う~ん……ここまで無茶なペースで書いたのは久しぶりです(^^
去年、C.E.70年2月8日に
別の言い方をすれば、明確な原作乖離だ。
何が原作と乖離したのか?
なんの事はない。原作ではサハク家が暗躍して、いかにも後ろ暗くコソコソ行っていた大西洋連邦とのMS共同開発だったが……今生では、
『オーブ国民の支持と了承の下、公明正大に
を行う事が出来るようになったのだ。
無論、親父殿は『中立宣言に反する』と大激怒だ。
ああっ、”オーブの獅子”なんて二つ名で呼ばれる親父殿ことるウズミ・ナラ・アスハだが、その由来が鬣を思わせる髪と髭の風貌というのもあるが、もう一つの理由がその怒鳴り声がライオンの吠え声を彷彿させるからだというのは、意外と知られてないみたいだな?
まあ、それはいいとして……こちとら中身は15の小娘ではなく、転生者。
何歳ぐらいでどうして死んだのなんて覚えちゃいないが、前世と今生を合わせれば親父殿と同じぐらい歳くってるはずだ。多分。
それがなくても外面は良くても、中身は天上天下唯我独尊、傲岸不遜が持ち味の性別不詳なロクデナシだ。
リアル獅子に喉笛噛み千切られそうになってるのならいざ知らず、怒鳴り声でビビるような可愛げなんて生憎持ち合わせちゃいない。
なので、代表首長である親父殿と議会の臨時議会代表となったワタシは、「氏族と議会の全面的な対立を回避する」という名目で枢密院(=五大氏族の残り四家)がお膳立てた”公開討論会”で政治学的な一騎打ちを行う運びとなった。
☆☆☆
そもそも、『中立宣言』の骨子とは何か?
本質的には、「いかなる事態が起ころうとも、独立と中立を貫く」ことが目的であり、具体的には「オーブは他国を侵略しない、他国の侵略を許さない、他国の争いに介入しない」という方針だ。
だから言ってやった。
「なぜ大西洋連邦との兵器の共同開発が独立と中立を脅かすことになる?」
「兵器共同開発の骨子は互いの持てる技術を持ち寄っての、開発の効率化と開発期間の短縮、開発リスクの分散を目的としているんだ」
「大西洋連邦はプラントとの戦争でMSが必要かもしれないが、オーブもまた国防でMSを必要としている。親父殿は戦争にダイナマイトが使われたらノーベルを責めるクチか? 日本に核兵器が落とされたのは、核兵器の開発者であるオッペンハイマー博士が悪いのか?」
「兵器に善悪なんてあってたまるか。そもそもMSはニュートロン・ジャマーによる電波妨害下環境で最大限の効果……光学センサー頼りの有視界戦闘、クロスレンジじみた近距離戦で最大限の力を発揮する”純然たる戦術兵器”だ。それが何故、侵略云々の話になるのかワタシにはさっぱり理解できない」
「何より、『他国の侵略を許さない』というのなら、それこそ今まさに”目の前にある侵略の危機”……カーペンタリア湾に降ってきたザフトの基地はどうする? 24万人の報復に10億の民を殺したザフトは、普通にMSを装備してるぞ? 親父殿はまさか”L5宙域事変”から始まるMSの優位性を知らないとでも?」
とまあ、こんな調子で理詰めで追い詰めたわけだ。
そして、この模様はネットで生配信したのだ。オーブだけでなく、とりあえずネットが視聴できる環境なら世界のどこでも視聴可能だったはずだ。
言うまでもなく、元ネタは某ニコ動生配信だったりする。
親父殿にその事を知らせようと私との言い合いに駆け付けようとした者もいたらしいが、悪いがすべてシャッタアウトさせてもらった。
もっとも、例え知らされたとしても親父殿の態度は変わらなかった気もするが……
理念や理想、あるいは原則論に拘る親父殿と、「理念や理想なんざクソ喰らえ。現実を見ろ現実を」という態度を崩さなかったワタシは、最後まで平行線だった。
そこで、唯一の結論として出たのは『国民投票で是非を問う』だった。
☆☆☆
結果は言うまでもないよな?
『仔獅子の叛乱』だの、『身内からの政治学的クーデター』だのと一部メディアから面白おかしく書かれもしたが……
選挙権のある国民約1億5千万人の投票の結果、賛成多数で大西洋連邦とのMS共同開発が可決されたのだ。
もっとも、そうなっても親父殿……ウズミ・ナラ・アスハの退陣要求は出なかったし、世論調査の支持率も大きな変動はなかった。
なんのかんの言っても、典型的な『国民が望む強い指導者』的なカリスマに溢れた親父殿は、国民に愛されているのだろう。
そのあたり、さすがは”オーブの獅子”の面目躍如というべきか?
こんな時代だからこそ、タフな政治家という者が国民に求められてるのかもしれない。
だから、こうして原作をなぞるようにワタシはヘリオポリスへと来ているが、その意味は前世で見たアニメのそれとは、意味がかなり異なる。
確かにお忍びではあるが、目的は何か探りに来たのではなく、非公開/非公式の”視察”、開発状況の確認だ。
そう、大西洋連邦とのMS共同開発は晴れて国家事業として国民からの承認を得られたが、既に大西洋連邦……地球連合とプラントの間に戦端は開かれていて、
そんな情勢下なので開発計画自体は一切合切非公開、最高レベルの軍事機密とされた。
つまり、開発拠点が此処……ヘリオポリスにあることは、国民には一切公開されていない。
そんな理由で、ワタシがここにいるのも秘密であり、公式にはワタシは今は休暇中で、別荘で優雅なバカンスを過ごしていることになっている。
まあ、今回の行動は「ザフトの襲撃が近々行われる」という条件下で行われていて、これもまた非公式なのだが……オーブ宇宙戦艦、竣工して間もない”イズモ”級1番艦イズモがひっそり入港していた。
ワタシはそれに便乗してヘリオポリスにやってきたわけだが、公式的にはイズモは今は演習航海してることになっている。
万が一バレた場合は、「航海中のトラブルで緊急入港。詳細は軍事機密につき」で押し通す予定だ。
実際には今ごろ、避難の為に”Pシリーズ”……”
要するに、きな臭くなってきたので脱出準備だ。
詳細はいずれ語ろうと思うけど……
そして、開発チームが撤収作業をしている間、ワタシはワタシでカトウ教授のもとへと向かっていた。
民間施設……工業系カレッジの中にラボを構えてるので、「ザフトに襲撃される可能性は低い」と説明してから出向いてるわけだが……
(だが、確実に巻き込まれるだろうな……)
否。そうじゃない。
ワタシは、積極的に”
「そう……”戦乱”って奴に、さ」
カガリは、メディアやネットを利用する知恵を身につけた(挨拶
とりあえず、「表面的には似てるけど、ある時の分岐点で決定的な原作乖離をしたオーブ」みたいなものの説明回です(^^
国土が物理的にでかくなった分、違う判断をしてもいいんじゃないかなぁ~と。
基本、カガリはサハク家やセイラン家と共同戦線を張っていて、もろに大西洋連邦寄りです。
但し、ブルコスとはちょっと特殊な関係(?)です。