お人好しな
僕にとって勝は色々な意味で鏡だった気がしてならない。
そんな存在に負けて初めて、心の底から兄に謝れ・・・いや、違うねっ!
謝るなんてだぁーーれがするもんか!!
ただ、ただ・・ほぉーーーーーーーーーーーーーーーんのちょっぴり自分の行いの間違いに気づいた・・それだけ・・それだけだよぉーーん!!
けっ!
本当に思いどおりにいかないなぁー・・はぁ・・
地獄に行ったら兄さんだけじゃなく、正二やアンジェリーナにあっちゃうじゃないか・・・
かといって天国に逃げ込んでもフランシーヌが居るだろうし、拐って逃げようもんなら天国と地獄からお尋ね者間違いなしだよなぁ~
よしっ!
逃げちまおっと!
天国と地獄からアイツらが居なくなるまで・・・なぁーにほんの数十年から百数年位なんてことないさ♪
なんせ、僕ときたら1人の女の為に数百年悪足掻きしたんだから、たったの百と数年位どってことない♪
そうと決まれば、んっ?
なんだあの光・・・なぁーーんか、ロクでもない気がすんだよなぁ~
あれ?
なんか近づいてきてないか、アレ・・
あんな【眩しい】ところ行くもんかってんだよ、へへーんだ!
『今日もログインしてるのは俺だけみたいです『✕✕』さん・・・』
ん?
声?
げっ!?
なんだあの【骸骨】!!
『皆さんリアルが忙しいのは分かるけど・・・』
・・・・・アイツも捨てられたのか?・・・・
『なんでっ! なんで、皆平気で居なくなれるんだっ!!』
外見のわりに、みみっちい事言う骸骨が居たもんだ・・
まぁ、一人の女手に入れる為に世界中巻き込んで、挙げ句ただの歯車にぜぇーーんぶぶち壊されて、結局なぁーーんも手に入らなかった僕が言えた事じゃないか・・
さーてっと、憐れな化け物も見飽きたし、何処に逃げよっかなぁ~
『違うな・・皆、好きで捨てた訳じゃない・・【現実】があるから、【現実】を居きるために此処を離れたんだ・・・それが分かってる筈なのに俺って奴は・・』
・・・・・へぇー・・・・
なぁーーんかムカつくな、あの骸骨・・
【想い】の向く先と、【想う】対象は違うけど似てるんだよなぁ~
同族嫌悪ってヤツなんだろうな、たぶん。
そんなに離れたくないなら、【現実】ってのに返したくないら縛り付けて、痛め付けて、洗脳でもなんでもして放さなきゃ良いだろうに・・・まぁ、そんなことした時の結果と代償は僕が身をもって知ってるんだけど・・・
何がムカつくんだ?
すんごい胸がムカムカ?イライラ?するぞ・・・
まるで、アイツ・・・勝を見てるみたいだ・・・
『皆さんが居なくなった事への不満タラタラな俺が願えるような立場じゃないけど、俺の、俺達の大事な此処を捨てて選んだんですから、絶対に元気で幸せで居てくれなきゃ許しませんよ、皆さん・・・』
「しろがねを最初に、好きになったのは、鳴海兄ちゃんなんだもん!!」
あぁ~、そうか!!
僕と同じような立場だった癖に、自分を見て欲しかったくせに、鳴海にだって負けないくらい好きだった癖に、他人に遠慮して、他人の幸せ思って、全部譲っちまった・・・僕とは真逆の選択したアイツに似てるんだ・・・
彼処がどんな場所で、どんな世界かは知ったこっちゃないけど、側にいて欲しい癖に、連れ戻したい癖に、去ったのはしょうがないって頭では理解してる癖、心は憤りと不満で一杯の癖に、その【皆】とやらの愚痴をこぼしてる癖に、表情なんて無いだろうあの髑髏顔で悲しそうに、切なそうに、そんで嬉しそうに笑いながら【皆】とやらの幸せを半ば押し付けがましく願う髑髏が、何一つ似ちゃぁいない筈の勝に似てるからか・・・
あぁーやだやだ!
ほんっと、やだやだ!
これだから僕以外の人間ってのは腹が立っちゃうぜ!
どうせあの骸骨君、【皆】とやらが戻ってきたら今こぼしてる愚痴なんて、不満なんて、怒りなんて無かったみたいに喜んで迎え入れるんだぜ、きっと・・・
そんで、迎え入れられる側も何一つ悪いと思わずにあっさり彼処は元通りになるんだぜ、きっと・・・
骸骨君の思いなんて知らない奴らが、【自分達が戻ってきた!】なんて結果で、【骸骨君が望んでいた】なんて結果で、結果1つで塗り潰すのはシャクだなぁ~
そーーだ!
もし、骸骨君の一番であろう【皆】なんて奴らが戻ってきた時に、骸骨君のポッカリ空いた・・ってか、骸骨なんだから胸は空洞か・・って、そうじゃなくて、その隙間を【皆】が入れないほどに僕が埋めてたら【皆】って奴はどんな顔するのかなぁ~
考えたら、宛もない逃避行よりそっちの方が面白そうだ!!
きーめたっ!!
僕の逃避行計画は今から骸骨君のお仲間嫌がらせ兼逃避行作戦にけってぇーーー!!
ドンドンパフパフ!
そうと決まれば嫌がらせは急げってね!
Let´s Go!!
『んっ、誰だ!!』
「やぁ、髑髏君!! 僕はフェイスレスと言う者だよぉーーん!! これから、よろしく頼むよ!!」
「君はどうやら私のような度しがたい連中に好かれるようだ、モモンガ君」
『や、止めて下さいよ、【少佐】さん(;´д`)』