骸骨をほっとけない悪役達   作:巳傘ナコ

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最後の大戦と絶対的な勝利

 

今、終了まで残り半月となったユグドラシルには大量のプレイヤーがいた。

 

その理由は唯1つ、《アインズ・ウール・ゴウン》を討ち取るため。

 

古参、新参、復帰と数多のプレイヤーがギルド《アインズ・ウール・ゴウン》の本拠地であるナザリック地下大墳墓を取り囲んでいた。

 

 

「ナザリックを!! モモンガを討てぇーー!!」

 

 

怒号と共に行進を開始するプレイヤー達。

ナザリック地下大墳墓最初の関門となる広大な毒沼を、ある者は魔法で大地操って道を作り、あるものは急拵えではあるが身につけた毒耐性で、ある者は自身が作ったNPCで、ある者は他のプレイヤーの加護に護られながら伝説を創ろうと進む。

 

 

ナザリック地下大墳墓を中心とした北側から攻め込む軍勢が墳墓まで後少しの所まで来た時、目の前に軍服らしからぬ白い軍服に身を包んだ肥満体型の男が現れた。

 

 

「諸君らは【ユグドラシル】最後に伝説を作ろうとした勇猛果敢な戦士、さしずめ我々は今まさに世界を手に入れんとする魔王と言ったところか。 伝説を崩し、手柄を上げ、伝説を創ろううとする勇者諸君!! 戦争を…一心不乱の大戦争を!! あぁ、やはり骸骨君は面白いなぁ…♪」

 

 

狂喜と狂気を含んだ笑みを浮かべるプレイヤー名【少佐】と記載された男が言い終わると同時に第三帝国をモデルにした軍服に身を包んだヴァンパイアとスケルトンの混成部隊がプレイヤー連合へと襲い掛かった。

 

 

 

その頃の東側でも同じ事が起こっていた。

《アインズ・ウール・ゴウン》にモモンガ以外のメンバーが月単位、年単位でログインしていないことをユグドラシル古参メンバーは見抜いていた。

 

かつて1500人というプレイヤーの大侵攻をはばんだギルドにかつての栄華はない……《アソコ》を打倒するなら、攻略するなら今しかない!

 

 

「モモンガを倒せぇーー!! 打倒ナザリック地下大墳墓ォー!!」

 

 

そんな思いを声高に叫ぶ者達。

大群なんて言葉が生温く感じてしまうほどのプレイヤーが今まさに毒沼を越えようとした瞬間、最前列のプレイヤーの耳に人をおちょくったような、小馬鹿にするような声が聞こえた。

 

 

「お~お~殺ってるねぇ~! この世界を捨てた奴等が僕らの快進撃を聞いて昔の血が疼いたってヤツなんだろうけど、今更遅いんだよぉーーーん!! 孤独で、引きこもりな骸骨君の好きな世界の崩壊は止まらない! 今更戻った所でなぁーーーーんにも変わらない! ガラクタと落第者が一時のテンション程度で哀れな骸骨君の前に立てると思わないでほしいよね、ほんっと!」

 

 

整髪剤で固めたようにがっちりして動かない銀髪と銀色の髭、ニヤケタ顔にはサングラス、どこか富裕層を思い浮かばせる格好の男が見えるか見えないかのスピードで腕を振るった次の瞬間、最前列のプレイヤー達が先程までものともしてなかった毒沼に苦しみ始め、そんな彼等が苦しみながら見たのは男の手に握られた手工具と背後から表れた四体のNPCだった。

 

 

【ナザリック地下大墳墓】の丁度背面に位置する南側からも暗殺者など隠密スキルに長けた一群が迫っていた。

 

 

「ユグドラシル最強プレイヤーの地位…我等が頂く…」

 

 

ただただ静かに、音の一切を殺して進む一団。

そんな彼等は見事毒沼を越え、墳墓へ続く裏口とも呼べる場所にたどり着き、隠し通路を目の前にしていた。

 

 

「…古今東西コレに踏み込むは愚かなり…」

 

 

自身の職業、長年の感からソコが罠に満ちた地獄の入口と見抜き、暗殺者、盗賊などの職業が使える特殊なスキルで墳墓へと侵入を試み始め、何十、何百もの職業を極めた者達の努力で最深部へと続くゲートを強引に開いたのだ。

 

ゲートを潜り抜けた先にはモモンガが座っていた。

 

誰もが無し得なかったノーダメージでのナザリック攻略とギルマス戦への突入。

 

 

「アインズ・ウール・ゴウンのギルドマスター【モモンガ】、その首頂く!!」

 

喜びも程程にして大群が一斉にモモンガに飛びかかる。

 

 

「職業、スキル極めるとこんなことも出来るなんて凄い\(◎o◎)/!! 白さんお願いしますねm(_ _)m」

 

 

「くだらぬ……人とは実にくだらぬ……【ゆぐどらしる】とやらの滅びは止まりはしない……求めた栄華に価値はなし…手に望む栄光はひとしく塵芥に同じ…なんと憐れなものか…貴様等の愚かな夢、希望、可能性…それら全てに我が夜をもたらしてやろう! 永劫明けぬ夜を! 【ゆぐどらしる】に二度と日は昇ること無し!」

 

 

迫る刃いに戸惑う処か感心示すモモンガが誰かにメッセージを送った瞬間、玉座の裏から聞こえた声と蒼白い火炎が侵入者を焼き払い、ソレは開いたゲートの向こうで待機する一団全てを焼き払った。

 

 

「流石は白さん(*’ω’ノノ゙☆パチパチ」

 

 

「……つまらぬ……」

 

 

「白さんと【彼女】は流れ着いたメンバーの中でもファッ!?ってなるほどチートですからね(;゚∇゚)」

 

 

「後は外の奴等で足りるであろう…我は寝る…」

 

 

「ご苦労様でした(*`・ω・)ゞ」

 

 

 

そんなやり取りが行われている頃の外、ナザリック正面に位置する戦場では【悪魔神】率いる軍勢による蹂躙が起こっていた。

 

「存分にその力を示せ…デュランザメス…」

 

 

「名主と恩人に恥じぬ働きを御見せします!!」

 

 

 

 

 





タグにあえて載せてなかった作品からの最後の転生者
分かる人は分かると思うけどどうかな?
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