【二次創作】あんさんぶるスターズ!!!   作:Fu-Yu

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注意 二次創作あんスタになります。
登場人物の性格や口調が変わってる可能性もあるので心広く読んでください。





・プロローグ

アイドルを育てる夢ノ咲学院。私はここでアイドルのプロデュースを行っている。

「あ〜ら、プロデューサーちゃん♪こんな所で何してるの?」

浮かない私の顔を見て嵐さんが心配しに来てくれた。私の悩みそれは、

「"HEVEN&HELL"の事なのですが、解散の危機に瀕しているらしくて。私に何か出来ないかなと。」

そう、私の悩みはHEVEN&HELLという4人組ユニットの現況についてだった。

「まぁ、彼らはちょっと尖った部分があるもんね。プロデューサーちゃんが何とかしてあげたい気持ちも分かるけど、今はそっとしてあげた方がいいんじゃないかしら♪」

嵐さんがにこやかに助言してくれた。しかし、私はどうも動かないと済まない性格、何かを起こしたくてうずうずした気持ちが収まらなそうだった。

「プロデューサーちゃんがやりたいようにやるのがベスト。どんな結果になっても良いように覚悟しておく事ね♪」

そう言うと嵐さんは私から離れ、次の現場へ足を運んで行った。

「私のやりたいように…か。」

 

・第1話 キミの過去が知りたい

HEVEN&HELL練習スタジオにて

「あぁもう!蔦江(つたえ)!練習に参加しろっつーの!」

赤髪の青年が懸命に白髪の青年の腕を引っ張り練習に参加させようとする。

「嫌ですよ。こんな汗臭い事をするなんて、私には出来ません。」

長いポニーテールを翻し、白髪の青年は練習スタジオを抜け出そうと試みるも、赤髪の青年にことごとく邪魔をされ不服そうにしていた。

「お前は、いつまでそうしてる気だ!練習も参加しないわ、ライブにも来ない!このユニットに名だけ連ねてる事に俺は許せない!昔はこんなんじゃ…」

「やめてください。昔の事などとっくのとうに過ぎた話です。やりたければ、勝手にやってれば良いのですよ、"HEVEN"の天木(あまき)君。」

上手く赤髪の青年の邪魔から抜け出し練習スタジオから去っていってしまった。

「あの野郎…。お前だって昔の事引っ張り出してくるんじゃねぇか…。」

 

「あまのん、あいつの事は気にしないほうがいい。

俺達3人で充分なんとかなる。だからもう練習始めよう。」

青髪の青年、西原(さいばら)に説得され、天木は練習を開始する事に決めた。

「北市(きたいち)、1テンポ早い。」

黒髪の青年、北市は生まれつき運動神経が良いのだがいまいちリズム感が他の人とズレてきている。

「ごめんごめん!でもね、僕にとってはこのテンポが1番踊りやすいんだよね。変えなきゃ…ダメ?」

「ダメだ。真面目にやれ。」

西原は北市に対して手厳しい。西原曰くチャラチャラしているのが気に入らないとの事。

「とがりん!北市をいじめないのっ!」

天木に叱られた西原は早歩きで練習スタジオの隅っこまで行き、体育座りをし落ち込んでしまった。

「はぁ…なんでこうも個性派揃いなんだ?このユニット。」

天木も一緒に落ち込み掛けたが、いけないとモチベーションを持ち直した。

「よし、みんな集まってくれ。今日は聴いてほしい曲があるんだ。」

天木が持ってきたCDをラジカセに入れ音楽を掛け始める。響き出すメロディーに西原と北市は魅了されるように聴き入った。

「なんだこれは。頭に残るようなメロディーだ…!」

「す、凄いね!これ誰が作曲したの?」

天木はふんと鼻を鳴らし、

「月永レオさんが作曲してくれたんだよ。あの人の作る音楽はまさに…!」

「レオ…?ダメだ!あまのん、あの人の曲は使わないと約束したはずだ。」

西原は睨みをきかせ、天木の胸ぐらを掴んだ。

「今すぐCDを捨てろ。」

「はぁ?なんでだよ。昔から言ってるけど、とがりんよ、お前がレオさんを嫌う理由は何?」

胸ぐらを掴む腕を話、ため息をつくと西原は過去の話を淡々とし始めた。

「んだよ…。そういうのは最初から言えよな。分かった、CDは捨てる。だけどな、これ以上の曲が来ないのは現実だ、振り出しに戻るだけだぞ。」

西原はまたため息をつき、CDを取ろうとする天木の手を止める。

「分かった。今回はこれを使う。それでいいな?」

西原も認め、俺達はレオさんが作曲してくださった曲を使う事になった。

「だけど、これ肝心な作詞がないよね?どうするの?」

レオさんに急遽作ってもらった為に作詞が間に合ってなかった。

「レオさんに書いては貰っているがあの人の事だ別の曲も書いてしまっているような気がする。」

「なら確認しに行こうよ!ね、西原君?」

北市の提案に西原は再び睨みきかせた。

「俺は行かない。会いたくもない人に会いに行っても嫌な気分にしかならないからな。」

そう言うと西原は、素早く練習スタジオを出ていってしまった。

「仲直りは出来るようなものではないか〜。残念。」

北市の発言はいつも空気を読まない。いや、空気を読めないの方が正しいかもしれない。西原の事はそっとしておくとして、天木と北市はレオさんの元へ向かうことにした。

 

