイントとメガーヌが抜けたあとの部隊編成について
悩んでいたゲンヤだったが・・・
起死回生のアイデアを思いつく
ゲンヤ 「そうか、なんでこんな簡単なことに気が付かなかったんだぁ。
なぁセフィ!」
セフィリア 「解決ですか?」
ゲンヤ 「たぶんな。話は変わるがお前ぇ来週の魔導師ランク試験どうすんだ?」
突然話を変えてきたゲンヤを不思議に思いながらもセフィリアは答える
セフィリア 「[A]ランク試験を受けようと思っていますが?」
ゲンヤ 「[AA」にしろ。
2ランク昇級に必要な上官の許可は、俺のほうで出しといてやる。」
不敵な笑顔をしているゲンヤの意図を掴めずにいたセフィリアだったが
結局断ることも出来ず[AA]ランク昇級試験を受けることになった
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魔導師ランク昇級試験の翌日
ゲンヤに呼び出されたセフィリアは隊長室に呼び出されていた
セフィリア 「失礼します。」
部屋に入るとゲンヤの他にクイントとメガーヌがいた
ゲンヤ 「おう、来たか。まずは昨日の昇級試験ご苦労さんだった。」
クイント 「セフィちゃん、おめでと~♪」
メガーヌ 「おめでとう。」
入室するなりいつものように抱き着いてくるクイントと頭を撫でてくるメガーヌに
少し照れながらセフィリアはお礼を言う
セフィリア 「あ・・ありがとうございます。」
ゲンヤ 「これで俺の予定通りだ。」
ニヤリと笑いながらゲンヤは自身の計画を話し出す
セフィリア 「予定?」
ゲンヤ 「明日っから第一分隊の分隊長はお前ぇさんだ。
今週中にクイントとメガーヌから引き継ぎを受けてくれ。」
セフィリア 「俺が!?」
ゲンヤ 「何か問題があるか?
これでお前はクイントとメガーヌと同じ[AA]だ。
実力も十分だろうが。」
クイント 「セフィちゃんなら大丈夫よ。ね、メガーヌ。」
メガーヌ 「ええ、心配ないわよ。私たちが保証するわ。
・・・それにアルフレッド君と約束したんでしょ。頑張って♪」
セフィリア 「・・・。」
自信が無さそうにしているセフィリアにゲンヤが言う
ゲンヤ 「前にも言ったろうが・・・俺ぁ人を見る目には自信があるんだよ。」
セフィリア 「分かりました!やらせて下さい!」
こうしてセフィリアは陸士108部隊・第一分隊分隊長に就任した
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新暦65年12月
分隊長に就任し数ヶ月、仕事にもなれてきたセフィリアは隊長室に呼ばれていた
セフィリア 「失礼します、お呼びですか?ナカジマ三佐。」
ゲンヤ 「おう、すまねぇな。」
セフィリア 「緊急の要件とのことですが?」
ゲンヤ 「おう、次元航行部隊から特別救援要請だ。
これが結構な大事らしくてな。
各部隊で可能な限り精鋭を派遣してくれって申請がきてんだ。
すまねぇが、お前ぇさんの分隊で対応たのむわ。
詳しい報告は、次元航行部隊から直接連絡がいくようになってるから
そっちで受けてくれ。」
セフィリア 「了解しました。それでは失礼します。」
報告を聞いた後自分のデスクで任務報告書を作成していると、アマテラスから
通信呼び出しのアラームが鳴る
セフィリア 「ん?アマテラス、通信を開いてくれ。」
・・・ 「次元航行部隊・アースラ艦隊所属クロノ・ハラオウン執務官です。
セフィリア・ロムレット二等陸士でよろしいでしょうか?」
セフィリア 「はい。セフィリア・ロムレット二等陸士であります。」
クロノ 「この度はこちらの救援要請をお受け頂き有難うございます。
緊急の案件の為このまま情報を共有したいのですが、
通信では話せない内容もありまして。
明日の12:00より、今回救援頂く各部隊のリーダーのみを集めた
ミーティングを行います。
申し訳ありませんがご足労頂けますでしょうか?」
セフィリア 「了解しました。明日12:00お伺いさせて頂きます。」
クロノ 「すみません。
転送の手配はこちらの方で済ませておきますので、それでは明日
