お兄ちゃんから今日楽しみに待ってるからねとLINEを受け取り、バタバタと走り回ってる切ちゃんを見つめる
そうすると切歌が焦った様に調に話しかける。
「調!調!そろそろ時間じゃないデスか!?髪とか整えたいデース!」
えっと…まだまだ全然時間あるよ…?それに髪なんて弄らなくても切ちゃんはそのままでも可愛いと思うんだけど
「切ちゃん、まだ3時間前だよ、それに切ちゃんはそのままでも可愛いから大丈夫」
「でもでも!気になるデース!っきゃ!」
バタンと机の上にあったギャグボールに足を滑らせ切歌は頭から地面に落ちる、それを見て慌てて調は切歌の所に走っていく。
「切ちゃん大丈夫?怪我ない?」
「だれデース!こんな所にボールなんて置いたのは!危ないデース!」
「そのギャグボール置いたの切ちゃんだよ、机の上に置いたのが落ちたのかな?」
痛そう…慰めてあげないと…あと切ちゃんは前々から私と同じ髪型が似合うと思ってたしついでに整えてあげようかな
「ほら、切ちゃん髪を整えてあげるからそこに座って?」
「お願いするデース!どんな髪型にしてくれるデース?」
「私とおそろいとかどう?」
私は自然な感じで切ちゃんに前から考えていたことを提案する
「髪少なくないデスか?」
頭にハテナを浮かべて可愛らしく首を傾げる切歌。
そんな事ないよ?と切歌の髪を撫でながら笑う調
楽しそうに笑いあっている2人。
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切歌が手をぶんぶんと振り調べを大きな声で呼ぶ。
「調!時間が無いデース!」
「切ちゃん大丈夫だってまだ30分以上あるよ、お兄ちゃんそんなに早く来ないでしょ?」
お兄ちゃん結構時間にルーズだし
この間も少し遅れてきてたし…私達と会うって言うのに…もう…
「万が一でもデース!先に行くデース!」
バンッと大きな音を立てドアを行き良いよく開け早く早くと調を急かす。
「今日は何食べようか迷うデース!」
「私はお兄ちゃんと一緒がいいな」
「あー!なら私も調とお兄さんと一緒のがいいデース!」
切ちゃんと手を繋ぎお話しながら歩いていると丁度いい時間にお店の前についた。
「いい時間についたね、もう少ししたらお兄ちゃんが来ると思うよ」
「お〜!調はなんでも知ってるデース!………ねぇ、なんでお兄さんの来る時間も知ってるんデース?」
あれ…?切ちゃん携帯見てないの?お兄ちゃんのメールだったら絶対に見てる切ちゃんが見忘れるなんて珍しい…
「携帯に連絡があった、切ちゃんのもあったんじゃないの?」
私は切ちゃんに携帯電話を見せつけると切ちゃんは頭を抱えて叫び出す
「携帯家に忘れてきてしまったデース!!」
むがー!と大きく叫んで調をガクガクと揺さぶり調に頭を叩かれる。
ぐぬぬと悔しそうに調を見つめる切歌、楽しそうな2人
「あ、来たよ……クリス先輩も一緒だけど…」
「なんで一緒なんデスか!クリス先輩寂しかったんデスかね!」
じーっとクリスを射抜くように見つめ続けて、しかし〇〇を見ると口元に笑みを浮かべる。
「あ!おーい!お兄さん!遅かったデース!」
「お兄ちゃん、遅かったね」
切歌は楽しそうにペットの犬のように喜んで手を振り調はクールにしかし表情は優しげに微笑んでしかし少しイラッとした表情で迎える。
「ねぇ、なんで雪音先輩も一緒に居るの?今日は3人だけじゃなかったっけ?」
気に入らない…私達3人だけのご飯のはずなのにクリス先輩も一緒だなんて、私達だけがいいのに…なんで…
「いや、クリスも一緒にご飯食べたいらしくてさ、連れてきちゃった」
困ったような笑顔のお兄ちゃんは凄く魅力的だしもっと虐めたい、もっとその顔を見せて欲しいけどそれとこれとは別……切ちゃんはどうだろう
「…切ちゃんどうする?」
「来ちゃったものは仕方なデス、けど本命は私達デス!」
ぎゅぅと私と切ちゃんは同時にお兄ちゃんの腕を抱きしめる
その瞬間切歌の豊かな山が形を変え調の目が鋭くなる。
ずるい…私も切ちゃんくらいあったらお兄ちゃんを満足させてあげられるのに…けど私には私の良さもある…
「おい…2人とも〇〇がビックリしてるだろ?離れろよ 」
低い低い本能的に恐怖を感じる声で私達に話しかける
何を言ってるの…?クリス先輩が勝手に来たのに本当は私達3人だけなのに……この人は…!
