シンフォギア習作 振れば風の鳴る翼的な女の子   作:レノボのカナリア

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運営はグレ響に恨みでもあるんですか?(震え)


始まる話

誕生日の予定は開けておくようにと、父から言われたのは3ヶ月前の事だった。

 

 

俺もこれでハタチだし、ちゃんと親族で祝ってくれるんだろうなぁなんて思ってのほほんと構えていたら、新しい着物を仕立てましょうとか母に言われ、下の妹にはまぁお兄様の事だからきっと似合いますよ!なんて言われ、上の妹にはいやお兄じゃ釣り合わないでしょとか意味のわからん事を言われ………兄たちの反応はどうでも良いけど、俺は浮かれたよね、正直。

 

なんだよ俺、結構祝われてんじゃん!ってさ。

愛されてるな、俺!ってさ。

普段はアホの子見るような目で俺を見るくせに、なんだよしっかり祝ってくれるじゃん!なんてさ。

 

 

 

いや俺だっておかしいなって思ったよ?

 

ほとんど好き勝手やってた俺の誕生日をしっかりやろうってなんだろう?とか、妹sがやけに俺に質問をぶつけてきて、答えられないとブーイングしてきてなんだこれ?とか、女性には礼儀正しく!だの他人には礼儀を!だのと当たり前のことを言ってくるとか!

 

そもそも論で言うならなんで誕生日だからってわざわざ仕立て屋を呼ぶんだよとか、いや着物の完成予定が成人式越えてるからそっちじゃ使えねぇじゃんとか、色々あったよ。

 

 

まぁ結局思っただけなんだけどな!

 

 

 

当日になって

 

「さぁ車で行きましょう、私と貴方以外はもう現地に向かっていますよ」

 

なんて母に言われたから気にもせず乗って、着いたら着いたでそのままそそくさと座敷の前まで通されて、襖を開ける寸前に

 

「あ、この場は貴方の誕生日祝いではなくお見合いの席です。鎌倉の御前からのご指名、失礼の無いように」

 

と爆弾を置かれるだけ置かれて、原作の登場人物に遭遇し、今に至る。

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ雅実君は、本当に大きいですな」

 

「おほほ、弦十郎さんと違って大きいだけの恥ずかしい息子ですけれど」

 

「ははは、私も無駄にデカイと良く言われますよ。いやぁ、実に立派な体格をしている」

 

 

無言の当事者を尻目に母とOTONAは和やかに会話をしている。

出会った瞬間から緊張と混乱で固まっている俺と、何かを言おうとしては結局口を閉ざす彼女に助け船のひとつも出して欲しいものだが、二人はどうにも気が利かない様だ。

 

 

 

 

「えっと、お仕事の方は……」

 

とりあえずお見合いなのだからと質問の言葉を言いかけて、俺はそこからなんと続ければ良いのか分からなくなった。

 

シェム・ハの事が有ったし、それが終わった後にもシンフォギア装者として様々な活躍をしていたことは知っているが、本来なら彼女がシンフォギア装者であることを俺なんぞが知るよしも無い。

 

だから仕事のことを聞くなら必然的にアーティストとしての話になるんだが、彼女は未だアーティスト活動を再開していなかった。

 

だいたい1年前に、ライブで敵襲にあったことで多数の死者行方不明者が出てその時からこの女性は活動停止したまま……

 

 

 

「アーティストをしています」

 

「あ、はい……それは存じあげているのですが」

 

「アーティストなのです」

 

俺の中途半端な質問をキリッと凛々しげな表情で答える彼女の横で、風鳴弦十郎はなんとも微妙な顔をしていた。

お前がアーティストをしてるなんてわかるよ、とでも言いたげな顔だった。

 

 

「んん! あー、現在休止中とは言えアーティストの貴女が見合いなど、お仕事に差し障りは無いのですか?」

 

「休止の件ですが、次の私の誕生日を目安に活動を再開するつもりです。差し障りがあるかと聞かれたら多少はあるでしょうね、としか」

 

「そうなのか!?…………あ、いやあの、活動再開の話は初めて聞いたのですが、こちらが聞いてもよろしかったのです?」

 

「え?………あ」

 

思わずといった風に手を口にやる女性。

 

 

そうだよな、FC会員限定のコミュニティにも広報にもそんなこと書いてなかったもんな。

これはオフレコとして聞かなかったことにしよう……公式発表を待つのがマナーだ、マナー。

 

だがまぁ活動再開は嬉しい限りだ。

 

 

 

 

「「………」」

 

「二人とも、そう緊張していては話も進まないだろう。庭でも見てきたらどうだ? ここの庭は立派なものだぞ?」

 

失言したと気づいてから再び口を閉ざしてしまった彼女になんと言葉をかけて良いのか分からなかった結果、また沈黙が出来てしまっていた中で風鳴弦十郎がそう言って助け船を出してくる。

母が隣にいると話しづらいので正直ありがたいんだが、二人きりと言うのもまた辛いものが……

 

 

うだうだ悩んでもどうしようもないことは理解できたから、結局はその提案に乗り、俺は彼女と二人で庭園を回ることになった。

 

 

 

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