ISの世界に工兵が介入!?   作:キングオブ不死身さん

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右手にリペア、左手に魂。炎は鎧を砕き、血潮を上げる。屍が倒れようと彼の足は止まず、ひたすらに獲物を狩る。それが、兵士の生き様。


リペア野郎とスパナ少女

俺は今IS学園の食堂に居る。というのも今分隊全員の作戦会議の時間だからというのが理由だ。のほほんさんに引きずられて食堂に顔を出すと既に席には谷本さんと相川さんがテーブルを囲んで座っている。

 

「どうも、分隊長殿」

 

一応BFをやってて軍オタ経歴がある為上官には敬意をもって接するのが何よりも大切である。

 

「あっ、そんな顔しなくていいよ。一応分隊と言っても班長さんみたいな感じだし」

 

とは言っても礼儀は大切。恭しく敬礼した。谷本さんもぎこちない敬礼で返す。

 

「じゃあ、みんな集まったね?それじゃ、クラス対抗コンクエストマッチの開催場所についてまず説明するね」

 

谷本さんはテーブルから空間モニターを呼び出して地図を開いた。

 

「開催場所はここ、カスピ海の国境付近に位置しているIS学園の演習場で行われるって言われてる」

 

「まるでカスピアンボーダーだね~」

 

のほほん。お前が言うなBF民。

 

「地形は結構複雑。高低差も激しいところがあるしガソリンスタンドはいつ何が爆発してもおかしくない。見晴らしが良い丘の上はどう考えてもスナイパーの格好の陣地となる」

 

確かに攻めるには丘の上は多少不利だ。だからと言って退却したら督戦隊ハートマン千冬に骨の髄まで焼き尽くされる事は必至。逃げ場は無い。

 

「相手の組は?」

 

「3組よ。私達にとってはあまりに分が悪すぎる。なんて言ったって向こうの教師は元ロシア連邦軍戦略機動グループの旅団長だったって噂話があるくらいだし…」

 

はっ!?OMGですか?向こうの教師。しかもそれってつまり…

 

「ypaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!」

 

な方々が地表を蹂躙しまくるプレイじゃないですかやだー死ぬー。

 

「つまり相手はスチームローラー戦術で攻めてくるって事?」

 

「そういう事よ。こっちのベータ分隊が持ちこたえられればこっちも勝機はあるんだけどね」

 

ベータ分隊。さっきも言った通りネームド揃いの分隊だ。イギリス代表候補生セシリア・オルコットを筆頭として各国の代表候補生がこの分隊に所属している。

 

「私達はどう動くべきかなぁ~」

 

本音もその問題に行き当たっていた。3組のスチームローラー戦術を前にしてアルファ分隊が動いては数の暴力に押し当てられて瓦解するのを待つだけになってしまう。だからと言って籠っていてはいずれは負ける。少数で動くのもありかもしれないが大規模展開する3組を相手には各個撃破がオチだろう。

 

「分隊同士で陣形を組んで戦うべきかもしれないね。俺はそう思う」

 

一斉に視線の集中砲火が俺へと飛んだ。痛い。痛いゾこれは…

 

「分隊って、何処の分隊と共同戦線を張ればいいかな?山口君はどう思う?」

 

「ベータが妥当でしょう」

 

「ええっ!?どうして?ベータには正面から部隊が激突するのよ」

 

驚くのも無理は無い。ベータ分隊は選りすぐりの精鋭部隊。数で圧倒する3組を押し返すのが彼女たちの役割だと思っていたからだ。

 

「正面は彼女たちに任せればいいんです」

 

「成程~彼女たちを生贄にしてこっちは裏へ回り込むのか」

 

のほほんも成程と言った調子で頷いた。

 

「じゃあ、今日の奢りは私って事で!ハートマンがいない内に」

 

「乾杯!」

 

 




孤独とは、何よりも辛いものだ。

何にも理解させず、ただ一人でさまよい歩く。

だが今は違う。

愛も、希望も、その全てを

自分のリペアツールに託すのだ。

そんな事を考えていた時期が私にもありました。
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