お待ちしております。」
セフィリア (噂のクロノ・ハラオウンか・・・有名な実力者って話だったから、
もっと高圧的かと思ってたけど、随分丁寧な人だったな・・・)
セフィリアはクロノとの通信を終了すると、
部下に明日の留守を任せることを伝えて、溜まっていた書類作成を片付け始めた
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次元航行部隊 L級艦船・第八番艦アースラ艦内 第二会議室
クロノ 「皆さん本日はお忙しい中、ご足労頂いて申し訳無い。
次元航行部隊アースラ艦隊所属クロノ・ハラオウン執務官です。」
イザーク 「航空武装隊・第六番隊隊長イザーク・アマルフィ准空尉であります。」
パトリック 「古代遺物管理部・起動三課第二対策室室長パトリック・オーラダ
二等空尉であります。」
今回は5つの部隊が救援に派遣されたようで、それぞれが順番に自己紹介していき、
最後にセフィリアが自己紹介する
セフィリア 「陸上警備隊・陸士108部隊第一分隊分隊長セフィリア・ロムレット
二等陸士であります。」
イザーク 「二等陸士で分隊長・・・?
ふんっ、陸士108部隊は、よっぽど人手が足りないらしいな?」
鼻で笑いながら小馬鹿にした顔でセフィリアを見る
クロノ 「イザーク准空尉。
すまないが時間が無い、ミーティングを始めさせてもらってよろしい
ですか?」
暗に余計なことは言うなとクロノが釘を刺す
イザーク 「失礼。」
クロノ 「では始めさせてもらいます。
現在我々は[闇の書]というロストロギアの対策任務に当たって
います。
ここ最近、様々な世界で魔導師や巨大な魔力を持つ魔法生物が
襲撃されているという噂を耳にした方もいらっしゃると思いますが、
今回の任務はそれにも関係しています。
闇の書は魔力を持つ者から魔力を蒐集し、それが一定量を超えると
完成するという機能があります。
完成した闇の書はその膨大な魔力で破壊の限りを尽くし、
その後は新たな宿主を探して転生、
再生を繰り返すという大変危険なロストロギアです。」
全員がクロノの話に息を呑む
クロノ 「現在完成前に闇の書を確保するよう、全力で書と主を捜索中です。
皆さんに協力を仰ぎたいのは、その捜索任務及び主が抵抗した場合の
応援任務です。
闇の書には守護騎士と呼ばれる魔導師の護衛が、最低でも4人確認
されています。
確保の際は最新の注意を払って下さい。」
パトリック 「その主とやらの大まかな潜伏場所は判明しているんですか?」
クロノ 「今まで襲撃された場所などから転移可能な潜伏先を調査した結果、
第97管理外世界の[地球]という惑星がもっとも有力視されて
います。」
イザーク 「ふんっ。じゃ特定されたら私に行かせて下さい。
その守護騎士って奴らを蹴散らして、瞬く間に主って奴を確保して
見せますよ。」
入局3年で魔導師ランク[AAA-]を取得し、
階級も准空尉で周囲からエースと言われているイザークは自信満々で息巻いている
クロノ 「もちろんイザーク准空尉に期待はしていますが、守護騎士を侮らない方
がいいと思います。
こちらで観測した結果[AA]から[S]に近い戦闘力があると
思われますので。」
イザーク 「へぇ。おもしろそうだ。」
尚も自信満々のイザークにクロノは軽くため息をつく
クロノ 「とにかく本日は闇の書及びその主と守護騎士の報告書に目を通して
頂き、明日から任務に当たって下さい。
詳しい任務内容はそれぞれのデバイスにデータをお送りしておきま
したので。
皆さんにはアースラ内に個室を用意しております。
お休みの際はそちらでお願いします。」
ミーティングが終了した後、セフィリアは久しぶりに再会したパトリックと挨拶を
交わしていた
セフィリア 「お久しぶりです、オーラダ二等空尉。」
パトリック 「ああ、久しぶりだ。
私のことはパトリックでいいと言ったろう、セフィリア。」
二人は軽く握手を交わしながらお互いの近況を話そうとした時イザークが通りすがりに
毒づいてくる
