王への道   作:銀色の暗殺者

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ライダーの力

警察署まで無事に二人を送り届け、帰ろうとしたとき

 

「それじゃ俺はこれで」

 

「ありがとう!仮面のお兄ちゃん!」

 

「ありがとうございます」

 

俺は復讐や憎しみで戦っていた…そんな俺は感謝されても良いのか、そんな考えが頭をよぎった

 

「じゃ、俺は行くから」

 

二人の前にいるのもばつが悪くなりさっさとノイズの群れの所まで走って向かった

 

「なんだ、もう終わったのか」

 

そこにはノイズはおろか翼さんたちも居なかった

 

「ウォズ戻っていいぞ」

 

「…王馬様…戦う理由なんて気にしなくてもいいと思います、大事なのは何故戦うのかじゃなくて何をしたかだと思うから」

 

「何をしたか…」

 

さっき助けた人達が浮かぶ、そうだ理由はどうあれ俺は確かに3人の命を救った、それで家族が帰ってくる訳じゃないけど俺みたいな思いをする人を無くせたんだ

 

「ちょっとだけ気が楽になったよ、ありがとう」

 

「役にたてたのなら光栄です!」

 

「じゃあ帰るか…あれ?なんか忘れてるような…」

 

「あっ!マッハライドウォッチ!」

 

「やばっ!落としたままじゃん!」

 

急いで戻り探し回ったが何度探してもライドウォッチは見つからない

 

「もしかして翼さん達に持ってかれて研究対象にされてるんじゃ…」

 

「ありえますね、ど…どうしましょう!」

 

「取り戻しにって…あのおっさんはどう対処すんだよくそ!」

 

「ですね、あのおじさん凄い強かったですし」

 

「…探し物はこいつか?」

 

木陰からこちらを覗き込む影がライドウォッチを持ちこちらを見ている。

背格好から翼さんと同じぐらいの年の少女だと分かった

 

「翼さん達の味方って訳じゃなさそうだなお嬢さん、何者だ?」

 

「あんな雑魚共と同じに扱うなよ、一人でだってあんたぐらいなら片付けられるんだぜ」

 

「そうかい…なんでここで俺の事を待ってた?」

 

「お前に用があんだよ、仮面ライダーさん」

 

「なんでそれを…」

 

「みーんなあんたに興味があるって事だ、ノイズに触れても死なずシンフォギアとやりあえる力まで持ってるんだ、あたしだけじゃない世界中から狙われてもおかしくない」

 

「そりゃ随分有名になったみたいだな、まるで大スターにでもなったみたいだ」

 

「そんな力が今はあたしの手元にあるんだ」

 

『マッハ!』

 

ウォッチのボタンを押した彼女は翼さんと同じくシンフォギアを纏っていた違いがあるとすればその装備に仮面ライダーマッハの意匠が施されている所だろう

 

「シンフォギアだっけか?それ、あいつらと同じか」

 

「あんなのと同じに扱うなあたしのこいつは一味違うぜ!」

 

「ウォズ!」

 

「はーい!」

 

『ライダータイム仮面ライダージオウ!』

 

振るわれたムチをジカンギレードで弾き距離を取る

 

「意外にやるなだったらこいつでぇ!!」

 

走り出した少女はマッハの力で加速し目にもとまらぬ速さで近づき俺を遥か後方へ蹴り飛ばした

 

「これが仮面ライダーの力…」

 

「まずいです…このままだと彼女はウォッチの力に飲まれてアナザーライダーになってしまいます」

 

「アナザーライダー?」

 

「本来の歴史から外れた悪のライダーが生まれるという事です」

 

ウォッチが少女を蝕むようにして不吉なオーラを纏っている、きっとウォズの言う通りになって彼女は怪人になってしまうのだろう

 

「この力があればあたしはもっと役に立てる…もう1人にならなくて済むんだ!」

 

歪んだ笑顔を浮かべる少女を見ていると妹の事を思い出す

 

「俺は1度手を伸ばしても救えなかった家族がいた…でも今は違う!2度とあんな思いはしたくない…ウォズ!力を貸してくれ!」

 

「お任せください王馬様!」

 

