さて、今回は接続回……かな?
イズモは果たして、どこへ向かうのか?みたいな話が中心となっております。
カガリ・ユラ・アスハだ。フフッ、怖いか?
いや、本当に怖がるな。引くな。
ワタシだってたまには、
どういう気分だかは説明し辛いが。
おっと。肝心なことを言い忘れていたが、今イズモがどこに針路を向けているのかと言えば……
(アルテミスなんだな。これが)
いや、実はギナ兄と話し合ったのだが、とりあえず……
『ラクス・クラインをプラントに返却するぞ』
ワタシは、ギナ兄にも苦手なタイプが居るってことを初めて知ったよ。
人間っていうのは、ホントに相性っていうがあるんだなっと。
(だけど、ラクスって不思議とミナ姉と相性良い気がするんだよなぁ……)
まあ、ワタシとも悪くはないと思うが……そこ、なんで生暖かいうえに意味ありげに嗤う?
『異議はない』
無論、ワタシは賛成だ。
ハロに詰め込んだ情報を生かしてもらうには、ラクスには一度帰国してもらい”ターミナル”や”ファクトリー”に接触してもらう必要がある。
また、ラクスが帰国した後の連絡手段やら他の手筈も考えてはいるが……
(マルキオ導師を通してってのは、流石に嫌すぎだからな~)
そもそも、SEEDなんて怪しげな物を信奉する坊さんとか、生臭すぎだろ?
信用とか信頼以前に、ワタシが生理的に好かん。
という訳で、マルキオ導師は全く関わらないという訳ではないが、ターミナル・ルートでそれなりの人材を送ってくる予定だ。
まあ、ラクスは……
『カガリ様、いっそこのままわたくしがオーブに亡命してしまうというのはいかがでしょう♪』
と人生と世界をナメきった発言もしたが、
『『ふ・ざ・け・る・なっ!!』』
ととりあえずワタシとフレイでツイン・カウンターツッコミを入れておいた。
☆☆☆
その中で、一番近場にいるだろうザフト艦隊って「アークエンジェルの尻を追いかけてるクルーゼ隊」だったし、ギナ兄も『アークエンジェルがアルテミスに向かう』事は予想していた。
まあ、ワタシとしてはラクスが行方不明になったことで、アスランとクルーゼがプラント本土に戻っていることは原作知識で知っていたが、それでもアルテミスには行っておきたい理由があった。
(”
最初に言っておくが、ワタシは漫画”X ASTRY”に登場した2体のMS、特に”CAT1-X ハイペリオン”を高く評価している。
あれは、ユーラシア連邦のアナグマどもが作ったとは思えないほど上出来のMSだ。
数々の特殊装備で攻防に優れ、しかも量産可能な作り、しかもニュートロンジャマー・キャンセラーが入手できたら一気に化ける潜在能力と……無論、細かく見ていけば、試作MSだけあって粗削りな部分は多々あるが、見るべき部分は多い。
そして、
拿捕した後に呼び寄せたオーブの調査隊により判明した事だが……
そう、『まだ”ハイペリオン”というペットネームが付く前の
だが、考えてみればおかしな話ではない。
ハイペリオンは、C.E.71年中にはロールアウトしなければならないので、そろそろ組み立てを始めないと間に合わないだろう。
実際、航路図を確認したが”オルテュギア”の最終目的地は”アルテミス”だった。
☆☆☆
おそらくだが、シナリオ的にはこうなんじゃないだろうか?