「ま、まぁまぁ、俺は気にしてないからさっさと中に入ろうぜ?」
クリス先輩が何かを言っているが私達は無視して、お兄ちゃんに抱きつきながらお店の中に入っていく
「いらっしゃいませ、何名様ですか?おタバコは?」
「4人、禁煙席でお願いします」
「ではこちらにどうぞ」
テンプレート通りの受け答えをして窓際の席に案内される。
デース!と切ちゃんからアイコンタクトが飛んでくる、あれはお兄ちゃんを真ん中にして抱きしめろって意味だったかな…?多分そんな感じだと思う
まず私が先に入り切ちゃんがお兄ちゃんを私の方に押すそうして切ちゃんがその後に入る、これぞ早業…!
「よし!今日は俺が奢っちゃうぞ!なんでも好きなの頼みなさい!あと狭くない?」
「狭くないデスよ?」
「狭くないよ」
くっつけて嬉しいけど…お兄ちゃんは嬉しくないのかな?
「っち…おい〇〇にあんま迷惑かけんなよ?」
……えっと…クリス先輩は何を言ってるの?そっちが勝手に来て私達のご飯を邪魔してるのに
無意識の内にクリスを睨みつける切歌と調。
「まあまあ、三人とも落ち着いて、それより決まったか?俺はグラタンとハンバーグだな!」
「私はお兄さんと一緒がいいデース!」
「なら私も一緒がいい」
「私も」
「店員さん注文いいですか?」
少し待っていたら綺麗な女の店員さんが歩いてきた、お兄ちゃんに微笑むと話しかける
「ご注文は何になさいますか?」
「えっと「ハンバーグとグラタンを四つお願いするデース」
切ちゃんがお兄ちゃんの言葉を遮って女の店員さんに注文をする
切ちゃんナイス…!あ…けど頭にチョップされてる、痛そう
「デェェス?!」
「はい、かしこまりました、失礼します」
ペコリと一礼してそのまま去っていく店員。
「いきなりな何するデスか!お兄さん!人の頭は叩いたらダメデース!」
「や、人のセリフに被せてくるもんだからついお仕置きとして」
なでなでと優しそうに切ちゃんを撫でるお兄ちゃん
「あぅ…許してしまいそうになるデース…」
切ちゃんが撫でられるのを私はGっと見つめる…いいな…私も撫でて欲しい、ずっと…撫でて…
「切ちゃんをばっかりずるい私にもやって?」
甘えるような表情を見せ○○に頭を差し出すと○○にチョップされる。
「あう、そっちじゃない…」
少し乱暴にだが優しく調の髪を撫で回す。
んっ…やっぱりお兄ちゃんに撫でてもらうのは気持ちがいい…
あっと調が小さな声を出し○○の手が離されていく。
「〇〇ちょっと手を貸せよ」
クリス先輩が私なんかが足元にも及ばない大きな胸にお兄ちゃんの手を持っていき…
「お待たせしました、グラタンと四つハンバーグ四つでございます。器の方大変お熱くなっておりますのでお気をつけください。」
「あ、はーい、ありがとうございます」
店員さん邪魔者同士クリス先輩のことを妨害しておいて
そして暫くご飯を食べながら雑談をし始める。
「さて、さっさと食べるデース!この後はゲームセンターでも言って遊ぶのdeath!」
「うん、カラオケでもいいよ?お兄ちゃんはどちらがいい?」
私はお兄ちゃんに甘えるように体を擦り付ける、私と切ちゃん以外の女が寄り付かないようにマーキングしないと…
チラリと隣を見ると切ちゃんがグリグリと頭を擦り付けてる、ふふ、まるで犬みたい…なら私は猫かな…?
