とりあずジャンク屋組合は強かで、カガリは中々に?
ちょっと最近、頭を使ってる気がするカガリ・ユラ・アスハだ。
正直、頭を使うより体を使う方が性に合うんだが……まあ、それを言っても仕方が無い。
身体も頭も使えるときに使うべきだ。このご時世、いつ使えなくなるか分からないからな。
(死んだら使いたくても使えないっと)
さて、
まずは現状を確認してみようか。
あれから半日……救える避難民は全て救ったと思う。
ヘリオポリスがあった宙域にやってこられる船は軍民問わず全てかき集め、ビーコンが発せられてるシェルター型脱出ポッドは全て回収できただろう。
また、駆けつけてくれたのはオーブの船だけでなく、ジャンク屋組合や
こう書くと『救助にかこつけた火事場泥棒じみた強奪行為』と誤解されそうだが、彼らは想像以上に紳士的……というか紳士協定を守り、想像以上に人命救助に熱心だった。
一応、それなりの理由はあってジャンク屋組合の交渉役に出てきた二人……長髪の優男と「
『オーブはおっかないからね。だから今のうち(高値で買い取ってもらえるうち)に恩と媚びを売っておく』
との事だ。
ご名答。故あれば、ワタシはジャンク屋組合を潰す気だったんだが……
(食えない連中だな)
露骨に持ちつ持たれつを言い出されれば(あるいは利用価値を提示するなら)、こっちも相応の姿勢を見せないと度量が疑われる。
ナメられるのは御免だが、かと言って辛辣に当たればいいってものではない。
事実、今は手が欲しいのは確かだ。
なので、謝礼に『この宙域に留まり継続してデブリを回収する許可』と『明らかに遺品と思われるものや、重要物と思われる物は責任もってオーブが買い取る契約』などを交わした。
さらに追加依頼として、ジャンク屋でも回収できない巨大デブリに宙間移動用バーニアの取り付けも出しておいた。
ヘリオポリスと連結されていた資源衛星の採掘権とそのための採掘基地設営も交渉されたが、流石にこれはワタシやギナ兄の一存では決められない。
なので、本国へ戻ってから継続審議だな。
もし、所有したいとの申し出なら一蹴したが……確かに現状、かなりの時間は採掘再開は不可能だろう。
何をするにも金が要るのが現実である以上、確かにオーブにもメリットがある話だが、
(だが、一歩間違うと「
しかも、ジャンク屋組合の『宇宙に安定的拠点を築きたい』という意図が透けて見えるのがなんとも。
(かと言って、下手に”
”GENESIS-α”っていうのは外伝の方に出てくる代物で、人類が建造した最悪の兵器の一つ、超巨大ガンマ線レーザーの”
あの大量の地球連合将兵を「ひでぶっ!」させた凶悪兵器、なんと元々は兵器ではなく、外宇宙探索の為の”
”ライトクラフト”っていうのは言葉の通り、ソーラーセイルなんかのレシーバーに太陽風の代わりに高エネルギービームを受けて飛ぶシステムのことだ。
(この時期、その役目を終えた”GENESIS-α”は事実上、放置で”GENESIS”の建造あるいは改造はまだ終わってなかったはず……)
それにあれを秘匿するには大量のミラージュ・コロイドが必要で、この時点だと備蓄的にも技術的にもまだ不完全なはずだ。
ここで豆知識。ザフトはミラージュ・コロイドを利用したステルス技術をGAT-X207”ブリッツ”から入手したって一般的には思われてるけど、実はそれ以前に「ジン戦術航空偵察タイプ」に試験的に導入されていたという記述がある。
ただ、これは「停止(静止)状態のみで運用可能(だから基本的に静止しているGENESISには使えた)」というMSのような機動兵器に搭載するには、なんとも相性の悪い装備だった。
むしろGAT-X207の功績は、「ミラージュ・コロイドのステルスを機動状態でも使用可能となり、戦闘時に使用可能なレベルに持って行った」というあたりだろう。
実はミラージュ・コロイドの応用も含めた研究は地球連合……というより、大西洋連邦の方が進んでいて、例えばザフトではミラージュ・コロイドの別の用法であるエネルギー偏向装甲、”ゲシュマイディッヒ・パンツァー”は、ザフトやプラントでは実用化出来なかった。
(なら、”GENESIS-α”の捜索と発見、引き渡しを対価に渡すのもありか?)