”オルテュギア”は、中に何を積んでいるか悟らせないために、乗員の大半に積荷の正体を伏せたまま何の変哲もない『アルテミスまでの哨戒任務』として出港。
国籍マークなどを消していた理由は、「ザフトの襲撃云々」というようなもっともらしい大義名分で誤魔化したのだろう。
おそらく、ユニウスセブン近辺にいたのは『哨戒ルート』以上の意味はなかったのだろう。
そして、そこに運悪く出くわしたのがラクスが乗っていた”シルバーウインド”だったということだ。
実際、カナード自身も積荷のことは何も知らなかったし、どうも内情を知っていたのは、数名だったようだ。
まあ、その辺りのことをゲロさせるのも、前に合流したオーブ宇宙海兵隊のお仕事という訳だ。
まあ、相手は国籍不明の”
拿捕した”オルテュギア”は、調査隊の乗ってきた数隻の軍艦に乗員や装備一式諸共、”
カナードとお供のガネっ娘は、諸事情により相変わらず同行しているが。
(そういやカナード、フレイやラクスがいる間は、絶対に格納庫に近寄らないよなぁ~)
実は、カナードも暇なのか、割とシミュレーターでソキウス達と遊んでいる(ちなみにたまにだが、ワタシとも遊んでるぞ? 生身のドツキ合いだが。筋は悪くない)はずなのだが。
多分、絡まれるのが嫌なんだろうけど……
「大した危機察知能力だ」
きっと、危機管理フォームとかあるに違いない。
アイツ、原作だとへそ出しだったし。
おまけにベッドの中では半裸どころか、大半は全裸だしな。誰のせいとはあえて言わんが。
それは余談にしても、”アルテミス”にはハイペリオンのデータやパーツ、あるいは技術者がいるかもしれない。
何しろ、漫画で拠点にしていたのはあそこだ。
製造は無理でも、組み立ては”アルテミス”で行われた可能性が十分にある。
ならば、それを確認しない手はないだろ?
という訳で、今のイズモは『ラクスをザフトに返す』という建前の元、本音を言えば色々分捕りたいがために一路、”アルテミス”に舵を切っていたのだった。
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「はっ? 前方宙域に熱源反応?」
それは、”オルテュギア”を引き渡してから数日後の事だった。
「はい。熱量から考えて大型艦船でソキウス」
ブリッジに呼び出されてみれば、何やらちょっとした緊急事態的な様相だった。
「これは中々に緊張感あふれるシチュエーションですわね♪」
「……なんで、アンタがこんなところまで入ってきてるのよ?」
フレイのツッコミはごもっともだぞっと。
「ギナ様の許可はちゃんととってますわよ?」
はーい。そこでワタシが知らない間に、イズモの中で入れない場所が無くなってたピンクのお嬢は自重するように。
「ところで、ワタシを呼び出した肝心のギナ兄……じゃなかった。ギナ艦長は一体どこに?」
「ギナ様なら、万が一に備えて”ゴールドフレーム改”にて待機中でソキウス」
あの兄、さては有事には自分がMSで出たいから、ワタシにブリッジ押し付けたな?
「状況は理解した。んで、熱放射パターン解析の結果は?」
ニュートロンジャマー全盛の今の宇宙は、レーダーやその他の電波機器の有効距離が短く、パッシブ光学センサーの探知距離の方が遥かに長くなることがままある。
特に赤外線的雑音が無い、あるいは極小の空間では、熱源探知や熱による解析はかなり有効な手段だ。
実際、今回は使わなかったが、音紋に意味的に近い熱パターンを示す”熱紋”なる言葉もあるくらいだ。
「もうすぐ結果が……出たでソキウス。90%の確率で、”アークエンジェル”でソキウス」
「ほ~う」
そうか、こういうエンカウント・イベントか……
「アークエンジェル?」
疑問顔のラクスに、
「同じくヘリオポリスからの脱出に成功した大西洋連邦の船だ」
絶対に地球連合の船とは言ってやらん。
(まあ、顔つなぎと必要なら補給位してやるか)
対価にデータはいただくが。
「”ザ・ワン”、ギナ艦長に状況説明。あと、アークエンジェルにはレーザー通信を開始」
「了解でソキウス」
まあ、精々楽しい出会いになると良いな。
そう思わないか?
ハイペリオン、良いよねぇ(挨拶
という訳で、カガリはオーブ製の”強化型ハイペリオン”を製造したいがために、”アルテミス”に向かうみたいですよ?w
まあ、カナードが仲間に加わったなら、お約束ですよね♪
そして、何気に
そして、いよいよイズモとアークエンジェルの再エンカウントの時が……
ただ、今回の邂逅は『エンカウント・イベント(小)』って感じになる予定です(^^