この夜、鬼殺隊本部は上を下への大騒ぎであった。
鬼を人に戻す方法を知る竈門ドラ治郎に、かねてより鬼を倒す研究を続けていると噂の鬼・珠世に引き合わせる任務に送り出したのは昼前の話。
同日、日も沈んだ黄昏の刻。ドラ治郎の護衛として同行させた煉獄杏寿郎の鴉が大急ぎで運んできた『浅草にて鬼舞辻無惨の根城を発見した』との一報であった。
その知らせに鬼殺隊の当主・産屋敷輝哉は冷静さを失うほどに歓喜した。
柱たちにはすぐさま緊急招集がかかった。
この千載一遇の好機に、刻は丑三つにも関わらず、柱たちはすぐさま本部に集まった。
「ついに鬼舞辻無惨の居場所をつきとめたか。さすがだぜ炎柱!」
軽やかに、豪気に塀を飛び越え、本部の石庭に馳せ参じた風柱・不死川。
「むっ、不死川。遅かったではないか!」「シラス川さん、こんばんは」
が、その庭にいた先客の姿を見るや盛大にすっころんだ。
「なっ! 何故あんたらがここにいるんだ! 煉獄! ドラ治郎!」
そこには・・・この偉業を浅草の地で成し遂げた2人の男の、むしろこの場にいては不自然な男たちの姿があったのだ。
「盛大に転んだな。ケガは無いか?」
「あんたの脳味噌の怪我が心配だ! 誤報か!? それかお館様を謀ったか!」
不死川の認識では、2人が本部から浅草に旅立ったのは昼前。
距離と鴉の飛行速度を考えても、速報が行き渡る時間と2人が本部に戻ってくるまでの時間が絶対に合致しないのだ。
「本当の話ですよ。ハイこれ、無惨の写真と居場所の地図です」
そう言ってドラ治郎が配布したのは紛れもなく無惨の姿。そしてその屋敷の写真と町の地図であった。
圧倒的証拠を見せつけられた不死川は「・・・お・・おぅ」としか言えなくなっていた。
そして彼がふと周りを見れば、同じように資料を渡された柱たちが同じように苦笑いしている姿が並んでいた。
「だ・・・だが、まだここに無惨の奴がいるのか? 気付かれて逃げられたりしてねぇだろうな?」
「それは大丈夫です。この家を見張ってもらってる村田さんには、何かあったら連絡してくださいってお願いしてありますから」
「ぁん? んなもん、とっくに殺されてりゃ連絡しようがねぇだろ!」
ケロッとしたドラ治郎の態度に苛立ちを露わにする不死川。
「なら電話してみますから、ちょっと待ってて」
そう言うとドラ治郎は湯飲みを取り出し、そこに耳をすましはじめた。
リリリリリリリリリ、ガチャッ
「あっ、出た出た。もしもしこんばんは。ボク、ドラ治郎です。村田さんお元気ですか?」
「うぉっ! ドラ治郎の声が! どうなってんだ? ああ、こちら村田。今、鬼舞辻無惨の家の見張りを継続中。妙な動きは見られない」
「だそうです」
そう言って湯飲みをガチャンと地面に置いたドラ治郎。
湯飲みから聞き覚えの無い隊員の声が聞こえてきた光景に不死川は「・・・だそうです、もねぇよ! 馬鹿にしてんのか!」とドラ治郎に掴みかかった。
「止めろ不死川! お館様の御前だぞ!」
煉獄の声にハッとなった不死川は、庭の縁側に座り苦笑いする産屋敷を確認するやスライディングで跪いた。
その後、最後に岩柱・悲鳴嶼が到着し、9人の柱とドラ治郎を前に産屋敷が命を出した。
「皆、集まってくれてありがとう。杏寿郎とドラ治郎のおかげで、この永きにわたる因縁に終止符を打つ機会に恵まれた。明朝、ここにいる10名で浅草の地に出立して欲しい。いいね?」
「明朝の出発、でございますか? 俺たちは今すぐにでも発つ心構えですが」
不死川の指摘に同意する柱もチラホラ。
「いいや。お館様のおっしゃる通りだ」
