いや、すいません。
思ったより執筆ペースが乗ったので変なテンションです(^^
いつものように書きあがったら即投稿するスタイルっすw
前半、というか大半は女子会らしい(?)話ですが、ラストは……
”10億人が死んだのは、プラントないしザフトの技術部がやらかした「テヘペロ (・ω≦) ♪案件」でした”
(なお、本質的には時間不足が主な理由で見切り発車で作戦を実行してしまったから。計画の発案者であるパパクライン氏は、本国では「スマートに10億のナチュラルを殺した大英雄」と褒め称えられ、人気は鰻登りな模様。ただし、本人はあんまりな事態「こんなはずじゃなかった」と頭を抱えているが)
うん。
間違っても公表できねーな。
最早、誰も『その話、国家機密なのでは?』とツッコめないまま、ワタシとラクス、フレイは一応常識人枠として……
「そろそろ、腹が減ってきたな」
と普段より若干、強めの空腹感を感じるワタシことカガリ・ユラ・アスハであった。
ラクスと喋ってるだけなのに、なんだか脳みそのブドウ糖消費量がいつもより高い気がする。
まあ、あえて理由は気づかないふりをするが……
(”ダイエットのお供に最適! 一家に一台、ラクス・クライン!”ってか?)
そばにいてお喋りするだけでカロリー消費が増大する便利グッズ……その代償として、人類は半減どころか待ったなしで絶滅するかもしれんが。
うん。全く割が合わんな。
愉快犯的な発想で、一斉に人類に反旗を翻す量産型ラクス・クラインの群れ……それなんて、
絵面がクゥトゥルフ並みに怖すぎる。おそらく新年号は”C.H(Cosmic Horror)”なるに違いない。
それはいいとして、
「ワタシは2ポンドのTボーンステーキにしておくか」
焼き方は好みのミディアムレア、味付けは今日は気分的にシンプルに岩塩と黒コショウだけでいこう。コショウはあらびき&強めに利かせてだ。
(後は香りづけに”かぼす”を一絞りだな)
これにクロワッサンとコーンポタージュ、シーザーサラダくらいでいいか?
イズモは公式にはオーブ軍所属の正規軍艦だが、その実はサハク家の半私有艦と言ってもいい。
まあ、よく話題に出てくる”
どちらも、かなりの金額をサハク家やその呼びかけに応じた面々が出資している。
その為、竣工式や進宙式ではエイプリルフール・クライシス前だったこともあり、各国の軍や政治家、付随する産業の重鎮を招いて豪華な艦上パーティーを開いたものだ。
その名残で、この艦には軍ではなくサハク家お抱えのコック(軍の階級持ち)が常駐しており、突然のハイソな来客にも十分対応できるようになっていた。
(実はギナ兄自身は、
食べるのに手間暇時間のかかる豪華な食事より、手早くつまめる物をどちらかと言えば好む。
ジャンクフードが好きというより、食事に費やす時間を勿体無いと感じてるんだろう。
(ホント、変なところで日本人気質だよな~)
「お前らは何にする?」
と艦内情報端末を受け取ったラクスは、
「白玉クリームあんみつと栗ぜんざいを。あと水ようかんもつけましょうかしら?」
なんだその、血糖値を爆上げしそうなオーダーは?
「いや、そろそろ食事の時間だと思うんだが?」
「? だから、お食事ですわよね? 頭がつかれたので、甘いものを欲してるのですわ♪」
ワタシが元日本人転生者だからだろうか?
食後のデザートや付け合わせのフルーツ以外で、食事時に甘味というのは抵抗があるな。
まあ、ラクスも脳みそが疲れると知れたので、こいつも一応は人類の範疇にいると安心材料にはなったが。
「そんなに甘い物……というか和菓子が好きか?」
「ええ。とっても☆」
メニューにはケーキ類なんかの洋菓子もある(というか洋菓子のが種類が多い)にも拘らず、わき目も降らずに白玉クリームあんみつを注文しやがったしな。
「プラント人なんて、水ようかんを”ブラックビーンズ・ジェリー”とかぬかす奴ばかりだと思っていたが」
「そんな無知蒙昧な俗物と一緒にされるのは、
(ふ~ん……やっぱりラクスって、)
プラントに住んでる人間を「プラントに
コーディネイターとかいう
☆☆☆
BLTサンドと
(立て込んでる案件もあることだしな……)
「そんなに甘味が好きなら、ラクス・クライン」
少しはコナでもかけておきますか。
「まかり間違って、お前がもし万が一オーブに亡命するような日が来たとしたら……」
それはそれで嫌な仮定だが、
「ワタシが行きつけにしている、とっておきの甘味処を案内してやろう」
黒い置物みたいなウサギがマスコットで、同い年の黒髪のねーちゃんが看板娘の店だ。
小うるさい婆ちゃんもいるがな。
「ちなみにお前さんがパクパク食ってた芋羊羹や栗羊羹、その甘味処で買ったワタシの私物だからな?」
「まあまあ☆ それは楽しみですわね♪」
「お姉様、フレイは!? フレイは同伴させていただけませんか!?」
「いや、お前は有無を言わさず連れてく予定だったんだが? 無事に帰国出来たらだが」
ワタシ、割と気分転換にあの店にノーパソ持ち込んで仕事すること多いからな。
基本、甘いものはそこまで好きじゃないが、なぜかあの店の菓子は舌に合うんだ。
「もう、お姉様ったら、もうデートの予定を立てていたなんて♪」
……フレイ、言い方。
まあ、今更か。
だが、この時のワタシは知る由も無かった。
此処からそう遠くない未来、
『こんなはずじゃなかったんだが……』
この大して本気にされないような誘い文句が、原作とは違う意味で実現し、某クロスケ(ないし今のラクスパパ)ばりのセリフと共に頭を抱える羽目になるなんて……
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飯を食い終わった後、ワタシの個人端末に連絡が入った。
(そうか、)
「目覚めたか……」
ギナ兄に無理を言って(いや、本人は「ただ撃墜するより難易度上がり、面白いぞ!」と大喜びしてたが……)生け捕りにしてもらった、「
(トラウマになってなければ良いが……)
どうやらギナ兄、ワタシがちらりと前に言った限定的ミラージュ・コロイド・ステルスの応用、『両方のお手てナイナイ攻撃』で翻弄したらしい。
より具体的に言うなら、最後は『ピアサーロックで
「さて、ワタシも過去と向き合わねばな」
現状わかっているだけでも、そのユーラシア連邦に属しているらしい
体中に刻まれた手術痕やら傷痕から、彼がどういう生い立ちだったか容易に想像がつく。
(だが、
いや、それどころか……
「まあ、会って話さねば何も始まらないな」
ワタシは今までだってそうしてきたし、これからもそうするだろう。
別に敵対になったところで構いやしない。それだって立派な人間関係だ。
だからこそ、会いに行こう。
「待ってろよ。”
カガリのオーダーが漢らし過ぎる件について(挨拶
なお、オリジナルは知りませんが、このシリーズのラクスも割と健啖家っすw
ただし、好みは和菓子に傾いてるようですが(^^
そして、ラスト……どうやら次回は、ついに登場しそうですね?
果てさて、カガリ本人は「敵対でも一向にかまわん」とか思ってるみたいですが……