『ドライブ!』

 

ドライブアーマーを身に纏い少女とまさに音速の戦いを繰り広げる

 

「お前を倒してそのウォッチもあたしの物にしてやる!」

 

「俺は負けない…今度はこの手で助けてみせる!」

 

「助けるだぁ?誰もそんなことは頼んじゃいねえんだよ!」

 

「知るかよ…俺が助けたいから助けるんだ、お前の気持ちなんざ関係ねえんだよ!」

 

ウォズがドライブの力を使ってハンドル剣を作り出し、ジカンギレードとの二刀流で少女を切りつける

 

「あたしが押し負けた!?」

 

『ターン!ターン!Uターン!』

 

ドライブのスピードを生かし、周りを回転しながら少女を連続で切りつける

 

「次はこれです!」

 

ドア銃とジカンギレードの2丁拳銃で隙を作らずに撃ち続ける

 

「図に乗るな!」

 

飛んでくる銃弾をムチで弾き飛ばしエネルギーボールの様な玉を作り出し飛ばしてくる

 

「地面を抉る程の威力…まともに当たるとまずいな」

 

エネルギー弾を避け、その威力に少し身震いする

 

「ドライブウォッチに力を込めてください、他の姿にも変われる筈です!」

 

ドライブウォッチをベルトから外し力を込める、ウォッチから泊進之介さんの戦いの記憶とその思いが流れ込んでくる…

 

「まずはこいつだ!」

 

ウォッチが光り黒いウォッチに変化しドライブタイプワイルドウォッチになった

 

「変わった…制限はあるがいくらかのフォームチェンジは可能みたいだな」

 

『アーマータイム!ドライブ!typeワイルド!』

 

タイプワイルドウォッチを使ってジオウタイプワイルドアーマーに変身しハンドル剣を握る

 

「これならパワー勝負もマシになるだろうよ、いくぜ!」

 

「姿が変わっただけで同じ土俵に立ったつもりか!」

 

ムチと剣がぶつかり合う、パワーで言えばこちらが劣勢だがタイプスピードに比べるとなんとか追いつけていると思える

 

「来い!ランブルダンプ!」

 

「なっ!?ドリルが飛んできた!?」

 

「パワーが足りないなら足せばいいだけだろ!」

 

ランブルダンプ…泊さんの記憶でみたけど実物はもっと暴れん坊だ、ワイルドのパワーでないと抑えきれない

 

「くっ…あたしは負けられないんだ!」

 

もう一度エネルギー弾が飛んでくる

 

「それを待ってたんだよ!」

 

『アーマータイム!ドライブ!typeテクニック!』

 

タイプワイルドウォッチが光りタイプテクニックウォッチに変わりジオウタイプテクニックアーマーに変身しドア銃を呼び出す

 

「大技の後には隙があるもんだ…今なら届く!」

 

タイプテクニックの能力で的確に手元のライドウォッチを射ちタカウォッチロイドが地面に落ちる前にキャッチして飛んでいく

 

「でも…このエネルギー弾は避ける訳にもいかないよな!」

 

さすがに何度もこんなバカ威力のエネルギー弾を無視は出来ない、もし町に向かったら大変な事になってしまう

 

『アーマータイム!ドライブ!』

 

「ハンター!気合い見せるぞ!」

 

ジャスティスハンターの武器、ジャスティスケージで真っ向からエネルギー弾を受け止める

 

「馬鹿が真正面から受け止め…っ!」

 

『ヒッサツ!タイムブレイク!』

 

ジリジリと押されるのに対してアイアンロイミュードに放った様に背後にタイヤを作り出し自身を前方へと押し出し空中でエネルギー弾を破壊した、だがそこで俺の体に限界がやってきたようだ、力が抜け膝から崩れ落ち変身した姿も保っていられなくなってしまった

 

「くそ…時間切れか…ここはいったん退いてやる!力の差が理解できたんなら家でわんわん泣いてるこったな!」

 

絶体絶命の中、少女はなぜか俺にとどめをささずに帰っていく

 

「助かった…のか?」

 

「王馬様!」

 

あ、もう…駄目…か…も……

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