そこに意見を述べたのは元・忍であり、この手の奇襲戦の定石に長けた音柱・宇髄であった。
「この奇襲を鬼どもに気付かれりゃ、無惨の野郎に逃げられちまう危険がある。今までの経験で鬼同士は情報を共有している可能性が高い。浅草に向かう道中で鬼に遭遇しても対敵しても、無惨の元に俺ら接近の情報が伝わっちまう」
「なるほど、だから夜間の移動を避けると」
宇髄の説明に納得する柱たち。
「でも、ボクら10人だけで行くんですか? みんなで戦ったほうが勝てそうなのに」
「馬鹿かてめぇは? 浅草なんつうデケぇ町に大部隊でゾロゾロ派手に動きゃアホでも気付くだろ! 少数精鋭の奇襲しかねぇよ」
「そもそも足手まといが増えても困るだけだ」
ドラ治郎の素人意見に宇髄と井黒が即反論する。
「では皆、隠密用の装備を隠の子らに準備させるから、それまで休んでいてほしい。万全の状態で挑まないと、敵は無惨だけではないかもしれないからね。上弦の鬼が“5体”、下弦の鬼が“4体”。全てが揃っているとは限らないが、護衛に数体は根城にいるかもしれない」
10人全員が産屋敷の命令に賛成し「御意」と跪いた。
が、うち7人が産屋敷の発した数字に首を傾げた。その事情を知るのは当事者2名と、その知らせを聞いていた胡蝶だけ。
「ん? んんん?」
7人がともに予感し覚悟した。この後、産屋敷が何か言って自分たちは驚くことになるだろうと。そして、おそらくドラ治郎関連の報せであると。
「伝令できなくてすまないね。数刻前、杏寿郎とドラ治郎が上弦の参と下弦の鬼と遭遇し交戦、消滅を確認したんだ。よくやったね2人とも」
「お褒めにあずかり光栄至極であります!」
『いや、いやいやいやいや!』
煉獄の拝礼に7人は心の中でツッコんだ。が、何処から指摘していいものか分からず、言葉にはならなかった。
ただ1つ、全員が共通して真っ先に思い浮かんだのは『煉獄もまたドラ治郎側の、常識外れの報告をサラッと言ってくる人間になってしまったんだなぁ』という諦めであった。
その後、柱たちが庭に座して集中力を高める中、ドラ治郎はひとり呑気に餡子入りかすていらで腹ごしらえをしていた。
すると隠の1人がこっそりと庭に入り、ドラ治郎に手招きした。
「竈門ドラ治郎、来客だ。ここに入れるわけにいかんから、お前が外に来てくれないか?」
「えっ? ボクにお客さん? 誰だろう?」
ドラ治郎が外に出ると、そこで彼を待っていたのは禰豆ミと信代であった。
「あらら二人とも、どうしたの?」
「お兄ちゃん・・・」
「ドラ治郎さん、皆さんから聞いたんですけど・・・行かれるんですか? 鬼舞辻無惨の所に・・・」
不安の色を隠せない禰豆ミと信代であったが、その色を感じ取ることを知らないドラ治郎はキリッとした顔で答えた。
「うん。待っててね。悪者をやっつけて、地球の平和を守ってくるから!」
「・・・」
緊張感の差がありすぎるのか、ドラ治郎の言葉には2人と比べて緊張があまり感じられない。無いわけではないのだが、まるで町のならず者でも相手にするような覚悟にも見える。
だが2人はすぐに察した。
相手は1000年を生きる怪物。何万何億という命が散り、何百という柱が倒れている。
かつて何度、無惨を追い詰めることができたのか歴史には残っていないが、今回の奇襲もまたその1つとして、何の成果も得られず終わってしまうかもしれない。
今生の別れとなるかもしれない最終決戦を前に、禰豆ミと信代を不安にさせないようにするため、ドラ治郎は必死に強がっているのだと。
「お兄ちゃん・・・」「ドラ治郎さん・・・」