気まぐれに甘えるんじゃなくてずーっと甘えていたい猫だけど
そんなことを考えていると〇〇はクリスに話しかける。
「俺はどちらでもいいかな、クリスはどこがいい?」
お兄ちゃんは優しい…後から来たクリス先輩なんかにもちゃんと聞いてあげてるんだから…
「私ん家なんてどうだ?こないだオッサンがいい映画貸してくれたんだよ」
「ほら、その前に口元が汚いぞ」
そう言うとお兄ちゃんはクリス先輩の口元を乱暴にけど優しそうな手つきで拭いていく
「痛えって〇〇、もっと優しくしてくれよ」
文句を言いながらも嬉しそうに楽しそうに笑うクリス先輩…あぁ、私はこの感情を知ってる、何時かあった切ちゃんを取られてしまうと思った時の嫉妬に似た感情…
「…っち」
「death…」
思わずと言ったように口から舌打ちと呪いの言葉が漏れ出す。
「えへへ」
幸せそうな顔をしたクリス先輩、少しだけ…ほんの少しだけ羨ましいと私も口を拭いて欲しいと思った…
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それからしばらくしてご飯を食べ終える。
「ご馳走様デース」
「ご馳走様」
「ご馳走様だ」
「お粗末さまでした、お腹いっぱいになりましたかね、レディ?」
お兄ちゃん…カッコイイ…映画に出てきた執事みたい…私達に従う執事…凄くいい…!
「もう一回やってくれない?」
クリス先輩流石、言い難いことをズバッと言ってくれる
私ももう一回見たい、切ちゃんもきっと何度でも見たいって思ってる…!あ、ウインクしたカッコイイ…!
「では、レディ、先に払っておきますので、ごゆっくり」
「あれ?お前の財布って折りたたみだったよな?…なんで変わってんだ?」
「ん?この間翼さんとバッタリ会ってな、なんか何時もお世話になってるって事で買って貰ったんだ、や〜センスあるよな〜流石一流アーティスト!」
……そうなんだ
なら今度はお財布をプレゼントしてあげないといけない…私達以外の女の人のなんて持っていて欲しくないから…
「ま、まぁ、そういう訳だから」
手を振りレジに走っていく
「決まったな…今度はあいつの財布買わないと、〇〇と一緒にデートしてくるか」
「私達が…デスね、お兄さんに似合う財布見つけてくるデース」
鎖とか付けてたらいいと思うな
「あぁ?こういう時は先輩に譲れよ、お前らはあたしに内緒でご飯食べようとしただろ」
「クリス先輩にだって…この間お兄ちゃんと買い物に入ったでしょ?」
クリスは今にも飛びかからんような獰猛な笑みを浮かべて調は冷ややかなしかし敵意ある視線を向け切歌は 目をランランと輝かせ今にも飛びかからんとクリスを睨みつける。
そしてどちらとも無く顔を逸らして、一斉にファミレスから出ていく。
お兄ちゃんが優しげな笑みで私達に手を振ってくる、それだけで心がふわふわと落ち着かなくなってくる
「お兄さん今日はご馳走様デース!」
「お兄ちゃんご馳走様、ありがとう」
「〇〇悪いな、私まで奢ってもらって」
「全然、こんな可愛い子達とご飯食べれたんだ安い安い、時間も時間だし遊ぶのはまた今度にするか」
切ちゃんの腕時計を覗き見するとそこそこのいい時間になっていた…残念、まだ一緒に居たかったのに
「そうデスね、ホントだったらもう少し遊べたんデスけどね…」
「うん…ほんとにね…」
調はクリスを睨みつけ口の中だけで舌打ちをする。
「あぁ…私と〇〇だけだったら…今からでもあたしの家にこねえか?」
何を…言ってるの…?クリス先輩は
ぎゅぅとクリスの豊満な胸に○○のが埋まりそれを見た調は薄く笑みを浮かべしかし視線は人を凍らすこのような冷たい目で見つめ。
「こ、こんな時間に女の子の部屋行けるわけないでしょ…」
そうだよね、お兄ちゃんは真面目な人こんな夜にクリス先輩なんかの家になんか行かないよ、けど、私達の家なら大丈夫かな?マリアも居るし、何より私と切ちゃんのお願いならお兄ちゃんはきっと聞いてくれるし
プルル!と電話の大きな音が当たりに鳴り響く。
「おっと!失礼、俺だわ」
少し驚いた、あれ?お兄ちゃんの携帯電話の着信音ってこんなのだったっけ…?
首をかしげて、Gーと○○を見つめる調。
「あ、もっしー?なに?ちょっと来れないかって?こんな時間にか?まぁ、仕方ねえなぁ貸一つだぞ?」
切歌と調は○○を見つめ次の言葉を待っている。
「ごめんごめん、ちょっと友達に呼び出されちゃってさ!すまん!」
お兄ちゃん、行っちゃうの…?離れたくない…離したくない、ずっと一緒に居たい…電話の向こうの相手をバラバラに切り刻んでその約束を無かったことにしたい…私達から離れて欲しくない…
「じゃ、じゃ!俺は行くわ!サラダバー!」
手を振り走っていくお兄ちゃん…
行かせたくない…どうして…私達から置いて行くの…?
次からは各キャラクターのヤンデレENDを投稿していきます