ISの世界に工兵が介入!?   作:キングオブ不死身さん

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前半はギャグ。後半はシリアスとなります。

ちょっとローンサバイバーの影響受けちゃったかな?


決戦!カスピアンボーダー! 中編

1組と3組の主力部隊が絶賛合戦中のところ、俺達は裏取りをして拠点を確保し続けている。正直主力が合戦中のお陰でこちらが楽に動く事が出来たのは幸いだった。

 

「拠点丘の上を制圧するわよ!」

 

「Rager!」

 

と谷本さんは謳いあげたものの侵入経路を探すのに戸惑っている様子だった。

 

「うわ…狙撃兵がいるしそれにどう考えても坂を登れば一斉射撃。だからと言って空からは対空砲火の餌食、どうしましょう?」

 

見ての通り、小高い丘の上には3機ほどの狙撃型ISと120ミリ滑腔砲を装備したIS。更に対空装備。主力じゃないにしてはなかなか豊富な品揃えだ。しかし、おだてていても血路は開かない。ならば誰かさんが斥候をするしか他に無い。工兵だが、やるときは一応偵察兵としても動かなければならない。狙撃銃とモーションセンサーとラジオを持っていないが偵察に行くしかない。

 

「ちょっと別のところを見てきます。4人はとりあえずそのまま待っていて下さい」

 

「了解。私達はISを解除してそこの茂みに身を隠すから。何かあったら無線で連絡を。いい?」

 

「了解です」

 

そうして俺はリペアツールとACRアサルトライフルを携えて斥候へと向かうのだった。

 

 

 

 

向こうの状況?絶賛合戦中です。カスピヶ原の戦いとでも言っておきましょうか。まあ向こうの戦闘は未だ止む事は無く砲撃音があたり一面から木霊しております。

 

「こちらアルファ0-2。アルファ0-1へ。向こうは絶賛合戦中。こっちの部隊は依然として動き無し。オーバー」

 

ばれないようにささやき声で、しかし状況ははっきりと伝える。こっちの世界で来る前にサバゲーで良く教わっていた。

 

「了解0-2。侵入経路の捜索を続けて。後はこっちが見張る」

 

「了解だ0-1」

 

ACRライフルを狙撃ISへと定めるがいかんせん威力不足。いくらIS用にアップサイジングされていても一撃で仕留める事は適わない。仕方なく照準を外して再び侵入経路の捜索を開始する。すると丘の下に小さな川が流れているのが目に映った。よく見てみればその川の水流の一部が丘へと引き込まれている。

 

「まさか…」

 

水流の先へと足を延ばすとそこには人ひとり分が入れるほどの排水口があった。

 

「こちらアルファ0-2。アルファ0-1へ。侵入経路と思わしき通路を確認。3時の方向、そちらから150メートル先の川だ」

 

「了解。敵は感づいてない。動くなら今の内だね。ありがとう山口君」

 

銃を構える音が聞こえた後に通信が終わった。とてもではないがISを展開したままで入れる様な大きさの通路ではない。そこでISを解除した状態で侵入を試みる。マルチカムのコンバットシャツに帽子のまさしくBF4の工兵にそっくりだ。すると、4人が息を殺してやってきた。

 

「ここが侵入経路ね?」

 

「ええ、突入します」

 

フラッシュライトを点灯させ、薄暗い地下通路を慎重に進んでいく。

 

「成程、ここは恐らく丘の上へ直通で出られるルートかもしれない。なら…全員聞いてここを出た後に敵が見えたらISを展開してひたすら撃ちまくる。制圧射撃よ!」

 

「フーアー!!」

 

しかし、敵さんはそこまで都合よく動いてくれるのか…慎重に地下通路を上がり、扉を開けていく。視界が広がる先には、背中を向けたIS部隊。こちらには気づいていない。ISを展開し、ACRライフルを狙撃兵へと突きつける。

 

「撃てぇ!」

 