今すぐに引き留めれば“目の前の大切な人”は消えずに、ずっと2人と一緒にいてくれるだろう。
だがそれはドラ治郎の覚悟を無にする行為。2人は「行かないで」の想いを飲み込んだ。
「頑張ってきてね」「ご武運を」
抱きしめたかった。行かないでと手を引きたかった。2人は涙を潤ませて押し込んだ。
「心配しなくていいよ。あっ、そうだ。いいものをあげる」
そんな彼女たちの姿を見て、ドラ治郎はポケットをまさぐった。
「とりよせバッグ~!」
取り出されたのは西洋風のハイカラな鞄であった。
鞄を受け取った信代はキョトンとする。
「ボクがいない間に何か困ったことがあったらこれを使って。欲しいものを何でも取り出せるから。あと、ボクが今から行くのは浅草のココだから。ちょっと遠いけど、普通に行けば明日には帰って来られる距離だから安心してね」
ドラ治郎は察していた。
禰豆ミと信代が慣れない地でドラ治郎不在の間、苦労していたのだと。
先の任務、実際に離れ離れになっていたのは十数時間だが、元・鬼の2人にとって鬼殺隊の地は居心地の悪い場所だったのだろう。
この戦いにそんなに時間をかけないつもりのドラ治郎であったが、そうは思っていない2人が不安がるのも無理のない話。
ならせめて、2人が苦労なく過ごすのに十分な道具を与えよう。具体的に目的地と距離感を教えてあげようというのだ。
「じゃあ禰豆ミ、イイ子で待ってるんだよ。信代さん、禰豆ミをよろしくお願いします」
そう言って頭を下げたドラ治郎は「じゃあ行ってくるね~」と、まるで本当に町のならず者といさかいに行くように屋敷へと入っていった。
そしてついにその時が来た。
山の峰に薄明かりが昇り始める。
日光が大地を照らし、鬼たちが身を潜める時間である。
「ではお館様、行ってまいります」
柱たち9人とドラ治郎の出陣を、産屋敷の一家総出で見送る。
「終止符が打たれると信じているよ」
決死隊にかける言葉は少なくていい。産屋敷の軟らかな声音が9人を程よく高揚させる。
「では皆さん行きましょう。ハイ、どこでもドア~!」
唯一の無緊張の声、ドラ治郎が取り出したのは桃色の建て扉。蝶屋敷に現れ、その中から煉獄と2人で遠く離れた地から一瞬にして移動して見せた代物。
「さあ皆さん、扉を開けたらすぐそこは敵の本拠地ですよ。覚悟はいいですか?」
「・・・そうか! この手があったか!」
ドラ治郎の言葉に煉獄はハッとなった。
皆が浅草までの道中の心配をしていたが、そもそもこの扉をくぐれば遠距離移動が可能なのだ。
だが、そんな事情を知らない他の柱たちからしてみれば「どの手だよ!」とツッコまずにはいられない。
だが、追及の言葉を探している間に、ドラ治郎は「じゃあ行きましょう!」と扉を開け、写真で渡された無惨の屋敷の前に行ってみせた。
「・・・・嘘だろ?」
ドラ治郎に促され扉をくぐった柱たち。
その目の前に広がる景色は、鬼殺隊の本部のものではなかった。
本当に浅草の地に降り立った。
そう理解する他に説明のつかない現象に唖然を通り越して呆れる柱たち。
「ドラ治郎くん・・・今さらですが、それは本当に血鬼術じゃないのですよね?」
「違いますよ。空間歪曲装置と空間座標決定機と宇宙地図で空間と空間を繋げているんです。ちゃんとした科学現象です!」
教養としての科学が広く普及されていない時代でも、科学という概念は鬼殺隊でも広く知られている。胡蝶の毒であったり、宇髄の爆薬であったり。
だが、ドラ治郎の科学がそんな次元でないことは確か。もはや“科学”と言ってしまえば何でも通用すると思っているのではないかという暴力の次元だ。
