キャロルの後編です
日中にふと思い立ちキャロルは比較的人間に見えるガリィと一緒に人気の無い道を歩く
「ますたぁ?こんな日中出歩くなんて、何が目的ですかぁ?」
「ちょっとな…気になっている奴が日中何してるか知りたいだけだ」
「天下の錬金術がストーカーですか?ますたぁ?落ちぶれたものですねぇ」
五月蝿いと呟く、コイツは相変わらず性根が腐っている
アイツが普段どんなことをしているか知的興味心なだけだストーカーじゃない
そもそもアイツがモテるとは思わんが
そうして、昨日聞いていた新しいバイト先にガリィとともに向かう。
ちょうどバイト終わりなのかアイツが店から外に出ている、いい時間だったか?
……その時見知らぬ黒髪の女が親しそうに話しかけアイツも嬉しそうなだらしのない、オレには向けないような笑顔で黒髪の女に話を返す
なんだ?あの女…オレのに手を出してるのか?
トントンとつま先で2度地面と叩くと背後から黄金の魔法陣が空間を軋ませながら浮かび上がる
巫山戯ろ、アイツの隣にいる女を微電子レベルまで分解してやる
「ますたぁ?マスター!ここで手を出すのはダメですよ?ドン引きどころの騒ぎじゃなくなります、また今度問い詰めれば良いんじゃ無いんですかぁ?」
「ちっ!帰るぞ!ガリィ!」
「はい、ますたぁ」
魔法陣を足元に発生させチフォージュ・シャトー内に帰っていく
心の中に炎よりも熱くドス黒い感情を抱えたまま。
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「おい、こないだ一緒に歩いていた頭の軽そうな女は誰だ?知り合いか?」
今日も今日とて毎日のようにコイツと待ち合わせもしていないのにいつもの場所でオレと顔を合わせる。
しかし何時ものダラダラとした雰囲気では無く、鋭い目付きで〇〇を睨みつける
「え?元バイトの知り合いだよ?仲良かったから新しいバイト先紹介してもらったんだよね、あと頭の軽そうなは失礼だって」
「五月蝿い!本当のことを言って何が悪い!それよりなんでオレ以外の女と仲良く話してたんだ?!」
射殺さんとばかりに睨みつける。
「落ち着いて落ち着いて、何をそこまで怒ってるのか分からないけどキャロルちゃんと仲良くしないわけじゃないでしょ?」
「それは…そうだが…だが!あんなに馴れ馴れしく話しかけてたんだぞ?!お前もだらしのない顔していた!オレの前では見せないような!」
「まぁ、ちょっとお世話になったからかな…?あと可愛いし」
無言で胸ぐらをつかみあげ睨みつけるキャロル
この極大のバカは直接言ってやらないと分からないらしい、ならば言ってやろう
「おい、オレはお前が好きだ、愛してると言ってもいい、オレが無駄だ無駄だと切り捨ててきたものが全てお前にある、お前が必要だ、だからオレの物になれ」
「あ~キャロルちゃんは恋と愛を勘違いしてるんじゃない?」
「巫山戯ろ、何時までもオレを子供扱い出来ると思うなよ?お前を攫ってでも証明してやる」
八重歯を剥き出しにして威嚇するように笑う、逃がさないと猛獣の口の前にいるんだと分からせる
オレはこいつの胸ぐらをつかみながら後ろに倒れる、地面には転送用の魔法陣を発動しておく
「ちょ、やべ倒れる!!キャロルちゃん何やってんだ!?」
「オレ達の家にご招待」
ぎゅぅと抱きしめコイツの匂いと体温を記憶しておく…まぁ、既にしているがコイツの記憶は何より尊い
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そうしてコイツと一緒にチフォージュ・シャトーに転送しオレがいつも座っている椅子に座らせるその上にオレも座る
「HeyHey、キャロルちゃん?ここ何処よ?めっちゃ悪の組織っぽいけど」
「言っただろ?オレのいや…もうオレたちの家だ」
いつものようにコートをこいつの上から羽織体をすり付ける
これが至福だ何者にも変え難いもの永遠に感じていたい、そしてやっと手に入れたオレの大切なもの
「それで?どっちにする?オートスコアラー?それともホムンクルスか?」
「家に帰らせてくれるって選択肢は?」
「あると思うか?まぁいいお前の寿命が尽きたらホムンクルスにすればいいか?」
正面に座り直し手を首に回す、そうして優しく口付けを口付けをし、また胸元に顔を埋める。
これでこいつはオレものだ、誰にも渡さない誰にも、愛して恋して子供を産んで永遠に一緒にいよう?
またいつかの夜、様々な人形の残骸がチフォージュ・シャトー内を転がる、不気味とも神秘的とも言える光景のなか二人のホムンクルスは古びた豪華な椅子に座り世界が終わるまで抱き合っている
これにてシンフォギアのヤンデレ完結です!長い間ありがとうございました!