SAO イーディスと逝くアンダーワールド   作:難波01

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さて、人界に回収されていない神器はある。

 

現に俺ことシズクに人を守れと言いながらも自分が神器へ姿を変えた神獣もいたほどだ。

 

お蔭で武器を気にせず奥義まで出せるようになったわけなんですけど。

 

俺ことシズクには専用の飛竜なんて物はない、てか飛竜も物じゃない、生きてるし。

 

あれから何度か任務をこなし、再びセントラル・カセドラルでの休日のことである。

 

「そう言えば、ダークテリトリーに繋がる場所って東の大門が代表的なところで北にも西も南にもあるわけだろ?」

 

「分からないわ、私達整合騎士は飛竜で山脈を越えるもの」

 

ふっと気になり、脇にいたイーディスに尋ねると案の定と言うか知ってたという感じの回答が帰ってきた。

 

そんなんだからゴブリンなんぞに裏をかかれるんだ。

 

少しは自らの足を使ってだな?

 

「担当区域以外には行かないからね?」

 

「もしもの話をするぞ。洞窟とかさ、ダークテリトリーに通じててゴブリンが偵察に入ってきていたら?」

 

「一発で分かるんじゃないかしら?もし村でも襲えば直ぐに私達整合騎士が使わされるでしょうし」

 

(それじゃ、遅いんだよねぇ)

 

俺の好奇心を見抜いてか先に釘を刺すイーディス。

 

そこに可能性の話を持ち込むとイーディスは事後対応になるんじゃないかと言う、すると民第一のクーは呆れたように呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廊下を歩いていると一方的に知っている少女がいた。

 

正確には、後の整合騎士30番となるアリス・ツーベルグだ。

 

「よっ」

 

「き、騎士様!?こんにちは!」

 

アリスは俺を見るなり、そう言って頭を下げる。

 

ベルクーリさんも浴衣メインで動いているし、袴姿の俺も似たような物なのか、と言うか何も知らないアリスからは騎士に見えるのか。

 

「ああ、かしこまる必要は無いよ。俺は騎士じゃないから・・・」

 

「そうそう、親しみやすいお兄さん的な?」

 

「魔獣が喋った!?」

 

「ご主人、アタシ初対面のたびにこういわれるの?ショックなんだけど」

 

ポンッ!とコミカルな音供に足元にあられたクーを見て、アリスは酷く驚いてクーは複雑そうな表情を浮かべた。

 

まぁ、仕方ない。

 

「コイツは俺の相棒でね、魔獣じゃない。人懐っこい犬みたいなものだ」

 

「・・・・犬よね?完全に」

 

うん、外見はね?大型犬だよ。

 

今のアリスに飛びついたら駄目だ、怪我をさせてしまうことは間違いない。

 

「ご主人、アタシが見境なく飛びつくと思う?」

 

「いや?」

 

クーは俺の考えを読める、元神獣で愛剣だけに、ソレはさて置き幼いアリスがココにいるということは既に禁忌を犯したことになる。

 

う~ん、北の洞窟の話題を持ち出すが遅かったか。

 

もう少し前に出会えていれば間違いなく警告は出来たんだが。

 

「俺はシズクと言う。コイツはクーと呼んでくれ。怖がらなくても噛みはしない、キミはどうしてココに」

 

「私はアリス・・・・禁忌目録に違反してしまったからよ。その知ってたって顔、キリトみたいでイラつくわ」

 

よし、現段階のアリスがキリトに抱く感情はむかつく幼馴染か、何してんだかあの二刀流は。

 

「悪い、それ以外ないからな。俺見たく例外はそう多くないだろうから」

 

「貴方はどうしてココに?」

 

「似たようなもんさ、ダークテリトリーを闊歩して今じゃ教導役だ」

 

そう、アドミニストレータとベルクーリさん、ファナティオさんの騎士トップ二名と最高指導者が協議した結果、俺の所謂天職は騎士達の教導役、つっても主に模擬戦の相手なんだけど。

 

「ダークテリトリーを歩いたの?嘘おっしゃい!」

 

「いや本当なんだなコレが。そう言えばアリス、キミの処遇はどうなった?」

 

「研鑽を積めば村に帰らせてくれるって」

 

「それ誰に言われた?」

 

「元老長」

 

しばしの間、と言うか幼女に何嘘吹き込んでだあの達磨?うん、今からでも遅くはない。解体しよう、試したい技もある。

 

「ちょ、ちょっと怖い顔して何処行くの!?」

 

「あの達磨を穿ちに」

 

「止めて!何を考えているの!?」

 

アリスに止められて、溜息をつく。

 

原作で言う所、ルーリット村じゃキリトが一回ログアウトしてユージオが一人孤独にギガスシダーを刻んでいるわけか。

 

「アリスがここにいるとなると、アリスの幼馴染は追いかけてきたりしないのかね」

 

「それは無理よ。わかってるでしょ? 天職があるのよ・・・キリトとユージオのこと話したかしら?」

 

「ま、これでも整合騎士の従者してるからな」

 

アリスにとっての希望は、2人が助けに来ることでもなく、誰かに助けられることでもなく、自力で努力すれば戻れるっていう虚偽なわけか。

 

さて、少し動くかね、これでも幼い少女に嘘を信じさせたまってのは心苦しい。

 

「ねぇ」

 

「ん?」

 

「その・・・・・また会える?」

 

「・・・・どうだろうな。俺も本来なら自由行動とかあまりできない立場だからな」

 

「そっか・・・・」

 

「悪い。これで最後って思っといてくれ」

 

「ううん。大丈夫。私頑張れるから」

 

「アリス」

 

「ひゃっ!」

 

名前を呼んでその小さな肩に手を置いた。

 

年も2桁になったばかりの少女、不安がないわけがない、寂しさを感じないわけがない。

 

アリスはそれを耐えられるだけの精神力を持っているだけだ。

 

「どうしようもなくなったら、イーディスを頼るんだ」

 

「イーディス、様?」

 

「話の通じやすい騎士で俺の主だ。大丈夫、困ったら俺の名前を出せばいい」

 

「・・・・・・そう。ありがとう、シズク」

 

「ああ。それじゃあな。アリス」

 

アリスと別れて俺はどうした物かとナイ頭をフル回転させる。

 

やはり、アドミニストレータをどうにかするべきだろう。

 

俺がこちらで戻るべき肉体があるか知る為にもシステムコンソールにたどり着くのは必須事項だ。

 

 

 

 

 

 

と思っていた俺の思惑を他所に、再び俺とイーディスには遠征任務が飛んできた。

 

駆け足でベルクーリさんから武装完全支配術を学んだ俺は、再び霧舞にイーディスと乗って飛行中である。

 

「ダークテリトリーに不穏な動きアリ・・・ねぇ?」

 

「東の大門の付近一帯を警備するって言うのが今回の任務よ。当てにしてるからね」

 

イーディスの言う通り、今回の任務で東側の警備に出ていた整合騎士は呼び戻されて俺とイーディスの二人のみ。

 

裏がありそうだなぁと思いながらも任務に従事する。

 

それ以外、今は出来ることがないから。

 

 

 

ま、四年も掛るとは思っても見なかったんですけどね!




シズクの基本スタイルは緋村剣心がベースとなっています。

ベルクーリが普段浴衣を着ているようにシズクは普段から和装、剣心スタイル(灰色基調)です。
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