「・・・問答をしている暇はない。我々のするべきことは、この屋敷に潜む無惨の討伐。手筈通り、1分後に屋敷の北東西から同時に侵入し、天井を破壊し奴を日光の下に晒す。ヤツに気付かれぬうちに」
司令官・悲鳴嶼の一声に柱たちは瞬時に、ドラ治郎へのツッコミムードから決死の心構えへと切り替えた。
電光石化の如く、8人は散開し配置についた。
「竈門少年。俺たちも行くぞ」
「はい。煉獄さん!」
この襲撃は実の所、半分ほど成功して“いなかった”。
原因は丑三つに村田の無事を確認した“糸なし糸電話”の“呼び出し音”。
村田が着信に出るまでの間に鳴り続けたこの音に無惨は気付き、その音源を探っていた。
音の発信源は姿かたちも見つけられなかったが、その周囲に立ちこむ鬼殺隊の隊員特有の“刀と鬼の血の匂い”とその濃さから、屋敷の周囲に柱が接近していたことに気付いていたのだ。
『鬼狩りどもに嗅ぎつけられたか?』
無惨は襲撃に備え、部下の鬼に命じていた。
屋敷に侵入者があれば、無限城に突き落とせ。と。
「キャァアーー! 何ですかアナタたちは!」
女性の悲鳴が屋敷に響く。
無惨が人間として生活する中でカモフラージュとして伴侶にしている女性が、侵入してきた冨岡と遭遇して悲鳴を上げたのだ。
「御婦人、失礼。ご主人に用があって参った。彼はいずこに?」
ドラ治郎の得た情報から、無惨の妻として何も知らない女性の存在を知っていた冨岡が、打ち合わせ通りに応対する。
「えっ? 主人・・・月彦さん? お部屋にいると思いますが・・・」
その時、バタンと足元が抜ける感覚が冨岡と婦人を襲った。
それは屋敷全体で起こっていた。
鳴女という無惨の腹心の部下は、認知できる範囲の空間を操る血鬼術を有していた。
屋敷に侵入者があれば、無限城に招き入れろと命令されていた。
が、彼女は油断していた。
「鬼狩りが、まさかこんなに早く来るなんて」と。
そして準備不足であった。
標的だけを無限城に移動させることが困難なため、無限城を屋敷の地下に移動させ、屋敷の中にいる人間と鬼を全て落下させる形をとらざるをえなかった。
「うわっ! 危ない。タケコプター!」
「むっ! 竈門少年、俺に構わずその娘を助けるんだ!」
屋敷に侵入した煉獄とドラ治郎もまた、この家の住人である小さな女の子と遭遇したところで、落下に巻き込まれていた。
煉獄は女の子とドラ治郎を掴んで上に放り投げて落下していった。
ドラ治郎もまた咄嗟に竹蜻蛉のような道具を自らの脳天に取り付け空中浮遊の術を見せ、子供を抱きかかえて屋敷に戻っていた。
屋敷に取り残されたドラ治郎と少女。
残る柱たちは全て、地下へと叩き落とされてしまった。
「うわぁ! どうしようどうしよう! 罠だったんだ」
少女を解き放った後、慌てふためくドラ治郎は右往左往と走り回る。
「煉獄さんたち、地面の中に埋められちゃったのかな? 全滅したらゲームオーバーだ!」
ドラ治郎はパニックを起こしながら、ポケットに手を突っ込んで「何か無いか何か無いか」と様々な道具を取り出してその場に溢れさせていく。
「そうだ! とりよせバッグでみんなを取り寄せれば・・・って駄目だぁ! 信代さんに預けたんだぁ!」
絶望して悲観的に嘆くドラ治郎。
「諦めちゃ駄目だドラ治郎! 22世紀の猫型ロボットは、こんなことには負けない!」
状況を打破できるのは自分だけだと、気持ちを踏ん張って奮起するドラ治郎。
「埋められちゃったなら掘ればいい。まずは皆の場所を探さないと。探すなら、コレだ! ここほれワイヤー!」
