ダヴァイダヴァイダヴァイ
時は流れて5組対2組のクラス対抗コンクエストが終わり、1年生たちは一旦学園へと帰ることになった。どうやらコンクエスト終了ののちに応用戦術訓練なるものを行うらしい。まあ何が起こるかはある程度察しはつくがね。
俺は今何を持たされているかって?リペアトーチだよリペアトーチ。それでISを整備するっていう地味な作業を行ってるんだ。
「疲れた」
とギラギラと目を輝かせたのほほんさんがスパナを力任せに振り上げてISの整備個所を整備していく。怖いよ。つーか何者ですか貴方は。周りの人が若干引いてるよ。5メートルくらい。
「16なのにか?」
おぞましい邪念を含ませた視線が俺の胸へと一直線に飛来する。うん、だから怖いってやめてよ。一応俺だって真面目に整備している身なんだから…成程、もっとやれってか。過労死するぞ。
「クラス対抗コンクエスト。なかなか楽しかったね」
「今からすれば笑い話だな」
今だから笑える出来事というのがある。まあ俺たちが囲まれた時の話だ。あの時ののほほんさんの必死の形相は忘れ難いだろう。普段開いてるか分からない目が思いっきり見開かれてたんだもの。それにザイツェフのあの泣き顔と言いコンクエストは混沌を極めたと言っても過言ではない。
「今度のコンクエストの対戦相手は2組だってさ。箒ちゃんが知ったら怒り狂って軍刀を抜き放つんじゃないかって心配で」
2組と箒と聞いて俺は全身が総毛立つ。何しろあの大和魂系ガールが軍刀を抜いて2組を血祭りに挙げるところまで想像できてしまったからだ。それに2組は何気なく中国系が多い。それに中華人民解放軍所属の国家代表がいると聞く。まあ高飛車な態度なんだろうけど。
「そりゃ一度は見てみたいもんだね」
「そうだね。自分が斬られなければね」
最後に恐ろしい事を言うなやのほほんさん。整備を終えて俺たちは所定の位置へISを収納し、自分たちの部屋へと戻る…はずだった。
「貴様!よくもこの私に向けてそんな態度が叩けるものだな、国家代表として恥を知らんか!」
何やら言い争う声が聞こえてきた。声色から察するに箒ともう一人。
「ほぉ…日の昇る筈の島国が世界の華を相手に偉そうな態度をとるものねぇ。そんな国の人間とご対面した事は一度もありませんわ」
銀色の刃が宙に舞い、一閃。相手の首筋へと日本刀を突き付ける。
「今度言ってみろ。次は貴様の首をもらう事になる」
「それが出来たらのお話ですが、失礼。観客がおられるみたいですよ」
俺たちの視線に気づいたのか、箒は忌々しげに彼女を見つめたのちに刀を自らの鞘へと収め、その場を立ち去った。そこにはたった一人のみが残った。世界を網羅し、華を咲き誇らせ、そして泥の中へと沈んでいった。その威信を咲き返すかのような視線を持ったその少女はそれを高らかに宣言する。
「私が中華人民解放軍のザオ・シャイよ!
」
ええ、2組オリキャラのザオちゃんの登場です。まあ箒と対局なキャラが欲しかったんだけどね。それではまた今度