「クリス、好きだ俺と付き合ってくれないか?」
○○はクリスの目を見て真剣な表情を見せ、愛の告白をする。
「は、はぁ?!い、いきなりなんだよ!私に告白?!」
顔を赤らめわたわたと手を忙しなく動かし、照れたように頬をかく、しかし嬉しさを誤魔化しきれないように顔がにやけている。
「そ…それで…返事は貰えるか…?」
彼にしては珍しく緊張したように真剣な表情でクリスを見つめ…答えを待つ。
「当たり前だろ…あたしもお前の事が好きだ…あ、愛してる…!」
その言葉を聞いて、〇〇はクリスを強く強く抱きしめていた。
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雪音クリスの家には一つだけ絶対に開けてはいけない部屋がある。
それはクリスの部屋だ、普通であれば年頃の少女らしいのだが雪音クリスの場合は違う。
彼女の部屋は簡単なベットと頑丈そうな椅子が2つあるだけだ。
その椅子には○○と言う青年が鎖でガチガチにしかし苦しくないように締められており、鍵も外側からしか開けられないようになっており、唯一の鍵はクリスがいつも首元にネックレスとしてかけてある、決して逃がさないように人の目に触れないようにと閉じ込められている。
「なぁ…○○…あたしはお前を愛してる、好きだ誰にも触れさせたくない」
彼女は男に跨り口付けをして男の胸元に顔を埋めとても幸せそうに呟いた。
○○は何一つ答えず虚ろな目をしてクリスを見つめ返している。
どうしてこんなことになったのだろう…
少しだけ時計の針は逆巻き数ヶ月前を思い出す。
その晩〇〇はクリスが初めてご飯を作ったと言ったのでクリスの家に遊びに行った、2人で料理を楽しみながら晩御飯をご馳走になり、デザートを食べ少ししたら〇〇は気絶するように眠ってしまった。
最後に〇〇が見た光景は自分の昔から欲しかった宝物が手に入った、かのような綺麗なしかしゾッとする笑顔をしたクリスの姿だった。
そうして〇〇はクリスの家で監禁される事になった、もう数ヶ月、いや時間の経過も彼には分からないだろう、下手したら数年、日の光を見ていない感覚だ。
その代わり〇〇はクリスの気まぐれで夜にだけ外に出ることが出来る
しっかりと〇〇の手にはクリスと繋がった手錠、首に首輪を付けそのうえリードまで付けられていると言うVIP対応だ。
「なぁ、クリス…そろそろ解放してくれないか?偶には日の光を見ないと吸血鬼にでもなった気分だ」
「何言ってんだ?私はお前が好きでお前も私が好きなんだろ?だったらずっと一緒に居ないとダメだろ、他の女にも見せたくねぇしな」
クリスは〇〇の首についている首輪のリードを軽く引っ張りながらそう言った。
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あぁ、確かに言った言ったがこうなることになるとは誰も予想がつかないだろ…!
クリスは俺の思いとは別にまるで乙女のよう表情で俺を見つめる
そして少しだけ悲しそうな嬉しそうな表情で話し始める。
「私はあの言葉が嬉しかった、パパとママが殺されてから私は天涯孤独だったんだ、その私が初めて家族ができるって思ったんだ」
この場面だけ見れば恋に恋する少女で少女漫画のヒロイン恋愛映画のラストシーンだが、手を見ればリードを握りしめ絶対に逃がさないと強く引っ張っている。
もう片方の手は〇〇の手と恋人のように繋いでいる。
「わかった、クリス、俺達は恋人だ、だったら今度みんなにも言おう?クリスの事だから、まだナイショにしてたんだろ?切歌や調ちゃん響ちゃんや翼さんマリアさんとかにもな?そしたら皆でパーティでもしよう?」
○○は空いた手でクリスの頭を撫で諭すように微笑む。
しかしそんな願いも虚しくクリスは錯乱したかのように取り乱し叫ぶ。
「嫌だ…そんなの嫌だ!私は!お前を!○○を他の女に取られたくない…例えアイツらでも…!」
手を爪がくい込むほどに強く握りしめられ痛みが走る、しかしここで痛いと顔に出してはいけない、少しでも見せてしまえばまたあの部屋に監禁されてしまうだろう。
「そうか…俺は少し残念だな…」
「……もう帰ろう、○○今日は少し肌寒いし…」
そうだな、手の痛みがなかったら凍りつくぐらい寒いな
リードを引っ張られ俺はまたクリスの家に戻っていく。
ここは真っ暗な
彼を殺すことが出来る
クリスちゃんENDです