SAO イーディスと逝くアンダーワールド   作:難波01

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はい、俺ことシズクです。シェータさんと決闘することになりました。

 

一言いいですか?

 

 

何でさ!?

 

 

何でかベルクーリさんを初め、任務に出ていない&調整(と言う名の記憶改竄)中でない整合騎士の皆さんが勢ぞろいしてらっしゃる。

 

「お、随分と様変わりしたじゃねぇか」

 

俺を見るなりベルクーリさんが珍しい物を見たと語外に語る。

 

「いやぁ武器庫に袴があるなんて驚きました。防御力は皆無ですけどね、鎧で固めるよ

り俺はこっちの方が動き易い」

 

和装である。と言うかそんなこと言ったらベルクーリさんも和装でしょうよ!

 

「・・・・イーディス、よくもまぁこのような輩を従えようと思ったな?」

 

因みに剣心スタイルを見て最初に呆れたように口を開いたのは兜かぶった女性・ファナティオだ。

 

「見た目に反して案外やるわよ、シズクは」

 

「閣下に不要な職務を負わせた口でよく言ったものだ」

 

「本人が引き受けてくれただけよ。疑うなら直接聞いてごらんなさい」

 

「まぁ、そう喧嘩腰になるなよ。ファナティオもコイツを排斥すべきかは見てから決めりゃあ良い。」

 

どうやら犬猿の仲らしい、イーディスに食って掛かったファナティオと売り言葉に買い

言葉で喧嘩腰になってしまったイーディスをとめるベルクーリさん。

 

因みにアドミニストレータの勅命だと知っているのはベルクーリさんとイーディス、あとは元老長・・・じゃなかった達磨だ。

 

あ、レンリにいたってはソワソワして心配そうにこちらを見ている。

 

「騎士長閣下、何故我らにまで立会を?」

 

デュソルバートがベルクーリに尋ねた。

 

「一部の騎士からシズクを排斥しようって声が上がっていてな、シェータがどうにも決

闘するってんでついでにコイツの実力を見てもらおうって次第だ。シェータに匹敵するレベルなら皆文句ねぇだろ?」

 

喧嘩腰の二人と興味がなく、俺の存在はあんまり気にしていないデュソルバートへ説明するベルクーリさん。

 

あれぇ?適当に負けてお茶を濁そうと思っていた俺の思惑はたちまち潰されていく。

 

「少年、因みに真剣での立会いだ。負けてとか思ってたら本当に死ぬからな、その心算で行け。いざとなった止めるが手を抜いていると思ったら止めんからな」

 

「マジですか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私ことイーディスの、否。今セントラル・カセドラルにいる整合騎士たちの前で二人が地を蹴った。

 

単純な速度なら、下手な話シズクの方が早いわ。シェータの頭上を取った。

 

騎士長との戦いで見せた技を繰り出したようだけど、急に速度を落として制動をかけたシェータの眼前を刃が過ぎる。

 

「イーディスの見立て通り剣の読みあいは苦手みたいだな」

 

騎士長が腕を組んで言葉を漏らす。

 

言わんこっちゃない。だから間合いの長い武器にしろっていったのよ、アンタには左手だってあるでしょうが。

 

「うっ!?」

 

「・・・・初見で見切られたのは初めて」

 

刀を抜く事無く、ごろりと横に転がるシズクに連続突きを終えたシェータが静かに呟く。

 

「それはどうも」

 

「・・・・貴方は読みあいが苦手」

 

再び物凄い攻防に入る。

 

シェータの連撃を何とか刀を抜いて捌くシズク。

 

急所狙うラッシュを最低限の動きで何とか避けて反撃を伺っているのが見て取れる。そう言えば似たような技をシズクは持っている筈だけど、どうして繰り出さないのだろうか?

 

「なら、時間を稼がせてもらう!」

 

シズクがそう叫ぶなり、抜刀と同時に鍛練場の床を刀で削って、その床片を衝撃波と共にシェータにぶつける。

 

時間稼ぎにもならないだろうけど、咄嗟の行動としては有効ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、土龍閃で僅かな隙を作って何とか体勢を立て直す。

 

デスガン戦のキリトと同じ状況だったわけだ。壁とも思える突きのラッシュをどうにかしないと始まらなかった。

 

俺ことシズクは再び鞘に刀を納めて、今度は出来るだけ早く切伏せるイメージで確実に防がれない複数の攻撃を繰り出す。

 

ゲームでやっていた時のように弾ければ良かったのだが、実際相対して直ぐにシェータの剣気に飲まれた俺も悪い。身体が慣れて切り返すのに数秒掛った。

 

実戦では命取りだ。

 

一度に九つの攻撃を、となれば整合騎士といえど受けきれない筈だ!