イザーク 「せいぜい頑張るんだな二等陸士どの。」
パトリック 「アマルフィ准空尉。」
上官であるパトリックに諫められたイザークそれでも悪態をつきながら立ち去る
イザーク 「もしお前が目標を発見したら、一番に俺に救援依頼をしてくれよ。
すぐに助けに行ってやるよ、二等陸士どの。」
パトリック 「まったく、どこにでもいるものだな、ああいう輩は。」
セフィリア 「ありがとうございます、パトリックさん。
大丈夫です、気にしてませんから。
俺が二等陸士なのは事実ですし。」
苦笑しながら言うセフィリアに相変わらずだなと思いながらパトリックは、
違法研究所の事件後の近況を語りあう
パトリック 「そういえば分隊長になったんだな。
ま、君ほどの実力があれば当然か。」
セフィリア 「いえ、自分なんてまだまだですよ。
クイントさんやメガーヌさんの足元にも及びません。」
パトリック 「ふっ。それも君らしいな。」
事件の時にセフィリアの異常な実力を目の当たりにしたパトリックは、
セフィリアの謙遜に肩をすくませる
セフィリア 「しかし、今回の任務もなかなか厳しそうですね。」
パトリック 「ああ、闇の書は私も聞いたことがある。
といっても10年以上前の話で、そのころの私はまだまだ新人も
いいところだったから、詳しいところまでは知らんがね。
たしか書を確保し本局に運搬する途中暴走、運搬に使用していた
艦船のシステムが乗っ取られ、艦に搭載していたアルカンシェルが
発射されそうになったらしい。
それでやむなく発射前に闇の書ごと撃墜したそうだ・・・
確かその時運搬していた艦船の艦長一人が犠牲になったらしい・・・」
セフィリア 「資料を少し確認しましたが・・・完成もしくは暴走を起こした場合、
最悪一つの次元世界を破滅させた事例もあるそうなので、
かなり危険なロストロギアですね・・・」
闇の書の危険性を再確認した二人は作戦内容確認と部下への指示を出す為、
それぞれの割り当てられた部屋に向かった
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地球衛星軌道上
次元航行部隊 L級艦船・第八番艦アースラ艦内 個室
セフィリア 「以上が明日からの作戦内容です。
地上本部からの転送ポート使用許可は私の方で取っておきました。
全分隊員に通達をお願いします。
あ、それと・・・くれぐれも遅刻しないで下さいね。」
ダコスタ 「遅刻したことなんてないだろ!!!
・・・・・・・副分隊長になってからは・・・。
ってか、セフィは分隊長なんだから俺にはタメ口でいいっていつも
言ってんだろ。」
まじめな話ばかりに肩が凝ったのか、セフィリアは少しからかいながら部下である
ダコスタ・トライン陸曹と通信で指示を出していた
セフィリア 「そうはいきませんよ。階級としては上官ですから。」
セフィリアの率いる第一分隊は、陸士108部隊のエースで構成された部隊の為、
部下は基本階級が上の人間がほとんどだった。
通常であれば不満が出るものだが、分隊のメンバー全員が5ヶ月前の違法研究所の作戦に参加したメンバーで、目の前でセフィリアの実力を目の当たりにしている上、
この5ヶ月間のセフィリアの仕事ぶりもあってすっかり認められていた。
話し方については、部下だが上官というややこしい立ち位置の為、どうするかの話し合
いが行われたがもともと一緒の部隊で気心もしれていたことに加え、
セフィリアがそのままでとお願いした為、公式の場所以外では以前のままでいいという
ことになったのでダコスタはタメ口だが、生真面目なセフィリアは上官だからと絶対に
敬語を崩さなかった。
ダコスタ 「ったく、まあいいや。それもお前のいいとこだからな。
とにかく協力任務の内容は分かった。
明日の10:00には、その[地球]ってところの集合場所で
合流する。」
セフィリア 「宜しくお願いします。では、また明日。おやすみなさい。」
ダコスタ 「おう、おやすみ。」
通信を切ったセフィリアはふと時計を確認すると22:07となっていた
セフィリア 「うわ、もうこんな時間か!
