Armored Core Eastern War 作:ちょっとだけ別口
レーザーブレードを、黒いACが避ける。ブレードを振り抜いたハーモナイザーは追撃を良しとせず、反撃を逃れるため逆関節機体であることを活かした大きなジャンプで距離を離す。ハイブースト後のその隙を逃さず、黒いACが両手のバトルライフルを構え、乱射する。
『クッ......』
身を翻して建物に隠れる。バトルライフルの破壊力によってビルが倒壊し、互いの姿が顕になる。バトルライフルを構えた黒いAC、博麗霊夢の乗機であったハーモナイザーが、砂煙を挟んで構える。互いがトリガーを引くと、お互いに『カチッ』といったような音が聞こえた。
『弾切れ...........そこまでして私を殺したいのね、長月』
『そうしなければ、皐月が報われんでな』
黒と赤のAC、アグレッサーと、長月と呼ばれた壮年の男のAC、ハーモナイザーが相対していた。互いに一歩も引かない攻防戦の後、双方共に弾薬切れで何も出来ない。いや、正確にはACを使ったタックルという決着の付け方が残ってはいるが長月はそれを好まず、アグレッサーを駆る女性もそこまで貪欲に勝ちを奪う事をしなかった。
『ひとつ聞きたいわね。私のACを奪った理由、聞かせて欲しい。貴方の過去を探らせてもらったわ。名アーキテクトだったそうね。私のアセンブルは初心者のそれよ?改造して乗らない理由が知りたいわ』
アグレッサーが聞くと、長月は喉の奥をくっくっと鳴らして笑った。彼女が怪訝そうな表情を見せると、長月は彼女のその質問に答える事にした。
『確かに私はアーキテクターだったよ。だがね、私の機体を動かすのは私だけだ。私の機体に乗った人間は皆、負荷に耐えられず絶命していった。まさか忘れてはいまい?そのアグレッサーが、私のアセンブルした機体であると』
『......そうね。それが?』
『この機体、初心者のアセンブルにしては、完成されている。少なくとも、私の目には完璧に映る。乗りやすいのさ、君の機体はね。だから君のハーモナイザーに乗らせていただいている、という訳さ。納得が行ったかな、はく──』
『黙りなさい。その名前は今は捨てているの。それとも、貴方の嫌いなブーストチャージ同士の決闘を所望しているのかしら?ならば止めはしないけれど』
『いや......ククッ、やめておこう。私の主義に反する』
再び、沈黙する。二機のACが向かい合い続ける。
『どうにも、答えは出ないらしい......なら、私はここで帰らせて貰おうかな。これ以上、君と相対していても意味を見いだせそうにないものでね。退屈は嫌いなのだよ。では......さらばだ』
そう言って長月とハーモナイザーは瓦礫の向こう側に姿を消した。崩れた瓦礫の上に立っているのは、アグレッサーだけになった。コクピットが開く。
『あいっかわらず、鉄臭い......肺が腐るわ』
髪を纏める大きな紅白のリボンが目立つ、茶髪の女性。頬辺りまで機械に埋まり、その肉体は殆どがスーツのようなものに覆われていて、肌色は見えそうにない。その顔だけが、唯一彼女だと証明出来るものだった。
『本当に......機械の体でも、そういう感覚は残ってるのね。最悪................長月は、本当に皐月の仇を取ろうとしていたのかしら?......何だか嫌な予感がするわね...........何?この霧......』
独り言ちる私の視界を、白い鉄粉が覆い尽くす。
『またなんか一悶着ありそうね......弾薬の予備を肩部ユニットに仕込んでおいて正解だったわ...』
そう言いながらバトルライフルのマガジンを入れ替え、霧の中央に向かっていく。やがて霧が晴れるが、そこにいたACは見覚えのある機体だった。
『................RD?』
異形の剣で敵のUNAC機を薙ぎ払っているようだが、強大な力には限りがあるというものだ。その例に漏れず、ヴェンジェンスも息切れしたか、全く動かなくなってしまった。
『世話が焼ける......!』
手始めにこちらに向かおうとしてきたUNACをブーストチャージから両手に持つバトルライフルの連射で即刻潰す。続いてRDに攻撃しようとしているUNACを片付けるべく、アグレッサーはバトルライフルを乱射しながらヴェンジェンスの前に立った。
『こちらアグレッサー、よく持ちこたえた』
ヴェンジェンスに搭載されたシステムのエラーを知らせるノイズのおかげで、彼はまだこちらの正体を知らないらしい。そのままブースターを切り、煙と共に熱を放出する。コア部分を後ろに向けて、振り向こうとし、ヘッドパーツを傾げた。
『RD、立てる?』
どの話を優先的に完結させるべきか?
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射命丸文編(アリーナ編)
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霊夢・魔理沙編(機械化八人衆編)
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メインストーリー(オムニバス)