 

「飛天御剣流・・・・」

 

「・・・・!上等じゃねぇかっ」

 

踏み込みと同時にシェータも何か感じたらしい、にやりと笑って凶暴な笑みと共に速度が増す。

 

斬られる?考えるなッ今は相手を切伏せることだけを考えろ!一切の行動を中断せず、防御を捨てて、この技に!

 

「九頭龍・・・・「そこまでっ!」ふべぁ!!?」

 

本当に殺人も厭わない・・・その気概を持って放った九頭龍閃は、ベルクーリさんの一

言と同時に唐竹の一撃目を何かに逸らされて俺はバランスを崩して見事に鍛練場を顔面からスライディング、見学していた幼女二人の辺りの前で止まる。

 

「凄いです!あの速度で正確に殺す挙動を取るなんて」

 

「それにアレ、九連撃だよね?ソレもほとんど同時に打つなんて凄いじゃん!?」

 

「顔面血だけ、擦り傷だらけのボロ雑巾ですが・・・?」

 

皮肉を込めて答えてみる。

 

フィゼルとリゼルだ。実際見ると本当に殺しの技術に長けているようには見えない・・・実際、キリトとユージオの不意打ちには成功しているのだし、見てくれもアドバンテージになるのか。と言うかよ?フィゼルは何気に九頭龍閃をしっかり目で追えていたようだし、こんな子供もその域にいるのか?

 

整合騎士・・・本当に末恐ろしい。

 

「おう、少年。大丈夫か?」

 

「止めるならもっとマシなタイミングないんですかね?」

 

「ワリィな。お前等が白熱したからな、あのままじゃお前さんかシェータは大怪我だったぜ?」

 

ベルクーリさんが手を差し伸べ、俺はソレを掴んで不満を垂れてみる。

 

ま、初めて繰り出したって所もあってシステムの助けがあって身体は慣れてない。だから今回は踏ん張りが利かずにスッテンコロリンなわけだが。

 

「面白かった・・・またお願い」

 

対するシェータさんは物静かな笑顔を浮かべてそう言った。

 

あ~、あの拳闘士が落ちた理由分かるわ。普通に美人なんだよ、イーディスと違うベク

トルで・・・うん、いけない。イーディスから殺気を感じる。

 

「さて、これでも排斥を唱えるか?」

 

ベルクーリさんが振り返る。そこに先ほどまで俺を小馬鹿にしていたファナティオの姿はなく、無言で拍手を送る姿があった。つられる様に四旋剣の面々も拍手していく。

 

「すまぬ、貴殿を侮っていた。これからも精進されよ」

 

そう言ってデュソルバートが去っていく。

 

うん、成る程。素手のときの印象しかないもんね。取り合えず見返せたと思っていいだろう。

 

「凄いじゃないか!僕なんかよりずっと騎士に向いていると思うよ!!」

 

とベタ褒めを始めるレンリ。

 

「・・・好かれたわね?」

 

むすっと頬を膨らませて拗ねているイーディスが口を開いた。

 

「いや、好かれて無いだろ?」

 

「いえ、好かれたわ。シェータさんは普段あんまり口を開かないの!無音って言われるくらいなんだから」

 

イーディスの機嫌が急転直下、下がり続ける株価のグラフ並にヤバイ。

 

「それに、アンタ・・・まだ隠し玉あるでしょ!?」

 

「剣技のこと?まぁ、奥義まで出してないけどさ・・・何?何で前のめりなんですかね?というか幼女S.もなんで加わってんだ!?」

 

イーディスとリネル&フィゼルに絡まれてあたふたする俺をにやりと笑うベルクーリさんが生暖かい視線を送る。

 

「お前さん、女心を惑わすのも大概にしとけよ?後で苦労するぞ」

 

「・・・・え?これってフラグ乱立?嘘でしょ?と言うかベルクーリさんにはそう見えんの!?俺はロリコンじゃないぞ!!」

 

「ろりこん?って何よ」

 

ジト目のイーディスが問い質す勢いで詰め寄ってきた。

 

あ、あかん。経験則で分かる。コレ死ぬ奴や・・・・・・。




リゼルとフィゼル、ちょくちょく座学と実験を抜けて探検している。
そんな設定です
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