今回は日常パート(?)の交流会ならぬ交流回です。
互いを知ろうとする感じが出てたら良いな~と。
でもイチャコラの前段階、まだブラックコーヒーとかは必要ないですw
けど微糖くらいは用意しても方が良いかな? 作中に出てくるのはは紅茶(無糖)っぽいですが。
「ええっ!? キラ君ってオーブ
「ええ、まあ。カトウ教授の推薦とかもありましたし。一応、スカウトです。カレッジを卒業したら軍のMS開発に携わって、退役したら
さてさて、この和やかな空気が流れているのは、大西洋連邦実験艦”アークエンジェル”の応接室。
勿論、紅茶を楽しみながら語り合ってるのは、旧姓はキラ・ヒビキなカガリ・ユラ・アスハの双子の弟キラ・ヤマトと、『ミレイユ』という名を拳銃と一緒にミドルネームに受け継いだマリュー・”ミレイユ”・ラミアスだ。
ちなみに上記の会話でのキラの現在の境遇は、回りまわってほぼほぼ
例えば、大西洋連邦とのMS共同開発を国民総意による国家事業にしてしまったせいで、非公開で機密を守れるなら「学生のスカウト&青田買いも、開発スタッフとしてならおk」って事になってしまった。
そこで、ナチュラル用OSの開発に難航していたカトウ教授は、前々から優秀さに目をつけていたキラをスカウト。
軍は一発おkの外部協力者としては、最高待遇でキラを受け入れた。
蛇足だが……キラの
そして、デリケートな問題だし、もし万が一機嫌を損ねたら大惨事(なんせ相手は五大氏族の一人な上、最年少の国防委員。誰かの首が飛び程度じゃ済まない可能性があると認識されていた)と軍上層部(将官クラス)がわざわざ出向き事実確認に話を聞けば、当の本人はあっさりと……
『あれ? 軍は知らなかったっけ? ワタシにはちょっと訳ありのコーディネーターの双子の弟がいるのさ。そのキラ・ヤマトがそうだよ』
その不運な将官の脳裏には、一瞬『オーブの隠れ王子発覚かっ!?』という週刊誌の見出しのようなネタが回ったらしい。
とはいえカガリから、
『弟は一民間人として平和に暮らしてるからさ。軍がスカウトするのは全く構わない……というか、いいぞもっとやれだが、頼むから本人が勘づくまでややこしい出自とかばれないようにしてくれよ?』
直々に釘を刺されれば、軍は最大限の配慮を払いつつ、「不自然に思われない最大限の待遇」を提示するしかない。
その結果がキラのセリフだった。
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拳銃ではなく抱擁で互いをちゃんと認識した二人……あの後をちょっとダイジェストすると……
「えっとね、ここはとりあえず危険だからアークエンジェル……大西洋連邦の軍艦だけど、そっちに避難しない? 近場のシェルターに行くのも危険だし、そこが満員だったり壊れていたりしたら大変だもの」
マリューの強い母性とそれを体現した大きな胸で落ち着きと正気を取り戻したキラと二人でストライク・ガンダムのコクピットから降りれば、マリューを待っていたのはキラの友人たち。
原作では軍隊式交渉術(銃声付き)で半ば拘束するような展開だったが、この世界のマリューはひと味違う。
上記のように優しくて理解のあるお姉さんの顔で、言葉巧みにトール・ケーニヒ、ミリアリア・ハウ、サイ・アーガイル、カズイ・バスカークらをそそのかし、ストライクの撤収を手伝わせた上にアークエンジェルに引っ張り込んだ……
と書ければよいのだが、このマリュー・ラミアスの真の魔乳……ではなく魔性は、上記の言動が、
”軍人として機密保持のために民間人をだまして確保しようという意思は微塵もなく、『ただただ、キラの友人達の身を案じて出た言葉』”
だということだ。
騙す気も嘘をつく気もないのだから、基本人の善い少年少女達はキラがなついてることも手伝って、その提案をあっさり了承。
まったく原作の発砲騒ぎは何だったのかといわんばかりのペースで作業は進んだ。
☆☆☆
クルーゼ隊の再来襲の前に、無事にアークエンジェルに逃げ込めたキラとマリューとその一党だったが、当然のように『軍隊の規律が女の姿で歩いてる』ようなナタル・バジルールにしこたま怒られることになる。
だが、激おこぷんぷん丸なナタルの前で小さくなってるマリュー……そんな彼女を背中で守るように、キラ少年はすっと前に立った。
本来、気性が穏やかなはずなのに真っ直ぐにコワーイ女性軍人の眼力にさらされながらも視線をそらさず、
「それでも、軍規に違反したとしてもマリューさんは僕の、僕達の命の恩人なんです!」
と盛大に啖呵を切るのだった。
「キラ君……」
『やるなぁ、少年』と言いたげに
彼女はただ、自分の頬の熱さと、やけに大きく聞こえる心臓の音だけが気になっていた……
とにもかくにも、キラは自分がOSを修正しつつストライクを動かし、ジンを撃退したなどと事情を説明したのだ。
おかげでサイ達四人は『とりあえず客人扱い』で食堂に待機、マリューは事情聴取名目でキラと応接室でしっぽりと逢瀬を……失礼。事情を聴くに至ったのだった。
☆☆☆
「キラ君の専攻とかって聞いて良い?」
「あっ、MS用のOS開発……というかそのプログラミングです」
「あれ? じゃあもしかしてあの場にいたのって偶然とかじゃなくて……」
あの場と無論、キラが親友と物騒な再会を果たしたあのストライク近辺のエンカウント・バトルだ。
キラはカップ片手に頷いて、
「ええ。実はあの時、とりあえず完成したOSの起動チェックを行ってから、GAT-X105とのフィッティング調整する予定でした」
マリューは、ジンと戦っているコックピットの中の風景……
『キャリブレーション取りつつ、ゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定…、チッ!なら疑似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結!ニュートラルリンケージ・ネットワーク、再構築!メタ運動野パラメータ更新!フィードフォワード制御再起動、伝達関数!コリオリ偏差修正!運動ルーチン接続!システム、オンライン!ブートストラップ起動』
あの異常なスピードの
「納得したわ。キラ君、元々
話を聞いてみればどうということはない。
元々、キラは広義な意味では開発スタッフの一人だったのだ。
ただ、普段ははカトウ教授とラボから遠隔で開発に参加してたのと、マリューはPS装甲チームでソフトウェア方面のキラとはジャンル違いだったから、顔も名前も知らなくて当然だった。
「まあ、そんなところです」
まあ、超高速フィッティングができた理由はそれが全てではないが、あえてそれ以上を今言うつもりはなかった。
それは、
(僕がコーディネイターだと知られたとき、マリューさんの顔を見るのが……怖い)
もし万が一、目の前の優しい女性が
コーディネイターとして知られた瞬間、『宇宙に住む化け物』を見る目で見られたとしたら……
(僕は耐えられるのかな……?)
だから、素性を告げる代わりに曖昧な苦笑で応える。
「まさか、あんな大急ぎでやる羽目になるとは思いませんでしたが」
マリューさんの魔乳さんは母性と魔性(天然)の象徴だと思うんですよ(迫真
というわけで原作アウトブレイクしまくりな回でしたw
作中の超微妙なサイ推しは、原作同様にあるいは別の意味で、今度は姉の方に今にも
この旧姓ヒビキ姉弟は(^^
しかも再会して無事を確認しあうのは、原作よりかなり後になりそうですから。
とりあえず……キラとマリューさんのおしゃべりは、もうちょっと続くんじゃよw
具体的には後最低1話分は。