機動戦士ガンダム進藤   作:ドロップ&キック

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今回は短め&新キャラ登場回です。




第004話:”カガリとシラットと4コマ仕様”

 

 

 

実は中身的に、純粋な女体より両性具有(クリム君)の方が合ってるのでは?と思ってるカガリ・ユラ・アスハだ。

さて……

 

「アタッシュケースの中にはMP7モドキが1丁~♪」

 

ポケットの中からビスケットが出てきそうな妙な歌を歌いながら、ワタシはキャンパスの中を闊歩する。

 

まあ、歌の内容自体には嘘はない。

持ってるアタッシュケースには、スイッチ一つ押せばガパンと出てくる西暦年間の名PDW、H&K社のMP7に酷似した軍や警察の特殊部隊ご用達のPDW(ただし、使用弾は4.6×30㎜弾ではなく、オーブの標準軍用拳銃弾である5.7×28㎜弾仕様)のカスタムモデルを仕込んであるし、肩から吊るしてるホルスターには、同じく5.7㎜弾を使うこれまたFN社のFive-seveN Mk2ピストルに酷似したフル/セミオート切り替え可能な軍用拳銃をインストールしてある。

 

いや、いやいや……今更だけど、使用弾から何から考えても、この拳銃ってまんま57ピストルのパクリとかなんじゃ……?

 

(ま、まあいっか。例えそうだとしても、別に今のワタシに不都合があるわけじゃないし)

 

飛び道具はこんなもんだけど、他にも腰の後ろには趣味丸出しのダマスカス鋼製のグルカ(ククリ)ナイフ、ポケットの中には折り畳み式(フォールディング)のカランビットをそれぞれ仕込んでいて、近接戦にもそれなりに対応できるはずだ。

ああ、趣味とか飾りとかファッション・アイテムとかじゃなくて、対人用の武器としてそれなりに使いこなせる自信はあるぞ?

 

こう見えてもワタシ、幼少時から軍隊格闘術の一つ、実戦格闘(シラット)を嗜んでる。

腕前は一応、師範代(マスター)級。さしずめ目指せ”狡噛慎也”だな。

 

(実際、暗殺者を返り討ちにもしたっけか……)

 

我ながらディープな思い出だよ。ホント。

 

他にもいくつか小さな爆発物とかパッと見わからないようにいくつか所持してるけど、これは戦闘用というより、むしろ閉じ込められたりした時の脱出用だな。

 

完全武装と呼ぶには程遠いけど、荒事にもそれなりに対処できそうな装備をチョイスして持ち込んでいる。

もっとも、MS相手にはクソの役にも立たないだろうけど。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

キャンバスの一角、人目に付きにくい構造の死角。ふと気付くとワタシを取り囲むような人の気配……

 

(さすがは戦闘用に調整されたコーディネーター。見事な陰行だ)

 

そう感心してると、囁くような小声で、

 

「カガリ様、もう直ぐ始まりそうでソキウス」

 

……何度聞いても肩からずっこけそうになる。

 

あー、うん。

もう分かったと思うが、人目につかない場所でワタシをそれとなく囲む、いや護衛してるのは地球連合……というより、それを隠れ蓑にしているとあるグループによって作られた戦闘用コーディネーター、”ソキウス・シリーズ”の紳士諸君だ。

 

生体CPU(ブーステッドマン)の開発目処がたったから不要になった。なので薬殺処分する予定なんだよね』だなんて意味ありげな笑みと共に我が麗しの”同好の士(ゆうじん)”が言ってきたもんだから、ミナ姉やギナ兄……じゃなかった。サハク家と折半で、処分される前に根こそぎ引き取ってきた。

 

それにほら、オーブの国是ってナチュラルとコーディネーターの共存だしさ。

 

(それにしても()()()()の奴、「スペック的には問題ないが、一部調整に失敗した」とか言っていたが……)

 

「まさか、この自己主張が一点集中したような奇妙な語尾のことなのか……?」

 

何やらソキウス達は、マインドコントロールやら何やらで色々抑制されてるらしいので、語尾にその歪みが噴出してるんだろうか?

だが、一言ツッコミたい……

 

(なんでここだけ4コマ仕様なんだよっ!?)

 

 

 

「? カガリ様、どうしたでソキウス?」

 

「いや、なんでもない……”ザ・ワン”、お前たちが優先すべきはなんだ?」

 

「カガリ様の命でソキウス」

 

「最優先はそれでいい。次の優先順序は優先保護対象の確保、そして自分達の命を守ることも命令として加える」

 

「……ソキウス」

 

困ったような顔で答える”最初のソキウス”。

まあ、こいつらはその存在意義的な部分から、自分の命を軽んじる傾向があるからな……

 

「そんな顔をするな。いいか? 良い兵ってのは、瞬間に無類の強さを発揮できる兵ではなく、かけた税金に見合っただけの長い時間奉公できる、”死ににくくしぶとい兵”だ。お前たちが『ナチュラルの役に立ちたい』って根源的欲求があるのなら、まずは簡単に死なないようにしておけ。生き残れば、生き残った分長い時間奉仕できるし、その分、ナチュラルの役に立てる」

 

「カガリ様……」

 

「だがな、」

 

ワタシは一度言葉を切り、

 

「以上の命令に反しない限り、ザフト兵は見つけ次第殺せ」

 

「「「「ソキウス!」」」」

 

……なんか、この返事聞いてると自衛隊の『レンジャー!』を思い出すなぁ。あるいは、『イーッ!』のほうか?

まあ、ソキウスってのは”戦友”って意味らしいから、あながち間違いじゃないかもしれんけど。

それにしても、

 

(我ながら外道な命令を出すもんだ)

 

だが、これも戦争。悪く思うな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

カトウ教授に脱出を促してる最中、唐突に響く爆発音に床を伝わってくる振動……

 

(始まったか)

 

「”ザ・ワン”、カトウ教授をイズモまで案内しろ」

 

この部屋までついてきた一人、ソキウスにそう命じるが、

 

「カガリ様はどうするでソキウス?」

 

「安心しろ」

 

ワタシはジャコンとアタッシュケースからPDWを取り出し、

 

「自分の身ぐらい自分で守れる」

 

うん。さっきのセリフと見事に矛盾してるな。

だがな、人間とは本来、矛盾の塊みたいな生き物なんだ。

 

「ですが……」

 

「これは命令だ」

 

「ソキウス……」

 

「ふふん。軍隊に限った話じゃないが、世の中には不条理なことはいくつもある。良い勉強になったろ?」

 

「カガリ様……」

 

「良いから行け。私の命を果たせ。それが今のお前に与えられた役割なんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




”PSYCHO-PASS”ってなんかいいよね(挨拶

このシリーズのオーブって、国土の一部が旧インドネシアって設定だし、あのあたりの武術と言えばシラットかな~と(^^

それにしても、カガリ以外に初めて出てきた名持ちキャラがソキウス・シリーズ(見た目はアストレイ本編、語尾は4コマ)って一体w

カガリは良い親衛隊がいるみたいですね? あとサハク姉弟。
全員、見分けがつかないけどね(笑

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