資料と作戦内容の確認してたらすっかり遅くなっちゃった・・・
まだ夕飯食べてなかったなぁ~。
どうしよ、こんな時間でも食事いただけるかなぁ~・・・」
明日の朝まで我慢しようかとも思ったセフィリアだが、
本局に行ったことはあっても艦船に乗るのははじめてっだったので、
見学もかねて艦内を見て回り、もし食堂が開いていたら軽食でももらおうと部屋を出た
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アースラを見学しながら艦内を歩いていたセフィリアは、ふとガラスの向こうに見える
宇宙空間に眼を奪われた
セフィリア 「へ~、これが宇宙か~。
こんなに星が一面に輝いて・・・綺麗だなぁ~。」
・・・ 「宇宙は初めてですか?」
セフィリア 「へ?」
不意に声をかけられたセフィリアは驚きながら振り向く
・・・ 「あ、突然すみません。
アースラ所属・執務官補佐兼管制官のエイミィ・リミエッタです。」
セフィリア 「失礼しました。
陸士108部隊から応援で参りましたセフィリア・ロムレット二等陸士
であります。」
エイミィ 「こんなところでどうされました?もしかして迷われたとか?」
セフィリア 「あ、いえ。
資料に目を通していましたらすっかり遅くなってしまいまして。
艦内を見学させて頂くついでに、もし食堂が開いていらしたら軽食でも
いただこうかと・・・。」
エイミィ 「あら、それは大変です。
わたしも食堂に行くつもりでしたから、ご案内します。」
セフィリア 「すみません、ありがとうございます。
優しいんですね、リミエッタ執務官補佐。」
エイミィ 「えっ!?いえ、そんな・・・」
後ろを歩いていた為セフィリアは気が付いていなかったが、いい男の部類に入る
セフィリアにエイミィの顔は少し赤くなっていた
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次元航行部隊 L級艦船・第八番艦アースラ艦内 食堂
エイミィ 「クロノ君とリンディさんも今から食事ですか?」
リンディ 「エイミィさんあなたも?あら、そちらの方は?」
クロノ 「陸士108部隊から応援で来ていただいたセフィリア・ロムレット
二等陸士ですよ。」
クロノが自身の紹介をしてくれた為セフィリアは敬礼ながら挨拶だけをする
クロノ 「ロムレット二等陸士。こちらがこのアースラの艦長
リンディ・ハラオウン提督です。」
セフィリア 「はい、宜しくお願いします。ハラオウン提督・・・ハラオウン?」
クロノとリンディの名前が同じことにセフィリアは当然疑問を抱く
エイミィ 「リンディさんはクロノ君のお母さんなんですよ♪」
リンディ 「今回は緊急にも関わらず、こちらの救援依頼を引き受けて頂き、
ありがとうございます。
宜しくお願いしますね、ロムレット二等陸士。」
セフィリア 「はい!まだまだ若輩の身ですが全力で任務にあたります。」
リンディ (あらら・・・これはまたクロノみたいなお真面目さんね・・・
でもクロノとは気が合うかもしれないわね、歳も近そうだし・・・)
幼いころに管理局に入局し仕事ばかりで、仕事仲間はいてもあまり友人のいないクロノ
にこれを機にセフィリアが友人になってくれたらとリンディは期待する
クロノ 「食事に来たんじゃないのかエイミィ?」
エイミィ 「そうだった!ロムレット二等陸士こっちですよ。」
その言葉に目的を思い出した2人は夕食を取りにカウンターに向かった
4人で食事を提案されて遠慮しようとしたセフィリアだったが、なぜかリンディに
逆らえず結局食事を共にしていた
クロノ 「そういえばロムレット二等陸士の部隊表も確認しましたが、
分隊で一番の下士官であるあなたがなぜ分隊長に?」
セフィリア 「それは・・・いろいろありまして・・・。
ハラオウン執務官はご不安でしょうが任務は全力で遂行しますし、
私の分隊員は優秀な人員ばかりですから安心してください。」
クロノ 「あ、勘違いしないで下さい。