そう叫ぶとドラ治郎はポケットから幾重にも巻かれた鉄線を取り出した。
そしてその鉄線の束を擦り合わせると、その先端が宙を舞い、何かの形を作り出す。
「むっ? これは人の形じゃない!」
この道具は地下に埋まる物の形を宙に形作る代物であった。ドラ治郎は地下に埋まったであろう煉獄が形作られると想定していた。
だが、実際に作られたものは迷路のような歪な形。
「地下迷宮があるんだ。この屋敷の下に、そういう空間があるんだ!」
無限城の存在に気付いたドラ治郎。
この空間に煉獄たちが落とされたのであれば、彼らが埋死したわけではないことが確実。
希望はある。
そう思われた。
だがその地下空間に、無惨が何の備えもしていないわけがない。
十二鬼月の上弦の鬼が4体、鬼殺隊を迎撃するため、各所に配置されていたのだ。
そのことにドラ治郎が気付くことは無かった。
「地下ならコレだ。とおりぬけフープ!」
ドラ治郎が取り出したのは細く広い輪であった。
それを地面に置くドラ治郎。
するとその輪の中には地面ではなく、その下の地下迷宮が“通り抜け”て現れた。
「ぎゃあああああ!!!」
輪の奥から男の悲鳴が響いた。
それは外と地下が通り抜けた瞬間。
地下に“日光”が通り抜けて届いた瞬間であった。
「わっ! 誰かが襲われている!? 助けに行かなきゃ!」
ドラ治郎は急いで輪の中に飛び込んだ。
が、その前に保護した少女がまだ近くにいるのを見かけ、輪からひょっこり顔を出した。
「危ないから、この穴に近寄っちゃ駄目だよ。いい?」
少女が訳も分からない様子ながらも頷くのを確認し、ドラ治郎は穴の底に向かって飛び降りた。
そこは天井も高く、支柱だらけの広間に無秩序に襖が並ぶ異様な空間であった。
ドラ治郎が床に降り立つと、足元に“目玉の紋様だらけの異様な刀”が転がっていた。
「うへぇ、趣味が悪いなぁ。さっきの悲鳴の人の刀かな? 刀だけ置いてどっか行っちゃったのかな? まさか連れ去られちゃったの!?」
近くに血痕が無いことから、そう推理したドラ治郎。
「待ってて。今すぐ助けに行くから。お~い!」
こうしてドラ治郎は周囲に呼びかけながら、地下迷宮を突き進み始めたのだった。
【22世紀コソコソ噂話】
十二鬼月は最近の解任騒動(一部ではパワハラ事案と噂)と訃報で空席が目立つぞ。
壱・(たった今、空席に)
弐・童磨
参・(昨夜、空席に)
肆・半天狗
伍・玉壺
陸・鳴女(数日前に前任者が日中に謎の失踪)
下弦
壱・(昨夜、空席に)
弐~陸・(一昨日、全員解任)
伍・(一昨日、空席に)
正直に言って、『累の母』という母親属性・DV被害・人妻・中身は少女・記憶喪失・美白・巨乳・敵属性がヒロインなのは、アリ? ナシ?
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原作で見た時から推しキャラでした
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今作の影響でアリになりました
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アリともナシとも言えない
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何とも言えない違和感があるから、ナシ
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全面的にナシ