機動戦士ガンダム進藤   作:ドロップ&キック

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さてさて、今回はアルテミス戦のエンドというか(シメ)回です(^^

なんというか……オチ回?w

あと、あとがきにちょっとしたお知らせがありますので、よろしくお願いいたします(__)






第045話:”オチ。たまに思うが……不幸って妙に連鎖しない?”

 

 

 

唐突にではあるが、世に陽電子砲なる武器がある。

アークエンジェルにも”ローエングリン”という名で搭載されているが、これはどういった特性の武器だろうか?

 

陽電子、英語で言う”Positron(ポジトロン)”は、+電荷をもつ電子であり、反物質/反粒子の一種だ。

反物質言うからには正物質、陽電子の場合は電子と衝突すると”対消滅反応”を起こし、「質量のエネルギー変換」を起こす。

具体的に言えば、1対の陽電子と電子が対消滅した時に発生するエネルギーは、それぞれがもつ511keVの静止エネルギーに運動エネルギーが加算されるのだ。

 

ただ、厄介なのはエネルギー解放は光子という形で行われるが、その光子がガンマ線領域の波長をもって放出されてしまうことだ。。

よく、「ローエングリンを大気圏内で撃つのは大気汚染が云々」という話をアニメの中でも聞いたことがあると思うが、要するに「大気圏内で陽電子砲を打つと、対消滅でガンマ線が発生してしまう」ということだ。

 

加えて、()()()()()()()()()()()()()()()()、大気中や宇宙でも宇宙塵のような微粒子が密集した空間を通過すると、対消滅による粒子の減衰が激しくなり、威力と射程が極端に落ちることになる。

 

それを解決する問題として、ローエングリンは「ビームによって陽電子を保持する」方法、細かく書けば『生成した陽電子を+電荷を持つ荷電粒子殻で被い、()()()()()()()()()()()()()()()』方法を選んだ。

 

これにより、ある程度の硬度や密度を持つ対象に命中し荷電粒子のコーティングが剥がれるまで陽電子を維持する事に成功したのだ。

 

とまあ長々と書いてきたが、難しい理屈は抜きにして「当たると通常のビームとしてのダメージに加えて爆発までするとんでもビーム砲」とザックリ思ってくれていい。

 

 

 

まあ、こんな話をわざわざしたのは、ニコル・アマルフィ操る、アルテミスにタッチダウン直前だったGAT-X207(ブリッツ)は、ローエングリンの直撃を受けたわけではないという事を話しておきたかったからだ。

 

二コルとブリッツを飲み込んだ爆炎は、ナタルが放ったローエングリンが、ドックを外界と隔てていた装甲シャッターを吹き飛ばした際に発生した二次的なものだったのだ。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「ぐっ!?」

 

とはいえ、並の軍艦の装甲より分厚く重いシャッターを粉々にするほどの爆発に巻き込まれたのだから、ただで済むはずはない。

 

そして、SEED系ガンダムに詳しい人ならご存知だろうが、『フェイズシフト装甲とミラージュ・コロイド・ステルスは()()()()()()のだ。

 

つまり、今のブリッツは「ジンと同程度の強度しかない()()()M()S()」だった。

 

そのせいで外部に露出したスラスターやアンテナ類など繊細な部分はほとんどが壊れ、むしろ手足がもげなかったのが不思議なくらいだ。

 

 

 

だが、である。

この程度で不幸と言っては、二コル君に失礼と言いうものであろう。

 

そう、アクシデントはまだ続いていたのだ。

まだ、辛うじて意識が残っていた二コルは、大慌てでステルスをPS装甲に切り替えようとしたが……

 

「うそっ!?」

 

ミラージュ・コロイド・ステルスは健在だった。だが、切替システムは()()()()()……

その直後、

 

”ゴォォォォォン!!”

 

「へぶらっ!!?」

 

何やら『巨大質量に当て逃げされた』感触と共に、今度こそ二コルの意識は刈り取られたのだった。

ついでに言えば、それほどの衝撃があってもなお、ミラージュ・コロイド・ステルスは、生命維持装置共々普通に機能していた。

 

流石、技術立国大西洋連邦とオーブの合作MSである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

「左右エンジン、最大出力! アークエンジェルはこれより当地を緊急脱出する! 全速前進っ!!」

 

拘束装置を物理的に引きちぎり、持ち前の火力で束縛を断ち切り、正面の障壁を跡形もなく消し飛ばしたアークエンジェルは、一路真空の宇宙へと飛び出す!