「王様?いや、どこに居るかなんて知らないねぇ。」

俺達に対して、面倒くさそうに対応しているのは、瀬名泉(せないずみ)先輩。レオさんとは1番の仲と言っても過言では無い程の人物だ。しかし、そんな瀬名先輩ですら、レオさんがどこにいるかは把握できて居ないようだ。

「あの、瀬名先輩が多忙な事は重々承知しています!ですが、俺達だけじゃ見つからないと思うので一緒に探して欲しいんです。お願いします!」

天木が精一杯の言葉を紡ぎ瀬名先輩の協力を煽った。

「まぁ、いいけど。…てか、さいくんはここには居ないの〜?HEVEN&HELLは3人でしょ?まずはお仲間から探しなさいよ〜。こっちは俺達に任せなね。」

瀬名先輩の優しい微笑みに後押しされ、俺達は動かされるように走り始めた。そうだ、3人でレオさんにお願いしなきゃ意味が無い。もう1回西原を説得するんだ。

「あら、泉ちゃんあれで良いの?もう泉ちゃんったらぶっきらぼうなんだから♪」

「別に良いでしょ〜なるくん。さっさとあのバカ探すよ〜。」

瀬名は、携帯を取りだし朱桜司(すおうつかさ)と朔間凛月(さくまりつ)に電話で招集をかけていた。

 

「休日なのに…呼び出しってなんの用…?眠いんだけど…。」

凛月が眠そうにしつつも1番乗りで来た。

「ごめんね〜くまくん。ちょっとばかし、俺達Knightsが手を貸さないといけない要件があってね。」

瀬名がそう言うと凛月は眠気眼を擦り大きく欠伸すると目をパチッと開けた。

「Knightsが頼られるなんて久しぶりだから、僕頑張るよ。」

凛月が頑張るポーズをしていると、後ろから猛スピードで走ってくる司が目に飛び込んできた。

「遅れてしまいすみません!!!!今度からは気を付けます!!!!」

「いや、別にそんな怒るような事じゃないんだけどさ…。」

司の圧倒的な勢いだけの謝罪が瀬名を困らせた。何がともあれこれで王様を除くKnightsのメンバーが全員揃った。

「それじゃあ、単刀直入に言うよ〜。王様を探して見つけた子が今度のライブでセンターを獲得する大会〜!」

瀬名らしくない訳の分からない大会名を伝えられ一同困惑する。

「…あのさぁ、俺だってこんな名前言いたくなかったんだけど〜?もっと反応してくれても良くない?」

少し頬を赤らめた瀬名がみんなから顔を背けるように振り返った。

「泉ちゃんらしいネーミングセンスね!きっと王様に感化されたわね!」

「いや、なるくんそれ褒め言葉になってないから!」

瀬名と嵐の他愛もない会話に凛月と司も笑いそうになっていた。これがKnightsだ。

「もう!早くみんな出発してよね〜!」

瀬名が珍しく大きな声を出すと、司が真っ先に飛び出した。

「ス〜ちゃん速い。あれには負けるわ。」

続いて凛月もゆっくり歩き始める。

「これで良し、と。なるくんも王様のこと探してよね。」

はいはーいと嵐も優雅に出発し始めた。

 

(さてと、今頃あいつらはさいくんを見つけたかな〜?)

 

「こらーーーーー!!!西原ぁぁぁぁああああ!!!」

西原が振り返ると、鬼の形相で突っ込んでくる天木と北市の姿があった。

「なっ、なんだなんだ!!!」

抵抗することも出来ず西原と天木と北市はぶつかって共倒れした。

「お前の過去もっと詳しく教えろ!」

「はぁ?天木。お前に過去を教えたって何の意味があるんだよ?」

 

「とがりんはHEVEN&HELLのメンバーなんだ!もっとお前の事を知りたい!お前が俺に声を掛けてくれなきゃ俺は今頃死んでたかもしれなかったんだ!これからもずっと一緒に居たい!だから…だから…!」

天木の目から涙が溢れ出していた。

「お前…。」

西原が天木の涙を拭うと、天木の頭を撫でて自分の過去をもっと詳しく教えることに決めた。大切な仲間だからこそ、言うべきだったのかもしれない。天木や北市の事ももっと知っておく必要がありそうだ。




次回 第2話 乞うご期待
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