閃光が眼前を駆ける。兆弾が相手の頬を掠めた。ISには絶対防御なるシステムが存在しているから死なないレベルに撃てばいい。装甲に着弾音が響く。2発3発、少しずつ彼女たちの装甲が剥がされていく。それでもアルファは撃つのをやめない。相手が降伏するまでではなく。殲滅判定を食らうまで弾丸を容赦無く放ち続けた。

 

「よし、丘の上の占領を確認しまし…嘘でしょ…RPG!」

 

谷本さんの絶叫で俺は即座に回避行動を取ろうと試みた。しかしその前に着弾し、土が一面に舞い上がる。耳を聾する爆音。息ができない。苦しい、でも爆風で肺の中の空気が押し出される。

 

――畜生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫…?」

 

のほほんさんに起こされて混濁した瞳で周りを見渡した。気が付けば俺は丘の上から吹き飛ばされて川まで吹き飛ばされたようだ。ISは解除されてはいない。辛うじて意識を保ったからだろうか。装備…手元にあったはずのACRライフルが消えている。

 

「クソッ、ライフルを失くした。あるのはリペアツールだけ。君は?」

 

「私はスパナと対戦車地雷が3つ。射撃武器は失くしちゃった」

 

射撃武器が無い程最悪な状況は無い。丘の上は占領出来たものの合戦は終了し、主力部隊がこちらへと迫りくる。悠長に待っている暇は無い。どうにかしてここの拠点を抑え続け、いかにして勝つ事が出来るか。それが現状での最善の選択だ。

 

「とりあえず丘の上に移動しよう。そこから敵を見渡せる」

 

「そうだね」

 

そう言って丘の上へと移動する二人。敵はいないが慎重に足を進めていく。

 

「こちらアルファ0-3。0-1へ、これより丘の上へ向かうよ」

 

「聞こえるよのほほんちゃん。私達は丘の上に居る。武器は殲滅判定食らった子達からもぎ取って使ってるから武器の心配は大丈夫」

 

「ありがとうございます!」

 

丘の上に到達すると、そこには谷本さん達が険しい表情で俺達を待っていた。武器は手元にある。分隊も揃っているというのにそこまで険しい顔をしなくてもいいと思ったのだが。

 

「囲まれた。3組の生徒20人が丘をぐるっと囲んでる」

 

成程、俺達は今最悪の状況に追い込まれている訳か。武器がない以上に絶望的な戦いになるだろう。

 

「了解。増援は?」

 

「今ベータに繋いでる。でも持ちこたえられるかは私達次第」

 

ちらりと丘から状況を見ると、確かに3組のISが列を成してこちらへと近づいてくる。谷本さんは依然として険しい顔のまま必死に何かを考え込んでいる。

 

「防御陣形を組んで、2時間持ちこたえられればベータの増援はほぼ間に合う。でもそれが出来なかった場合地下の排水口から脱出する。異論は?」

 

「ありません!」

 

そうして俺は泣きじゃくる3組の生徒から無理やりAKをもぎ取った。ただでさえズタボロに撃たれたのに更に武器を奪われる。可哀そうだがそうするしかない。そうして丘の上の一番狙撃に適している場所でプローン。バイポッドを展開し、指示を待つ。

 

「0-2。配置に着いた」

 

「目標を確認。撃って…」

 

そうして俺は引き金を引き絞ったのだった。




BFつれづれなる後書き 映画を見て

ローン・サバイバーを見てきました。いや~すごいですねあの迫力。いつ弾が当たるのかと冷や冷やしながら見てました。

補足

今回ちょっとシリアスが入っちゃったのでつまんなかったらすいません。
あれ、ISでもBFでも無くねこれ?いや、BFです。カスピアンボーダーですしセシリアは芋凸ですし箒は日本兵ですしあくまでこっちはモブですから…

シリアスとは言ってもあくまでガルパンレベルなので死にはしません。ご心配なく。
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