 

そして、まさに最大加速で宙域を離脱しようとしたとき……

 

「ん? ”艦長”……何か大きな質量と衝突したようですが? センサー類に反応はありませんが」

 

なんか、ナタルをナチュラルに艦長とか言っちゃってるノイマンはいいとして、

 

「アークエンジェルに損傷は?」

 

「軽微です。無視できる程度ではないかと」

 

「なら、放っておけ。デブリか何かにぶつかったのだろう。傷は漢と軍艦の勲章と心得よ」

 

「アイアイ。マム」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

嗚呼、哀れなるかな宇宙の”貰い事故(?)”……

こうして二コルは自力での推進移動がかなわなくなったブリッツ共々、宇宙を漂流する羽目になった。

そう、()()()()()()()()()()()()()()()だ。

 

確かに救難ビーコンは起動していたが、アンテナがほぼ全損状態では発信出力が弱く、ニュートロンジャマーやらアークエンジェルが大量生産した真新しいデブリやらの中では、それをハートキャッチするのは難しいだろう。

しかも、肝心の発信元がステルスかかったまんまだ。

 

救難救助というのは初期活動が肝心で、その如何によって生存率が左右されると言ってもいい。

 

だが、()()()()()()()()()()()()()で隊長であるクルーゼと二コルがお気に入りのアスランがプラント本国に戻ってる現状では、二コルを捜索する余裕も手段もモチベーションもない。

 

二コルがどうでもいいわけではない。

だが、たった一人のパイロットと巣穴から出てきたアークエンジェルの追尾……どちらを優先すべきか葛藤するほど、彼らも惰弱ではなかった。

まあ、「群れについてこれない脱落者は置いて行かれる」ワイルドギース方式の思考だ。

 

 

 

ブリッツのミラージュ・コロイド・ステルスの稼働時間は一説によれば約80分だという。

そして、ミラコロ君は根性をみせた。

そこが根性の見せ場だったかはどうかは別にして、ブリッツのステルスが電力切れで解除されたのは、アークエンジェルの轢き逃げにあってから約1時間後の事だった。

 

勢い良く弾き飛ばされたせいもあり、既に救難ビーコンを拾える位置にアークエンジェルもザフトの姿もなく……

 

二コルの意識はまだ戻ってないが、いっそこのまま幸せな夢でも見ていた方が、二コルのためではあるだろう。

追いかけていた敵艦に跳ね飛ばされた挙句、味方に見捨てられて宇宙漂流なんて、いくらザフトでも哀れ過ぎる。

 

ニコル・アマルフィ、やはりピアノと操縦の腕はあっても、運だけは無い様だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうしてオチもついたところで、僻地の小惑星を巡る小さな戦いは幕を閉じた。

だが、宇宙は相変わらず殺意と敵意に不足を感じない場所だった……

 

「カガリ様、いっそこのままわたくしがオーブに亡命してしまうというのはいかがでしょう♪

 

「「ふ・ざ・け・る・なっ!!」」

 

敵意と殺意に不足を感じない場所だったと言ったらだったのだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




二コル君、受難!(挨拶

吹っ飛ばされ、轢かれ、仲間に置いていかれるという”ノブの三段撃ち”ならぬ”二コルの三段オチ”w

だけど、最大の不幸は……最後の最後で、どっかのシンガーソングピンク(?)が持って行きやがった!(^^

それでも、どっこい生きてるブリッツの中~♪な二コルは、実は悪運の持ち主なのでは?と思ってしまいますw



次回は再びイズモに戻ろうかな~とか思っていますが、そこでちょこっとお知らせです(^^

えーと、皆さんにご愛読いただいて嬉しい”ガンダム進藤”ですが……ちょっと更新ペースが落ちそうです(えっ?

あっ、いきなり低評価押そうとしないで~!(汗

実は悪い話ではなく……この度、”とある超人気作家様”のご厚意で、正式に”コラボ作品”の執筆が決まりました~♪

現在、連載準備中で日曜ぐらいに具体的に発表できそうですが、楽しみにお持ちいただければ嬉しいです!







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