しかし、そのあたりは少し慎重に動いた方がいいかもな。
マルキオ導師や”ターミナル”が、どこでどうつながって糸を引いてるか見極める必要がある。
「まあ、油断も隙も無い連中なのは確かだろう」
対して、大西洋連邦の方はシンプルで、
『我々は言わばアズラエル様の
流石
今度会ったら、ベッドの上でサービスしてやらねば。
しかし、ワタシがサービスすればするほどベッドヤクザ呼ばわりされるのは何故だろう? ゲセヌ。
あっ、言っておくけど同性経験がないだけで、異性経験は普通にあるからな?
☆☆☆
前にチラッと話したかもしれないが、サーペントテールに出した追加依頼は、『避難民達のアメノミハシラまでの護衛』だ。
勿論、オーブの護衛艦隊は付けるが、ザフトとエンカウントした場合、どうしたって対MS戦になるだろうし、その場合現有の装備では心もとないから、これはこれで正解だろう。
(そして肝心のワタシ達の保有戦力は……)
実は地味に増えている。
アメノミハシラから来た増援に同行していたのだが、ソキウス三人に追加のオーブ・ジン。
それと宇宙海兵隊が1個中隊。
宇宙なのに海兵隊とはこれ如何に?と思うかもしれないが、宇宙の海は俺の海というくらいだから特に問題はないだろう。
そういえば、宇宙と書いて”
話が脱線したが、オーブ軍っていうのは日本の自衛隊の伝統を色々引き継いでいる(例えば階級の呼び方。他国では大尉がオーブでは一尉だ)が、救難救助活動が上手いのもその一つだろう。
要するに宇宙海兵隊のお仕事は、装甲宇宙服着て敵の軍事施設を強襲するのも役割の一つだが、宇宙での人命救助も普通に行える集団として来たわけだ。
イズモも単艦で言えば最強級の船で、オーブ・ジンの追加に加え、調整が終われば、グリーンフレームも
(悪くない戦力だな……)
では、重要なのはこの戦力を持って何をするか?だ。
悪いが、ワタシはアニメのカガリ・ユラ・アスハのように中東くんだりまで行って、非正規軍や遺伝子操作虎とたわむれる気はない。
本音で言えばオーブに関係ない戦争なんて、好きなだけ勝手にやってくれってところだ。
正直、砂漠で何人死のうが所詮は他人事だ。
(では、どうする?)
そう、自問自答する。
直ぐに本国に帰るというのも一つの手だが、できれば『この時期しか打てない布石』を打っておきたい……
(どうせ今ごろはウナトが、
そこまであわてて帰る必然は薄い。
というより、場が温まる前に帰っても意味はない。何事もタイミングが肝心だ。
(だが、クルーゼ隊のケツを追うのは愚の骨頂)
確かに今の戦力なら悪くない勝負ができそうだが、時間的に素直に後ろから追いかけても追いつくのはかなり難しい。
ならば、
「いっそ先回りしてみるか……?」
もしかしたら、とんだ”歌姫”にエンカウントできるかもしれんし。
原作乖離? フン、今更だ。
カガリ様は非処女だった!(挨拶
いや、朝からこれかよw
しかもベッドヤクザ(^^
モロに肉食系女子ですからね、コヤツは。
いや、本人悪気はないんですよ?
ただ興が乗ってしまうと、「やーってやるぜっ!」と某
さて、どうやら「先回り」する行動方針にしたようですが……どうも、カガリは原作ブレイクとか気にしないようです。
ただ、どうやってギナに説明したもんかと次回あたり頭を抱えそうですが。