あなたの実力を疑っているわけではなくて、ただ単純に疑問に思った
だけですから。
それとクロノで構いませんよ。
ハラオウンですと母と紛らわしくなってしまいますから。」
一瞬どうしようか考えたセフィリアだが、クロノの提案ももっともだと考え言葉に
甘えることにする
セフィリア 「ではクロノ執務官とハラオウン提督とお呼びするようにします。」
リンディ 「あら?私のこともリンディで構いませんよ♪」
エイミィ 「じゃ私もエイミィでお願いしま~す。」
提督程の高官を名前で呼ぶなど、セフィリアにとってはあり得ないことなので当然
断ろうとするが・・・
セフィリア 「いえ、さすがにそれは・・・。」
リンディ 「リンディでいいですよ♪」
笑顔なのに異様な迫力のあるリンディに、
先ほどと同じように断れないセフィリアを見て、いつものこととクロノとエイミィは
静かに笑っていた
クロノ 「この艦は皆こんな感じですから。」
セフィリア 「で・・・では、リ・・・リンディ提督・・と呼ばせて頂きます。」
エイミィ 「え~!リンディさんだけですか~?わたしは~?」
セフィリア 「・・・エイミィ執務官補佐・・・。」
エイミィ 「執務官補佐は余計だけど・・・まぁ、とりあえずそれでいいです。」
セフィリア 「では私のことはセフィで構いません。
親しい友人は皆そう呼びますので。」
クロノ 「では、そうさせてもらいます。」
リンディ 「ええ、改めてお願いしますね。セフィさん♪」
エイミィ 「お願いしま~す。セフィさん。」
その後食事をしながら談笑していた中
エイミィ 「さっきの話ですけど、二等陸士で分隊長なんですごいですよね~。」
セフィリア 「ホントにいろいろありまして・・・話すと長くなるんで・・・。
それに隊の皆さんに助けられてばかりですよ・・・。」
クロノ 「謙遜しなくていいですよ。
肩書や年齢は実力と関係ないことを最近思い知らされたばかり
ですし・・・
それに陸士108部隊のナカジマ三佐は、わりと古くからの母の知己
なんですが、いい加減な理由で分隊長を決めたりしない人ですよ。」
セフィリア (最近思い知らされた・・・?)
クロノはなのはやフェイトのことを思い出しながら、
最近まで如何に自分の常識というものが狭いものであったかを思い知らされたのだが、
この数十時間後、もう一度思い知らされることになるとは思ってもみなかった
クロノ 「逆にあのナカジマ三佐が分隊長に選んだ人物ですから期待してます。
その実力は任務で見せてもらいますよ。」
いつものように謙遜する言葉が出かかったセフィリアだったが、クロノの眼が・・・
なぜかアルフレッドに見られているように感じたセフィリアは・・・
セフィリア 「はい・・・任せてください!」
リンディ (あら?これは本当に期待できるかもしれないわね。)
しかし後日クロノとリンディの期待は裏切られることになるのである
・・・・・・とてつもなくいい方向で
第五話お届けしました
本編突入です
AS編からの介入になります
原作キャラの性格がつかめているか心配・・・
今回もオリジナル人物がでましたイザーク・アマルフィ
実は一番お気に入りです、かなり終盤にも登場します
(元ネタは当然某銀髪おかっぱのあの人です。虎の人も好きなんですが男キャラ一番
は彼ですね!下に載せましたし後日本編中でも使用しますが、技の名前もそのまま
彼の愛機から拝借しています。
ちなみに女性キャラ一番はピンクの髪のお姫様です・・・)
今回も楽しんで頂けたらいいなぁ
ではまた次回もよろしくお願いします
以下オリジナル設定
イザーク・アマルフィ
魔力値[AAA]魔導師ランク[AAA-]階級 准空尉
所有デバイス デュエル 形状 ハルバード
技 アサルト・シュラウド
両肩からの砲撃魔法 広範囲に放ち多数の目標を攻撃することも、二つの砲撃を
ツイスト状に放ち貫通力を上げ一つの目標を攻撃すること
も可能
スラッシュ・ファントム
ハルバードに魔力を奔らせ障壁ごと目標を切り裂く